『飛べない翼』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
飛べない翼を捥ぐ
捥ぐとまた生える
無駄に綺麗な、純白色の翼が
透き通った水色の空
夢見る翼を
今日も捥ぐ。
「飛びたかったなぁ、私も」
# 飛べない翼
「ねえねえ、もし、飛べない翼が生えてきたとしたら、手術してとる?そのままにしておく?」
親友の最後の言葉だった。
飛べない翼が空をかく
傷跡は星となった
歌えない嘴が風をすく
ため息はわた毛ととんだ
開かない眼が空をさす
まなざしは月をよんだ
うまれない命が風となり
産声は海へかえった
飛べない翼
苦しい日々に
最悪の景色
暗い闇に
閉じ込められる
ような気がする。
こんな毎日は嫌
私はもっと
翼を持って
自由に羽ばたきたい
行きたい
生きたい
飛んだ
あれ。
落ちてる…?
そんな
こんなはずじゃ…
飛べないに決まってる。
それは肉体にはくっついていないから。
単独で存在していたとしても、それ自体が動くわけてはないから。
飛べない翼を持つ鳥はどのくらいいるのだろうか。
今頭に浮かぶのは、ペンギンとかダチョウとかだ。
では、なぜその鳥たちは飛べない翼を持つことを選択したのだろう、翼を持っていた方が自然界では有利なはずなのに。
ペンギンの翼に当たると骨が折れるらしい。水の中で素早く泳ぐためにそう進化したのだろう。他の飛べない鳥もそういう翼よりいい何かと交換でその能力を得て、その環境に適応してきたんだなぁ。
「飛べない翼」
「飛べない翼」
数千人が暮らす工場だらけの小さな小島
これが私の世界の全て
両親と出掛けるはずだった船の事故で二人を亡くし
私はそれから海が怖くていまだにこの島を出られないでいる
それから数年が経ちいつものように家で一人機械をいじっていた時
彼女が空から落ちて来た。
翼の生えた女の子左の翼から血を流して、私の家の裏ゾウゲばやし木で彼女は横たわっていた
翼の生えた鳥人、昔お母さんが本で読んでくれ、本物に出会うのは初めてのことだった
私は慌てて付き添いのロボットと彼女を運んだ
「おはよう目が覚めたんだ」「ここはどこ」「オウラフ島だよ南東の島、自己紹介がまだだったね私の名前はアンナ」「助けてくれてありがとうアンナ、私はフィオ、そうか私この近くを飛んでるときに撃たれてそれから…そうだ私が持ってた手紙はどこ」「手紙?ああ君の隣に置いてあるよ」「良かった、無事で」「大事なものなんだね」「私郵便の仕事をしているの早くこの手紙を届けに行かないと行けないんだけど」「君の翼はケガをしているの、何かに撃たれたようだったけど」「最近鳥人を捕まるやからが出てきて、逃げてる時に撃たれたんだと思う」「その怪我だと飛んで行くのは難しいと思う」「どうしよう、私の持ってる手紙を心待ちにしてる人たちがいるのに」「ねぇフィオ、良かったら、アンタの翼私が治してあげようか?」「え?ホントに!」「私こう見えてメカニックをやってるからその左の翼なんとか飛べるようにできるかも」「お願いアンナ私に手伝えることならなんでもするから私をまた飛べるようにして」「ああ、泣かないでフィオ大丈夫だから」「うんありがとうアンナ」「じゃあフィオ翼が治るまでお願いがあるの」「なに?」「島の外の話しを聞かせて欲しいの」
それから数ヶ月、私は左の翼を治しながらフィオと二人で過ごした、機械しか友達のいないような私にフィオは明るく話しかけてくれた
色んな話しを聞いた砂の荒野に湖の都市大きな世界樹、島から出られない私には彼女の話しは夢のようだった
「よし治った理論上はこれで飛べるこれで明日にはこの島を飛んでいけるよ」「ホントにありがとうアンナ」「ほら、泣かないで手紙を届けるんでしょう?」「うんありがとうアンナ私今日の晩ごはんうんと美味しいのつくるよ」
「ありがとうフィオ私あのリゾットが食べたい」「うんまかせて」
嫌だ、ホントは行って欲しくはない
ここにずっといて欲しい
彼女は飛んで行ってしまう
また、私はここに一人
でも約束したまた会おうと、彼女と約束した。
ずっとこの島から出るのが怖かった私を彼女が変えてくれた
約束するよ
またどこか遠くで会おう
私があなた翼を治したようにあなたは私に翼をくれた
失くしていた翼を
夢みる翼を。
ずっと空を見てる
動けなくて 踏み出せなくて
いつも空を見上げてる
大きな水色が 私をすくいあげてくれるように
手を伸ばせるようになるまで
今はまだ ゆっくりでいい
#飛べない翼
青空へ
自由気ままに
羽ばたきたい
でもこの翼では
飛べはしないの…
飛べない翼
みんなそうだ。
飛べないから、仲間がいる
仲間がいるから毎日が楽しい。
そんな仲間も飛べない。
それでも毎日が楽しいならそれでいい。
それが1番いい。
飛べない翼を持った僕は
飛べる翼を持つ君に憧れを抱いた
広い空から眺める景色はどんなだろう
同じ鳥なのにどうしてこうも違うのか
持っている才能の差があればあるほど
自分の無力さに打ちのめされていく
そんな僕に君は言った
「僕は空を飛ぶことしかできないが、君は早く走ることも水に潜ることも容易いだろう。君の持つ脚力が僕はとても羨ましい。」
君のその言葉が
劣等感は自分の持つ最高の才能だということを
教えてくれたのだ
「飛べない翼」
今日のテーマに、少し違和感を覚える。
飛べない翼。しかし「飛べない」のは、翼を持つ何かであって、「翼」が飛べないのではないはずだ。日本語としてどうなのかと思う。
例えば、飛べない「飛行機の」翼だったらわかる。それは故障しているので、修理してほしい。とても危険だ。飛べない「鳥の」翼も、かわいそうなので、手当てをしてあげてほしい。ただ、鳥の場合は、もう一つの可能性もある。そう、「退化」だ。
退化とは、進化の過程で、生物体の器官や組織などが、縮小したり衰退したりすることだ。ペンギンやダチョウが飛べないのも、これにあたる。飛ぶより泳いだり走ったりする方が効率的だったので、翼を使わなかったら、そのうち飛べなくなりましたというわけだ。
人間だって、猿から進化する過程で、いろんなものが退化してきた。ただこれは、単にしっぽがなくなりました的な話だけでは済まないかもしれない。
世の中が便利になればなるほど、人間は動かなくなり、考えなくなってきている。ググればたいていのことはわかるので、辞書を引いたり、図書館に行って調べたりすることもない。スマホがあれば、知らない土地でも迷うことはないし、連絡帳に入力しているので、電話番号を覚える必要もない。漢字をどんどん忘れていってるのも、老化のせいだけではないような気がするのだ。
退化するかしないかは、生き延びる為に、必要かどうかだ。不必要な組織や器官にエネルギーを使うより、使わないものは切り捨てて、必要なものにエネルギーをまわした方が、生き延びる可能性が上がる。企業が、経営資源の集中とか、生産性の向上とかいう大義名分でリストラするように、生物も不必要な組織や器官を、何億年もかけて退化させてきたのだ。そしてそれは、これからも続く。
何もしなくても、何も考えなくても、機械が、システムが、AIが、人間をはるかに上回る精度でやってくれる世界。そんな世界で、人類は退化の一途を辿るしかないのではないだろうか。
未来の世界では、人間は人間ではないかもしれない。知らんけど。
「才能という名の翼があるのに、それで飛べないんじゃ、翼がないのとおんなじよ。」
僕は、三年前に他界した母にそう言われて育った。
確かに僕は他の人より絵が上手く描ける。
絵画コンクールでよく入賞していたし、文化祭の絵も任されることがあった。
すると、みんな僕に聞くんだ。
「この絵に、どんな思いを込めましたか」って。
でも、決まって僕はその絵の説明ができなかった。
だから、次第に絵に関する依頼は拒否するようになった。
そんなある日、僕は先生に職員室呼び出された。
「今年の文化祭の絵を頼めないかしら。」
先生は僕が職員室に入るなりそう言った。
「いやです。」
僕は真顔で断った。
先生は想定の範囲内という顔をしていた。
周りの先生からはあきれたような空気が感じられる。
その呆れが僕に対するものなのか、先生に対するものなのか・・・
どちらにしても依頼を引き受けるつもりはない。
先生は少し悲しそうに僕の目を見た。
「なんで、そんなに絵が上手いのに絵を描かないの」
「翼がないから」
「え?」
「僕は母に、
才能という名の翼があるのに、それで飛べないんじゃ、翼がないのとおんなじよ
って言われて育ってきたんです。僕は、作品の説明が上手くできません。それじゃ、作品は伝わらない。
──飛べない翼は、翼がないのとおんなじなんです。」
先生の目の色が、悲しさから驚きに変わった。
そして、先生は優しい目をして僕に言った。
「翼は単品じゃ飛べないよ。翼は鳥がいるから飛べるんだよ。
才能もそれだけじゃ飛べないよ。誰かに助けてもらわなきゃ。飛べない翼は、飛べるように工夫すればいいんだよ。
──飛べない翼は、翼がないわけじゃない。」
その一言で僕の人生は大きく変わった。
──飛べない翼は、翼がないわけじゃない。
#飛べない翼
目につく物を掻き集めて
自分だけの翼をこしらえる
色も形もちぐはぐで
足りない所が山ほどある
今は まだ、飛べない
/ 飛べない翼
飛べない翼なら
無理に飛ばなくていい
今はまだ
その時ではないから
今は羽をやすめて
その時を待とう
飛べない翼とはなんだろう?逝けない人?それとも……人を殺めてしまった人?
日本は足の引っ張りあいで経済の成長が遅れているとテレビで言っていた。この傷つけあって飛べない翼はいつ飛べるようになるのだろう。
ただ優秀な人は早々と海外へ飛んでいるようだ。
「 残念ながら。貴方はもう、__ 」
飛べない、
そう言われた。
私は、とある普通の女子高校生だ。
けれどそんな私でも少し自慢出来る事がある。
それは、部活であるバレーの出来だ。
沢山の選手が居る県大会場でも、
優良な選手 10人中の1人として、
名を出して貰った程だ。
私はこれからもバレーを続けていくのだろう、
そして、もし恵まれればプロにだって __
そう思っていた。
それに、今自分がこうして普通に飛べている事を
少しも疑っていなかった。
そうして迎えた高校での最後の大会。
つまり三年生である私達の、引退試合。
いつもの様に 飛んで、飛んで
たっくさん点入れて。
今までのどの試合よりも調子が良い様に思えた。
でも。人は調子が良い程、やっぱり油断してしまう。
こんな事、誰も予想すらしなかっただろう。
丁度2セット目の後半。
このセットを取ったら、私達の勝ち。
現在は 21対16で、私達の優勢。
そんな時、相手側のトスが乱れ、
丁度、ボールがネット真上にさしかかった。
今のローテーションだと、前衛の中で、
一番身長が高いのは私1人。
私が叩く、
仲間の 行け!叩け!。
そんな言葉にも背中を押されながら、
飛んだ。
勿論、相手選手もボール目掛けて飛んで来た。
しかし相手はガタイも身長も、
私より優れていなかったからか、
私が少しぼん、と叩いただけで
ボールは相手コートに落ちた。
まって、やば っ……
だけど、私は体制が保てず、
そのまま尻から落ちた。
瞬間、腰に激痛が走った。
仲間が歩み寄ってくる
大丈夫?!立てる?
そんな声が何処からともなく聞こえてくる。
いや立てない。何この痛み
結果、私は仲間によってコート外に出され
救急車両で会場から1番近い病院に運んでもらった。
気づいたら、ベットで寝ていた。
辺りを見渡す。
ピンク色のカーテン。医療用ベット。車椅子。
ここは病院内だろうか。
そんな事より、大会は?
早く行かなきゃ
そう思い、足を起かそうとした。
……あれ。感覚が、ない
そう感覚が全く無いのだ。
え、どういう事なの、
さっきまでの異様な落ち着きは嘘みたいに
今はとても動揺している。
え?え??
頭が真っ白になり掛けている時、
失礼します、
白い服を来た男の人がカーテンを開けて入ってきた。
ここが病院内だと仮定するならば、この人は先生だろうか。
私は、とっさに口を開いていた。
あの、足に、感覚が、無いんですけど、
ど、どういう事ですか?
やっぱり何か、… 怪我、とかですか?
しどろもどろになりながら。
すると、その男の人はやっと口を開いた。
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【#飛べない翼 フィクション】
僕は飛べない。
この退化した羽では空を飛ぶ事はできない。
どこかへと飛んでゆく、僕とは他の種族を見ながらただただ羨む、妬み続ける。
空に向かって鳴き叫んだ。
飛べない翼は
意味のないものだとみんな言う
だけど
翼がついてるのには
きっと理由がある
飛べなくたっていいじゃない
歩けばいい走ればいい
だって足があるのだから