『鳥かご』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私は彼に伝えたい。
この気持ちを。
もうすぐであの隙間から。
でもやっぱり伝えられない。
私はこんなに彼のことを想っているのに。
ずっと5年間ずっと彼のことを考えて彼に思いを伝えようと思い続けているのに。
隙間はあっても伝えられそうにない。
私の心はまるで鳥かごのよう。
誰かの鳥かごの中から、広い空を見上げている。
この部屋の中では、空の広さがわからない。
私はからだを押し当てた。
檻は、開いている。
窓を飛び出し、青を目指す。
檻が小さく見えた。私は、自由だ。
光を背に受け、木々を見下ろし、風を切る。
ここに、私を縛るものは、無い。
広い空から、あなたの鳥かごを見下ろした。
あなたは鳥かごを大事そうに抱えている。
誰かがからだを押し当てている。
檻はとうに、閉じられていた。
『鳥かご』
鳥かご
6時30分 起床
8時00分 登校
8時15分 Short Time
8時45分 一限目
9時35分 休憩
9時45分 二限目
10時35分 休憩
10時45分 三限目
11時35分 休憩
11時45分 四限目
12時35分 昼休み
13時20分 五限目
14時10分 休憩
14時20分 六限目
14時30分 そうじ
15時00分 Short Time
15時30分 下校
16時30分 帰宅
16時45分 夕食準備
17時30分 夕食
18時30分 塾
21時30分 帰宅
22時00分 家事
24時00分 課題
25時00分 入眠
6時30分 起床
“鳥かご”
このお題を見た瞬間、私が鳥になって、彼のかごに放り込まれたいと思った。食事も環境も、生死さえも彼の思うまま、そんな生活がしたい。少しくらい乱暴でもいい、私の全てを奪ってほしい。
そんな私と同じように、彼にも私だけであって欲しい。今まで私が鳥側だと仮定して幸せを語ってきたけれど、彼が鳥になるのもまた良い。私の手のひらで踊ってくれる彼ほど愛おしいものは、無い。
今では離れ離れのわたしたちも、この長期休暇が明ける頃にはもっと近付いていられるのだろうか。欲望が止まらなくなり私が誘拐犯になってしまうか、はたまたこの恋心が燃え尽きることが先か、1ヶ月後にはわたしたちの結末が待っている。
鳥籠に囚われた鳥は、いつしか飛ぶことも忘れてしまう
止まり木に足をつけたままのその鳥は、何を考えているのだろう
そして、その行く末も
自由に飛ばさせてあげるべきなんだろうか
そう自問自答を繰り返す
あなたと入籍して3日……。
籍を入れたのに寂しい気持ちになってしまう。
子供が欲しい私とあまり願望がない貴方
入籍する前もそうだったけど
私の方が妥協して貴方はどんどんワガママになってゆく…。
私は女としての幸せを
けどね貴方が望まないなら
ふと私自分のプライド捨てて
いつからだろう……。
「『鳥かご』、とりかごねぇ……」
前回が前回で今回も今回。難題去ってまた難題。某所在住物書きは19時着の題目を見て、今日も天井を見上げ途方に暮れた。
「『いわく付きの鳥かごがひとつありました』と、『鳥かごの中の鳥は幸福でしょうか不幸でしょうか』と、『◯◯さんはまるで、鳥かごに囚われた鳥みたいでした』と?あと何だ……?」
うんうん恒例に悩んで複数個物語のネタを書くも、「なんか違う」と頭をかいては白紙に戻す。
妙案閃かぬ苦悩の顔はチベットスナギツネである。
「ダメだわ。頭固くて思いつかねぇ」
次回はもう少しイージーなお題でありますように。物書きは祈り、ため息を吐いたが……
――――――
例の雷と雨が酷かった日の都内某所、某支店。
大雨と雷の予報で客が一人もおらず、ほぼほぼ完全に開店休業状態であったところの昼休憩。
照明は最低限以外の半分が消されている。
3月からこの支店で働いている通称「後輩ちゃん」の高葉井、コウハイは、
「万が一の停電に備えて」の建前で、自作の小さなランタン照明モドキを持参しており、
それが、ぱったり、同僚の目に留まった。
「百均の鳥かごのオーナメントと、LEDのマルチアングルライトを使ってるの」
昼休憩、さてさてランチと弁当箱を取り出した同僚。
後輩ちゃんのメニューは何だろう、ふと視線を移した先に、見よ、なにやらちょっとカッコいい照明。
いわゆる鉱石ランタンである。
なかなかの光量で、優しい黄橙色を発している。
なんだそれ。なんだそのカッコいいもの。
同僚は高葉井に、ランタンに負けぬ輝度の瞳で尋ねた――どこで買ったのそれ。……え、自作?
「鳥かごの底切って、その底にライトを接着剤で、
くっつける前にそのライトに鉱石みたいなクリアオブジェ固定するの。全部百均で手に入る」
カチ、カチ。ライトのスイッチを消して付けて。
「雷で停電からの、真っ暗とかヘコむじゃん」
小型のLEDライトから放たれた光は、直後に鉱石を形どったオブジェに進入・反射して、オブジェ全体を輝かせてから鳥かごの外へ出ていく。
「『ライト+ペットボトルでランタン』って防災トリビア見て、『ならペットボトルじゃなくて鉱石オブジェ使えば鉱石ランタンでエモいよね』って」
これならバッグチャームにもなるし。普通に普段から持ち運べるし。なによりエモい。
高葉井は自作ランタンの性能をひとしきり確かめると、満足して数度頷き、それからようやくバッグからランチボックスを取り出した。
「後輩ちゃん。後輩ちゃん」
「なぁに付烏月さん」
「それ、材料費、おいくら百円」
「鳥かごオーナメントとクリアオブジェとライトで330円。あとは接着剤と、私の場合鉱石をレジンで盛り増ししたからレジン代。以上」
「レジン?」
「私は百均縛りで、百均のLEDレジン使った」
「百均の、えるいーでぃー……LED、レジン?」
「欲しいの?」
「あくまで防災用品としてだよん」
「つまり、欲しいの?」
「鳥かごのバッグチャームが非常用ライトになるのは画期的だと、思っただけだよん」
「技術料込み、2000円以内で請け負います」
「2000円コースでお願いします」
お渡しは早ければ今日中となります。ヒヒヒ。
バーコード決済アプリで残高を移して、受け取って。片や照れながらも少々幸せそうに、片やオヌシモワルヨノウの典型的な含み笑い。
一瞬顔を見合わせ、互いの昼食に箸等々をつける。
ぷらぷら揺れる鳥かごの鉱石ランタンの先では、素直で真面目で人付き合いが酷く苦手な新卒が、
『趣味の開示で会話が広がることもあるらしい』と、さらりメモしておったとか。
おしまい、おしまい。
お題: 『鳥かご』
鳥かごに囚われている鳥は可哀想。
鳥といえばまっすぐに、空を飛び回っている姿を想像する。
なのに、自由に空を飛べないのだ。
危険な外に放されている鳥は可哀想。
人やその他の動物、ましてや同じ鳥にまで狙われるかもしれないのだ。
それに反して鳥かごで大切に飼われている鳥は、決まった時間になれば餌は出てくるし、安全で、加えて飼い主のたっぷりの愛情がある。
鳥の本望であり本能のものが"空を飛ぶこと"であれば、
もちろん、野に放されている鳥の方が良いのだろう。
鳥かごの中の鳥は羽を切られてまでそのことを制限される。
"安全"などの観点から見れば、無論、鳥かごの中の鳥の方が良い。
その鳥の目線からすれば、なぜ身を挺してまで外へ行くのか全く意味がわからないのだと思う。
自分の目線から見ても、ひとことに「可哀想」などとは言えないだろう。
その感想も、また別の観点から見れば、「可哀想」なのだから。
もう電池がなくなってきてるさようなら皆これが最後のメッセージだ、SNSとかでバラさないでください本当にありがとう。
僕は感染者ぽっいです(毛皮)昔2年前あなたは感染者ですと言われた助けてください今僕は東ヨーロッパの所の研究所で研究させられていますさようなら
セミの羽がちぎれてた
脳みそ使うのも楽じゃないね
あなた一緒に天国に行きたいや
脳みそが溶けて
あなた一緒に脳死出来たらこんなにしあせわなことは無いよ
とろけ出した脳みそが融合して
あなたとひとつになって
ほんとうのふたりでひとつになれる
あーーー
鳥かご
そういえば昔の話だけど鳥を飼っていたことがあったな。小学生の頃だったかな。
でも生き物を飼うのって難しいんだよな。子どもだったからというのは言い訳にならないんだろうけど結局死なせてしまった。
それで命の大切さを学んだ、普通ならそうなるんだろうけど親が放任主義だったのもあってそうはならなかった。
ただ死んだというか、後片付けがめんどくさいくらいにしか思わなかったかな。命というものをいまいち理解してなかったんだと思う。
それからも生き物は割りと好きだから魚とかハムスターとかいろいろ飼ったものだ。
でも生来のめんどくさがりもあって結局全部死んだ。今はかわいそうと思うけど子どもの頃はそうは思えなかった。
いつからか好きよりもめんどくささが勝って生き物を飼うことはなくなった。そして年を取って命というものを理解してあの頃は残酷なことをしたと思う。
今も生き物は飼っていない。でもそれは命の大切さを理解したというより単純に金の問題。大人になるとなんでもコスパを考えるからな。
なにかペットを飼いたいと思ってもペット本体に環境を整えてエサ代でいくらになるか。そして掃除とかがめんどくさいのもある。
大人になるとそういう現実的なことを考えてペットは飼わなくなるよな。ペットを飼えるのは余裕のあるブルジョワだけよ。
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鳥かご
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鳥かごに囚われてる鳥って…なんか可哀想だよね。
だって本当は鳥は空を自由に飛べるはずなのに
鳥かごの中ではあまり飛べない
自由じゃない
私は自由に生きれないなんていやだ
鳥かごに入ったのは
わたしの意志じゃないけど
出て行かないことを
選び続けていたのはわたし
鍵はかかっていない
いつでも飛んでいける
えいっと飛んでみたら
やっぱり全然景色が違った
あぁ愛する人。
私はここから触れられないあなたをみてる。
今日も違う女連れ込んで。
私はあなたの特別なんでしょ。
ねぇ、かわいいなんて、言わないで。
【鳥かご】
悪い意味で使われがちだけど、
そうでも無い気もする。
鳥かごという秩序に守られていることに
気がついてないだけで。
鳥かごの外は、ほんとに幸せかな。
今ある環境を良いと感じられるのは、
自分の考え方次第なのかもね。
「鳥かご」
骨髄穿刺痛い
今回3回目だったけど初めて号泣した
麻酔の効かない骨の中に針刺すのやめて
そもそも麻酔から痛いのは卑怯でしょ
だから病院が嫌いなんだよ
検査はもっと嫌い
【題:鳥かご】
猛烈にオウムが飼いたい。
いや、今の環境で飼えないことはもちろん理解している。経済的な面にしても、鳴き声などの騒音問題にしても、前者は何とかなるにしても後者に関しては解決の糸口がまるで見えない。他にも仕事で自宅を空ける時間が長かったりと問題は山積み。だから、動画でオウムの可愛さに悶絶し、満足感を得る日々。
【鳥かご】
※ 主人公と友人の性別は、お好きなほうでお読みください。
先月、友人から鳥かごをもらった。アンティーク店にでもありそうな、籐製の古びた鳥かごだ。小さく、鳥を飼うには適していない。ただのインテリア品だと思ったが、友人が言うには、中に幸運の鳥が入っているそうだ。私には何も見えない。
メーテルリンクの『青い鳥』でも気取っているのか、なんだか奇妙なものを押し付けられたな、という気がしないでもないが、私はそれを窓辺に吊るしておいた。何にも見えないのだから、何の世話もいらない。ただそこに空っぽの鳥かごがぶら下がっているだけ。さすがに味気ないので、私は雑貨屋で人工の観葉植物を購入し、鳥かごの中に飾ることにした。
いざ鳥かごを下ろし、観葉植物を入れようと扉に触れたときだ。ふいに、鳥の鳴き声らしきものが聞こえた。窓の外から聞こえたのかもしれない。だが、私は鳥かごの扉を開けるのをやめた。観葉植物は鳥かごの上に被せるようにして飾った。そしてまた鳥かごを窓辺に吊るした。
友人の戯言に踊らされている、とも思ったが、悪い気はしなかった。あいつはそういう冗談の上手いやつなのだ。
今日、先月ぶりにその友人が、酒を飲みたいと言って家まで押しかけてきた。玄関で私を見るなり、友人は言った。
「ずいぶんと顔色が良くなったな」
「そうか?」
「ああ、先月は恋人に振られたのだの単位を落としただのなんだのと言って、ひどい顔をしていたじゃないか」
「そういえばそんなこともあったな」
「その様子なら、幸運の鳥も元気そうだな」正面の窓辺に吊るされた鳥かごに目をやって、友人は満足げに笑った。「たまには鳥を飼うのもいいものだろう。あの鳥は世話いらずで、いつもそばにいてくれる」
「ああ。鳥かごさえあれば、だけどね」
私がそう応えると、友人はニヤリと笑う。
「きみ、幸せとは、そうやって捕まえておくものだよ」
それから勝手にずんずんと家に上がり込み、座卓の前にでんと居座った。
「さあ、きみの大切な友人が逃げないよう、歓待したまえ」
こいつは幸運の鳥と違って世話は焼けるが鳥かごは不要だな、と思いながらも、私は笑って冷蔵庫を開けた。
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お久しぶりです。忙しさと忙しさのちょうど谷間になって一息ついたついでに書きました。またしばらくいなくなりますが、8月半ばには戻ってきます。
いつも♡をありがとうございます。たいへん励みになっています。
帰宅ラッシュの電車に乗っている
吊り革やスマホと手を繋ぐ人達
その死んだ目を見る度に
人生は大きな鳥籠みたいだと思うんだ
…鳥かご…
【鳥かご】ではウッズラな事しか思い浮かばなかったので
鳥かごが題名の、歌の歌詞を調べてみた。
題名が鳥かごだから当たりモズだけど
かごの中や外にまつわるエピソードが多かった。
タンチョウな感想だけど
今まで私にトンビは、どこにいるかより、誰といるかの方が大事だと思っていたけど
どこにいるカモ、やっぱり大切だとキジく事ができたお題でした。
おしまインコ🦜。