静寂に包まれた部屋』の作文集

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静寂に包まれた部屋』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

9/29/2023, 11:46:59 AM

静寂を静寂であると気づくのは、そこに一つの音が生まれてからだ。そう、あなたが扉を叩いてくれなければ、私はこの静寂に気づくことはできなかった。


/お題「静寂に包まれた部屋」より

9/29/2023, 11:46:41 AM

ことこと,くつくつ,とんとん。料理の音が聞こえる 。
嗚呼この匂いはビーフシチューかな。
そう考えながらリビングへ繋がる扉を
ぎぃーと音を鳴らしながら開いた。
「おかえりなさい」
愛しい人 が ぱたぱた と 足音を鳴らして駆け寄り
にこり と 浮かべた笑顔で 挨拶をした 。
愛しい 。それだけ が 頭に ぷかり と 浮かぶ 。
ぎゅっと 愛しい人を 抱き寄せて 幸せを 噛み締める 声で
「 ただいま 」___

けれども 暖かくない 。
足元には ぺとり と 血溜まり が 。
ごとり 落ちる 愛しい人 。

闇が 近付いて 飲み込もうとする
その先に 居る 妻の存在を 掴もうと 手を伸ばし



「 Don't go! My ___ 」





















全ては 偽った 静寂の 音 。

9/29/2023, 11:45:37 AM

少し開けた窓から、秋の虫たちの演奏が聞こえてくる。
外は暗闇に包まれ、人々は深い眠りについている時間。
そんな時間に、俺は目を覚ましていた。
別に夜型の人間という訳では無い
朝に起き、朝食を食べ、学校に通い、部活をした後に家に帰る。そして寝る それの繰り返しだ
このまま起きていたら、それが崩れてしまう。
そんな事は頭で分かっていたが、活性化した頭が寝る事を許してくれない。

「何か飲もう」

虫たちの演奏よりも小さい独り言を呟き、むくりと体をおこす。
家族を起こさないよう、慎重に歩きながらキッチンまで辿り着き、冷蔵庫の中身を漁る。

「確か、ホットミルクとかが
寝る前に良かったんだよな…」

牛乳を取り出し、カップに注ぐ。
電子レンジにカップを置き、適当に温める。
静かなため息を吐き、近くに置いてある椅子に腰を下ろす。

「俺がホットミルクとか…
あいつらに言ったら笑われるだろうな。」

不意に、いつも一緒に居るやつらの事を思い出す。
部活が同じで、クラスも同じ。
いつの間にか仲良くなって、一緒につるんでいる。
今日は通り雨に降られ、びしょ濡れになりながら帰ってきた。

「あいつらは、俺のことどう思ってるんだろ……」

まるでその言葉に答えるかのように、温め終わった合図が鳴る。
温かくなったミルクを取り出し、リビングへ向かう。
ソファに座り、ホットミルクを少し飲む。
優しい味が、夜風で冷えた体を温める。

「俺は、チャラ男を演じきれてるのか?」

カップを机に置き、独り言を呟く。
いつの間にか、秋の演奏は聞こえなくなっていた。
まるで、自問自答を邪魔しないように、息を潜めているかのようだ。

「俺は…もう…あんな思いは…」

静寂に包まれたからなのか、自身の負の感情が溢れ出す。
昔の嫌な思い出が、フラッシュバックする。
弱虫で、ゴミで、サンドバッグにもなれなくて、虫よりも立場が低いかのように扱われた、あんな日々。
そんな嫌な思い出が、今の自分を作り上げている。
陽キャやチャラ男の真似をし、クラスの人気者に。

「でも…あんなの俺じゃない…でも本当の俺を見せたら…あいつらは、俺と仲良くしてくれないんじゃないか?」

普段心に秘めていた思いが、口から流れ出てくる。
もう嫌われたくない 無視されたくない
否定ばかりされてきた生活を送りたくない
理想と本音が、心の中でぶつかり合う。
いつの間にか、涙を流していた。

その涙をライティングするかのように、月明かりが自身を照らす。

「そういえば…満月だ」

一点の曇りもない空に浮かぶ月を見ながら、呟く。
さっきまでの負の気持ちが、月によって抑えられたような気がした。

「確か、十五夜も今日だった気が…」

日中、授業で聞いた内容を思い出す。
確か、次に十五夜と満月が重なるのは7年後だったはず。

「暫くは、見れないのか。」

別れを惜しむかのように、月を眺める。
心配要らないよ きっと上手くいく
そんな励ましの言葉を言ってくれているかのように、月が優しく照らす。
不確実で、不器用で、だけど優しいその言葉が、自身の不安の穴を埋めていく。

「月に励まされるとか…厨二病かよ」

自身の考えを、自分で馬鹿にする。

「でも…ありがとな」

自身を励ましてくれた事に対するお礼は、静寂の虚空に呑まれていく。
残ったミルクを飲み干し、部屋に向かう。
明日、本当の事を話そう。
そう誓い、ベットに横たわり、目を瞑る。
秋の音楽隊が、応援のエールを贈るかのように、演奏を再開した。

お題『静寂に包まれた部屋』

9/29/2023, 11:44:21 AM

部屋は倒れた額縁で溢れ返っている。
お気に入りだった本棚は、
触ることもできずに埃被っていた。

おい、準備できてるか?

外から大きな声が聞こえる。
ゆっくりと扉を閉じて、
新しい額縁を懐に入れた。
毎度毎度、捨てきれずに残っている思い出。

記念撮影するって言ってただろ
早くしないと遅れるぞ

手にカメラをもって急かして来る。
いつも、残したくなってしまう、
いつかは伏せる集合写真。
またあの部屋で埃被る小さな額縁。
いつもこうだ。
後悔しかしない無責任な自分のままだ。
それなのに、言ってしまう。

かっこよく撮ってね
大切な記念写真なんだから

また涙を流すんだ。
                     『静寂に包まれた部屋』

9/29/2023, 11:39:58 AM

君が隣で寝静まって

君の頬をそっと撫でて

そこで初めて

一人の長い夜が始まる

#静寂に包まれた部屋
73作目

9/29/2023, 11:39:43 AM

『静寂に包まれた部屋』

彼は たった一人で
何を想っていたのだろう
蒼白く輝く 美しい満月
風にそよぐ野の花たち
この世の美しいものすべて
一度も見ることがないまま
外の世界と一切の関係を断ち
静寂に包まれた
窓さえない この部屋で
最後の時をむかえる
その瞬間まで
なぜ ここで
生きることを選んだのか

9/29/2023, 11:38:58 AM

静寂に包まれた部屋

出来ることならずっとそこにいたい
誰の声も聞きたくない

でもあの人の歌は聞いていたい

わがままかな

9/29/2023, 11:37:19 AM

「静寂に包まれた部屋」


「おはよう」「いってきます」「ただいま」「おやすみ」

言っても、返ってくる言葉はない。

それでも言ってしまうのは、この部屋に君の残り香が残っているからだろうか。

君はショートピースが好きだったっけ。

いつも同じタバコの匂いを漂わせ、ヘラヘラと笑いながら僕の部屋に来るんだ。

来るのは1週間に一度くらい。

所詮体だけの関係だったのだろう。

それでも許してしまうのは、惚れた男の弱みだろうか。

いつからか、君は来なくなった。

連絡しても、既読はつかない。

君がいなくなっても、どうにかなると思っていたのに。

今こうして君を求めている。

あぁ、君は狡い人だ。

同じタバコの匂いを漂わせ、1人夜に身を溶かす。





(時間なかった...ごめんなさい。
昨日のと似てるなぁ...
あ、もしタバコとか未成年で吸えないから間違えていたりしたらごめんなさい!)

9/29/2023, 11:35:46 AM

若い頃一人暮らしに憧れていた
大人になってだいぶ経ち
私も一人暮らしするようになった
仕事から帰ってきても誰もいない
静寂に包まれた部屋は寂しく感じた
一人暮らしするとはこういうことか
テレビに話しかけてる自分が怖い

9/29/2023, 11:30:17 AM

家の主が出ていった
その家族は主に会いに行く為
訪問の数が減った

話し声やら
小言やら
イビキやら
犬の鳴き声やら
何かしら聞こえていたのに
今はもう……聞こえない

時々、聞こえるのは
小さな溜め息だけ

不仲だからじゃない
歳、だから……

最期の一人
去って
暫くして……
また新しい家族がやってきた──





(静寂に包まれた部屋)

9/29/2023, 11:29:48 AM

部屋に私一人時計の音だけが響いている。

時計の音がしてるから静寂なのか?
静寂過ぎるのは寂ちい。

9/29/2023, 11:29:42 AM

そして、部屋は静寂に包まれた。


ふいに、くすっとした笑い声が聞こえて

布団の間を渡っていく。


「もう寝よう。明日も早いんだよ」

ちょっと大きな声が聞こえる。

「はぁい」

小さく返事をして、


静寂のくすぐったさに寝返りを打つ。

#静寂に包まれた部屋

9/29/2023, 11:29:27 AM

静寂に包まれた部屋で
月明かりに照らされた
君の肌が青白く光って
僕の躯は激しく震える

君を愛してしまった僕は
何もかも…失う覚悟で
この部屋に辿り着いた

君の細い指が…君の唇が…
ゆっくりと僕の唇に触れて
静寂の中に燃え上がる炎を
見た気がした

何もかも…失う覚悟だった
君を失うことさえも

9/29/2023, 11:28:59 AM

【通り雨】の続きです。


あれから、3日が経った。

いたたまれなくなって逃げ帰ったものの二度とあの森に

は行けず、彼の態度も変わりはしなかった。

自分が物語の主人公だと思っても、結局は名前さえ出な

い脇役だったりするものだ。彼の物語に僕はいない。


ああ、でも考え事をしている最中に声をかけられるのは

なにか決まりがあるんだろうか。

「ねぇ、おにーさん!」

そのとたん、視界にピンクが舞った



う...頭が痛い。ぐらぐらする。

あれ?何をしていたんだっけ?

霧がかかったみたいに思考が停止して、足元がおぼつか
ない。

もう、家に帰ろう。



その春は、儚く、美しく、人をまどわす


別れ際に気をつけて






【別れ際】

9/29/2023, 11:28:22 AM

静寂に包まれた部屋

ポツンとひとりぼっち…
誰にも相手にされず
さみしいね

でも

静寂に包まれた部屋
には…目に見えない棲家

わたしの前だけ現れるの
恥ずかしがり屋さんなの

目に見えない住人と
わたし…仲良く過ごしてます

9/29/2023, 11:17:32 AM

一人暮らしあるあるだけど
仕事から帰ってもマンションの部屋は
カーテンで閉じられ電気もオフ
真っ暗なままの部屋が音もなくあるだけだった

「ニャーン♪」

でも今日からは違う
キッチンにだけ明かりが灯り
小さな"もふもふ"が小首を傾げながら
僕に抱かれるのを
今か今かと待っていてくれた

「ただいま」


-2nd story-


突然の訪問ほど怖いものはない

「風邪ひいて大変だろう?看病させてくれよ」

高熱で朦朧とするわ足元がふらつくわで
確かに大変だった

でも、本当に大変だったのは
汚部屋を満遍なく見られたことだった

「…。」
「…。」

彼氏も固まり、私も固まった


#静寂に包まれた部屋

9/29/2023, 11:17:22 AM

静寂に包まれたこの部屋で
いろんな想い出あって
なんでいないのかって再び
何十年か過ぎた
仕方ない
あなたらしい終わり方だったと
皆に惜しまれる若さで、あっという間に去った
この部屋で、これからどうするか相談相手が居らず
疑問が山積み
考えても仕方ない
さぁ今は何をしようか

              舞

9/29/2023, 11:15:34 AM

静寂に包まれた部屋


誰もいないわけじゃない
私とあなたがいる
最後の時を過ごしている
息をしているのは私だけ
あなたはもう動かない
美しい毛並みに
こうして触れることもできなくなる
たくさん話した
この声が届くと信じて
そして今は
静かに時を待つ

(亡き猫を火葬場に連れていく日のことを思いだして)

9/29/2023, 11:14:25 AM

人と離れた
生活を離れた

しかしまだ静寂には届かない

鼓動の音
呼吸の音
錯覚の音

何も聞こえない世界に行きたい

死にたいわけじゃない

ただ、全てが耳に触る

...部屋は静寂だ

そう

私の全てが

耳に触る


20230929【静寂に包まれた部屋】

9/29/2023, 11:11:39 AM

"静寂に包まれた部屋"

「……」
 今日は一日何の予定も無いので丸一日備品の点検と資料の整理に当てようと、朝から一人黙々と作業している。今は資料を《一年以内のもの》と《一年以上前のもの》に仕分けしている。
「……」
──これはこっち、これとこれはこっちで…。
 部屋に響くのは、紙を手に取る音、紙同士が擦れる音、紙を置く音に紙をめくる音。鼓膜を揺らすのはそれらの音に合わせて微かな自分の呼吸音。点検をしていた時も、作業音が部屋に響き自身の呼吸音が鼓膜を揺らした。
「……」
 一人黙々と作業に集中しているこの時間が好き。この時間だけは、目の前のものだけに向き合って頭が空っぽになるから。この時間だけは、考えすぎてぐしゃぐしゃになった頭を一旦リセットする事が出来るから。こうしていると、新しい考えがふと浮かんできたりする。こういう時間は、俺にとって大切な時間。
「……ふぅ、よし」
 ある程度の仕分けは出来た。少し休憩して、残りを仕分けしてファイリングしよう。
「んーっ、」
 伸びを一つして凝り固まった体をほぐす。背中から骨が軋む音がする。
「ほぁ…」
 ため息も一つ吐いて姿勢を正す。目線だけで時計を見ると、もう既に正午を過ぎていた。現在の時刻を確認すると、お腹から「クキュウゥ…」という控えめな音が鳴る。
──うわぁ、 どうしよ…。何かあったかなぁ…?
 ゆっくりと椅子から立ち上がり、昼食を摂りに部屋を出た。

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