『雪を待つ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
生きてたら後悔ばかり積もるから 雪の白さで隠しておくれ
来週は冷え込みますと天気予報 今年は独りで初雪を待つ
題目「雪を待つ」
雪を待つ
※若干メタい
綺羅「雪!今日のお題"雪を待つ"なんだって!」
雪「まぎらわし」
綺羅「まあわたし雪嫌いなんだけどね」
雪「待て待て文面で見るとどっちだか分からない」
朝、まだ日が昇りきらない薄暗い庭は静かだ。
一つ息を吐けば白く、吸えば肺の中から体の芯まで冷えるような空気に自然と呼吸は浅くなる。
竿についた朝露を素手ではたいて落し、倉庫の脇にある水溜めを覗いた。まだ水が凍るほどの寒さではないことに少しがっかりしつつ、水面に映る赤くなった自分の鼻先に冬の訪れを感じた。
「今年は降るかなぁ」
海に近く特別冷え込むような土地ではないからここら辺では滅多に雪は降らない。冷たい潮風が駆け抜け薄氷を張る程度の冷え込みしかない平野に情緒も魅力も一欠片もない。
薄く色づいてきた東の空を眺めて一拍。今日も天気は良さそうだと確信して洗濯物を外へと運び出す。風こそないものの遮るもののない平野では晴れているだけで洗濯物ははやく乾くのだ。利点はそのくらい些細なもので本当に味気ないことこの上ない。
昔、珍しく大雪になって弟妹たちとともにはしゃぎまわったのが懐かしい。ソリを引くのは私で弟妹たちはただ乗っているだけで偉そうにあっちへこっちへと指示を出してふんぞり返っていた。それに腹を立ててちょっとした復讐として木下に差し掛かったとき木の枝を叩いて弟妹たちに雪を落としたのだ。妹は泣きながら家の中へ駆け込み、弟は呆然としたあと楽しそうに笑い転げていた。
その後叱られはしなかったけど、妹には恨まれたし弟にはおやつをわけてもらえた。なんだか釈然としなかったけれど楽しかったのは覚えている。
だから、毎年息が白くなる度期待してしまう。
楽しかったあの時をもう一度、いや何度でもいい。
叶わない夢を、降らない雪を待っているの。
【題:雪を待つ】
『雪を待つ』
もう今年は終わってしまうのか
雪を持っていると
そんな事を考えてしまう
いつの間にか時が過ぎ
もう一年も経っている
日本には四季がある
春
夏
秋
冬。
この4つが循環され
時が過ぎていく
一つ一つに特徴を持ち
それぞれが美しい
この美しい日本を眺めながら
今年も雪を待っている
雪を待つ
「ねぇ、お母さん。雪ふってほしいなぁ。」
私のかわいいかわいい一人娘がクリクリした大きな瞳で言ってきた。
「うん。ゆうがサンタさんにお願いしてみ?
雪が欲しいって。」
「サンタさんが雪をくれるの?ふらせてくれるの?」
「うん。降るよ。ゆうがお願いするならね。」
ゆうの願いはなんでも叶えるからね。
だから来年も再来年も永遠に元気で優しい子でいてね。
ゆうが幸せで笑顔でいてくれるなら
それだけでお母さん満足だから。
愛しい娘に優しく微笑んで、
上に手をかざした。
上からは
冷たいけど、どこか温かい雪が
降ってきた。
わたしは雪を待つ。雪の降る日を待つ。
雪が降れば、あなたに会える気がするの。
雪の降る日をあなたと過ごしていたいの。
雪景色をあなたといつまでも眺めていたいの。
雪がやんでも、わたしのそばにいて…。
雪を待つ
まだ平凡な冬の道路を
あなたがこの道を通る時
必ず雪が降る
だから
雪が降るまで
あなたが目覚めるまで
私があなたを見つけるまで
雪を待つ
最近寒くなってきた
てことはあれが降る季節だ
私は
あの白い
『雪が降るのをずっと、ずっと
いつまでも待っている』
このまま、ここにいてほしいから、天気が崩れやしないかと考えている。
おまえが帰った後のこの家は、酷く寂しいから。
我が儘を言えない。他人にどれくらい寄りかかっていいのか分からないんだ。
時は戻らないけれど
季節は 螺旋を描いて流れていく
過ぎ去ったあの時を
繰り返し思い出させながら
次の桜を 次の入道雲を
次の落ち葉を 次の雪を
失われた時を
もう一度、と待っている
「雪を待つ」
#273
【雪を待つ】
今年も雪を待ってる
空に還ったあなたが
戻ってくる気がするから
辺り一面真っ白で
寒い日の朝にお別れしたのは
今から十三年前
哀しみを乗り越えて
ようやく笑えるようになって
白い雪もあなたのカケラのような気がしてきて
降るのが待ち遠しくなった
だから今年も
雪が降るのを待ってるよ
会えないあなたを待ってるよ
「雪を待つ」
雪が降るのを今か今かて待っているの。
早く降らないかなぁ…。
雪が降ったら、貴女を迎えに行くから待ってて。
貴女と一緒に暮らすのが、待ち遠しいなぁ
『雪を待つ』
私の記憶の中で、雪を見たのは小学校4年生の時だ。
それよりも前に北海道の従兄弟のところに行ったりしているから、雪自体は見たことがあったと思う。でも、私の記憶の中にある雪は小学校4年生の時のが一番鮮明だ。
特に何かした訳では無い。あまり積もらなかった記憶がある。
その時は確か算数の時間だった。私は算数が苦手だったから、いつも基礎クラスにいた。担当は私の好きな先生で、ゆっくり進めてくれるから、楽しかった。
今もまだ、あの時の記憶は覚えている。
特に何があった訳では無いけれど、雪を見ると、あの日を思い出す。
今年は雪降るだろうか。来年になるだろうか。
受験があるから、できれば年内に降って欲しい。
ホワイトクリスマスとか、1度過ごしてみたいなぁ。
『雪を待つ』
雪が降る前の静寂を感じながら
心はあなたを待ち続ける
白い雪が降り積もる頃に
あなたと共に歩みたいと願う
地元の天気予報では日曜のうちに雪が降るらしい。
雪国住まいの私は、この時期は自転車はこげないし車を出すのにも時間がかかる、何かと煩わしい季節だ。でも積もった雪を見ると、心が踊らずにはいられない。まだまだ子供である。
<雪を待つ>
私は
雪を待っている
もう一度、あの人と
出会うために…
あの人と会った日は
珍しく、雪が降っていた
あの人と会うのは
いつも雪が降っていた
会わなくなって、何年が経っただろう
雪が降ると、必ず
あの人と会える
だから私は、
雪を待っている
今年の冬は暖かい。
僕は雪を待つ。
「綺麗だね」って窓の外を眺めながら。
あわよくば雪だるまも作れたら。
雪を待つ
キラキラした目で雪を待っていれば
横では親が雪をにらむ
何かデジャヴな光景
【140,お題:雪を待つ】
12月に入ってはや3週間目、寒い地方はもう降ったらしいけど
おれの家のお庭はまだ、カラリと秋のまま
「母さん、雪はいつふるの?」
「ん~、もう少し先じゃないかしら~?」
高すぎる椅子に登って、足をぶらぶらさせながら秋から変わらない窓の外を眺める
「雪つもるかなー?」
「どうかしら~?いっぱい積もるといいわね~」
椅子の上に立ち上がり、冷たい窓ガラスに息を吹きかけた
「おれね、雪だるまつくるの!あと、かまくらと...あと、いぐるー!」
キュッキュと指で窓ガラスをなぞると、そこだけ白い膜が剥げて線が引ける
2つ丸を書いて、点を入れて身体を付けると、2人分の似顔絵ができた
「こんどは母さんも遊べる?」
「......その時にならないとわからないわね~」
「そっかぁ...」
暖かい暖房の聞いた部屋に、うとうとと微睡みながら
くあぁ、と欠伸を1つ
「早く雪ふらないかなー」
滅多に雪が降らない地方(年数回降って数年に1度積もるくらい)だから雪降るの楽しみだな〜と思う
この辺で振るのはまだ先だけど