『鳥かご』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
鳥を閉じ込める為のもの
羽あり命あり自由に生きる権利ありの鳥を人間が飼育する為に作ったもの
鍵もついていない
扉は少し開いている
さあ、そこから飛び立っていいんだよ?
・・いや、出ない
だって、この中でじっとしているのが、
安全だと教わったから
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自分の好きなようにやっていいんだよ!
なんて言われても、
誰かが用意してくれた
カゴの中で過ごすほうがラクだし、安全
心では自由を望んでいるのに、
ホンモノの自由を目の前にすると、
その責任の重さに
耐えられないのが現実
結局、自分で決めるのが怖いんだよな
だからこそ
自分で自分の行動の責任を取る覚悟を決めた人は
カゴの中から飛び立てるのかもね
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じゃ、もう一度聞くよ
あなたがそこにとどまる理由は?
・・・
なら、いっそのこと
思いっきり飛び立ってみようよ
もう誰かの言うことなんて聞かなくていい
心が感じてることだけ信じてみて
自分の心だけは、ウソつけないから
あの憧れた美しい鳥を籠の中に閉じこめた。
美しい声で鳴いていたはずの鳥は、いつからか騒音に変わっていた。
それがあまりに煩くて、僕は耳を塞いだ。
鳥はそこで飾られているだけでいい。ただおとなしく、愛らしい声でたまに歌ってくれるだけでいい。
そうして、籠の中に閉じ込めた鳥は、いつしか空を飛べなくなってた。昔は空を自由に飛んでいた鳥は、もう自由じゃなくなっていた。
でも、それでいい。
籠の中で、僕だけに美しい姿を見せていればいいんだ。
そう思っていたのに。
目を離した隙に、鳥は消えていた。籠から飛び出して、いなくなってしまった。
静かになった部屋で、僕は今になって気付く。
僕がその翼を奪っていたんだと。あのまるで訴えるような鳴き声も僕が出させていたんだと。あのどこか悲しそうな、寂しそうな顔も。
籠から飛び立った鳥は再び自由を取り戻した。あの憧れた鳥本来の姿を思い出したように。
――でも。
お飾りの翼で構わないけれどね。煩い鳥なんていらない。美しく僕の為だけに歌ってくれる鳥でいい。
君に自由なんて必要ない。僕だけの鳥で良かったんだ。
仕方ないと、鳥籠を手にして立ち上がる。
さぁ、新しい鳥を探しに行こう。
『鳥かご』
今日は〝鳥かご〟ときた。
さぁさぁ、この〝鳥かご〟はどんなものを指しているだろうか。
小鳥を飼うためのモノか。
そこに囚われた鳥を指すのか。
それとも囚われたのは自分なのか。
囚われた自分からみた世界なのか。
さあ、困った。
1つの単語に様々な印象を受けるのは
善事か禍事か。
鳥かごを外から見るか内から見るか。
おっと、どこかの広告の言葉を模倣したような言い回しになってしまった。
失敬、失敬。
本来、そのケージは飼っている動物を守る為。
しかし、個体や性格によって窮屈極まりないもの。
暴れたり、ストレスで病気になることだってあるだろう。
外敵から守る為、怪我をしない為にあるものを破ろうとするのは
本能か好奇心か。
人は、その鳥かごを覗く時、何を思うのだろう。
夢が鳥かごか、現実が鳥かごか、分かったことはない。
鳥かご
あるゲームの夢小説です。(ネタバレを含む可能性があります)
「あの…どこに、行くんですか…?」
彼が自分の腕を掴む。
言葉は少し弱々しいが、それに伴わず腕に掛かる力は強い。
「君の部屋に行こうとしてたんだけど…」
「えっ…」
それを聞くと彼は俯き気味だった顔を上げ微笑みを浮かべた。
「嬉しい、です。では…僕の部屋に行きましょうか。」
その微笑みを見ていつもなら同じように嬉しくなるはずが、今回はなぜか嫌な予感がした。
日々の経験で高くなった直感を今は少し憎く感じてしまう。
気付きたくないことも気付いてしまうから。
そんなことを考えながら彼と歩いていると、もう部屋に入っていた。
「どうか、しましたか…?」
彼が心配そうに様子を伺う。
「ううん、大丈夫だよ。君こそ、なんかあったりした?」
少しの沈黙の後、彼が口を開く。
「貴方には隠せませんね…。気付いてくれるとこも好き、ですけど、気付いてくれなくても…」
「何があったの?ゆっくりでいいから教えてほしい。」
「今の僕はきっともうだめなんです。」
彼が俯きながらそう言った。
少し震えているような気がして、彼の手を取る。
彼もそれを受け入れ、互いの体温が交じるのを感じる。
そんな時間が少し経ち、落ち着いたかと思えば
今度は彼が優しく手を持ち上げ、手の甲に口づけをした。
「え…?」
嬉しさ、焦り、困惑
様々な感情が飛び交う中彼の顔を見る。
「貴方が好きです。だから貴方をどこにも行かせたくない。鳥かごの中に入れて大切に大切にしておきたいと…」
「そう、思ってしまうんです……
思いたくない、のに。」
⸺だから、
彼に手を伸ばそうとした時、
彼に突き飛ばされ彼の部屋から飛び出てしまった。
彼の部屋の扉が閉まり、呆然とその場で座り込んで数分後、終わりの合図が聞こえた。
彼の顔を見たとき、綺麗な黄金色の瞳だったこと
部屋から出る前、好きですと伝えられたこと
それだけで分かってしまう
そんな自分が嫌だった
いっそのこと、この宇宙ごと自分の水でいっぱいになって崩壊してしまえばいい
そんなことを考えていたらもう自分はいなかった。
「鳥かごには入れないよ…」
鳥かごの中で巣立つのを待っている年老いた十姉妹
水槽の中で主権を争う小魚たち
虫かごの中で貪り尽くそうとする愚かな権力者
食料も水もエネルギーも尽きてしまうだろう
私達ではもうなく、皆だから
その問題に分からず屋の連中が
経済発展がどうだって?歴史的にみてどうだって?
ソイ言う国はソウイウ国民を育てる。
愛国心的価値観の刷り込み。
虚栄心が強く劣等感を隠せないため、
日本人を劣等民族だと罵る。<日本民族というのはないが>
しかし言われた方はなんとも思わないのだが
外の世界は残酷で危険だから、
鳥かごの中にいれば安全だし安心。
と思う反面、
この狭くて窮屈な世界から飛び出して
大空を舞う自由と喜びを求める。
どちらが幸せなのか。
選ぶのは自分自身。
私はリスキーでも大空を舞っていたいかな。
生を実感できるのは死が隣にあるからなんだよね。
生きていたいよ。
【鳥かご】#30
''ここ"の外は一体どんな世界が広がっているんだろう。
そう毎日考える私に、今日も喋りかけてくれる"あの子"。私はそんな"あの子"の期待通りの返事をする。
「おはよう」
たった4文字の会話でも、"あの子"は嬉しいみたい。
私にはよく分からないけれど、"あの子"が嬉しいなら私も嬉しい。
でも、"あの子"はあまり頻繁には私と外に行ってくれないの。
私ももう少し、外の世界を知りたい。
ずっと同じ景色で、たまに見る"あの子"の笑顔。
この風景はまるで映画の描写みたい。
"あの子"が食べているケーキも食べてみたいし
"あの子"が来ているドレスも着てみたいし
"あの子"のように自由に遊んでみたい。
私も"あの子"になれたらな。
『ピーちゃん、おはよう。』
「オハヨウ!」
『ふふ、笑今日も元気なピーちゃんで嬉しいな。』
『ほんと、ピーちゃんの"飼い主"で良かった。』
「"ゴシュジンサマ"、キョウモガンバロウ!!」
『そうだね、頑張ろっか。』
"ご主人様"と"私"は、鳥かごという檻で繋がっている。
「鳥かご」
鳥かごの中
自由を求めて旅立つも
外の世界は自分が思っているより
綺麗じゃなくて
嗚呼こんなものなら、
叶わぬ夢を抱いて
ツイッターが、鳥マークじゃなくなる!
ちょっとショックだけど、Xマークになっても、スペース機能は、残して置いて欲しいです。
大切な推しの人、私の大事な人、家族の次に好きです!
応援してます。
〜鳥かご〜
私が守ってあげる、ここは1番安全な場所。
-君は安全なの?
あなたには何不自由させないよ。
-閉じこめるのに自由なの?
雨の日も風の日も苦労することはないのよ。
-そうして飛び方を忘れてしまうんだね。
ねぇ、あなたは幸せよね?
-…うん、幸せだよ…
『鳥かご』
鳥かごの中に入っている鳥は
そこから出たいと考えたことはあるのかな
生まれてずっとそこで暮らしていたら
世界があることを知らなければ
望んだりもしないのかな
息の詰まる毎日
鳥かごの蓋をあけて
どこかへ飛んで行ってしまいたい
汗ばむ、意識朦朧。
熱くなりすぎた照明を見つめる。
目が焼けそう。
流れる無情な時計の音。
水の音に似ている。
ぴんく色の川が見えた。
青色の空に憧れた。
気が狂いそう、壁もほら、ぐるぐると渦を巻いて。
ギザギザ ふわふわ
でこぼこ グルグル
真ん中はやめて、早く巻き戻して。
戻して、私を。
私は彼女の鳥。
青紫が好きな女のコ。
彼女の名前は、
私の名前は、
鳥かごから出して。
今しかないの。
今隙を見つけて私を、逃がして。
電話が一本。
逃げられないの。
時計がお友達なんだって
黄色は嫌いなんだって
私の羽の黄色が嫌いなんだって
青色は嫌いなんだって
空の青色が嫌いなんだって
私、ぴんく色が好きなの。
鳥かごの鍵のありかを、一緒に探しに行ってくれる夜。
鳥かごの中の不思議な森に足を踏み入れる時。
彼女の青紫が追ってくるの。
それに気づかないで、最後まで逃げようね。
最後まで逃げようね。
鳥かご____
気持ち悪い。
自己肯定感低いとか、
自分が嫌いとか、
周りにどう思われてるか不安とか、
そういうレベルじゃない。
簡単に言えば、毎朝起きて鏡を見ると
自分の顔は大きな幼虫の顔ってこと。
気持ち悪いでしょ?
嫌いとかの問題じゃなくて生理的に無理でしょ?
それと一緒。
それぐらい自分が気持ち悪い。
鏡の前の自分は全身ぬるぬるの緑色の
気持ち悪い巨大な芋虫に見える。
そんなの耐えられる?
毎日毎日、気持ち悪い存在を見るだけでも嫌なのに、
それが自分だなんて。
気持ち悪すぎてどうすればいいかわからない。
見つけてくれてありがとうございます
俺が死んでからこれが見つかったら、多分これが遺書になるんだと思います
#48 鳥かご
美しい曲線
等間隔に並ぶ細い柵
その隙間に小指を差し込んで
触れたがった
彼女は
首を傾げるような仕草をして
無遠慮にトントンと遠ざかる
その様子を見詰めていると
彼女はひどく窮屈で
自由を奪われた象徴のように思われた
しかしその考えもまた
わたしたちのエゴなのだろう
彼女を不自由にしているのは
皮肉なほどに絢爛で精巧な枷ではなく
欲しがりで
支配することに安心するわたしだ
そして彼女を自由にするのもまた
嘲笑うかのように澄み渡った空ではなく
卑しくて
失うことを恐れるわたしだ
鳥かご
君は外の世界で苦しまないでほしい
だから閉じ込めてその中で自由で居られるように
頑張って頑張って、閉じ込めていたのに…
いつか君はここより広い場所を知りたいと言って
ここから逃げて行ってしまう
あぁどうしたら、俺も君みたいな幸せな暮らしが出来るのかな
俺はまた、違う人の檻に閉じ込められた。
#鳥かご
私は飼われている。
大きな大きな鳥かごの中で飼われている。
誰にも見つからないように、ご主人様が私を囲う。
ここに来て既に半年程が過ぎた。
ここから飛んでいきたいけれど、ご主人様の目はかいくぐれない。
いつになったらお外へ行けるかな。いいえ、きっと私はお外へもう一生出られないのね。死んでも出られないわ。
だって、鳥かごの他に足首は鎖で繋がれて、片手首は手錠をはめられている。手錠のもう片方はご主人様が鳥かごから出る時はベットの上に繋げて、ご主人様が居る時はご主人様の手首に繋がっている。
これじゃあ何があっても離さない。そう言ってるようなものだもの。
誰か私をここから出して。
解放させて欲しいの。
もう家とか学校とかどうでもいい。
囚われるのは、縛られるのはもう懲り懲り。
全部全部「あなたのため」って言うけど、本当はそんなんじゃないって分かってる。
いいよ、そんな高いお金を支払ってまで家庭教師雇ったり、塾に通わせたりしなくても。
私の道は私自身が切り開く。
だから、少しくらい私に自由をちょうだいよ。
〜鳥かご〜