『静寂に包まれた部屋』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「こんなに好きなんだけどな」
いつも誰を好きになってもこう言った
あの人の隣にいれたなら
あの人と自分が出会えていたら
後悔ばっかでいつも泣いてた
ならせめて誰かに見てほしい
思うようにいかないからどうもできない
静かな部屋でまたひとり
誰かを好きになってまた零す
「こんなに好きなんだけどな」
静寂に包まれた部屋で一輪の花と対峙する。
私はどこからきたのか。
私はどこへゆくのか。
毎日が昨日の繰り返しだった幼い日。
こんな運命の荒波に飲まれるなんて、思わなかった。
〜静寂に包まれた部屋〜
よくあるのは
人がいろいろうるさくしてる時などに
イレギュラーが起きて
しーんって静寂に包まれるけど
そういう話しだよな、これ
そのあと、どうなるかは
その話し次第だけど
大体、悲惨な結果でさ
書いてて面白くないよね
無音は精神に 来るらしい
そもそも、静寂って
なかなか難しい話
実際、何かしら聞こえるのが常ですしね
強いて、面白く書くなら
男女が惹かれ合う
そんなイベントに繋げるときかしらね
秘密の共有
そんな感じ
「天使が通る」って言うだろ。
あの不気味な心地よさが好きなんだ。
#静寂に包まれた部屋
チャレンジ70(静寂に包まれた部屋)
伊豆へのドライブ途中に、小さな喫茶店を見つけた。店内には、ご主人が集めた陶磁器が並んでいる。簡単な昼食を、と思って入ったのだが、あまり料理は出していないようだ。
5月の風が木々を揺らす。柱時計の針の音が、やけに大きく聞こえる。コーヒーを沸かす、ボコボコという音。それ以外には、何もない。心地よい静寂に満たされた部屋。
その日以来、1年に1回は通うようになった。
心が落ち着く静寂と、香り高いコーヒーを味わう。満ち足りた空間である。
めっ
ちゃおちつく
とも限らない
静寂に包まれた部屋
わけあって一緒に暮らして
もう何年だろう
怖がりな君は部屋を出ようともせず
それでも窓の外を眺めている
窓の外はくもり空
天気予報は夜には雨
ツバメが去った軒下に
秋が舞い降りていく
僕の方へ寄り添って
頬擦り寄せて
切ないほど澄んだ眼差しに
吸い込まれそうだよ
そうだった君が初めてここに
たどり着いたのは
まだ目も閉じたまま
何も知らない子猫だったね
【静寂に包まれた部屋】
彼と私がいた場所は
いつしか
静寂に包まれた
空き部屋になっていた。
静寂に包まれた部屋
好きな曲を流したら
観客は自分だけ
特別なライブ会場が
できあがった
音楽は、いつでも
どんなときも
そばに居てくれる
気持ちに共感して
癒してくれて
泣かせてくれて
笑顔にしてくれる
最高の相棒。
静寂に包まれた部屋
静寂に包まれた部屋って
とっても神秘的である
頭の中のうるさい汚れを静かに消していってくれる
そんな感覚
静寂に包まれた部屋であなたは何を考えて
捨てますか?
そして
新しいものを取り入れますか?
頭の中のお掃除
しっかりゴミは捨てて
スッキリとしたあなたになれますように
静寂に包まれた部屋
深く淀んだ部屋でいつの日かを思い出す。
頭上からひらひらと桜が舞う。
こんな時期に珍しいな…
窓の外を見上げると葉の無い木が立っていた。
春に死んだ君のこと。
まだそこにいるの。
おばあちゃんが死んで
おじいちゃんが死んで
おばちゃんが死んで
姉が死んで
こんなに静まりかえった部屋だから
死体から吐息が吹き返す音
聞こえてきてもいいんじゃない
起きてよ
朝だよ
「静寂に包まれた部屋」
朝、ご飯を作りに台所へ行く。
そこは、静寂に包まれた部屋。
シーンとした台所で、電気をつけ、
テレビの電源、換気扇をON、鍋を火にかける。
一気に静寂に包まれた部屋から1日が始まる部屋になる。
この瞬間がけっこう好き。
さあ今日も1日頑張るぞ、と思う。
「静寂に包まれた部屋」
感情が極端に揺れ動いた時
私には必ず静寂の時間が
必要だ。
それは自室である時が多い。
1人での静寂が必要なんだ。
静寂に包まれた部屋
隠せぬ涙のその痕
二の腕に目立つ引っ掻き傷
全て白い君のその肌に映える
液晶画面は目に毒だ
いつかリアルで見れたらと願うよ
今日は給食のデザートに
サクランボが出た。
友達の山口君が
「サクランボの茎を口の中で
結べる人はキスが上手いらしい」
と、豆知識を披露した。
そこから話がクラス中に広まり、
みんなモゴモゴしだした。
先生もつられてやっていたけれど、
給食が終わらないことを危惧して
食事中は控えるようにと言った。
二人の生徒が上手く結べて
その二人はヒーローになった。
僕は悔しくて、
下校中でもモゴモゴした。
しばらくして舌がつった。
同時に茎を飲み込んでしまった。
翌朝、
静寂に包まれた部屋で
自分の排泄物と共に
『結ばれた茎』が出てきた。
コレは自慢出来るのか
しばらく考えたのだが、
僕は水に流した。
咲希の手には桜の花びらが1枚のっていた――
静寂に包まれた部屋の中、ひたすらパソコンと向き合う。原稿の締切に追われ、物語を紡いでいく。スランプから抜けられなかったせいか、締切ギリギリになってしまった。
「桜、ねぇ…」
一言そう呟き、文章を打つ手を止めた。
開いている窓に目をやると桜が咲いている。風に吹かれて花びらが散っている。その風景は儚くも美しいものだった。ふとカレンダーに目をやる。
「締切は…あと1週間あるのか…」
今書き終えれば、次の作品の締切までまだ余裕があるため少し休める。だが、この次の展開が何も思いつかなかったため書こうにも書けない。
「咲希、この後どうしたい?」
誰もいない部屋でパソコンの中の咲希に話しかけた。当たり前のことだが答えてくれるはずもない。溜息をつきながら、頭の後ろで腕を組みベッドに倒れ込んだ。すると窓から1枚の桜の花びらが入ってきた。
「こうなったら…!」
思い切って外に出て散歩してみることにした。
外の風は気持ちがいい。窮屈な部屋の中でずっと書いていたため、太陽の光が少し眩しかった。
歩いていると、親子が桜の木の下でお花見をしているのが見えた。まだ小学校にあがっていないように見える子どもが2人いた。
「パパ!ママ!綺麗だね!!」
「そうだね!」
「来年もまた見たいな!!」
「絶対見ようね!!」
他愛もない会話だが、何故か泣きそうになってくる。自分が家族みんなでお花見をしたことなんてない。出来なかった。
父と母は自分が小さい頃に離婚してしまい、女手一つで育てられた。その母も自分を養うため遅くまで仕事をしてくれていた。その母が2年前、この世からいなくなった。もし父と母が離婚してなかったら。この家族のようにお花見をしていたのかもしれない。この家族が羨ましかった。
その時、あの文の続きが思い浮かんだ。走って家に帰り、忘れないうちに書いた。自分の出来なかったことを咲希にやって欲しい、そう思った。
「これだ…」
気づけば涙がこぼれていた。
―咲希!そう呼ばれた気がして後ろを振り返った。だがそこには誰もいなかったが、何かに包み込まれたような温かい心地がした。もしかしたら今はいないお母さんが私の元に来ているのかもしれない。ずっと私のことを見守っていてくれてるんだよね。お母さん。
題【静寂に包まれた部屋】
(登場人物→莉緒、隼人、太陽)
静寂に包まれた教室(部屋)で私達は思い出を話し合ったりした。
また、会いたいな。すみれや葵。
「寂しいね~。」
「太陽くんも寂しいよね。」
「へー太陽って寂しがるんだ?」
「当たり前だろ!?だって、すっげー楽しかったんだもん。」
「だよね、だよね!」
「僕も。あんなに笑顔で楽しめたのは、はじめてだったな。」
ピコン♪
「あれ?なんか来たね。」
しかも3人同時に…?
「だれから?って!」
「どうした!隼人?」
「あの、グループLINEからだよ!」
「本当だ!?やった。」
「嬉しいね。」
「うん!」
えっと、内容は?
ー明日、プライベートでみんなと出掛けたいんだけど、どうですか? すみれー
ーいいね❤️ー
ー俺も行きたい!ふうまもだって~!ー
「早速!行きたいって送ろっと!」
ー私も行きたいです! 莉緒ー
ーやった!準備をしないと行けませんね!ー
ープライベートでも遊べるなんて嬉しいね❤️ー
「俺も行きたいって送ったよ~。莉緒ちゃん!」
「僕も。」
ーじゃあ、みんな参加で明日ね!ー
ーどこ行きます?ー
ーショッピングモールとか?ー
ー水族館!ー
ー遊園地とかかな❤️ー
ー動物園~。ー
ー隼人、太陽、莉緒の行きたいところに行きましょう!ー
「えっ、良いの?」
「俺、水族館が良い!」
「僕もだな。」
「そうなの!?」
凄い!私も水族館が良いと思ってたから…。
全員一致とは。
「莉緒は?」
莉緒呼び!?なかなか慣れないな。
「わ、私も、水族館が良い!」
「じゃあ、送るね。」
ー全員一致で水族館。ー
ーOK!ー
ーじゃあ、明日。水族館集合ね~!ー
ー楽しみですね。ー
ーバイバイ~!ー
明日!楽しみだな~!
どんな私服で行こうかな。
ただただ1人になりたい時
どこに行けばいいのだろう
ただひたすらに自分と向き合えるような
静寂に包まれた部屋はどこにあるのだろう
田舎に行けば静寂かと思われがちだが
意外と田舎の夜は虫や動物の鳴き声がうるさい
そんな中でも私のお気に入りは
雪がしんしんと降り積もる冬の夜
この時だけは部屋が静寂に包まれる
月明かりに照らされた雪のせいで
窓の外は不思議と明るく
外界を隔てる窓ガラスは結露で曇り
より一層外界との境界を引き立てる
逃げるように飛び出してきた田舎
でもふと思い出す光景は妙に鮮明で
あの時の自分に戻りたくなる時がある
(…痛)
暗い部屋、一つの灯りの元で、私は鮮やかな赤を見る。太ももに咲いたヒガンバナを。
やっぱり痛い。けれどかさぶたになってしまえば、また種を私は育てる。薬品たっぷりの肥料と、切開のための剃刀を持って。
昔は、転んだだけで痛かった。
血なんか出なくても、ただ、転んだ、それだけで痛くて、声をあげて泣いた。
いつからだろう。痛くても、泣かないようになったのは。声を出さなくなったのは。
肉体を引きずって地面を這いつくばるばかりの日々に、泣きたくなったのは。
皆つらい。しんどい。苦しい。痛い。
だから、皆我慢してるから、私一人ばっかり泣くなんて、そんな恥ずかしくて利己的なこと。
助けて、なんて、そんなこと。
(やっぱ痛いな)
暗い部屋、一つの灯りの元、声を出せない私の代わりに、太ももは静かに泣き叫ぶ。
本当はこんな肉体をぐちゃぐちゃに切り裂いて消えてしまいたいのに。
刃が肉を切る音すら聞こえない。
静寂が部屋の空気を突き刺す。
消えられない痛みを、私は体に刻みつける。