静寂に包まれた部屋』の作文集

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静寂に包まれた部屋』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

9/29/2024, 2:11:12 PM

静寂に包まれた部屋


(本稿を下書きとして保管)


2024.9.29 藍

9/29/2024, 2:06:33 PM

話し声、笑い声、泣き声、色んな声があったのに今はとても静かな部屋になった、、また戻ってきてくれないかな、

9/29/2024, 2:03:41 PM

誰に気づかれることもなく
デジタル数字が時を刻む

暗闇のなか

横たわるのは静寂と
停滞した誰かの時そのもの

世界から誰が消えても
秒針すら消えても
今この瞬間、私が消えても

世界は気にもとめず、気づくこともない

ひとつため息をつく

沈むスプリングだけが存在を証明する

【静寂に包まれた部屋】

9/29/2024, 2:02:32 PM

自分がこのアプリおいて、お気に入りに入れている数少ない訳でもない内の一人。
あんかけパスタ。
化け物が跋扈する終末世界を舞台に、報告日誌のような形式での文体が特徴で、ほぼ毎日のように結構な長文が綴られていた。
いたのだが……。
9月4日の投稿を最後に、彼(彼女?)は消息を絶っている。
別に大した理由でないのならそれで良いのだが。
ただ単にアプリに飽きたのか、それかデータ容量を理由にアプリを消したか。はたまたスマホを無くしていたり?
それともまさか______。


静寂に包まれた部屋

9/29/2024, 2:02:10 PM

【静寂に包まれた部屋】
 
ここは落ちつく
周りは薄暗く、動くものはない
 
小さな明かり取りの窓からは、月明かりがうっすら差し込んで室内に静寂を与えている
それ以外にこの部屋は外とは完全に隔絶されている
 
 ああ、幸せだ
 
私のつぶやきは薄闇に吸い込まれていく
ここは静かで何もない
私はこの静寂を愛している
 
まもなく夜が明ける
窓から差し込む白々とした光は、青く紫へ、暖かなオレンジ色へ変化していく

私がここから出ることはない

9/29/2024, 2:01:34 PM

緊張感が走り続ける。先生が怒ってる。この怒号と静寂の繰り返しがいつまで続くのか心の中では楽しんでいる。またヤツのシワを数える。

9/29/2024, 1:57:06 PM

「静寂に包まれた部屋」


午前6時56分。ほの暗い教室に明かりをともす。かじかんだ手をこすりマフラーを脱ぐ。

午前6時59分。そろそろかな、見計らって廊下に出ると左折。すると間もなく、
「福井?おはよう」
背中にかかる声。
「今日も早いなあ。あ日誌なら持ってきたで」
振り返るとその人はもう教室に足を踏み入れていた。
「はよ入り。寒いやろ廊下」
後ろに続いて教室に入ると、その人は「も〜、暖房いれぇな」と操作盤をいじる。
「寒ないん?」
寒いですーー答えると、その人は軽やかな声を立てた。
「真面目やなあ、風邪ひいたらどうするん。公募推薦は来月やろ」
はい、と頷いて席に座る。その人は、もっとサボりやあなんて笑いながら黒板に連絡事項を書いていった。
少ししてチョークを置き、ごみ箱の上で手をはたく。
「ほなな、1時間目なったらまた来るわ。勉強ほどほどに頑張って」

午前7時13分。その革靴で早足で去っていく音に耳を立てる。

午前7時20分に他の生徒が登校してくるまで、うす明るくなった教室の静寂と共に余韻に浸っている。



                  『彼女と先生』

9/29/2024, 1:54:19 PM

お題「静寂に包まれた部屋」(雑記・途中投稿)
まじで小説向けのお題だなぁ。
静かな部屋で寝たい。現住所が大型幹線沿いで夜中でもずっと車が走っててうるさいんだよな。
平日でも夜の十時半過ぎに珍走団いるし。団じゃないな珍走車なのかな。謎に単体で走っているんだよな。

9/29/2024, 1:53:46 PM

夜の闇に街は沈んでいる。
足音がやけに耳に障る。通る人が滅多にいないからであろうか。

草木も眠る丑三つ時。艮の路。
夜の静寂(しじま)に埋め尽くされた街を、ゆっくりと廻っていく。
無機質な静けさが、街という街に満ちている。

通りがかった側の家の窓を覗く。
電燈も灯りも消され、夜の闇と静寂に包まれた部屋がそこにある。
この家に住む大人も子供も、眠っているのだろう。部屋のみならず家全体がひっそりと静寂に包まれ、沈黙している。

記憶を頼りに、一軒ずつ部屋を確認する。
どの家も、どの家も、静寂に包まれた部屋ばかりの、静寂に包まれた家ばかりだ。
ホッとする。皆、しっかり眠れているのだ。

ふらり、ふらりと家を確認して、路を歩く。
南西に向かって、少しずつ…

突然、絹を裂くような泣き声が、静寂を劈く。
「おぎゃあ、んんぎゃあ、おぎゃあ」
訴えるような泣き声に、一拍遅れて、眠たそうにむにゃむにゃとした宥める声が混ざる。

いた。
夜泣きだ。
眠りこけている路を蹴り、急いでその声の元へ向かう。

窓から部屋を覗き込む。
静寂に包まれた家々、部屋々々に囲まれて、ただその家の寝室からは、叫ぶような訴えるような悲痛な泣き声と疲れの滲んだ声が、暗闇から漏れ出ている。

薄暗い部屋の中で、若い母親が赤子をあやしている。
赤子はますます泣きじゃくる。
抱えてあやす母親の目の下には、くっきりと目立つ隈。

「おお、よしよし、どちらも疲れているんだね。大丈夫、夜泣きは悪いことじゃあない。ちと迷惑なのは確かだが、赤子が元気なのは良いことさ。…どれ、ちょいと私に変わってごらんなさい」
窓の枠に足をかけ、そう語りかけながら、部屋に入り込む。

寝惚けている母親から赤子を受け取り、優しくゆすってやる。
「よしよし、大丈夫だよ。この私、鬼子母神様がいるんだから。この家に怖い妖や霊など入ってこないよ。落ち着いて静かにおやすみ。明日も元気に遊ばなきゃだめだろう」
言い聞かせてやりながら、少々力を使う。
子を健やかに育てる加護を、ゆっくり注いでやる。

母親は、もう舟を漕ぎ始めている。
限界だったのだろう。

赤子は次第に落ち着いていき、(良い子だ)やがて、くうくうと寝息を鳴らしながら眠り込んだ。

部屋は元の通り、夜の静寂に包まれた。

私はそうっと赤子をベビーベッドに横たえて、二人に、なるだけ丁寧に毛布をかける。
それから窓枠に足をかけて、静寂を破らないようにそっと路へ飛び降りる。

後には、静寂に包まれた部屋、静寂に包まれた家々、静寂に包まれた街並み…
また、ふらりふらりと歩き出す。
泣く赤子はいないだろうか。眠れぬ母はいないだろうか。

丑寅の刻の間。
鬼の時間だけは、私は社を出られる。
社を出てすることは、いろいろある。かつての仲間に挨拶をしたり、信心深い神職を労いにいったり…。

そして、新月の夜の丑寅の刻は、私は必ず夜泣きの赤子を見舞うことを決めている。
我が子が泣きじゃくるのは、切なく痛い。
赤子の泣き声は、どうしようもなく、胸を不安で掻き回すものだ。
況してや、こんな人間にとって不安な時間なら、尚更であろう。
少しでも手伝ってやれれば良い。私も可愛い赤子をあやせるし、一石二鳥だ。

そういうわけで、新月が昇る丑の刻、私はふらりと人里に入り、人の街をゆっくりと廻る。
静寂に包まれた部屋を見廻って、赤子をあやして、部屋をまた静寂で包む。

そして、夜が明ける前に艮の方角へ帰るのだ。
静寂に包まれた人里に、背を向けて。

夜の静寂(しじま)に街は包まれている。
夜はゆっくりと更けていく。

9/29/2024, 1:53:07 PM

聞こえるのは冷蔵庫と
ウォーターサーバーの稼働音
ただ、それだけ
一人暮らしを始めてだいぶ経つけど
未だに慣れない

静寂に包まれた部屋/夜凪

9/29/2024, 1:50:31 PM

服なんて気にしてなかったから、
今日はいつもより引き締まっている。
星が描かれた靴に一目惚れして
買ったはいいものの、
家から出ることなんて滅多にないので
困っていた。
そんな時バイト募集中のポスターが
いっぱい貼ってあるところを見つけた。
その中にあった
ポップアップ写真というものに目を惹かれた。
なんでも、
個性的な着物を作っている人が
ポップアップの写真を撮るために
誰かに着物を着てもらい
和風な部屋や道を歩いてもらいたいようだ。
場所に着くまでは
私服OKと書かれていたので、
星の靴とパーカーで
カジュアルな格好をして行った。
グラデーションが綺麗な
青色の着物を着せてもらい、
まずは道を適当に歩いた。
内股で歩くのがすごく大変だった。
次に部屋でお茶を飲んでいるところ、
和菓子を出しているところなど、
全て終わり
依頼人がお金を取りに行った。
静寂に包まれた部屋で
鳥が鳴いているのを聞いて、
バイト募集、今度からしっかり見よ。
と思った。
お金を受け取り、
家に帰る途中
ポップアップってなんだったかなと
スマホを開き調べた。
写真や文章の書かれた
商品の近くに置いてあるもののことだそうだ。
スクロールしていると
なんだか変なとこを押してしまい、
ある漫画のウィキペディアに飛ばされた。
よく見ると表紙が綺麗だったので、
そのページに居座った。
"Good Midnight!"
と、
ある人物が言うのだが、
その人と仲のいい人が考えた挨拶だった。
でもある人物はその挨拶がダサいと言い、
変えてくれと頼んでいた。
だが、私はお洒落でいいなぁと
ため息をついていた。
読み終わる頃には
私の中での考えは前とは少し変わった。
今度はこの靴とパーカーで
どこへ出かけようか。
この1回きりでは割に合わない。
もっと冒険に連れて行ってやるか。
この漫画の人たちみたいに。

9/29/2024, 1:49:34 PM

静寂に包まれた部屋…

蛇口閉め忘れてるやん…トイレ行きたいけど寒いな〜布団から出たく無いな〜でも漏らして布団濡れるのはもっとヤダな〜って季節がこれからやって来ます。

9/29/2024, 1:48:24 PM

「くそ、油断した……」
 私は、憎々しげに吐き捨てる。
 視線の先にあるのは、真っ赤に染まった私の足。
 自由を夢見て忍びの里を抜けようとした矢先、刺客にやられてしまった。
 刺客は無力化したが、これでは逃げられない。

「足を怪我してるじゃないか!」
 一緒に逃げてきたケンジが、私の足を見て叫ぶ。
 彼は、里を一緒に抜けた仲間であり、私の恋人である。
 ケンジは、血相を変えて私に歩み寄る

「ああ、血がたくさん出てる!
 すぐに応急措置を――」
「ダメよ」
 私は、ケンジを制止する。
 私の大声に驚いたのか、ケンジは固まってしまった。

「ダメよ。
 私を置いて早く逃げなさい」
「でも……」
「里の奴らは甘くない。
 足手まといがいたら逃げられないわ」
「置いてなんか行けないよ。
 約束しただろ?」
「ええ、覚えてるわ」

 私はケンジと誓い合った事を思い出す。
 『普通に生きて普通に死ぬ』
 たったそれだけのささやかな願い。
 だがその願いは叶う事は無い。

「分かって、ケンジ……
 あなただけでも逃げるのよ」
「でも、ミズキさんが――」
「それにね、私も簡単に死ぬつもりはないわ。
 私の腕は知っているでしょう?
 生き延びてみせるとも」

 だが健司は、それでも迷ったように立ち尽くしたまま。
 私は意を決してケンジを抱き寄せる。

「ずっとこうしたかった。
 他の人の目があるから出来なかったもの……」
「ミズキさん……」

 『やっちまった』と思わなくもない。
 こんな別れ際に、自分でも大胆なことをしたと思う。
 けれど後悔はない。
 きっとこれが最後だから。

 十分にケンジの体温を感じた後、私はケンジの体から離れる。
 彼を見れば、顔が真っ赤だった。
 あら、かわいい。

「次は、また会ったときに、ね?」
 私が笑顔で言うと、彼は黙ってうなずく。
 だが、彼も分かっている。
 『次』は無い事を……

「また会おう」
 ケンジはそういうと、立ち上がった。
 決意を鈍らせないためか、そのまま走り去る

「止まるんじゃないわよ」
 振り返らずに遠ざかる彼。
 それを見ながら、その場に私は力尽きるのだった――

 ――
 ――――
 ――――――


「カーーーット」


 🎬 🎬 🎬

「瑞樹ちゃん、ちょっといいかしら?」
 監督がスタッフに撤収の指示を出して、私の元にやって来た。
 顔は笑っているが、まったく目が笑っていない。
 かなりご立腹のようだ。

「瑞稀ちゃん、困るのよねえ。
 台本にないことをされるとね……」
「アドリブですよ、アドリブ。
 監督も私のアドリブ好きだって言ってくれたじゃないですか?」
 『何もやましいことはしてない』と主張する。
 実際にやましいことだらけだが、否認は大事だ

「瑞樹ちゃん」
「ですが、さすがにやりすぎたと思っております。
 すいません」

 だが監督の怒りが爆発しそうだったので、私は即座に反省の言葉を口にする
 この人、怒ると怖いんだよね

「じゃあ、なんで怒ってるか分かる?」
「有名なアニメのセリフをパックたからですよね」
「違ーう。
 それもあるけど違ーう」

 違ったらしい。
 昨日見たアニメのシーンと被って、思わずつぶやいた『止まるんじゃねえぞ』のセリフ。
 さすがに怒られると思ったのだが、これではないらしい。

「そのセリフもヤバいから、編集でカットするけどね。
 私が言ってるのは、ケンジに抱き着いたことよ」
「ケンジとミズキは恋人同士。
 ハグなんて、挨拶みたいなものでしょう?」
「そういう事じゃない。
 大本にないことやって、セクハラで訴えられたらどうするの!?
 パクリは炎上するだけだけど、いえそれも致命的だけど、スキャンダルになったらドラマ自体が放送されないのよ」
「そこまで考えてませんでした」

 スキャンダル恐いよね。
 さすがに思い付きだだけで動くもんじゃないな。
 反省、反省。

「全く……
 ケンジ役の子、瑞稀ちゃんの好みだって知ってたけど、あそこまでするとはねえ」
 ははは、私の好みバレてら。

「瑞樹ちゃん、もう少しで撤収終わるから待っていなさいね。
 今日は一緒に帰りましょう」
「え?
 私、すぐ帰りますけど」
「あらそう?
 でもね――」
 監督は、子供のイタズラを見つけたような顔で、私を見る。

「彼を待ち伏せしてはダメよ?」
 私の心臓が跳ねる。
 まさに、そのつもりだったからだ。

「ダメだからね。
 スキャンダルになるから」
「……はい」
 そう言って監督はスタッフに近づいて指示を出し始めた。

 監督が別れ際に放った一言が、私の心にに大きくのしかかる
 監督には、なんやかんや世話になってるので、逆らうことが出来ない。
 断腸の思いだが、待ち伏せを諦めるしかないようだ。

 あーあ、せっかくのお近づきのチャンスが……
 好みの子だったのになあ。

 いつになったら恋人ができるのやら……
 またしても逃したチャンスに、私はがっくりと肩を落とすのだった。

9/29/2024, 1:47:14 PM

寝室の襖を開けて耳澄ます
しじまに母の寝息聴くまで

#静寂に包まれた部屋

9/29/2024, 1:46:06 PM

この生活はまるで水槽の中ね
変わり映えのない日々を壁伝いに
巡ってゆくだけの日々

落としたものをいつまでも想って
気付けば星の見えない街に辿り着いていたの

忘れたくない記憶から順番に失われてゆく
此処に在るのは確かに目に見えるものだけ

愛はとっくに灰になって
静寂に包まれた部屋
君はもういない

- 静寂に包まれた部屋

9/29/2024, 1:45:24 PM

静寂に包まれた部屋

とても心地よく、自分と向き合える
こんな時間が時には必要だ
どんなに忙しくて時間がなくても静寂に時を過ごす事が出来る時間が必ず必要だ

この部屋で過ごした時間が多い程、自分の気持ちに素直になれる行動が出来る

自分を知り、自分が幸せになる事で初めて他者に幸せを分け与える事が出来るのだから

9/29/2024, 1:45:15 PM

静寂は痛いほどに

耳に聞こえてた吐息は

もう…

午前0時 君の呼吸が聞こえない

午前3時 君の脈を感じない左派

午前5時君の温もりが遠い

君が遠い

両手いっぱいの愛は

心と切なさの隙間と記憶を見るとすり抜け

すべて零れ堕ちた

君が消えてく

君が…君が…もう…

9/29/2024, 1:44:48 PM

静寂に包まれた部屋に、出る者のないスマホへの無機質な発信音が響く。

もう二度と声を聞くことなんてできないのに、こんな風に寂しさを助長させて、自分は一体何をしたいのだろうか。
あまりに惨めに思えて泣けてきた。




【静寂に包まれた部屋】

9/29/2024, 1:41:05 PM

(静寂に包まれた部屋)


いつもの朝、けたたましく何度目かのスマホのアラームが鳴る。
まだ眠気で意識がハッキリせずだるい身体を起こし、アラームを止める。
その時ふとスマホを見ると朝の7時10分だった。

これはマズイ。
この時間は私が『これ以上寝ていたら確実に間に合わなくなる』と設定した最終警告の時間ちょうど。
驚きと焦りで眠気がふき飛ぶ。

何故もっと前のアラームで起きなかった
何故もっと早くの時間に危機感を持たなかった
何故何度寝もしてしまったのか

そんな後悔が頭の中で次々と出てくる

私の上司は遅刻に厳しい、とんでもなく。
前に同僚が車の渋滞で5分程度遅刻した際には
計画性や事柄の予想、連絡の入れ方や時間がいかに大事かを数時間に渡り説教され、さらに数ヶ月に渡りネチネチとその事を言われていた

それが寝坊だなんて一番自分のミスが原因の理由で遅刻したらどうなる事だろう
確実にそれどころでは済まない
と言うかもはやあれはパワハラでは

いや、今はそんな後の事を考えている時間では無い、
全力で急がねば遅刻する
全力で急げばまだ間に合う可能性はある

あわあわと無駄にボタンが多い寝巻きを脱ぎ捨て
ハンガーにかかるスーツを雑に着る
そして寝癖は無視し髪の毛をある程度とかして…

そうやって大慌てで朝の支度をしていた矢先、
忙しく動かしていた腕や足がピタリと止まる。
一番重要な事を思い出した。

今日は祝日だ。

そうだ、別に急いで起きて支度する必要は全く無いんだった。
祝日出勤があったりする訳でも無い。完全なホリデーだ。
どうやら昨日寝る時に今日の分のアラームを消し忘れたらしい。

焦り損だ、と安堵と落胆のため息をつく。
今日が祝日で本当に良かった。

ありがとう今日の祝日を考えた人、
貴方様のおかげで一人の人間の社会的地位は守られました。マジ神。神をも超えた神。生まれてきてくれてありがとう、本っ当にありがとう。

顔も名前も知らない、今日のこの祝日を考えた人物を
脳内でこれでもかと言うほど褒めちぎる。


焦りながら着たスーツを丁寧に脱ぎ、ハンガーにかけ直した。
今日は休み、と言う幸福感と優越感に浸りながら、
とりあえず遮光カーテンを全開にして陽の光を浴びる。

さぁ、一体どんな事をして今日を過ごそうか。
そんな事を思いながら振り返り部屋を見渡す。

さっきまで寝坊だ寝坊と焦り、
ドタバタと騒がしかった部屋は
本当に同じ部屋か疑ってしまう程、静寂に包まれていた。

9/29/2024, 1:40:21 PM

静寂に包まれた部屋

気まずい雰囲気だけが漂っている

今すぐここから逃げ出したいような
ずっととどまっていたいような…

君は今も足元を見つめている

何か話しかけようとしても言葉が見つからない

何もせず
時間が消えていく

時計の針が私を見つめてくる

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