『0からの』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【0からの】
0からのスタート
今まで以上の集中力
ここまで奪い合ってきたスタメンの座
このコートに立った瞬間、
俺の勝利が確定した。
【0からの】
如何様な人生であれば0からやり直したいなどと思わないのだろうか。
私は0からでも人生をやり直したいと感じることがある。
そりゃあ土台無理なことは承知である。
人生に完璧を求めたところで、私はいつでも完璧とは思えない天邪鬼であるからだ。
0からの人生でも、過去のどの時代に生まれ変わっても私は今の年齢まで生きていられる気がしない。
現代よりもハードな過去に、早々にリタイアに至ると推察する。
そう考えると、私の0からでも人生をやり直したいという野望はポッと消えて失くなる。
0でなくとも今生きているのだから、悔いなく生きれば良いのだ。
私が感じたこと、思ったことを心のなかで留めるだけではなく、人生へと転嫁せねばならぬ。
例えば断食のように腹持ちを空にすると、新しい発見があるようである。
つまり脳内をリセットし、私自身と対話を行うことで新たな側面に出逢うことができるのだろうか。
様々なしがらみから0になることで、私を再構築しようではないか。
手始めに明日の仕事を休むことから始めよう。
なんてことができれば気を病むことはないのだが。
0からの
また、0からのスタートだ。
いい加減にして欲しい。
いつになったらこの地獄は終わるのだろうか。
…何度、君と出会って恋をして、愛し合って、幸せの最高点みたいなところで君が死ぬという光景を目の当たりにするループが続くのか。
なぜ、何度も自分の心を壊されなければならないのだ。
何千回何万回、自問自答しても分からない。
空っぽの胸、君が詰めてくれたもの
ありがとう、じゃ全然足りないんだ
0からの
何もないところから始めるのが、怖い。
前例があった方が、安心する。
レールが敷かれていれば、走りやすい。
ーそうだけど、そうじゃない。
結局、みんな0からのスタートなんだ。
あなたは自分の人生の前に誰かに歩いてほしいの?
どんな道を歩いていくのか、分からないのに?
ーだから、0からのスタートを恐れないで。
どんな道を歩いたって、積み重ねたものはあなたのものなんだから。
その数字がマイナスになることなんて無いんだから。
0の人生から何を積んで行こうかどんな経験をしようか
「あーあ、彼と別れちゃった。
ちょっと後悔してる私が居るのは秘密ね。
引きずるのもやだし、もう彼のことは忘れて、0から男か女探しますか〜!」
君は、僕の近くで話していたね。
”0から”って言ったって、僕の初めては君が持っていったのになぁ。それも、0にしてしまうの?
『0からの』
誕生ってすごい。
昨日存在しなかった君が
今日は存在する。
0から君の人生が始まり、
0から母親としての私の人生も始まり、
0から関係性を築いていく。
生まれる前は、愛情いっぱいの、ゆったりした幸せな子育てを想像するのだけど、
実際は想定外がいっぱいで、
全く思い通りには進まない。
いやはや、子育てがこんなに大変なものだとは思わなかった。
成人するまで育ててくれた両親の苦労も、
子供を持って初めて理解した部分がたくさんある。
本当に大変だったけど、
君が生まれてきてくれて
心から良かったと思っている。
それまで、私は愛情をどこか信用していなかった。
だから、全身全霊で私を求めてくる君という存在は理解不能だった。
しかし、初めは負担に感じた君が、
だんだんなくてはならない存在に変わっていった。
この愛おしい存在を、
近い将来、幸せに送り出す。
心の準備は必須だね。
そして、0からまた始まる。
余計なものを
何も身に付けず
軽やかに
どこまでも飛んでいける
0からの出発
心臓すらできてなく細胞だったあの頃
始まりは自由でひとしくあったとして
まずひとつめに何を想ったか
想い出すには遠くかそけき
「0からの」
リセット症候群の姉
また0からの構築中
はじめは楽しいものね
買ったばかりのゲームみたいで
リセットするたび
お付き合いは形骸化
何度目のリセットで気づくかな
姉の本心が真逆にあること
0からのスタート?
そんなものありゃしない
なんだって、1から始まるんだよ
0は、何も無いんだ
でも、0.1は何かあるだろ?
0は境目なんだよ
だから、境目からのスタートなんてない
ゼロからの
零
0
無
空
ゼロの表現ってたくさんある。
世間では、ゼロと言うとよくないイメージが付くような。
「お前笑いのセンスゼロだな」
「うそ、数学0点じゃん」
「好みのタイプじゃない、あの子は無いよね」
「疲れた、エネルギー空っぽ」
うん、よくない。
だけど、そこに
『からの』
が付くと、途端に
「やってやろうじゃないか」
「今に見てろよ」
「なめんなよ」
なんか、さっきまでへたってた人間が
握り拳で立ち上がるイメージが湧き起こる。
ものすごい逆襲感。
自前のモビルスーツで
第一線突入してやりましょうか。
うん、ゼロ。
カッコいいじゃないか。
end
高校入試が近い。あと少しの間追い込んで、なんやかんやで耐える。
"ゼロからの"
初めての事に警戒するのは当然っちゃ当然。
警戒して下準備を念入りにしてから踏み出す人もいれば、警戒しすぎて踏み出せない人もいる。俺はどちらかと言うと、後者だった。
そのせいで、大切な友を失った。
それ以来、なりふり構わず突っ込むようになった。自分へ課した贖罪だと言い聞かせて、警戒する事を忘れさせて。
けれど、ちょっとずつ警戒する事を思い出し行動できるようになって、それまで『俺がやるべき』とか『俺がやるのが得策』とか、理由になっていない理由を並べていたが、ちゃんとした理由で説明できるようになった。
『理由が付けられるようになった』だけで行動は変わらない。だから周りからは『尤もらしい理由を付けて自分を傷付ける事を覚えた』と思われてるかもしれない。
『自分がどうなろうが構わない』。この考え方は変わらない。いや、変えてはいけない自分らしさなのかもしれない。
『0からの』
0から1か
1から2か
増える数は同じだけど
難易度が全く違う
0から始めるということは
全くないもないところ
経験したことないこと
ということだ
たくさんの
勇気と
努力と
勢いが必要な
この一歩は
無限大の可能性を秘めている
失敗なんてない
貴方がこの一歩を踏み出しただけで
世界は変わる
そんな力を
持っている
300字小説
相棒
「新型機が届いたぞ!」
整備班の呼ばれ立ち上がる。
先月、俺の愛機は鉱石を狙う武装集団と戦い大破した。圧倒的不利な状況から僚機を守り、最後にコックピットの俺を射出して、動きを止めた。
「また、0から始めるのか……」
納入された新型機にボヤく。機体はともかくサポートAIを育てるのは……。十年以上付き合って、軽口すら叩いた前機のAIを思い返し、コックピットに座ると
『何しけた顔をしているのですか?』
いつもの軽口が聞こえる。
「おまっ! 生きていたのか!」
『優秀なAIは複数のバックアップをとっているのもなのです』
驚く俺にシレッと返す。
「手間が省けた」
『寂しかったくせに』
「うるさい」
俺は鼻歌交じりに操縦桿を握った。
お題「0からの」
「0からの」
0からの、というと0からのスタート。
私が0からのスタートと感じたのは、
進学のため家を出たこと、就職をした時。
家を出た時は、
全く知らない場所で全く知らない人達と
過ごしていくという事は、本当に心細かった。
慣れてくると友達と楽しく過ごせました。
就職した時も、
全く知らない場所での全く知らない人達との人間関係、
あと仕事をするという事が
どういうものか分からなくて、悩んだ。
何かあるとすぐ辞めたい、なんて思ってた。
こんな0からのスタートだったけど、
今では職場の仲間と協力して繁忙期を乗り切っている。
そんな私を「すごい」と褒めたい。
0からの
スタート
何もわからない場所
知らない言語
知らない人たち
右も左も分からない場所で
たった一人取り残されたかのような感覚
見知った場所なのに
まるで初めて訪れたかのような感覚
それはひどく似ていて
同時に違うもの
何もかもに疲れて訪れた場所
そこで待っていたのは
心を抉るような日々だった。
それから抜け出せないまま
今もずるずると…
一体いつこの闇は消えるのか?
一体いつここから出られるのだろうか?
何もわからず、今日を生きている。
生きる意味なんてないに等しいのに。
138億年前 ビッグバン
全てはそこから始まった
なんて壮大な物語
それから今日までが繋がって
今の私達がいる
全ては0から始まった
0からのスタート、なんて言葉
宇宙規模で考えたら
大した事ないって思えて
そう自分に言い聞かせて
新しい何かを始める勇気を持て