『静寂に包まれた部屋』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
眠っているおまえを見ている。
オレは、しょっちゅう魘されてるらしいけど、おまえはそんなことない。
静かに、穏やかに寝ている。
ぎこちない手つきで、頭を撫でた。
「いつも、ありがとう」
ぽつりとこぼした言葉は、部屋の空白に溶ける。
窓辺にて 風のめくれる頁のまま
眠るあなたをそっと見ている
#短歌 #書く習慣 20230929「静寂に包まれた部屋」
真っ暗な部屋にぽつんと1人
窓から入る一筋の光
見上げるとまんまるの満月🌕
そうか今日は中秋の名月だ
今度はひとりじゃなく
君と2人で寄り添いながら見たいと思った
#静寂に包まれた部屋
チッチッという秒針の音だけが聞こえてくる。
少し前に目が覚めたのは、天井の照明が落とす微妙な光量の違いがなければ壁の認識すらできないような、ただひたすらに白い部屋だった。
僅かな凹凸すらない部屋の中にあったのは目覚まし時計だけ。それが自室に置いてある安っぽい質感の、少しうるさい目覚まし時計だった事からこの状況は自分が見る明晰夢だとわかった。
現実の時計の音が夢の中まで追いかけてきたのだろう。常々やかましい時計だと思っていたがここまでとは、いい加減静かな代用品を探すべきだろうか。
秒針が六時に近づいていく。そんなことは無いだろうが、現実の時計と時間が同期しているならそろそろ特段やかましい目覚ましがなる頃だなと、針を目で追う。 もうすぐだ。5,4,3,2,1…---------
静寂に包まれた部屋で、月と星だけが、私を照らしていた。現実世界に救いなどなく、私は、空想の世界だけに、救いを求めた。
部屋の扉が空いていた。
なんの変哲もない部屋。誰かが閉め忘れたのだろう。
だがどうしても手招きしているように思えるのだ。
もしこんな話をしたら笑われてしまう。そんなわけ無いだろ、と。
いいや。私は招かれている。
目を伏せながら部屋に近づきドアノブに手をかける。沈黙によって満たされた部屋。だが視界の隅で、何かが踊っている。
それを誤魔化すようにドアを閉めた。
今度こそ、部屋は沈黙で満たされている。
わたしは、静寂に包まれた部屋にいるかもしれない
わいわいしてる仲に入ることは 勇気がいる…
友といれば 自分の思いを隠して友に合わせてしまう
それは友もわたしも 悪いことじゃない
きっと自分次第で変わることということも意味してる
でも時には 物静かな空間にいることも
息ができ 落ち着くことができる
大事な空間が必要なはず
最後に見たのは、悲しいような、満足したような、あなたの横顔だった。
あの日以来この静けさが消えたことは無い。
―あなたがいなくなったあの日から、
私にとっての全てが変わった。―
いつもなら沢山笑いあって、沢山教えて貰って、
友達ともいっぱい話して、幸せな毎日だった。
だけど、時間は永遠ではない。
いつかは終わりを迎える。
あなたがいなくなってからも楽しいこと、面白いこと、沢山あった。
それでも、
『あなたがいいよ。』
#7
自分の呼吸音
自分の動く音
そんなもんしか聞こえない。
いや、
聞こえないようにしている。
もう何も見たくない。
もう何も聞きたくない。
疲れてしまった世界に
安らぎをくれると思いきや
ただ寂しさが残るだけなんて
こんな仕様に仕上げた
神様と私の成長に
少しイラッとしてしまう
にも関わらず
–静寂に包まれた部屋–
静まり返った部屋に
ぽつんとひとり…
誰か傍にいて…
ひとりにしないで…
ねぇ
淋しい私に気づいて!
心が叫んでいる
でも大丈夫だよ
誰かを求めるっていうことは
ひとりではないということ
静寂の部屋から飛び出したら
一緒に笑ってくれる友達がいるということ
一緒に泣いてくれる友達がいるということ
ひとりじゃないということ
時には静寂に包まれた部屋で
淋しさを感じられるのも
いいことなのかもしれないね
ひとりじゃないと
気づけるから
【静寂に包まれた部屋】#4
静寂に包まれた部屋……。
誰も居ない。ネコさえも……。
病気になっても、濡れタオルを絞って額に置いてくれる者も居ない。
死んでも、発見されるまで最悪2週間もある。
こんな人生を歩ませたのは、あのゲス女だ。
人のおもいを躊躇いもなく踏みにじった……犯罪者・今井貞夫の娘、人でなしの今井裕子。
静寂に包まれた部屋……。
時計の秒針の音が、はっきりと聞こえる。
屋根を走るカラスの足首が、必要以上に煩わしい。
静寂に包まれた部屋。
静寂に包まれた部屋では
いつも
海の底より
大好きなのが
本当に
わかってるのかな?
静寂に包まれた部屋では
2人で
イチャイチャしようか。
夜の闇に紛れて。
#9 静寂に包まれた部屋
揺れるカーテン
黒板の書き残し
荷物の飛び出たロッカー
全てが不規則なこの教室で
私の机に挿された花だけは
清く、正しく、美しかった
2023/9/30
「おぇぇっ…う…うげぇ…」
エンドレスな吐き気に襲われる。
ものすごく気持ち悪い。
ODをした。
はじめての事だった。
毎日のストレスに耐え難くなった私は、ネットで見かけた『楽になれる方法』に手を伸ばした。
リスクが長々と書かれてあったが、私にこんなものを読む余裕はない。
すぐにドラッグストアへ向かい、市販薬を3箱買った。
これで死んでも、パソコンに向かわなくて良くなるならもうそれでよかった。
「へぇ、最初は15錠くらいがいいんだ」
瓶から乱雑に薬を取り出し、そこら辺にあった水で押し込む。
「これでいいのかな」
しばらくすると、頭がぼわぼわしてきた。
それから吐き気を催し…今に至る。
ゴミ袋だらけの異臭に包まれた私の部屋は人が住んでいるとは思えなかった。
私の部屋には常に静寂が澄んでいた。
「慣れてきたなぁ」
吐き気も平気になり、浮遊感を感じながら布団にくるまる。
これでいいのか、なんて私も分からない。
ただ、1つ分かるのは。
この部屋から静寂が消えることはないということだ。
お題:静寂に包まれた部屋
ベッドに腰掛ける貴方の広い背中が、私との未来はないことを痛いくらいに伝えていた。
ブルーライトに照らされて
ふと君を想う午前0時。
静寂に包まれた部屋で鼓動だけが聞こえる。
命だけが主張している。
何かやりたくない時ボーーっとして静寂になってやる気が出たらよし!って立ち上がる
静寂に包まれた部屋にいる時ほど
心落ち着ける時はない
わたしはそんな時
夜空に浮かぶ舟に乗っているような
不思議な感覚になる
それは本当に心地良いひととき
#静寂に包まれた部屋
静寂に包まれた部屋で、
私は今日も貴方の夢を見る。