『静寂に包まれた部屋』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ぼくはどうしようもない人だ。
そう思ったら頭のなかでたくさんのぼくが
「考え方」を説いてくる。
「本当にそうだよ」
「そんな後ろ向きになるな」
「不幸ぶるな」
「そんなことはない」
その声が煩くてたまらないから、ぼくはその声を聞くしかない静かな時間が嫌いだ。静かになったら哲学的な考えをしてしまって、そしたらいろんな声が聞こえる。
ほら、また、静かになったから。
「達観したふりをするなよ」って。
もう頼むからさ、黙っててくれよ
時計の音が聞こえる。
ただ、時計の音が聞こえる。
心臓の音が聞こえる。
トクトクと鳴っている。
“静寂に包まれた部屋”
静寂に包まれた部屋で貴方を思う
なんの音にも邪魔されずに貴方だけを頭に浮かべる
何も音は聞こえないけれど、貴方の笑い声が頭の中でずっと響いている
なにも聞こえない空間にいる時は、とても寂しいけれど、貴方の声を思い出して安心している
ずっと私の頭の中を貴方の音で埋めつくして
静寂に包まれた部屋
部屋はしんとしていつもより広かった
僕と猫以外誰も居ない
夜の静けさが街を包むころ
君の不在を思う
今ごろ元気でいるだろうか
僕は自由だ
独りになりたいと思っていたじゃないか
これで良かったはずだろう
君ひとりいない
君ひとり居ないだけじゃないか
僕の好きな
君の苦手な
騒がしい音楽が鳴り響いている
静寂に包まれた部屋には
君が居ないというだけだ
僕は今、静寂に包まれた部屋で1人、文章を書いている。かといって、自分の書いたものを推敲しているわけではなく、それに酔いしれているわけでもない。
虚ろな目、とでも言うのだろうか。焦点の定まらない、何処を見ている訳でもない目。恐らく、静寂に包まれた部屋に1人、それも7時8時など「夜」という時間帯は、いつもこんな目をしている。何せ、午前1時に起きてそれから、ほぼ寝ていないのである。今日は特に焦点がブレている。今日は早く寝たい。いや、眠らなければならない。
静寂に包まれた部屋が僕の睡眠に対する欲求を加速させているのか。それならば、何か明るい曲を流してみればどうだろう。少しは眠気が飛ぶのではないか。
意識というものはもう、何処か遠くへと飛んでしまったようで、、、、、、、、、、もう風呂入って寝ます。
─── 静寂に包まれた部屋 ───
耳鳴りがする
それは果たして静寂なのか
静寂に包まれた部屋
集中したい。
静かな場所を探し、防音がしっかりした部屋を借りた。
しばらくは集中できたが、音が気になり始めた。
時計だ。
時計を止める。
スマホのアラームを使えば時間が分からなくても問題ない。
その後多少は集中できたが、再び音が気になり始める。
自分の音だ。
自分が動くたびに音がする。
何かに触れる音、衣擦れ音、とにかく常に音がする。
気にしないよう努めたが、呼吸音や心音まで気になり始めた。
もうダメだ。
私は精神に問題でもあるのだろうか。
【静寂に包まれた部屋】
coming soon !
#静寂に包まれた部屋
気を遣って喋らなくていい
お互いの好きなことを好きなようにする
集中したいから干渉はしない
静寂に包まれた部屋
けれど私はひとりじゃない
私はあなた
あなたは私
#静寂に包まれた部屋
この四角い小さな部屋
何も無い
ただガラス一枚で
外界から隔絶された世界
色も景色も光や風の揺めきも
人の流れも見て取れるけど
ただ音のほぼ無い世界
そしてこの中に私がいることを
誰も気づきもしないのだ
私はただこの中で
全てを感じるだけ…
自分の想像する世界と重ねてるだけ。
傷つくのが怖いんじゃない
これ以上何かを傷つけて
自分を嘘で塗り固めることに
疲れただけ
静寂の中でもまだ騒つく心
叫びだしたい…
そんな自分の唇を強く噛んだ
静寂に包まれた部屋
イヤフォンで
音楽を聴く
静寂に包まれた部屋
音が鳴り響く
自分だけの
空間で
なな🐶
2024年9月29日2247
〈静寂に包まれた部屋〉
自分の鼓動しか聞こえない
自分の声しか聞こえない
それは悲しくて寂しい
空っぽな人の心みたいだ。
静寂に包まれた部屋はどうしてか、息苦しかった
「もういい!話しかけないで!」
そう言って私は自身の部屋に駆け込んだ。
ついさっきまで、私は母親と口喧嘩をしていた。
きっかけはほんの些細なこと。
仲良く話していても、ほんの少しの価値観の異なりですれ違い、すぐに口喧嘩。
それでも、この様子は私たち家族にとっては日常茶飯事の出来事だ。
お陰でいつも家庭内の空気はどこかギスギスしている。
そもそもお母さんが悪いんだ。別に私の考えを真っ向から否定しなくても、「確かにそういう考え方もあるよね」って受け入れてくれれば、口喧嘩になることはなかった。私はそういう風に否定されると機嫌が悪くなってしまうってことは、身内であるお母さんが一番分かっていることじゃないか。
それに私はもう高校生。反抗期くらい、なってもおかしくないのに、あんなに躍起になって私の態度を直そうとしててさ。余計な御世話だよ。
なんて思っている私が、嫌いになる。
自分の態度を棚に上げて相手を卑下して、自分の悪いところを認めずに正当化させようとしてる。
そんな私を責め立てるように、シーンとした静寂に耳鳴りがした。
「なにがしたいんだろ、私」
ポロッと、涙が一筋こぼれた。
静寂な部屋は、あり得ないほどに息苦しかった。
~~~終わりに~~~
「OK」の誤タップで、
数回か、おかしな文が投稿されてしまいました。
申し訳ありません。
静寂に包まれた部屋
蝉が今年の出番を終えて静かになった頃。
これからは鳥の鳴き声で起きたいと思ったら、願いはカラスが叶えてくれた。
おまけに鳩まで加わって合唱だ。
ありがとう。
思ってたのと違うけど。
end
静か過ぎる
私の部屋は
独りで住むには
多少広過ぎた
ーただいま
それまでの静寂に包まれていた私の部屋に
私が帰って来た
さびしい
けれど
それで良いんだ
着信のないスマホ
部屋に転がして
伸びをする
今日も
お疲れ様
都会のうるささにうんざりして
静かな空間を求め逃げてきた
何の音もしない
これでようやく落ち着ける
そう思ったのに
静かであればあるほど考えてしまう
お金のこと仕事のこと将来への不安
どうしてだろう
静寂さがプレッシャーとなってのし掛かる
「静寂に包まれた部屋」とかけまして
「良いお店を探さなきゃ」と解きます。
その心は「閑寂/幹事役」です。
【静寂に包まれた部屋】
静かな朝
まだ日が昇る前で薄暗い部屋
ベットの隣は冷えていた
帰ることのはい人を待ち
涙を流す人いたり
今日もどこがて涙を流し静寂に抱かれる
静寂に包まれた部屋で一人寝転ぶ。
心を休ませるために。
心を守り抜くために。
静謐な部屋で一人、メユールは坐して主人が目覚めるのを待っている。ずっと、ずっと、待ち続けている。
祖国は今、内憂外患の危機に晒されており、ひと時も気を抜く暇がない。此度のことだって、祖国を攻め入らんとする隣国から国境を防衛し、辛勝を上げたところに入った内乱の報せを受けて、主人・ジルベールは首都グランディアへと蜻蛉返りをせざるを得なかった。
防衛戦で受けた傷は決して軽いものではなかったが、癒す時間すら惜しいと傷を押して戻ったジルベールは、内乱の鎮圧を果たしたあと、糸が切れたように動かなくなった。
そしてそのまま、もう一週間が経とうとしている。季節は晩冬、やや春めいてきてはいるものの、吹く風は冷たい。この国は大陸の北の方にあり、全体的に寒冷地が多いものの、首都は国の南側にあり比較的温暖な地域だ。それでも、窓の外にはまだ残雪が積もっている。
換気のために窓を開けるたび、メユールは暖かな部屋に入り込むその空気の冷たさに身を震わすが、ジルベールはぴくりとも動かない。
(今日もお目覚めにならないか……)
溜息をついたとき、コンコンと軽いノックの音が聞こえた。メユールは持っていた編み針を近くのテーブルに置くと、椅子から立ち上がる。小さな返事と共に扉を開けた。
「クアリオ、殿下はまだ目を覚まされないか?」
扉の外にはメユールの同僚が立っていた。中に入るように勧めるが、固辞するのでそのまま彼女は応じる。
「はい……まだお目覚めになりません」
「そうか……。なら、引き続き頼む」彼女の同僚はそこで一旦口を噤んだ。彼は蒼褪めた顔色をしている彼女を気づかわしげに見つめる。「だが、決して無理はするな。殿下に引き続いてお前まで倒れられてしまっては困る」
メユールは小さく微笑んだ。
「ええ。お気づかいいただき、ありがとうございます」
同僚は敬礼をするとそのまま踵を返して去っていく。その後ろ姿を見送って、メユールは再び部屋の中に戻る。椅子に座ると、編み針を取った。黙々と編み針を動かして編み目を作っていく。
没頭すると、見ているようで見ていない、聞いているようで聞いていない、そんな無に至る。その感覚はおそらく瞑想に似ている。手元が見えにくくなったと思ってメユールが顔を上げたとき、もう窓の外はとっぷりと暗くなっていた。
月明かりがジルベールを優しく照らしている。
彫像のような彼の寝顔を見つめていると、嫌な予感が不意によぎっていく。万が一も考えてはいけないのだと首を横に振るが、一度浮かんだものは、まるで紙に落ちた染みのように消えることなく、頭の片隅にずっとこびりついてしまっている。
(このまま……目を覚まされなかったら、どうしよう……)
じわりと視界が滲んだかと思うと、ぽたぽたとしずくが下に落ちる。泣いても仕方ないのだと頭ではわかっているが、溢れた涙は堰を切ったように止まることがない。
「――メユール?」
彼女のしめやかな泣き声がぴたりと止んだ。メユールは顔を覆っていた手を下ろすと、恐る恐る口を開いた。
「……ジルベールさま……?」
「ああ……そうだ」そう言いながら彼は肘をつくとゆっくりと体を起こす。「世話をかけたな……メユール」
やわらかく穏やかな眼差しがメユールを見つめている。衝撃で止まった涙が再び溢れてくる。ずっと眠っていた彼に言いたいことはたくさんあったが、今はただ、この言葉しか出てこない。
「お目覚めになられて何よりです、ジルベールさま」
ジルベールは泣きじゃくるメユールをそっと抱きしめた。