『雪』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
雪
雪は温かいと溶けていく
自分は今とても幸せ 自分も雪みたいにとろとろに溶けていく。
雪は綺麗だけど溶けるんですよ。
『雪』
とてつもなく寒い日。
外は真っ白。大雪だ。
公園で雪合戦をする少年。
足跡を残しながら駆け回る犬。
雪の上に型をつけて寝そべるちびっ子。
嬉しそうに誰かとおしゃべりしてる。
俺は雪なんて降っても嬉しくない。
雪なんて降るな!
でも、心の奥で思ってしまう。「羨ましい」
不登校陰キャの俺。
友達が居たら少しははしゃげたのかな。
〈フィクション〉
-雪-
雪が降った日の帰り道
あの公園でいつも雪だるまを作ったよね
将来の話とかしてさ
今日は雪降らないのかなって楽しみだった
今では雪のせいで電車が止まってあなたに会えない
雪なんか降らなければいいのに
雪の日の静けさが生む、凪がある
/お題「雪」より
「雪」
掌に無音で着地する雪は
心なしかぬくもりを感じる
それは錯覚なのだけど
結晶のようなもの
探す前に消えてしまう
強い風に吹き飛ばされて
ひとしきり空中を遊んだら
一瞬にして鞭となって
冷えきった頬を打つ
穏やかな純白に煌めく世界に
巡り合うのは簡単じゃない
それが雪国
ふわふわに降り積もった新雪の斜面を
歓声をあげ橇で滑り降りていく子ら
…を、見守っていたはずが
なぜか視野いっぱいの青空
わたしは宙を飛んでいた
宇宙船からの謎の光線で吸い上げられるように
空中に浮かんでいたのだ
しばし静止した感覚ののち
バサッと背中から落ちた 雪なので痛くない
何が起きたかわからぬまま空を見上げていると
わたしを呼ぶ 娘の悲痛な声
まさか自分は絶命したのか?
いや、そうではなかった
斜面の上方、立っていた私の後ろから
勢いよく滑り降りてきた子が
スパーンとわたしの足もとに激突
そのまま滑り抜けて行ったのだとか
まったく無傷だったこともあり
どんな図だったか想像しては笑ってしまう
身を案じて泣いたり怒ったりしてくれた娘は
そのまま優しい大人に育って いい思い出話
「雪」
#294
雪
舞い降りる白い妖精に歓声を上げる君
北の国では珍しいものではないのに
それでも君は無邪気にはしゃぐ
明日には街は白く染め上げられるだろう
今ははしゃぐ君も
歩きにくい滑ると文句を言うだろう
雪はふわふわひらひらと舞い続ける
君はふわふわくるくると舞い踊る
僕はそんな君と雪を穏やかに見つめている
雪が降ってた
すかさずスマホで写真を撮る
#雪
投稿する
反射的にSNSに投稿してしまう
あー私って
ネット依存だな
踏み潰した雪が、ぎしぎしと笑っている。
公園に雪が積もっている。
公園で、女の子が走り回っている。
すごく楽しそうに笑っている。
一緒に雪も笑う。
女の子は、こけた
大泣きだ。
一緒に雪も泣く。
踏み潰した雪が、ぎしぎしと泣いている。
女の子は、お母さんに抱きつき、泣いている。
雪
今年は全然降らなかった。
雪はどちらかというと嫌いな方だ。
まだ雨の方がいい。
雪は綺麗だと思う。
冬が感じられていい。
けど、雪は上を見れば綺麗だ。
下を見ると積もった雪に色々な跡。
靴、タイヤの跡。
跡がつくだけではまだ許せる。
だが、もともとついていた土などが綺麗な白を汚していく。
どうもそれが気にくわない。
これはただのわがままなんだけど、雪は積もらないでほしい。
こんなことは自然上不可能だ。
でも、綺麗なものが汚れていくのが嫌だ。
溶けてなくなってしまうのが嫌だ。
僕は自分の勝手な考えに囚われてしまう。
頭でわかっていても心のどこかでそれを否定する。
僕は僕に囚われている。
どうか心のどこかにある呪いのようなものを綺麗な雪で溶かしたい。
溶けるのを
じっと待つ。
いつも一緒にいて、よく話してた人は
友達じゃなかった
友達はいなかった
誰のせいか、何が悪かったか
もう忘れたよ…
天気より寒くてつらい中
卒業を待つ
雪解けを待つ
きっと暖かいよ
きっと素敵な春だよ
凍えながら
自分に言い聞かす。
じっと体温を保つ
今やるのは
それだけでいい。
#雪
雪
不安定な心…凍える不安
温かなもので
一瞬でも…癒されますように
【雪】
今日は雪が降っている。
こたつから出てこない君を引きずり出して外出することに
「雪も降ってんじゃん…最悪、」
「引きこもりすぎるんだよ」
口を尖らせて嫌味文句を言うと君は笑って
「はは、何その顔。かわい」
と頬を撫でてきた。
「…別に嬉しくないし、」
「このツンデレめ」
「雪」
空から
次々
降ってくる
雪...
手のひらで
受け止めたら
すぐに
消えていった
まるで
あの冬に見た
あなたの
笑顔みたい
私は雪が好きだ
毎年冬になると
『ねぇ、ママいつになったら雪降るかな?』
これが毎朝の口癖。
「そんなに急がなくてもきっと降るわよ」
そう答える母に
私は
『はやく降るといいな〜!』
・
パチッ
『わぁッッ!!』
朝、目を覚ますと
窓の外には
パラパラと白い雨が降っていた。
雪だ。
私は嬉しくて飛び起きて
ドタドタ
と急いで階段を下がる。
『ママ〜、雪だよ!!雪!!』
朝食を食べて
雪だるまを作ったり
かまくらを作った。
『ふわぁ、、』
冬は寒くて嫌いと言う子が多いけど
雪が降ると
かまくらの中で
暖かくなって
眠るのが1番好き
だから
私は
この季節が大好きだ────。
雪
いつもより静かな朝
けれどのんびり眺めていられない
雪景色
早く家を出ないと
運転は慎重に
歩くのだって気を付けないと
これ以上降らないで
雪は
日常を動揺させる
雪国の人にわらわれようと
慣れないものは慣れない
冬は
どんなに寒くても
どんなに乾燥して肌荒れしても
雪は降らないでほしいと
願ってしまう
そんな大人になってしまいました
【雪】
寒いのが許せない。
許す、許さないの問題じゃないのだけれど
それでも雪が降ると、寒くても許せる。
「あー、雪が降るくらいだから
寒くてもしゃーないか。」となる。
雪の結晶を見るのは好きだし
モチーフも集めてる。
雪の名の入るアイドルも好きだ。
…まぁ、これはたまたまか。笑
雪が積もることは滅多にない地域に住んでいるから
珍しいのもあるけれど
雪は特別感があるんだよな。
幼い頃、学校のグラウンドに
うっすら積もる雪で作った薄茶色の雪だるま。
みんなで並べて笑いあった日が
懐かしいや。
雪
長女と長男が小学生の時に大雪が降り… きっと通学路で雪遊びするだろうから早く登校させた。ちょうど長女の誕生日で今日は絶対に怒るのやめようと!決意した日………
1時間後位に、いつも一緒に行く近所の友達のお母さんから電話があり「今日はお休みなの?」と言われて…慌てて外に出ると、二人で楽しそうに雪遊びをしてた。
「え?ほんの少ししか遊んでない!」って言ってたけど、軽く1時間遊んじゃってますから…
決意虚しく激怒した。
1/7「雪」
雪を蹴散らしながらボールを蹴る。ドリブルからのシュート。だが雪の重さでコントロールが効かず、ゴールの手前に落ちる。
「行くぞー!」
キーパー役の兄がボールを投げる。ヘディングで受け止めると、飛び散った雪が目に入った。
膝までの雪が降り積もった朝、他に誰もいないグラウンド。遊び放題遊んで、大の字に寝転ぶ。雪に遮られて聴覚が消える。息は白く、空は澄んで青白い。
小さい頃の思い出だ。
今。雪の上に寝転んで、同じような空を見る。
サッカー少年は、少年の時代と共にサッカーを捨てた。けれどこの雪の冷たさは、温かく懐かしい。
(所要時間:10分)
1/6「君と一緒に」
カプセルに君を乗せ、ドアを閉めて、2基分の射出タイマーを掛ける。それから僕は隣のカプセルに入った。
カプセルは棺。命の灯を失った君と、共に宇宙に散るのだ。死亡管理官の僕にはそう難しい事ではなかった。
胸の上で手を組み、まぶたを閉じる。
僕は太陽に灼かれ、この広い宇宙を彷徨うだろう。君と一緒に、永遠に。
(所要時間:7分)
1/5「冬晴れ」
「憎らしいね」
白銀を照らす太陽に、姉貴は目を細めた。
かつてないほどの大雪だった。村のほとんどは雪に埋もれた。家も、倉庫も、人も、何もかも。
生き残った人々は、汗だくになって雪除けと懸命な呼びかけを続けている。もっとも、除けた雪を捨てる場所の確保もままならない状態だ。一晩中、いやそれ以上続く雪との戦いに、人々は疲れ切っている。
昨日の猛吹雪が嘘のように、今日の空は晴れ渡っていた。
恵みのはずの太陽と青い空を仰いで、俺はうなずくしかできなかった。
(所要時間:11分)
1/4「幸せとは」
童話の青い鳥が身近なところにいたように、幸せって案外近くにある、というけれど。
幸せなんてそんなにない。そんなにないものだからそれを幸せと感じるのかもしれない。
寒い部屋に帰ってきた。ため息とともにこたつの電源を入れ、ダル着に着替えて肩まで潜り込む。
「はーーーーー」
冷えきった体に当たる赤外線が温かい。
「あ」
あった。幸せ。
(所要時間:7分)
都会には珍しく積もるほどの雪が積もったあの日。
君は、楽しそうにはしゃいでいたね。雪を固めて投げつける姿が愛おしく感じた。
投げつけた雪が服に当たって雪が飛び散る、
砕け散った雪から君の匂いが拡がった。
元気でいますか?