『鳥かご』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
鳥かごの中を覗いては
ただニヤニヤしている者がいた
鳥かごの中の鳥は
いつか大空へ羽ばたくという
大きな大きな夢を見ているというのに
鳥かごの中の鳥は
何食わぬ顔で枷が外される機会を伺っている
笑っている者の手の届きもしないあの空へ羽ばたく
そのために
我が家の生後5ヶ月のコザクラインコのヨモギちゃん。
先月、16歳8ヶ月で亡くなったワンちゃんが居なくなってから、かあちゃんの心は、まだ立ち止まったままで、あなたの相手を、あまり出来てなくてごめんね。
鳥かごから、あまり出してあげれてなくてゴメン。
もう少しだけ時間をください。
自由は苦手なくせに
縛られたくなくて
飛び出したくなる
鳥かご
開け放たれた窓から、さらさらと風が入る。朝の空気が少しずつ部屋に満ちていくのを感じながら、窓辺に立った。胸いっぱいに吸い込んで、ゆっくりと吐き出し、それを繰り返す。呼吸を確かめるように。
「おはよう」
声がして振り返ると、見慣れた人影がひとつ。
「いい朝だね」
目が合うと、彼はにっこりと微笑む。
「ご機嫌いかが?お姫様」
聞き飽きたいつもの挨拶。返事の代わりにため息をひとつ。お姫様、なんて呼び方は変だからやめてと何回伝えてもきかない。この男は本当に、人の話を聞かない。
「今日は素敵なお知らせがあるんだ」
まるで吉報を告げるような、軽やかな声。驚きと不安が押し寄せ、思わず睨みつけた。
「そんな顔しないでよ。やっと見つけたんだ」
苦労したよ、と言いながら男は、部屋の片隅にある空の鳥かごを撫で、どこか遠くを見つめる。
「君がまたステージに立てるんだよ、僕の歌姫」
テーブルの上のペンを掴み開かれたまま置かれていたノートに殴り書いた。
“そんなものいらない”
“私は歌わない”
「君がなんて書くかなんて分かってる」
言いながら男は、美しい装飾の施された鳥かごだけを見つめている。
「でもいらないなんて嘘。だってあれは君のものなんだから」
その瞳に私は映らない。いつだって。
「歌姫の声でさえずるカナリヤもとても素敵だけど、やっぱり君が歌うのが、僕は一番好きなんだ」
唐突にグッと距離を詰められ、頬を撫でられる。彼の瞳の中の自分と目が合う。彼が本当に見つめているのは、一体誰なんだろう。
「明日にはここに運ばれて来るはずだから。楽しみにしていて」
言いたいことだけ言って、いつも通り満足そうに帰っていく。
私は愕然とした。
ついに見つけられてしまった。私の声を宿したカナリヤ。あの子がどこか遠くへ飛び立つか、もしくは死んでしまうか。そうすれば私の声は永遠に失われる。そのはずだった。
最初は風邪だと言い張っていたが、いつまで経っても声が発せない私を訝しんで、金に物を言わせて調べ上げ、真実を知ったあの男は、まず最初に協力者だった魔道士に、謂れなき罪を着せて処刑した。歌姫の声を奪った罪人として。
私が協力を頼んだのだと何度説明して信じてはくれなかった。大丈夫、僕は分かっているよと言いながら、私の言葉になど全く興味も関心も持っていなかった。
気付けば私は奴の屋敷に囲われ、自由を奪われた。
世間では悲劇の歌姫のために私財をなげうって奔走する聖者だとされているが、そんな事実はどこにもない。
何が彼をそうさせるのかはわからない。けれど彼は歌姫という存在に強く固執している。最初はあたたかい言葉や贈り物をくれて、優しく紳士的振る舞う彼を見て、私を心から愛しているのだと思った。だけどそばにいればいるほど違和感を感じた。
彼は私を見つめていても、私自身を見てはいない。
怖くなって逃げようとしたけど彼の執着からは逃れられなくて、彼が歌姫に固執するなら歌えなくなれば良いのだと、魔道士の協力者を得て声を捨てた。
それなのに、カナリヤが帰ってくるなんて。もう、私にはどうしていいのかわからない。
部屋の真ん中に置かれた鳥かご。空っぽの鳥かご。触れるとひんやりしていた。それは、窓の外側に掛けられた鉄格子の温度と似ていた。
あのカナリヤも、私も。もう自分の意思ではどこに行くことも叶わない。
〉鳥かご
友達...
友達と書いて裏切ると読む
友達は裏切り者だ...
最初は仲がいいのにだんだん不仲になってくる
君は気分屋さんだから...
一枚一枚引きちぎられ痛む根元
巣立つことを許されず
愛でられ堕落していく自分が余りにも滑稽で
足枷の鍵も見つけられないまま
部活も終わったし告白した
やっぱりかぁ
振られちゃった
好きな人に好きな人がいるって辛いよね
鳥かご
自分の心を閉ざしてるみたい
自分からは開かないけど、相手が心開いてくれたら
開ける...
めっちゃが頑丈な鳥かご...
昔インコ飼ってたなぁ
ピッピとチッチ
「思い出の鳥かご」
あの頃の私はがんばれば何事も結果に
繋がるなんて本気で思ってたんだ 。
でも・・・・いくら努力を重ねてもダメな物があった
高校生の夏私はサッカー部の佐々木君に恋をしたの
彼はサッカー部ではエース、それとイケメンだったから女子から大人気いつもグラウンドには女子の
黄色い声が聞こえていた
教室のまどから彼をひっそりと見て
「今日もありがとう」
って小声で言う
・・・なんでありがとうかは・・・
私にも分からないけど自然と・・・
その言葉を口にしていた
そして現在私は社会人になり結婚もした
子供と優しい夫に囲まれて幸せな
夏になると思い出してしまう
インコ飼ってた時期がありまして
あわよくば喋ってくれないか思って
毎日話しかけてたんです
すっごく可愛がってて
毎日鳥かごのお掃除もして
日光浴やら水浴びやらさせてあげて
そのうち少しずつ慣れてくれて
肩や手に乗ってくれるようになって
そりゃ可愛さ倍増ですよ
肩の上でウンチされても
もう No problem!
その日もいい気候で
いつもの様に鳥かごを軒下に吊るして
外の鳥たちの鳴き声に反応して
まぁそれはそれは可愛いのです
いつも通り10分ほど外にいさせて
私はその間にすぐ近くのコンビニへ
消えてました 自分で鳥かご開けて
ワイヤーで留めてたのに
いつからや!いつから脱走考えてたんや!!
モコナーーーっっ!!!!!
《 鳥 か ご 》
40数年、ほんとに自由に生きて来たと思う。
悩んでも「誰かと比べたら大したことないな」
辛くなっても、泣いて笑って起きたら新しい朝
挫折はした方がいいの?
私挫折知らない。
ヒョイッヒョイッと楽しそうな方を選んで来たからかな。
毎日「同じかよっ!」って感じるけど、
でも面白い楽しい事は毎日同じじゃないんよね。
決して裕福じゃないし、結婚しても好き勝手させてもらってるから貯金もないけど、
不自由を感じたことはないな。
鳥かごの鳥って想像つかないなあ。
私はいつだって楽しい方に進んで行く!!
鳥かご
鳥かごって
人間のエゴ?
本当は
翼を広げて
飛ん行きたい。
今の私は
鳥かごの中に
いるみたい。
閉じ込められているように見えて自ら閉じ込められている
狭いと感じてもがいてみる
籠の扉は空いてるよ
抜け出したくても見えない扉
私が作った鳥籠の中
もがくのをやめて籠の中をみてみよう
感じてる事を受け止めて 受け入れて
それからでも遅くはない
その先に晴れた空がある気がするから
鳥かご
狭い狭い鳥かごの中から私は
外の世界を見つめる
光に満ち溢れた美しい世界へ
この狭い鳥かごを抜け出して
空高く羽を広げて何処までも飛びたい
鳥かごの中に今日も一人閉じ込められている。
その鳥を見て思う。
この鳥は逃げたくても逃げられないけど、ぼくは、逃げられても逃げることを諦めてるんだなって。
最終話
【鳥かご】
―――誰もが皆
閉じ込められてるんだよ―――
好きな子と同じ傘の中、告白をされた。
「蓮、私、蓮のコトが大好きっ!付き合って!」
僕は 頭の中が真っ白になった。
だだだだだだだだだだだいすきだとォォオォォォオ
こんなんさズルいよ…!
この距離で、いきなりキスされた後に告白とか…
「…ほんと?」
あー、僕、本当にダメだ奴だ。
告白が本当だったら、疑っちゃイケナイよね…
でも、真偽が気になるのは事実だし…
「ほんとだよ…ダメ…?」
え、大好きです。
海斗…
もし、仮に海斗が美玖を好きだとしたら?
…僕らはさ、見えているのに届かないんだね。
見えているのに。
でも、
海斗が美玖を好きなんて真実か分からなくない?
そう見えているだけで、
本当はそれはただの思い込みかもしれないじゃんか。
実際に手に取らないと分からないよ。
かごに閉じ込められている鳥だってそうでしょ?
僕は決心した。
「僕も、美玖が…大好きだ。
だから…付き合ってください」
大好きな人を守り抜く彼氏になるコトを。
その後――
「蓮ー!」
「わっ!?急に話しかけないでよ美玖」
「話しかけるって前フリないでしょっ」
ペシっ
「いってぇー」
幼なじみ→カレカノ になったとはいえ、
今まで通り楽しんでいる!
…特に変わらない笑
―あの雨の日、彼氏になった日の後日、僕は海斗に確認した。
「海斗、ごめんっ!僕、美玖と付き合うことになった。海斗…好きだったのに…」
「…」
「海斗?」
「…ほんとだよ」
「やっぱり美玖のコト、好きなんだな海斗」
「ねぇ、蓮。ここまで来てもわからないの?」
「はぁ?もー分かっただろー?」
「違うよ、俺が本当に好きなのは…」
「蓮ーーー!帰ろぉぉぉぉー!」
「ちょっと、海斗ととのまだ話は終わってないのー」
「海斗?海斗ならいまさっき帰ったよ?」
「海斗ぉ…」―
…てことがあってそのまま海斗の好きな人は分からないまま。
まぁー、あの海斗のコトだ。
海斗を惚れさせるほど凄く可愛い人なんだろう。
今は、三人でいる回数は前より減った。
でも、だからと言って仲は前より深まった…のかな。
…なんな最近、美玖と海斗、喧嘩気味なよーな感じ。
気のせいか!
毎日が幸せ、前よりも大幸せになった!
四年後――
「二人ともーッ!結婚おめでとう!」
「海斗…ありがとう…」
「蓮っ、これからもよろしくね!」
「生涯ずっと美玖の隣だな」
「ふふっ」
「お二人で話し盛り上がらないのぉ」
「ごめんって海斗~!」
「てか、二人とも、喧嘩気味なのはいつからなおったの?」
「蓮ー、そんなのずっと前のコトだっつーの」
「まぁ~あの時は海斗、蓮を…」
「美玖。その辺にしとこっかニコ」
「何があったのーーーー!僕を何ーーーー!」
「あ、時間だよお二人ともっ」
その後、僕と美玖の間には可愛い女の子達がうまれてきてくれた…!名前は凛と瑠花。
あっ!流石にプロポーズは僕からだよ!?
…お付き合いの誓いを美玖に取られちゃって、
なんか悔しくなってね笑
いや!男を見せようと!うん!
何年後――
「瑠花ー!」
「何?凛」
「今なら誰もいないよ」
「もぉーしょーがないな~」
【終わり】
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読んでくださった皆様、ありがとうございました!
続きは皆様のご想像にお任せします!
これからは、前のように戻ります!
よろしくお願いしますぅぅぅあぅぅぁぁぁぁぁ
鳥籠の鳥が鳴くのに対して
色々とキツいコメントを付けたがる人を見る度に
世界は平和だなと思いがちになるけれど
世界は平和なんかじゃなくて
その人達が暇なのだということを忘れないようにしたいと思う
世界にはあらゆる悩みがあって
今も争いがあって
手の届く範囲では平和に見えても
苦しんでいる人がどこかにいる
近場で争いたくはないものだ
争いは往々にして隣人とのものだけれど
鳥かごといえばサッカーのボール回し。
無邪気にやってたな〜。
でも、今でもやったら楽しい。
熱中できたら何でも楽しいのかな。