『0からの』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ピッピッピッピッ
おめでとうございます!おめでとうございます!
おめでとうございます!おめでとうございます!
煌びやかな衣装を纏った人々が中央を通る行列に注目している。行列は華やかで荘厳としていた。
中でも、最後列の輿は感嘆の声を漏らすほど怪しげな、何かと超越した雰囲気を醸し出している。
見て!あの楕円のフォルム!なんて完璧なのかしら
どこの鍛冶屋でもあのお方を再現することは不可能にちがいないわ!
ああ、ありゃーこの上なく理想の形よ
バンザーイ!バンザーイ!
みんな思い思いに輿に乗ったお方へ感情の籠った目線を送っている。
間もなく、輿の行列は王宮へとたどり着いた。
ご足労おかけさせましたこと、誠に感謝いたします
本日は我ら再生の儀式にてお方様のお力をお借しいただけることをこの上なく存じます
1番目の王子と2番目の姫があのお方と謁見した。
ねえねえ再生の儀式ってなにをするの?
さあなあ でも絶対に素晴らしいことは間違いない
お方様が席に着かれた。王子と姫は跪き、人々は期待を込めた目線で見上げている。
瞬間、お方様の楕円が渦を巻いた。王子と姫が巻き込まれる。人々は訳が分からず立ち尽くす。
大きな楕円はドグロを巻いて全てを渦中へと──
ピーーーーーーーーーーーーーーーーー
.0から
怖い。苦しい。辛い。進みたくない。
嫌気が差すほど弱虫なわたしは、
まだ1歩も前に進めていない。
でも、それでもいいの。
前になんか進めなくても、
ずっと0のままでいても、
嫌気が差すほど弱虫でも。
みんなが必ずしも、前に進めるわけじゃない。
1から2になるのは簡単。だけど、
0から1になる瞬間は、すごく難しくて、すごく怖い。
だから、なかなか前に進めなくても大丈夫。
いつか必ず進めるわけじゃないけど、
一生進めなくてもいいからさ。
ありのままのあなたで、生きてみようよ。
前に進むのは恐い
でも大丈夫
その道に障害があったとしても
その障害と同じ数だけ乗り越えるヒントと抜け道があるから
その思いを胸に
私は今0という名のスタート地点に立つ
「さーん、」
逃げなくちゃ
「にー」
隠れなきゃ
「いーち、」
これはゲームじゃない
「ぜろ」
0からの
①やり直し
「願いを言え。」
「人生をやり直したいんです。0からスタートさせて下さい。」
「容易いことだ。」
視界がなくなり、自分の魂がどこか遠くへ旅立っているのを感じた。やがて長い旅が終わり魂が着床するのを感じる。
あれ?手足が動かない。赤ちゃんに戻ったからか?いや、そう言う感じでもない。
「さぁ、スタート地点に戻してやったぞ、お前は地球最初の生物となって0からやり直すのだ。」
いやー、人間に戻るまでに35億年かかるんですけどー。
②012345
スキーを楽しんでいた一太郎、二葉、三蔵、四子は吹雪に見舞われ誰のものとも知らない山荘に逃げ込んだ。
スマホの電波は届かず助けを呼ぶこともできない。
そんな中、一太郎が殺される。続いて二葉も、
三蔵と四子は互いを疑うが結果二人とも殺されてしまう。
そして誰もいなくなった。
一太郎が息を吹き返した。
「誰だ?俺の心臓をナイフで刺したのは?たまたま心臓が左右逆にあるせいで生きながらえてはいるが。」
二葉も息を吹き返す。
「誰よ?私を毒殺しようとしたのは?たまたま毒に耐性があるから良かったものの。」
「誰だ?俺の首をロープで釣ったのは?たまたま窓が開いていたせいで、部屋が冷やされ仮死状態になって生き延びることができたが。」
「誰よ?私のこと殺した奴?ゾンビになっちゃったじゃないの。」
「誰だ?僕を生き埋めにしたのは?息どめ世界一の僕だからなんとか死なずに済んだけど。」
結果一人増えた。
③なまり
私は地球を侵略しに来た宇宙人だ。まずは日本語学校に通い、言語をマスターする所から始めよう。
「われわれは、ニホンゴをベンキョウしたいのだ。」
「まずは、そのなまりを取るところから始めましょうね。」
④剃髪
私は田舎者だ。都会に馴染みたくて髪を金髪に染め、遊び歩いた。結果男に騙され、借金を背負い、お寺に逃げ込んだ。
金髪の髪を剃り上げる。元の自分に戻るために。
あたしには余白や空白の良さがわからない。文字を書いたり絵を描いたりして生じるそれらを美と讃えるのなら、初めから何も記さなければ、美そのものを体現していることになると思うからだ。
人についても同じことが言えそうだ。白紙のままであるほうが、何でも刻むことができるという余地を残していて、あたしの腹黒い欲望を刺激する。
誰も似たようなものだと思う。赤ん坊に愛おしさを覚える点は、その最たる例ではないだろうか。
純新無垢な存在を自分の手で穢すという行為を恐ろしいことのように感じるかもしれない。けれどゼロの状態である赤ん坊に上書きをしていくことは、まさにそれと同じだ。そう考えると、白紙も人の手が加わって作られたものだから、真に美しいものではない、と言えそうな気がしないでもない。
本当のゼロも究極の美も、刹那的にしか存在していないのだろう。
いつからか僕たちは青い空を見ることが無くなった。
いつも空は厚い雲で隠されて
道はいつも煙でモヤがかかっている。
空気中には色んなウイルスが飛んでいて
ある一定の年齢を超えると
みんな病気にかかる
だから大人たちは
0からの都市を作り始めた。
そこのエリアだけは
空気が以前のように綺麗らしい。
しかしそのエリアは
僕たちのような一般人は入れない
どれだけ抗議したって
みんな話を聞いてくれない。
世の中は不平等だ。
─────『0からの』
彼は、苦難の人生を送ってきた。
就職した会社がいくつも倒産したり、必死で貯めたお金をすべて奪われたり、本気で愛していた妻に浮気され逃げられたり。
何をやってもうまくいかない。
だが、彼の心にある言葉はいつだって、
「よし、0からのスタートだ」
この言葉を自分に言い聞かせて、何遍も何遍も、立ち直ってきた。
そんな彼にも転機が訪れたのか、
ある女性と出会い、その女性の父親が経営する大企業に就職し、天職であったのか、仕事を認められて着々と昇進する日々。
彼は女性と結婚し、二人の子供を授かった。
彼は本気で彼女を愛し、彼女も彼を愛していた。
そして、二人の子供達も。
そんなある日、彼は人生を終える。
出勤途中での交通事故。
突然の訃報に、家族はもちろん、彼のポジティブな人柄に惹かれていたすべての人達が、彼との別れを悲しんだ。
彼の人生がうまく回らなかった時代に、彼のその立ち直る強さに憧れていた人達は、思いのほか大勢いたようだ。
その誰もが、彼こそが人生の成功者だと感じていた。
遠く離れた町の産婦人科で。
彼は目を覚まし、オギャアと泣く。
こんなはずじゃなかったが、まあこれも運命、仕方がない。
彼はあの頃を思い出して、心の中でつぶやいた。
「よし、0からのスタートだ」
0からの恋だった
相手は転校してきた人
昔、小さい頃に遊んでた人
多分相手方は覚えてないと思うけど、
最後にした約束覚えてたのかな?というぐらいタイミング良く戻ってきた人
こちらも多分覚えてないと思う
でもいいんだ!もう
0が100になったし
自己満足している
俺も新しい好きな人見つけないとな
俺、頑張るよ陽斗!
必死に頑張って頑張って
ただひたすらに頑張ってきた
だがある日、流れが変わった
うまく折り合えていた人間関係が、一気に崩れた
何かひとこと言うと、仕事と関連付けられネチネチと返される
そして言った言葉も脚色されて
上役に報告されて更に悪化した
体調も崩し、休みがちに
最終的に自分が頑張っている先の自分が想像できなくて辞めることになった
しばらくは燃え尽きたみたいになって
動き出すこともなかった
だがある日、
いい話?をしてくれた人がいて
今新たなところで動き始めた
全くの未経験
0からのスタートだが
やれるところまでやっていこうと思う
生まれ変わりって信じる?
あ、その顔は信じて無いね。待ってまって、別に変な勧誘じゃないから。
いいよ、忘れてても。
僕が全部覚えてるから、また好きになってもらえるよう頑張るね。
あれ、逃げられた。まあそりゃそうか。
でもやっと見つけたんだから見逃してあげられないな。
『0からの』
私はどこにいるのだろう。
金色のパウダー
0からの
朝もや
手探り
0からのチャレンジに、ここ数年チャレンジしていないと思った。
いや、そんなことはない。0からチャレンジしている。
その一つは家造り、リフォームである。
はじめてのリフォーム。はじめての建築設計事務所とのやりとり。はじめての大きな工事の契約。はじめての子連れの引っ越し。これらの決心の機会に直面するたびに一つ一つ調べ、解決していった。
0からのチャレンジをすると、人生経験がひとつ増えて、自分が社会でやれることが増えたと感じ、成長した気がする。
0からの
はじめる気持ち
心地よく
変わらない我
知りつつリセット
お題☆0からの
0からの
0からの1が難しい。
編み出すって能力いるしね。
頭めっちゃつかう。
どうやったらあんなアイデアが浮かぶのだろう。
羨ましい
「はあ?」
我ながら素っ頓狂な声が出た。
無理もないだろう。突然道端で女に話しかけられたと思ったら、「アナタ、私の彼氏でしょ」とか言うんだから。
「違いますけど」
俺はきっぱりと言った。この女、顔は美人だが、あまり関わってはいけないタイプなのは間違いない。
「あれー?違ったかぁ。ちょータイプだと思ったんだけどなぁ」
女はくるくると髪を弄びながら言った。
「新手のナンパですか?」
「私記憶喪失なのよ」
何気ない質問に予想外の答えが返ってきて俺は狼狽した。やはり、コイツはちょっとオカシイ人なのか…?
「あーッ!いたいた!いましたよッ!」
俺がどうやってこの場を切り抜けるか考えていると、前方から白衣の女性が数人走ってきた。
「捕まえたーッ!」
「んぎゃッ」
白衣の女性たち——その正体は看護婦だった——は女の体をガッチリと捕まえて言った。
「んもー!ナイトウさん!病院から出るのは退院した後にしてくださいッ!」
「ふぁーい」と口をとがらせて、女は看護婦たちにず引きずられるようにして去っていく。
「あッそうだ!」女は唐突に何かを思い出したように私に向かって叫んだ。
「私、じつは彼氏とかいたことないっぽいのよね!友だちも少なかったみたい。でも今は昔のことなーんにも覚えてないから、この機会に彼氏くらいつくっとこうと思ってえーッ!」
ずるずると引きずられながら必死に叫ぶ彼女を眺めながら、俺は考えた。
やっぱりオカシイ女だ。あんなヤツのことを気にする義理は俺にはない。もう金輪際あんなのに会うことはないと思う。思うのだが…。
「ゼロからのスタート、か」
記憶喪失にしてとことん前向きな行動をとる彼女に、なんとなく羨ましいような、尊敬の念のようなものが生まれて…。
いや、こない、か。
俺はくるりと踵を返し、そのまま元来た道をふたたび歩き始めた。
【0からの】
一旦生まれた時からやり直したいな。
0からまたやり直したい。
『 0 からの 』
やり直したいと思ったら、
もう一度 はじめから。。。?
何かの壁にぶつかって最初に思うこと。
0 から。。。 か。。。
数字で言えば 0
でも、本当は 0 からのスタートなんてできない。
だって。。。
今までの時間と
積み重ねてきたものがあるから。
その上からのスタートしかできない。
無駄な経験なんてない。
だから次に進めるはず。
だって 0 ではないのだから。
次に進む方法を探すのに苦闘するかもしれないけど
その時は 自分の経験を振り返って
自分にしかできない、
自分だけの道を切り開いていけばいいだけ。
だれかと同じ人生はない。
みんな違うのだから。
0 からじゃなくていい。。。
自分の可能性を信じて
今、
次に進もう。
黒猫はな
心。目が覚めるた時は空っぽ。でも、どんどん悲しみや苛立ちが積もってくる。ずっと夢の中なら幸せなのかな?
【0からの】
授業開始を知らせるチャイムがなり、早速僕は頭を抱えた。
目の前には1枚の厚い板。今日は技術の木工制作の日だ。自由に作っていいと言われ、優柔不断な僕は何を作ろうか考えた。
周りでは、ラックやボックスを作ると言った声が上がっている。
センスのない僕は、とにかく簡単なものを作ろうと考える。
渡された紙に設計図を書出し、早速木材を切る生徒まで現れる。早いな、と思いつつ、取り敢えず完成図から書き出そうとするが手が止まってしまう。
さんざん考えた挙句、僕は引き出しボックスを作ることにし、紙に書出していく。
制作や設計は当然のこと、アイデアから考え出すのも難しい僕は、生み出すことの大変さを知った。