静寂に包まれた部屋はどうしてか、息苦しかった
「もういい!話しかけないで!」
そう言って私は自身の部屋に駆け込んだ。
ついさっきまで、私は母親と口喧嘩をしていた。
きっかけはほんの些細なこと。
仲良く話していても、ほんの少しの価値観の異なりですれ違い、すぐに口喧嘩。
それでも、この様子は私たち家族にとっては日常茶飯事の出来事だ。
お陰でいつも家庭内の空気はどこかギスギスしている。
そもそもお母さんが悪いんだ。別に私の考えを真っ向から否定しなくても、「確かにそういう考え方もあるよね」って受け入れてくれれば、口喧嘩になることはなかった。私はそういう風に否定されると機嫌が悪くなってしまうってことは、身内であるお母さんが一番分かっていることじゃないか。
それに私はもう高校生。反抗期くらい、なってもおかしくないのに、あんなに躍起になって私の態度を直そうとしててさ。余計な御世話だよ。
なんて思っている私が、嫌いになる。
自分の態度を棚に上げて相手を卑下して、自分の悪いところを認めずに正当化させようとしてる。
そんな私を責め立てるように、シーンとした静寂に耳鳴りがした。
「なにがしたいんだろ、私」
ポロッと、涙が一筋こぼれた。
静寂な部屋は、あり得ないほどに息苦しかった。
~~~終わりに~~~
「OK」の誤タップで、
数回か、おかしな文が投稿されてしまいました。
申し訳ありません。
9/29/2024, 10:09:49 AM