『鳥かご』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
鳥を飼っていた。
よい声で鳴く鳥だった。
私は鳥に おと と名づけ、
おと おと と呼んでかわいがった。
ある日 おと は消えて、その代わり
うつくしい女性がそこに居た。
私たちは時を経てむすばれた。
そんな私たちの間に、子が宿った。
だんだんと大きくなるお腹を
2人で撫でながら、
子の名前を考えた。幸福だった。
しかし子を我が手に抱くことは
できなかった。
おとは泣いた。
泣いて 泣いて 泣いて…。
私は云った。
泣くな と。もう泣くな と。
私はおとの悲しい声を聞くのが
耐えがたかった。
どこまでも自分の感情が大事で、
おとの感情に寄り添えなかった。
だから、それから3日のち、おとは消えた。
尾羽ひとつ、鳥かごの底に残して。
私はずっと鳥かごにいるの。
いくら叫んでも助けは来ない。
ねぇ、お願いよ。
誰でもいいから此処から出して?
私は鳥じゃないのよ。
あぁ、そういうことだったの。
私以外この世界には人が居ないのね。
見えない鳥かごに囚われて
いつの間にか独りになってしまわないように。
閉じ込められた
という感覚もないまま
ゆっくりと呼吸を繰り返している
この空は繋がっている
ひやりとした枠のようなものに
触れるでもなく
撫ぜるでもなく
ただ息を吹きかけるように
視線で辿る
風が吹いている
持ち上げられた
その力の動きを捉えて感じて
目を閉じて何かを待っている
扉が開いて何かが変わることを
眠っている振りをして耳を澄ましている
太陽があたたかい
テーマ 鳥かご
『鳥かご』
知らぬ間に閉じ込められて
外に出ることすら許されない
空を飛ぶことが本来の姿なのに
狭いかごの中で
僕らは生きていく
『空』
鳥かごに囚われるのは不幸、なんて言われることもある気がするけれど、果たして本当にそうなのだろうか?
何もしなくても提供される食事に、管理されて万全な健康状態。野生の世界では生きられない長さを生きることができる権利を得られるのは幸福なのではないか?
それでもやっぱり空を舞う君たちが見たいな。
テーマ:鳥かご
鳥かご
鳥かごで一番に頭に浮かんだのが
小川洋子さんの小説
テーマ“鳥かご”
囚われた者を表す言葉で
鳥かごと言う言葉か使われているけれど
本当に囚われているんだろうか。
もしかしたら
本当に囚われているのは
鳥かごの鳥を見つめて世話している者の方かもしれない。
鳥かごの鳥は、外に希望を持ってなんかいない。
寧ろ、外の世界に放たれる事に絶望を感じているかもしれない。
鳥かごの中で泣いている僕は今日も胸にぽっかり穴が空いている。
「鳥かご」
自由減らして
安定増して
見方変えれば
加護の中
カゴの中から
いつ出やろうか
歳がいくほど
怖くなる
鳥かご。鳥は昔飼ってたな。今はなにも飼ってないけど。ペットを飼うのに向いてない人間っているよな。俺がそれだ。
どうにも感情が薄いからペットに愛情を持てない。めんどくさがりだから世話もできない。金がないから環境を用意できないし動物病院に連れていけない。
ないないづくしだからペットは飼わない。でも世の中には俺と同じなのにペット飼う人がいる。酷いものだね。
俺は感情が薄い程度だけど世の中には共感能力がなくて他人に対して身震いするほど残酷なことをする人がいるからな。
そういう人がろくに世話もできないのにペットを飼うのだろう。いわゆるサイコパスってやつだな。人類のバグみたいな連中だ。
ペットというと動物って法律上は物扱いなんだっけ。まぁ犬を殺して殺人罪にはならないわな。そうなると器物破損くらいしか罪に問えないんかね。
動く物と書いて動物。昔から動物は物扱いだったのかな。
鳥かご
僕はまだ勇気がなくて
小さなこの鳥かごに
入ってあなたに見つめられてる
小さな小さな鳥だけど
誰もが本当は
一人きりで
この大空飛べるんだ
だけども今その準備
時間が掛かっても許しておくれ〜
今日の空色どんよりと
していますね
試しに少し飛んでみよか
そう思ったけど
僕にはハードルが高い
無理しないでいいよ
何処からか
優しい声が聞こえたようで
うん 今は無理せずに
柔らかな日差し待ってみよう
小さな小さなこの羽は
いつも見つめてくれている人が
大丈夫だよって心で
磨いてくれているんだから
勇気を出して歩んでみよ
失敗なんて怖くない
いつからだって
スタートなんて
いつでも切れるさ
焦らないで
この鳥かごから
飛び立てる日がいつか
来ますように
心からずっと願ってます
あなたの事が大好きだから
2023年 121
“鳥かごの中、二羽の小鳥は仲睦まじく”
女の部屋。枕を共にする若い男と年増の女。それを冷たくたぎった瞳でただ見る私。
─────
一月ほど前、私のもとに男が連れられてきた。男はいかにも気の弱い、どうということのない青年であったが、彼をここまで伴ってきた親類は、ほとほと困り果てたというように、彼の精神薄弱と、それに基づく理解不能な言動を、これ見よがしに私に言って聞かせた。当の男はただ困ったように、私と親類の顔をおどおどと見比べるだけであった。男には─こういう場合にはよくあることに─神経過敏と鬱屈の所見が見られるといえば見られたが、それもとるに足らぬ程度であって、むしろ温情をかけてやればすぐに、こうして私のもとを訪ねる必要すらなくなるであろうと思われた。だが結局、私はこの男を引き受けた。親類ははなから男を厄介払いにする算段だったようで、私に多額の金を寄越すと喜び勇んで帰っていった。
私はこのすこぶる健康で気の毒な男に、治療の名目で簡単な仕事を言いつけるようにした。男は私にどこまでも従順だった。私の家にいる狂女が、男に対してこれまでになく鮮やかな表情を見せた時でさえ─女はかつて自分を手酷く棄てた荒くれ者の面影を、この男に写していたようである─小遣いをやるから女の帯を解けと言えば、男はその通りにした。
私は愛する女が若い男と一つになるのを目近で見るにつけ、至上の悦びを味わった。だが、旨味を味わい尽くした後に残るのは、身を焼く程の苦味であった。
その日、いつものように愛をさえずりつがう二人の気付かぬうちに、私は一人激情にその身を焦がし、その愛の巣に火の手を廻した。
─────
鳥かごの中の鳥が死んでしまうと、そこにはただ限りない灰色の沈黙があるだけ。
(鳥かご)
【鳥かご】
予習復習を欠かさない。テストは一番が当たり前。
私の明るい未来のため、母は口酸っぱくして言う。
そんな普通のこともできない人がクラスのほとんど。
ゲームやお喋りに時間を費やすなんて信じられない。
決して遅れを取るはずはないけど、油断は禁物。
早朝に登校して自習し、放課後は塾で夕方まで勉強する。
母の言いつけを守っていれば、先生も褒めてくれる。
どうでもいい人の陰口なんかに興味はないの。
席替えで後ろの席になり、早朝に他の人がいると知った。
彼は私より先にいて、いつも机に伏せて眠っている。
たまにいない日には必ずと言っていいほど遅刻する。
真面目なのか、不真面目なのか。よくわからない人だ。
夏休みが明けてすぐに、先生に呼び止められた。
赤点ばかりの彼に勉強を教えてほしい、とのこと。
他人のために時間を浪費したくはないけど、承諾する。
どんな人なのか気になっていて、話してみたいと思った。
「勉強ばっかでつまんなくない?」彼が問う。
何を言っているのだろう。面白さは問題ではない。
「そんなの考えたことないよ」必要だからやるだけだ。
彼も留年を心配される前にちゃんとやればいいのに。
「なんで勉強しないの?」今度は私が疑問をぶつけた。
彼は言いにくそうに目を逸らす。「時間がないんだよ」
いわく、彼にとってはバイトのほうが大切らしい。
「楽しいの?」「少しはね。興味あるなら来る?」
彼の手を取ったその日、初めて塾をサボった。
悪いことをしたのに、期待に胸は高鳴っている。
もしかしたら私の普通は間違っていたのかもしれない。
その無駄な時間はとても眩しくて、羨ましかった。
鳥かごのなかの鳥は鳥かごのなかから外界の世界を知ることがほとんどだろう
何が楽しみだろうか
鳥には翼を持っている立派な翼だ
その翼があればきっと私が知り得ない空中の世界が広がり感じることだろう
鳥かごのなかの鳥は何を感じているだろう
羨ましさや好奇心、または悲壮感もあるだろうか
鳥はどこまでわかっているだろう
自分が飛び回れる自由な生物であることを
人間よりも高く遠くへ自力で向かえることを
鳥かごのなかの鳥は何が楽しみなのだろう
束縛 監視 不自由
決められた未来
保護 介添 聖域
守られた未来
―「鳥かご」―
僕はいつもこの場所にいる。僕の仲間の人間たちはこの場所を"鳥かご"というらしい。聞いた話によると、僕がこの場所にいることをかわいそうっていう人もいるらしい。でも僕はこの場所が好きだよ。だって落ち着くもん。この場所の外はとても広くて不安になっちゃうんだ。前に一度だけ、とても広い世界を見たことがあるんだ。目がくらくらしてどこにいっていいかわからなくなってとても怖かった。だから、僕は今日もここにいる。たまにみんなが僕を置いて、一人ぼっちになったときはちょっと寂しいけど、また戻ってきてくれるから嬉しいんだ。
鳥かご
昔、小さなペットショップがあって、その店頭にはいつも鳥かごに入れられた九官鳥がいた。
九官鳥はお喋りが上手で
「おはよう」
「おか〜さん」
「いってらっしゃーい」
と通り過ぎる人に声をかけていた。
その九官鳥のお陰かどうかわからないけど、そのペットショップはそこそこ繁盛していた。
最近、その九官鳥が店頭にいない。とうとう売れてしまったのかと残念に思っていた。
1ヶ月後、ペットショップの前を通ると九官鳥がいる。
そして九官鳥が発した言葉は
「カンタ!またフラれた!」
この声を聞いて、大学生ぐらいの男の人が急いで九官鳥の鳥かごを抱えて、
「母さん、こいつを店に出すなって言っただろ〜
こんな家族の内情を話す九官鳥誰が買うんだよ
あ〜わかった、わかった、俺が金払って買うから、店に出すのはやめてくれよな〜」
私は笑いながら、生き物を飼うって大変なんだなぁと思った。
好きで飼われてるわけじゃない
愛されているようで
閉じ込められているだけ
「早くここから出して」
そう言って僕は鳴く
この声に誰が気づいて
─────『鳥かご』
可愛がってる振りして、本当は自由を奪ってる。
*鳥かご*とりさん飼ってる人ごめんなさい…思い浮かぶのがこれしかなかったんですぅ
「鳥かご」
私はあの鳥かごの中に、閉じ込まれた鳥。
どこにも飛んでいけなくて、ピーピー鳴いている。
いつか、新しい飼い主が見つかってどこか自由に飛んでいきたい。
今回結構よくかけたのでは?
そういえば皆さん!私、韓国語中国語を勉強しまーす!イエーイ!
私前から韓国に憧れてて、韓国語勉強したいな~って思ってたんです!なので、勉強頑張りまーす!