『飛べない翼』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
飛べない翼
浮かない
馴染まない
混ざらない
ただそこにあるだけ
翼が飛べる条件ではない
飛べないだけなら
他の使用方法があるのかもね
人間は考える葦である
ほとんどの人間は考えていない
飛べなくても翼はある
考えるを間違えてる場合が多数
それは本当に翼だったんだろうか?
私は飛べない。立派な翼がついているのに、飛び出せない。
それは一種の理不尽で、怠慢で、傲慢で。
努力が全てじゃない。でも、努力は必要で。
努力も、才能も、運も、時間も、お金も、人脈も、ぜんぶぜんぶ備えていないとできないのかもしれない。
けれど、それを全て揃えることができる人は、はたしてどれだけいるのだろう?
”飛べない翼”と嗤うことはできる。
でも、その”飛べない翼”で羽ばたき続けることは、きっと誰にでもできることなんだ。
飛べない翼
暗闇の中からは抜け出せない………
どれだけ綺麗な翼を持っていても
飛び立てるのかどうかは自分の"意思"しだいだ…
飛びたくても今僕にはその力がない……
だって外の世界は怖い事だらけなのを僕は
知っているから……
もう飛びたくない……
『じゃあ…ゆっくり休んだらいいんじゃない?』
そんな声がした……
暗闇の奥を見ると光に包まれた子が僕に
微笑みかけていた
「休む……」
『そう。君が飛びたいって思う日までその翼を
ゆっくり休ませるんだよ。』
「休ませる……」
『うん……その翼はきっと君が必要な時にきっと
飛びたつはずだから……』
『だから、今は休ませて……ゆっくりしてまた飛べるようになったら飛んだら良いよ。』
「うん……少し心が軽くなった……」
この翼が飛び立つ日までゆっくり休むことにするよ……
いつか
飛べるその日まで……
羽ばたけもせず
蹲って空を見る
あぁ、この翼が
もしも腕だったなら
あたしはあなたに触れられたのかな
そう思うことはあったけど
あぁ、あたしの背中に
一対の翼があったなら
そう願うことはなかったよ
ひとりじゃ飛べないこの翼が
あたしは愛しくて仕方ない
比翼連理
はんぶんのあたし
【飛べない翼】
『キウイフルーツ』
キウイフルーツは翼を持たない 銀のスプーンの後味が嫌いでため息をついている 祝祭と人は言う しかしそこには何もなかった 翼があるのに飛ばない鳥の
群れだけが 姦しく鳴いていた
飛べない翼
私は飛べない。翼があるのに。私はもう子供じゃないのに飛べない。もう23歳の立派な成人なのに。私の周りはみんな飛べてるのになんで私だけ飛べないんだろう。私には才能がないのかな。もしかして私は極普通の人間なのかな。でも私にもちゃんと翼がある。お母さんだって飛べるのに。お父さんはどうなんだろう?私にはお父さんがいない。お母さんが言うには私が小さい頃に出て行ったらしい。いくらお母さんにお父さんのことを聞いても教えてくれない。
今は正月だ。だから私は、実家に帰ってる。ならお母さんに私が飛べないことを相談しよう。私はそう決意した。
「ねぇ。お母さんなんで私だけ飛べないの?」
「さぁ?なんでだろうね」
その時お母さんは斜め下を見た。
「お母さん嘘ついてるでしょ?」
「!なんで!?お母さん嘘ついてないよ?なんでそう思ったの?」
「だってお母さん嘘つく時必ず斜め下向くから」
「…えぇお母さんは嘘をついたわ。ごめんなさい。」
「やっぱりね。それで何で私だけ飛べないの?」
「それは...あなたのお父さんは人間だから。」
「え?どういうこと?」
私は理解出来なかった。
「言ってる通りあなたのお父さんは人間なの。」
「えっじゃあ私は人間と天使のハーフなの?」
「うん。そうよ。ずっと嘘ついてごめんなさい。いつか言わないといけないと分かってたけどずっと言わないままでごめんなさい。」
「ううんいいの。でも天使の血も入ってるなら飛べるはずでしょ?」
「うん。普通はそうよ。だけどあなたは人間…お父さんの血が強いの。だから飛べないの。」
「そうなんだ。教えてくれてありがとう。なんだかすごくスッキリしたわ。」
「そう…良かったわ。」
これからは、私は人間と天使のハーフで人間の血が強い事を隠していかないといけないのかな…それよりもお父さんに会ってみたい!お父さんを探して見ようかな?ふふっなんだかとても楽しみ!
私の友人はいつも笑顔だ。誰にでも愛されて、誰のことも平等に愛している。
そんな友人は私といる時はいつも真顔だ。私の話には一言の相槌しかせず、驚いたり笑ったりもしない。
友人は私だけに見せてくれる。周りに見せている笑顔の裏に隠している涙を。笑顔を振り撒き輝けなくなると私の元へ来て涙を流し、また笑顔を振り撒く。
飛べなくなった翼を休めるように。
飛べない翼
イカロスはロウで作った翼で空を飛び、太陽の熱でロウの翼は溶け、海に落ちて死んだ。
無謀だとも思われるその行動を、私は尊敬する。
たとえ飛べない翼でも、海に落ちて死ぬかもしれなくても、イカロスが強い勇気を持っていたからできた行動なのだ。
ー私にも、そんな勇気があればいいのに。
いつからだろう。
空の飛び方を忘れたのは。
いつからだろう。
空を怖いと感じる様になったのは。
いつからだろう。
空に憧れを抱く様になったのは。
僕達は飛べない。
空を恐れ、その方法を忘れたから。
それでも空を飛ぶことを夢にみる。
飛べない翼
歩けない脚
話せない口
働かない頭
これらはあって意味がないものだろうか
あって虚しいものだろうか
そもそも翼は持ち合わせていないから飛べないけれど
私は五体満足で生まれ今の今まで意図せずとも動いてくれる
ただ無かったら出来なかったら
私は虚しいと思っているだろうか
思う日もあるんだろうな
ほかを妬ましく思い生きていたくないと思うんだろうな
それでなくてもそうなるんだから情けないね
強くあれよ私よ
ペンギンは早く泳げるし、ダチョウは早く走れる。
飛べなくたって、それは個性で、短所じゃない。
【飛べない翼】
「人間に羽がついたら飛べるのに!」
といつも言っていた馬鹿なアイツ
人間の構造上凄いでかい羽根がないと飛べないのに
飛べないのに あいつは未完成の羽広げて
落ちてった
天高く、翼を広げ何のしがらみもなく飛び回る。
その自由の象徴に焦がれて、空っぽの両手を空へかざした。
真昼の空を駆け回る鳥のように、私は成れない、この世界の陰として生きているから。
この学園を去る時、深緑の忍び服から夜に溶け込む衣へと姿を変え、月夜を嫌い、闇夜を飛び交う蝙蝠のように駆け抜ける、そして誰にも悟られぬよう陰に溶け込み、息殺して生きてゆくのだ。
_そう、定められた未来は変わらない。
いつか、長い年月を超えて私に自由が訪れる時、
嗚呼、神様どうか叶えて欲しい。
私は自由に空を翔る鳥になりたい。
《飛べない翼》
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『飛べない翼』11/11
飛べない翼
だけど、何処にも行けない訳じゃない
飛べないなら、歩けばいい
歩けないなら、肩を貸して貰えばいい
飛べないけれど、
私は自由で、何処までだって行ける
見えても見えなくても
生まれたての赤子には翼がはえている。
しかし、それは鳥のように高く飛べず、何の為にあるのか不明だった。
よって、多くの家庭では子が少し成長すると翼は切ってしまう。
昔はそんなものは見えなかったらしい。
ある日突然、皆が見えるようになったのだ。
「何故だろう?」
――――
此処は天界。
人間の世界を管理するのが仕事だ。
最近、人々に『翼』を視せるようにした。
何故かって?
新しい可能性を見せる為さ。
まあ、
失敗しちゃったんだけどね。
飛べない翼
『飛べない翼』2023.11.11
翼とは本来、空を飛ぶためのものである。飛べない翼はないものと同じだ。
しかし、はたしてそうだろうか。
今、この背にある大きな翼は、確かに空は飛べないが、夢を与えることはできる。
歓声も拍手も、その対価である。
この翼を背負うと決めたとき、なんと重いのかと思った。
それと同時に、翼に託された想いも受け取った。それも含めて『重い』のだ。
私の背負っている翼は、重い。
最後の日まで、この翼にかけられた想いを背負わなければならない。
だけど、果たして一人で背負いきれるだろうか。不安で押しつぶされそうになる。
でも、同じ重みを背負ってくれる子がいる。
私の幼馴染であり同期。彼女も私と同じなのだ。
重すぎる翼も、二人で背負えば重くはない。
想いのつまった翼は、もう飛べない翼でないのだ。
心傷ついて
心苦しんで
辛いって言えたら
弱音吐いたら
楽になれるかな
大空を翔べる
羽がほしい
翔んで
あなたに
会いに行けたら
辛くても
幸せなのに
病んだ翼が
元気になるまで
翔べる日が
来るまで
待ってくれますか
逢いたい
昔よく聴いていたアーティストに、その題名の曲があった。
抱きしめてしまえるならば
どこへでも行こう
二度と探せないMy Heart
飛べない翼
透明感のある歌声と優しい音楽が印象的だった。
久しぶりに聴きたくなった。昔に買ったCDを探してみよう。
「飛べない翼」
4,飛べない翼
昔わたしは、飛べない翼を持っていた。
せめてなかったらよかったと何度思ったことだろう。
翼とは、自身をどこまでも高く飛ばせ、どこまでも行ける自由の象徴であると言えるだろう。
けれど、わたしのこの翼は違った。
ただのお飾りであり、そのうえ、その翼は妙に大きく、わたしの細身な背中についていて、なんの利益もわたしに与えることのない、邪魔な存在だった。
わたしは昔、その翼をとろうとしたことがあった。
けれど、とることは物理的に困難だった。
その翼はいわばわたしの個性。もっともわたしの嫌いな部分だったのだ。
だがある日、わたしはその翼を飛べることのできる翼にすることに成功した。なに、別にそういう手術をしたわけではない。
ただ、飼い慣らすことに成功した、とでもいうのだろうか。
わたしは、わたしの嫌いだった個性は、わたしの最も最高の長所となり、味方となることを知ったのだ。
2023.11.11