鳥かご』の作文集

Open App

鳥かご』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

7/26/2023, 4:54:07 AM

鳥かご

私は出られない、永遠とあなたという籠から。

7/26/2023, 4:44:41 AM

小学生の頃、よく、お昼休みの数十分を友達と

サッカーをして、遊んだ。

いつのまにか数人ずつの仲間に分かれ

るようになった。

そんなある日、たまたま、いつもより、早く、

グランドに出て行くと、いつもとは違う

集まりに呼ばれた。

なんとはなしに、サッカーを楽しんだ。

気がつくと、いつもの馴染みのメンバーが

僕を見ながら、ヒソヒソ話しをしていた。

次の日から、また、いつものメンバーと

サッカーをし始めたのだか、なんかいつもと

様子が違う。

鳥かごという数人が1人を取り囲み、

その1人がボールを奪うという

サッカーのゲームをしたときだった。

僕がその1人、いわゆる鳥かごの鳥になると、

急に取り囲んでいる輪が広くなり、いくら

頑張って走っても、ボールを奪うことが

できなくなったのだ。

夏の日差しを浴びて、額から流れる汗が

目に入って痛かった。

そのまま、次の授業のチャイムが鳴るのを

聞いた。

数十年前の話しだったが、

今はどうだろうか?

SNSの返信が遅れないように。

仲間のペースやルール、趣味など

少しでも、周りと歩幅がずれないように。

他の友達つくったり、楽しそうに

話しをするのはタブーなのだろうか?

とくに、電子情報通信機器の発展は、すごい

ものがある。

時間や場所に縛られないという利点がある。

が、人とのつながりにおいて、良い部分

だけでなく、悪い部分もある。

その一つが、周りから、見えにくいと

いうことだ。

たまたま目にしたSNSを使ったいじめを知り

とくに、そう思った。

トイレに入っていたら、上から水をかけられ

たり、1人を数人で取り囲んでど突かれる。

そのような昭和のやり方はもうなくなった?

そっちの方が必ずしもいいとは言えないが、

周りから見えやすく、周りからの援助や対策

受けやすいという点ではマシに思える。

SNSのおかげで気がついたら、

いじめの対象になっていた。

あるいは、ならないように

24時間、神経を張り巡らせなければならない。

というのは、すごく息苦しいと思う。

それに、周りの大人の援助を含めた社会の

仕組みをもっと改善しようと思っても、

見えない部分や情報機器特有のの専門性が

あったりして、簡単にはよくならない

ように思える。

いづれにせよ、

今の時代は、時間や空間を超越できる世界に

なりつつあると同時に、実は、誰もが見えない

かごに閉じ込められた鳥になってしまったと

いうということなのだろうか?

7/26/2023, 4:23:39 AM

窓から覗く空を見上げ、飛んでいる鳥たちを見て思う。あの鳥たちはきっと、自分たちの自由を奪われることなど、決して望んではいないのだろうと。

 けれど悲しいことに。
 僕はそんな鳥たちの希望を浅はかに打ち砕く。
 僕は今の今までずっと鳥かご職人として生きてきて、鳥かごを作ることは僕ができる唯一の仕事であるからだ。

 僕はその日入ってきた注文通りの大きさと個数の鳥かごを作り、客に売る。生きていくために、淡々と注文を熟していく。ただそれだけの日々を過ごしていた。

 ある日、僕の元にひとつの依頼が舞い込む。依頼をしてきたのはずいぶんと年を取った男性で、今度新しく小鳥を飼うことになったから、その小鳥が快適に暮らせる住処を作ってくれないかというものだった。

 僕はもちろん承諾したが、男性が指定した鳥かごの作りには、いささか首を捻った。
 まるで本当にひとつの住居を作るような、そんな指定だったのである。
 ここには休める寝床を、できれば広めに作ってほしい。ここには食事を摂るためのスペースを。できれば椅子やテーブルのような調度品を模したものを入れてあげてはくれないか。あとは少しだけ目でも楽しめるように、鳥かごの周りを飾り立ててくれ。もちろんその分の料金も上乗せして払うから、と。

 老人が希望する内容は、やってできないことではない。むしろ普段とは少し毛色の違う依頼に、僕の方も心なしか浮き足立っていたことも否めなかった。

 数週間後、僕は僕なりに依頼に応えた鳥かごを作り上げ、老人に渡した。老人はその出来映えにひどくご満悦してくれたようで、何度も何度もありがとうと言っては僕の手を握り、当初の予定よりも多い金額を支払ってくれたのだ。

 そんな不思議な依頼を終えた一年後。僕の元を一人の青年が訪ねてくる。青年は心なしか戸惑ったような表情を見せながら、昔老人に送ったあの鳥かごをその手に持っていた。

「実は祖父から自分が亡くなったらこの鳥かごを、貴方へ託すように言われてまして」

 青年はそれだけを言うと、僕にその鳥かごを預け、すぐさま帰って行った。

 はて、これはどういうことだろうか?

 返品ということか。
 けれど、すでに代金は頂いているし、いらなくなったのならそちらで処分してもらって構わなかったのだけれど。

 訳も分からず僕が途方に暮れていると、どこからか「クスクス」という笑い声が聞こえてきた。僕がびっくりして周りを見渡すと、先ほど預けられた鳥かごの真ん中あたり──、そのあたりが淡く光を帯び始めたのだ。

「こんにちは。鳥かご職人さん!」

 僕は目を疑った。さっきまで何もいなかったはずの鳥かごの中に、羽の生えた小さな妖精が現れ出たのだから。

「わたし、このかごが気に入ったの。けれど、おじいさんが居なくなったあの家で、わたしのことを受け入れてくれそうな人がいなかったから、こうして職人さんのところに運んでもらえるように、おじいさんに頼んでおいたの」

 僕は驚きのあまり固まってしまったが、しばらくしてみるみる自分の口元が緩んでいった。

「ありがとう。可愛らしい妖精さん。君みたいな子に僕の作ったものを気に入って貰えるなんて、至極光栄だよ」

 僕がそう返すと「やっぱり貴方は、おじいさんが見込んだだけあるわね」と、妖精はニヤリと口端を上げる。

「それじゃあ、お願いよ。わたしをこのかごごとここに置いてちょうだい。ここはすごく居心地がいい。きっと貴方が作るものが、どれも優しくて素晴らしいものだからだわ」

 そうして自由を閉じこめるだけのものしか作れないと今までずっと嘆いていた僕は、初めて自分の作ったものに誇りを持ち、これからは誰かの拠り所となれるものを作っていこうと決意できたのである。



【鳥かご】

7/26/2023, 4:09:42 AM

「あなたならできるから頑張りなさい」

 わかっています。私はあなたの娘だからできないはずがありません。

 「あなたはあの子とちがって反抗期がなくてよかった」

 妹は思春期だから仕方ないです。その分私があなたを手伝います。安心して出掛けてきてください。

 「あなたがいてくれてよかったわ」

 こんなことでしか役に立てなくてごめんなさい。いつも迷惑をかけているのは私だから少しでも恩を返したいのです。その言葉だけで私は嬉しくなります。

 「どうして何もいわなかったの!今さら遅いのよ!」

 ごめんなさい。言えばあなたを困らせてしまうから言えなかったのです。もちろん、自分でなんとかします。あなたの手を煩わせることはしません。ごめんなさい。

 「私はあなたの味方なの!どうして分からないの!」

 ごめんなさい。あなたが私のためにお金をかけてくれてこんなにもよくしてくれているのに、ごめんなさい。

 「あの子は独り立ちしたのに、どうして」

 ごめんなさい。何も貢献できず、迷惑ばかりかけてごめんなさい。なんでもはできないけれど、何か役に立つのならどうか私を使ってください。



 私は何をしていたのでしょうか。
あんなに求めていたあなたからの愛情や関心がとてもちっぽけに感じたのです。そうしたらガラガラと音を立てて何かが崩れていって、もう駄目でした。
 ペン立ての中のハサミに目が惹かれました。それが欲しくて欲しくて堪らなくなりました。手をのばしてペンの山から引き抜けば、あっさりと手に入りました。
少し錆びのついた銀色が、なぜかとても美しくみえました。何度かショキショキと刃を開いては閉じてを繰り返した後、パチンと閉じました。添えていた手に少しの痛みと赤黒い血が滲んでいきます。
 ゾクリと背中が粟立つのを感じました。

―これが私を救い出してくれる鍵になるのだ

 私は嬉しくて嬉しくて、我も忘れて鍵を強く握りしめました。まだ足りません。もっと、もっと強く握りしめないと。ようやく手に入ったこの美しい鍵は私だけのものです。誰にも渡したくありません。
 ならば、私だけのものにしてしまいましょう。
この身は役立たずだと捨てられました。代わりにより良い存在を迎えたのを、私は知っています。
このハサミも私と同じです。新しく買いかえたからと私のところへきたのです。
偶然だったのでしょうか、それとも運命だったのでしょうか。どちらでもかまいません。もう私だけのものです。
 ひんやりとした鍵を首元に当てて、一呼吸。
窓の外は鬱陶しいほどの快晴で青く澄みわたっています。
一羽の雀が面格子に止まりました。コテリと首を傾げて私をみて、すぐに飛び去っていきました。
ああ、私もようやくここから出られます。この鍵が鳥かごの錠を外し、あの雀のように飛び立てるのです。

―ごめんなさいね

 血溜まりの中、ハサミの銀色だけがギラギラと光っていた。響きわたる悲鳴と真っ青な顔をした人間を嘲笑っているかのように光っていた。


                  【題:鳥かご】

7/26/2023, 4:07:49 AM

鳥かごがひらかれる日がきても
たぶんわたしは
飛び立たない

こころに銀のスプーンをもっている
翼はそれを磨くために


#鳥かご

7/26/2023, 3:52:26 AM

美味しいご飯、柔らかいクッション、そして鳥かご
あの子を迎え入れるために用意した

美味しいご飯は、毎日幸せを感じれるように
柔らかいクッションは、ゆっくり休めるように
鳥かごは、可愛いあの子が逃げないように

あの子は今日も歌っている
鳥かごの中で、今までも これからも



【鳥かご】

7/26/2023, 3:40:49 AM

小さい時、スズメを保護した。
その日のうちに、鳥かごの中で生涯を終えた。

そのままにした方が、良かったのか。
保護した事で、安らかに眠れたのか。

私にとっては、短い一日だったが、
スズメにとっては長い一日だった、だろう。

7/26/2023, 3:26:46 AM

[鳥かご]

自由を知らない
何をするにも制限されて、
広いはずの世界が見えなくて
いざ、扉があいても飛び出そうとしない

何も知らないことが当たり前になってたから

7/26/2023, 3:10:11 AM

鳥籠に囚われた鳥は、幸せなのだろうか。
それは、鳥にしかわからない。
囚われているのは側から見たら幸福には見えないだろうが、その籠の中で安らに過ごす鳥がいるのなら、それは幸福なのだろう。
我々はそういったことを、一つの物事でしか測れないのだ。

7/26/2023, 3:06:12 AM

お題 鳥かご

この世界は鳥籠だ。ずっと私はそう思っている。
学校だってひとつの鳥篭。家だってひとつの鳥篭。
雛はぴーぴー鳴いて餌を、全てを欲しがる。
それは、地位だったり、金だったり、他の雛だったりする。
雛はやがて他の雛を蹴落とすことを知り、鳥かごの一番いいところを取りに行く。
そして、雛はやがてひとつの鳥籠から出ていく。
そして、他の世界を、他の鳥篭を知る。そして、鳥籠から出ると、雛は立派な鳥になり、一人前になる。世界を知った鳥の運命は大きく分けてふたつ。そこで一番になるか、自分の才能を過信し、自分が鳥籠でしてきたように、蹴落とされるか。
私は、蹴落とされた雛。鳥籠からも出られず、ずっと家という小さな鳥籠の中にいる。
双子の妹は違ったけど。妹は私を蹴落とした、雛。
もう妹は鳥になる。私は雛のままだけど。

7/26/2023, 3:06:08 AM

かごの中の鳥は幸せだろうか?

 私は幸せだと思う。

 狭い世界がいい。

 広い世界なんて知りたく無い。

 私はなりたい。

 かごの中の青い鳥に。




お題:鳥かご

7/26/2023, 3:01:10 AM

鳥を飼うには必要な鳥かご。鳥を中に入れておくと可哀想だななどマイナスな感情を抱きます。しかし中にいる鳥たちは幸せにしています。

7/26/2023, 2:38:39 AM

小さな鳥かごに
小粒の宝石を詰めたアクセサリー

たまに広告で目にしては
きれいだなとうっとりする

自分には似合わないだろうし
お値段が可愛くないから手を出さないけれど

7/26/2023, 2:25:10 AM

竹籠に入っている僕の手乗りの大きさの龍。
いつも僕を見ては寂しそうな目で見つめてくる。
僕がいつも独りぼっちだと言うことを心配してくれてるのかな?

7/26/2023, 2:23:36 AM

夫が帰る時間だ。私はため息をついた。

あなたに会えなくなって何日になるだろう。まるで何年も会ってないかのように思える。

この鳥かごのような環境に、手を差し伸べてくれた唯一の人。会いたいという思いだけが募っていく。

そんな私の気持ちにはおかまいなしに、日々の仕事は流れていく。

【鳥かご】

7/26/2023, 2:19:17 AM

「鳥かご」

  「ほら、自由よ!好きな場所へ飛びなさい!」

 しらない原っぱへ連れて行かれ
 鳥かごの扉を開けられた
 
 余計なお世話だ 私は狭くてもこの籠の中が
 気に入っていた。水もご飯もくれたし
 ご主人さまの部屋の中を自由に飛んでいたもの

 何?あなたは。私に死ねと?この籠から出て
 何処へ行けと?
 早く元の場所へ戻して!ご主人さまのところ!

 置いて行くな!偽善だらけのにんげんよ!

7/26/2023, 2:11:52 AM

鳥かごに閉じこもったまま外に出ようとしない私を
君は傷付けないように優しく声を掛けながら出してくれた

#15

7/26/2023, 1:47:41 AM

ピピピピピ、と鳴いた。届かない。
届いてほしい人の元へ、早く開放されたい。





#鳥かご

7/26/2023, 1:43:56 AM

意を決して

飛び出してみる

でも

いつもと変わらない風景と日常

どんなに歩いても

どんなに走っても

どんなに願っても

何も変わらない

ただ同じ景色


世界は見えるのに

手は届かない

どんなに泣いて縋っても

決して掴む事はできない


ガチャッと何かが音を立てて開けば

それは自由への招待

知らない世界と

好奇心



見えない怖さに怯えながら

自分を作って

作り笑い

自分を誤魔化して

自分に嘘をついて

それっぽいセリフで

分かったフリして

「仕方ない」

って言い訳してる

いつになったら

新しい景色が見える??

7/26/2023, 1:42:33 AM

鳥を飼っていた。
よい声で鳴く鳥だった。
私は鳥に おと と名づけ、
おと おと と呼んでかわいがった。
ある日 おと は消えて、その代わり
うつくしい女性がそこに居た。
私たちは時を経てむすばれた。

そんな私たちの間に、子が宿った。
だんだんと大きくなるお腹を
2人で撫でながら、
子の名前を考えた。幸福だった。

しかし子を我が手に抱くことは
できなかった。
おとは泣いた。
泣いて 泣いて 泣いて…。

私は云った。
泣くな と。もう泣くな と。

私はおとの悲しい声を聞くのが
耐えがたかった。
どこまでも自分の感情が大事で、
おとの感情に寄り添えなかった。 
だから、それから3日のち、おとは消えた。
尾羽ひとつ、鳥かごの底に残して。

Next