『静寂に包まれた部屋』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『静寂に包まれた部屋』
ふと、目が覚めた時
部屋の中が静寂に包まれていて
どこだろう?と思った
あなたがいないというだけで
見慣れた私の部屋があまりに静かで
この世には私ひとりしかいないのかと思った
「うん、うん・・・来週にそっちに行くから」
受話器越しに、あなたの声が聞こえる。
まるで波のように柔らかく、鈴を転がすように笑って私の心を癒していく。間接照明が照らす造花は生花のように生き生きして見えるし、光を反射する時計のガラスも夜景のように綺麗に見える。薄暗いだけのマンションの一室もどこか心地よく、私をとりまく世界の全てが暖かいものに思えてくるのだ。
「じゃあ、おやすみ」
「・・・うん、おやすみなさい。」
そう呟くと、無情にも通話が切れる。
1時間以上話していたのだ。緊張とどぎまぎした気持ちが途切れ、私は小さなため息をついた。少し目を閉じて、しばらくの後目を開ける。するとそこには、やはりいつも通りの部屋が広がっていた。間接照明の下、テレビ台の上に置かれたかすみ草の造花。アンティークの時計。全てがいつもと変わらない。あなたの声が消えた部屋は、日常よりも少し寂しく、物足りない。
あなたが残した孤独な静寂だけを、ただひたすらに感じていた。
髪を梳く音だけの部屋
雨雲が隠す
星の瞬く音の代わり
降り出した小雨と聞く
眠れない心音
静寂に包まれた部屋 ───
「静寂」
静寂なんてないじゃない
いつだって耳の奥できこえているじゃない
血の流れる音が
拍動を打ち血の沸く音が
「どうする…?」
静寂に包まれた部屋の中で
煙草を燻らせながら
あの人が放った一言は
今でも忘れられない
「静寂に包まれた部屋」
友達が帰った後、いつも通りの一人暮らしの家が
何でこんなに静かな場所に感じるんだろう
これだけ静かなら私の心の声…届くかな。
心の声なんて誰にも届かないのに
少し期待してしまう自分がきらい
眠っているていると錯覚するほどに静かな部屋の中
いつからか己の心音すらも聞こえなくなってゆく
いっそこのまま 永遠に眠ってしまおうか
真夜1時を回った頃空は真っ暗で星しか見えない、私はそんな夜が大好きだった。そんな夜のお供は決まって君の声と想像力豊かな小説だった。病室で聞く君の声は周りに迷惑でないかドキドキした、正直彼の声は大きいから何度か注意した覚えがある、その度に君は謝って私は笑って余命がわずかながらも楽しく病の痛みすら忘れる時間だった、そんな君と7回目のクリスマスが来た、でも私は知ってる私達に8回目のクリスマスはやってこないことぐらいでも最悪なことに君もそれに気づいてしまったみたいだったあんなに笑顔満載の彼の顔が今日ばかりはムッとして今にも泣きそうだった、私はそれを知っていたから君が少しでも私の最期に笑顔でサヨナラしてくれるように努めて楽しい話題を振る、今日何をしたか?来年もクリスマス祝おうとか…いざ私が死ぬってなったら君がどうするか私には分からないけど今、楽しいことを話しておこう私が後悔しないために…夜、君が帰ったあと私は静かな眠りについたこれが最期だと本能で気づくだけど眠りについた先で君に会った「またね」って君が言った瞬間、私は病室のベットにいた母や親戚や友達、真夜中だってのにみんないただけど君の姿はなかった。初めて君からの電話がない夜だった。
題名「うるさい君からの静かな留守番電話」
家に帰ったら明かりが灯っていること
「ただいま」に「おかえり」が帰ってくること
独り夜に帰る時、無性に恋しくなる
貴方から連絡はもう来ない。そう分かってても時折LINEを開いてしまう。貴方からの連絡にドキドキできるように、来た時の喜びを倍増させるためにLINEの通知をオフにした。貴方との縁は切れているはずなのに…。
朝起きて連絡を取り合って、昼間はひたすらに貴方のことを考え、夜にまた貴方と甘い言葉を交わす。それが私の習慣になっていた。貴方は私の生活の一部だった。
だから、別れた今でもLINEを無意識に開いてしまうんだよね。習慣になったものはなかなか抜けないから。恋と同じで…。LINEを開いて初めて現実に戻る、この新たな習慣はいつ消えてくれるのかしら…。貴方のいない日常なんてもう、耐えられない。
でもやっぱり貴方から連絡が来ないと分かっていても、これからもLINEは確認し続けることにするよ。いつ貴方の気が戻るかわからないからね。その日を私は待つことにする。それを新たな習慣にするよ。
今の私のLINEは"静寂に包まれた部屋"のようだけど、この部屋に貴方を歓迎する準備はできてるからね。いつでも戻ってきて良いよ。
#静寂に包まれた部屋
「ヤッベ隣近所聞こえっかな」って不安になる。思い立ったが吉日とか先人が言っていたので。真夜中だろうが日曜の早朝だろうが吉日なので「踊らねばならぬ」って不安になる。幸いなことにまだ「すみません」は言ってない。
みんな何食べて生きてんの。同じ人類ですか。なんで吾輩の腹にはこんなに、こんなに。
私しかいないからじゃない
テレビが消えてるからじゃない
太陽が眠ったから
みんなが夢を見てるから
日中は頼もしいこの壁も
きっとお休みしてるんだな
今はもたれるのも阻まれる
それなのに、
私は身勝手だから
少しだけ静かにギターを弾かせて
裏側の世界は邪魔しない
あなたが叩かれないように
静寂の中で
自分の世界に浸りたいの
#静寂に包まれた部屋
主語をなくして赤らめる
そんなことをお構い無しに首に縄がかかる
静寂に包まれた部屋
静かな、さむいさむい、暗い部屋の中で
一人ぽつんと しゃがんでいた。
なんだか さみしいような気もしたし
これでいいような気もしていた。
この微睡みのなか、
行ったり来たりとゆれるだけでいい。
糸が引っ張られるように、眠りに落ちていった。
そう、この部屋から
出る必要があるのかも わからなかった。
安全な この暖かい場所が 全てだった。
暖かい…。
段々と気持ちがみなぎっていくのを感じる。
部屋の外は、どうなっているだろうか。
みてみたい みてみたい。
静かで暗い、されど暖かい、この部屋を出る。
強烈に明るい、外へと。
青く透き通った壁は、すべてを包んでいた。
『静寂に包まれた部屋』
夜ベッドに寝て
電気を消す
真っ暗で
静かなわたしの部屋
何も見えない
何も聞こえない
わたしの思考は
ぐるぐると回る
マイナスな方にしか
いかない思考
気づくと泣いてて
過呼吸も起こして
身体が叫んでいるね
辛いよって
苦しいよって
怖いよって
日に日に傷が
増えていく
わたしの身体と心
身体の傷は目に見える
でも
心の傷は見えない
きっと身体の傷より
深く深く傷ついている
心が痛いと言っているから
目に見えるものとして
現れる
涙や過呼吸
頑張ってるね
わたしの身体
強いよ、、偉いよ、、
♯静寂に包まれた部屋
真夜中。私が寝返りをうつ音だけが聞こえる。
静かな部屋で、目を瞑れば、不安がドッと押し寄せる。
何に対する不安だろうか。
今日の失態か、朝が来ることか、友達との関係か、仕事に対するものか。
あぁ、今日も眠れない。
彼が来てくれていたあの時は
とても暖かくて騒がしくていつも音があった。
でも今は静寂。
そんな静寂に包まれた部屋は
とても寂しくて
とても悲しくて
とても冷たくて
とても嫌なそんな環境。
あの静寂のない部屋に戻って欲しい……
会いたい。。
音が耳につくどころか
脳に刻まれてしまうほど
五月蝿い場所で暮らしていた
この場所にいても明るい未来はないと思った
心を病んで衰弱していたけど
どうにか家を出た
引っ越し先の小さなアパートは本当に静かで
ああ これが静寂か
怒鳴り声や大きな物音のない世界か
もういちいち怯えなくていいんだな
そう思いながら
ベッドの上で衰弱した体を休ませていた
今でも思い出すと泣きそうになる
静寂に包まれた部屋は
私の大切な大切な思い出
#静寂に包まれた部屋
夜が更け、静寂に包まれた部屋で
一人過ごす時間。
自分以外のすべてが
止まってしまったような
あの感覚。
あの時間もまた
かけがえのないものだったのだと
気づかされた夜。
静寂に包まれた部屋