『鳥かご』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
鳥かご
鳥かごは鳥を守ってはくれないらしい
ある人の
ネコが嫌いな理由を聞いて
かつて
外に出入り自由の飼い猫が多かった頃の話
私の目の前には異常な人がいる。腕が三本とか、頭が二つある……みたいな外見の異常性ではなく、不正解がないと言われている道徳の授業で唯一不正解を導き出し、そしてそれが当然の正解であるように発表してしまうような、そんな異常な人。
「メグちゃん、君はさ、大人に早くなりたい? それとも子どものままでいたい?」
放課後の教室で異常者でありながら私が師匠だと慕っている神木くんは質問してくる。読書に飽きたらしい。私も読書をやめて神木くんの質問に答える。
「私は……子どものままでいいかな〜」
その理由は? と、問われるが理由なんて早々思いつかない。考えるふりをして神木くんに質問を返してみた。
「そういう神木くんはさ、大人になりたいの? 子どものままでいたいの?」
神木くんも悩む素振りを見せた。ブツブツと独り言を呟いている。真剣に悩んでるらしい。
僕はね。そう言って答えた。
「僕はね、大人になりたいかな。大人になれば見た目にそぐわない……とか言われなさそうだし、学生服を脱ぐことができる」
どういう理論でその結論に至ったのか私には分からなかった。そんな顔をしていたんだと思う。だから神木くんは一から説明してくれた。
「まずは大人と子どもの違いだ。子どものメリットは少年保護法で守られていることと子供料金が適応されることの二種類しかないと思う……反論は認めるよ。その点大人は子供料金が使えない代わりに、いくらでもお金を稼ぐことができる。少年保護法がなくても、法律さえ守っていれば警察の厄介になることもない」
そう言ってニヤッと笑った。
「学生服のルーツを知っているかい?」
そう聞かれて私は首を横に振った。
「学生服は軍服をモチーフにして作られている。もちろん、メグちゃんが着ているセーラー服もイギリスの海軍水兵が、巷でお洒落だと話題のブレザーもイギリス軍艦ブレイザー号の制服だったとされている。ここまで言えば分かるかな?」
そう言われても私には分からない。
「僕は自由が好きだ。そんな自由が大好きで大好きで愛している僕の着ている服が自由とは真反対の、規制と規律の象徴だなんて、不自由に袖を通してるも同じじゃないか?」
実際に面と向かって話していると、その悪魔じみたカリスマ性が、蛇を目の前にして死を悟ったカエルのような私の心に入り込み、納得させにきている。
質問を変えよう。そう神木くんは言って目を細める。子どものままでいたい、そう理由もなく願っている私の心にヒビが入って、大人になりたいという悪水が心の中に浸水している気がした。
「安心と安全ではあるが、鳥かごに囚われた鳥のように空を夢見て見上げるだけの青空と、青い空に背を向けていても自由に飛べる鳥、君はどっちがいいんだい?」
お題 〈鳥かご〉
外の世界を見てみたい。
籠の中の鳥の様に閉じ込められてる。
誰か私を連れ出して。
何処でもいいから……。
そんな時貴方が現れた。
「私と逃げませんか?何処までも。」
「駆け落ちの様ね。」
「駆け落ちをしてるのです。」
くすりと彼が笑った。
「貴方のお陰で私の世界が変わりました。感謝しております」
「私も貴方のお陰で白黒の世界に色が付きました。」
鳥籠の中に閉じ込められてた私を助けてくれた貴方を
「愛しています。」
創作「鳥かご」
近所のお家から小鳥の鳴き声が聞こえてきた。
昔ながらの四角い鳥かごが、窓辺に一つあった。
中には美しい緑色の羽をした小鳥が1羽。
胸を張って、つやつやした声で歌っていた。
後で調べてあの小鳥はメジロだと知った。
あの素朴な鳥かごと、メジロのきれいなさえずりは
子どもの頃の思い出。
(終)
鳥かご
鳥かごの中の鳥、水槽の中の魚、虫かごの中の虫。
自分が囚われていることを知らず、ただ育つ。
人だって、そうなんじゃないのか。
宇宙や世界を、もっと自由に旅が出来たら、
なんて考えたって、そう簡単には叶わない。
世界の運命に気付かぬうちに囚われて、
小さな地球の中で、幸せを探してずっと生きている。
いつかの未来には、もっと遠くに飛べると信じて。
【鳥かご】
それは重力の別名
それは大気の別名
それは水の別名
それは家族の別名
それは伴侶の別名
それは愛情の別名
それは肉体の別名
それは星の別名
それすなわち魂の別名
●鳥かご●
カゴが 1つある。そのなかには、元気なとり、インコが1羽いる。そのインコは、ある病気にかかっていた。つらい日が続くが、飼い主となかよくして生活している。次の日、飼い主がインコの様子を見ると、インコが倒れている。飼い主は、近くの動物病院へ連れて行く。検査してもらい、結果を教えてもらった。インコは感染病にかかっていたことがわかった。なので、薬をもらい毎日飲んだ。薬がおわったらもう一度動物病院へ行った。そうしたら、治っていた。飼い主はホットして安心している。あ~よかった!!これなら、一緒にお出かけができる。これからもよろしく!「でももう、こんなことにならないようにしてね。」飼い主は思った。これからは、とてもいい幸せがあるといいな~。
昔、インコを飼っていた。
朝の賑やかなさえずりは
一日の始りを
爽やかに彩ってくれた。
だけど、インコは
しあわせだっただろうか?
鳥かごの中で、
ふと、そんな事を
考えてしまった。
(鳥かご。)🦜
あのね。
僕達・・雀はね。
本当は、
・法律に守られて
いるんだよ。🦜
(鳥獣保護法、第8条に。)
「勝手に捕まえて
鳥かごで
飼育すると
〔一年以下の 懲役、
又は、100万円以下の
罰金に・・なるよ。❳
(でもね。)
「僕の、お友達にね。
怪我をしてから
申請許可して、🦜
・鳥かごの、お家で・・
優しい人の
家族になって
もう、10年も、
長生きして
いるんだよ。」🦜
【幸せそうだった。】
「鳥かご」
知らなかった?
皆産まれた時から鳥かごの中。
囚われて生きているんだよ。
生きてる限り出られないんだ。
絶対にね。
あいつが、だんだん俺を追い詰める。猫のようなしなやかな目で。気がついたら俺は鳥かごの中だ。ああ、もう宴は終わりか。楽しかったな。そう思った刹那、檻から見える空から1本の光が差し込む。まだ死ぬなよ。飛べ!!という言葉と同時に。
今までで最高のジャンプだ。これは夢か?いや、違う。俺は快晴の空へと、羽ばたいて行った。全ての想いをお前にぶつけるために。
ふわり、と鳥かごの中に火が灯る。
小さな、けれどあたたかなオレンジ色の光。
彼はこのごちゃごちゃとした雑多な部屋の中で、壁に吊るした鳥かごをランプ代わりに使っていた。
ふわり、ふわり。
彼の動きに合わせて少しずつ部屋が明るくなる。
元の壁紙がわからなくなるくらい貼られているポスターが、どこかの国の新聞が、鳥かごの形に浮かび上がる。
「──あ。これ」
わたしは今しがた照らされた新聞を見て息を呑んだ。
どこかの国の新聞──いや、わたしの国の新聞だ。
わたしの国の新聞の、わたしの記事。
国民的歌姫がライブ中に突如倒れ、そのまま1週間意識が戻らないという、そんな記事。
「──ああ、これ。きみなんだ。へぇ、きみ、歌が上手いんだ」
彼はその新聞を壁から剥がし、写真と目の前のわたしを見比べた。
わたしは急に不安になる。
そもそも、ここはどこだっけ?
倒れたはずなのに、どうしてこんなとこにいるんだっけ?
ていうかなんで倒れたの?
それにこの子はだれ?
「あの、わたし。戻らなくちゃ。ライブの続きをしなくちゃ」
キョロキョロと目を泳がせながら言ったわたしに、彼は笑う。笑う、って言っても、楽しくて笑うんじゃない。どちらかと言えば哀れみの、あるいは嘲りの混じる乾いた笑み。
「まあまあ、落ち着きなよ歌姫さん。今からどんなに急いで戻ったってライブは1週間前に終わっているし、目覚めたって当分は検査やらなんやらが待ってるよ」
「ねぇ、ここはどこ? わたしどうしてここにいるの? どうやったら戻れるの? それにあなたはだれ?」
矢継ぎ早な質問に彼はまた「だから落ち着きなって」と言い、壁から鳥かごを外してこちらに1歩近いた。
彼の後ろに黒々とした影が伸びる。わたしは思わず後ずさった。
「ここは言ってみればきみの夢の中。きみの魂はこの鳥かごみたいに、どこかに閉じ込められている。そしてぼくはきみを助けにきた」
「助け、に──?」
「そう! ようこそ魔法雑貨店に! この店から行けない場所はなく、このぼくに探し出せないものはない!」
言いながら彼は鳥かごを放り投げた。鳥かごの扉が開き、小さな光が転がり落ちる。
危ない、燃える──!
そう思って駆け出そうとした瞬間、その光は一層強くなり、ぐにゃりと形を変えた。
──鳥、鳥だ。手のひらよりも小さな光だったそれは不死鳥よろしく1羽の鳥に姿を変え、ぐるりと部屋を一周してから彼の肩に着地した。
呆気に取られて腰の抜けたわたしを見て、彼はまた笑った。今度はさっきとは違う──春の木漏れ日みたいな、穏やかな笑み。
そしてわたしに向かって手を差し出す。
「さあ、立って。いっしょにきみの心の鍵を探しに行こう」
20240725.NO.2「鳥かご」
宝物を閉じ込めた時、やっと自分だけのものになる
自由を奪って初めて、美しさを近くで見られる
籠の外から見れば、隙間から漏れる輝きはより眩しい
扉を開けて餌をやる、扉を閉めてただ眺める
籠の中の言葉を知らず、籠の外から愛を注ぐ
囚われる者と支配する者
隔てるのはただの鉄の棒
愛を注ぐ者と注がれる者
言葉を知らねば受け取れはしない
本物の愛など誰も知らない
自由を謳歌する者を眺めるだけでは
満足できない哀れなものだろうか
風を切る翼を間近で見なければ
美しさは分からないものだろうか
太陽の元で生きて初めて
生命の輝きを見るのではなかったか
囚われた者は大いなる世界を知らない
支配者が全ての小さな世界で
愛を注がれることだけを望み
空を駆けぬまま命を終えていく
鳥かごで生きてきた者を空に放ったとしても
既に風を切る翼はもがれているのだ
折れない鉄の棒たちが
自由を求める心をへし折るように
#鳥かご
詩(テーマ)
『鳥かご』
鳥かごは
自由を奪うと思いますか?
鳥かごが
無限を作るとわたしは思う
俳句も短歌も
言ってみれば言葉の鳥かごです
鳥かごがあるから
言葉の可能性に気づくのです
人も同じです
1つを極めるだけでいいのです
愛も同じです
一人だけを笑顔にすればいいのです
鳥かごは
しあわせの魔法です
触れたら崩れてしまいそうな精巧なビスクドールには、専用の部屋が必要であるように。危険や汚れ誘惑からその穢れぬ身を守る為には無菌の箱庭が不可欠であると。
寄り添うように佇む儚げなそのお人形を慈しみながらその人は歪な愛を囁いた。
─────
「全ての危険から遠ざけることは依存の助長に過ぎない」
「だが、懸命な君はもう既にその言葉すら遅いことを理解しているのだろう? 賽は投げられた。だから敢えて君にこの子の存在を明かしたのだから」
初めから嫌な予感はしていた。近頃やけに気分良さげな浮かれている様子、ペットを飼い始めたのだと、さして重要とも思えない説明を長々と語られた日。
感情の起伏の希薄なその人間がやけに上機嫌に、饒舌に、そしてどこか自慢げに表情を柔げていたから。悪い変化ではないと、だから見過ごしていた。
その違和感をもっと突き詰めていれば。もっと彼と交流していれば、彼のことを理解していれば。今更悔やんでも遅いのだけれども。
「……風切り羽根を奪い、花を手折る人間に協力する気は毛頭ない」
「それは残念だ。けれど君はこの子を見捨てられないし、私の邪魔をすることを良しとする筈がないだろ」
慈愛に満ちた、狂信者の微笑み。それをマヤカシだと言い切れたのなら、人形の様なその子供を救う手立てもあったのかもしれないけれど。
それでも非道を許容してさえも、その人の存在はこの身にとって欠かせないものであったから。
「所詮、私も同じ鳥籠の中ですから」
またひとつ。愛と引換に空を飛ぶ理由を自ら手放した。
鳥かご
毎日窓の外を見る。外で遊ぶ子供達の姿を。
僕は彼らがとても羨ましい。それに比べて僕は鳥かごに囚われた鳥だ。自由に飛ぶこともできず、ただ飼われることしかできない。
こんな体をいつも呪っている。僕だって自由に外で遊んでみたい。
お母さんはいつも泣いてばかりだ。ここにくるといつもごめんねと言う。
お母さんは悪くないのに…
著 足踏 蹈鞴(アシブミ タタラ)
《鳥かご》
大きな大きな
家という鳥かご
出たり入ったり自由
なのに…
出られない
わかば
━━━
《鳥かご》
鳥かごの中から見る世界
自分の人生に
絶対にないと思っていた
もう戻れない
あおば
鳥かごはどこに置くべき?
セキセイインコを飼い始める前に考えておきたい!
1
1 直射日光が当たる窓際は避ける ...
2
2 エアコンの風が当たる場所は避ける ...
3
3 テレビの真横など音が長時間出る家電の側は避ける ...
4
4 エサや羽が飛び散るので掃除しにくい場所は避ける ...
5
5 小さい子どもや他のペットの手が届く場所は避ける
鳥かごと言えば…
ドフラミンゴ。
同じ事思った人いる…かなあ💦
『鳥かご』
やっぱり人間って誰かに縛られてばかりだと,いつか限界が来る。
自由に羽ばたいて,自分だけの人生。大事にしよう。