『雪を待つ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
雪を待つ
雪は綺麗だ
潔い
清潔感のある白衣のように高貴で
冷たくて痛いのも
おいそれと近づけない感じも良いよね。
昔、雪を被った富士山みたいな人が好きだったな。
雪を被るとみんな特別になる。
だからみんな雪を待つのか。
今日の午後からこっちには雪が降るらしいですよ。
貴方の所には雪が降りますか?私はそう呟き、遠距離恋愛中の彼に連絡を入れた。
遠距離恋愛中の2人 ___ 。
エイレネへ
こんなにも焦がれることはないでしょう。
夜の帷が長くなった時から
端から溶けてはつもりを繰り返し
大地を凍てつかせ、大気を眠らせ、動物達は営みを辞めさせる
けれど、まだ満足していない
象徴とも言えるモノはこちらを覗きもしないのです。
いつまでも待っています。
だって私はプロセルピナ
祝福してください。新たな生命が芽吹くのを
#雪を待つ
雪積もって
あなたのみちが閉ざされる
ああ
あなたが旅立った日なのに
雪は好きな方だ。
けど、雪を「まだかな〜」って待つ時
少し辛くなる、今年もう終わるのか…ってね。
私は知っている。
あなたが誰よりもお人好しで、私のことを誰よりも大切に思ってくれているということを。
だからきっと、雪が降れば私のことを心配して会いに来てくれる。
だから私は何時間も雪を待つ。
たとえあなたがこの世に存在していなくても。
雪を待つ。
もう少しだけ。あと一年、二年、三年と待ち続けた毎日が、やっと終わるかもしれない。大海原で海賊船に出会うより、学校で宇宙人と会話するより、珍しいものが見れるかもしれない。雪が降ったのは何年前の事だっただろう。友達と風邪をひくまで転げ回り、雪だるまを転がして作った記憶が、微かな熱と共に残っている。
本を開けば、テレビをつければ、スマホを開けば、新聞を読めば、今日はどこかで降っている。まるで空き家を荒らす盗人のように、ウインカーを出さない運転手のように、あなたの生活を脅かしているかもしれない。だけど、私は好きだ。滅多に降らない君は、懐かしい思い出を呼び起こし、目を細めてくれる。自分の肩幅を取り戻し、堂々とできる日まで。雪を待つ。
「雪嫌だよね〜」
「そうだよね〜」
なんて会話は冬の定番の挨拶みたいなものだ。
雪が降ってわくわく!なんて子供の頃のはなし。
とはよく言うけれど。
本当は雪が降ってはくれないかと待っている。
寒いし雪かきしんどいし雪道の運転は怖くて外に出たくない。
これは本当。
でも雪がすきだ。
降っている様も、
独特の静寂も、
白の世界も、
ひとりきりのような、ほんの少しのさみしさと、安心感も。
雪がすきだ。
なかなかひとには、言えないけれど。
雪を待つ
私は自分自身を変化させ続けたい
そう考えているけど
やはり失いたくないものもある
昔のまま変わらないでほしいもの
ストーリーやメロディーに乗ると
簡単には忘れられない
雪を待っていたあの日も
ちゃんと同じ眺めが見えたよ
昔と今とで実際感じることは違っても
雪が降ってる時の感動や言葉を
あの日は思い出して
外の空気に触れたくなったよ
#雪を待つ
「なんかいいことないかな〜」って思う時に必ず雪かこたつが思い浮かぶ。それほど雪やこたつがすきなのか?と疑問に思うこともある。そう思いながら歩いていると、「あっ雪だ、」とても小さく綺麗で冷たい。それが好きなんだと今心の中で思った、その反対に、コタツは、あったかくて気持ちいい。冬が嫌いな人は多いが、私は好きな方だ。だってこんなにも綺麗な雪が降っているのだから。
待ってないのに雪が降った。
年も明けてないのに年明けの様な寒さ。
あの人の住むところには雪は無いだろう。
雪の積もった私の町と、あの人の住む雪の無い街。
境界の地には雪があるだろうか?
白い息が溶けてゆく
暑い雲の隙間から光が差し込む
耳と鼻を赤く染めながら
空を見上げる。
「あ、雪だ。」
そろそろ降るかな?
今日は降るかな?
キラキラした目で雪を待つ子どもたち。
冬は寒くて正直苦手だけれど。
めったに積もらない雪にわくわくしていた時が
自分にもあったな、と懐かしく振り返る。
雪が積もったら。
かわいい雪だるまを作って、全力で雪合戦をしよう。
雪を待つ
彼方まで見通せた世界は、
ソレによって、何も見えなくなる。
ただ、一面の白銀世界と化し、
新たな世界を見出す。
もとよりある世界を上塗りするように、
ソレはもとの世界を染め上げる。
あるものを一新し、
どこか悲しく感じるはずなのに、
私は、それがただ恋しくて。
ただ純粋に、あの白銀の世界が、
幻想的な風景が、私を魅了する。
あぁ、ただただあの雪が、
待ち遠しくてたまらない。
私の地元は数年に一度だけ雪が降る
だからなのか、ひさしぶりに雪を見れた日は子どものようにはしゃぐ
普段は恥ずかしくてなかなかおもいきり楽しむことができないけれど
雪が降ったその日だけ素直に楽しめるんだ
だから私は雪が私の街に来る日を楽しみに待っている
去年
僕らを引き寄せた白い絨毯
僕にとってあの日は人生最高の恥と
思い出の日となった。
僕は久しぶりの外出で気分上々で凍った道を歩いていた。
まさか転びまくるとは知らずに、、
少しの動作だった、犬にちょっと吠えられただけだった。
僕はそのちょっとにビビりまくり
冷んやりとした道に尻もちをついた。
さらに道が凍っていたため手とズボンが切れた。
僕は顔を真っ赤にし尻もちを着いたまま座り込んでいた
そのとき、君に出会ったんだ。
こんな出会い方もあるのかと思った。
僕は彼に救ってもらい
僕らは恋をした。
今年
まだ僕らを引き寄せた絨毯は作られていない。
さすがに去年は恥ずかしかったが
今年も外出をしようと思う。
今度はひとりではなく
君とふたりで
【雪を待つ】
真白の世界、何もない世界、だけどそこに確かに存在している世界
ずっとずっと前から諦めていたような気がする
いつの間にか消えてしまって無くなってしまった探し求めていたもの
冷たくて苦しいのにどうにもできなくて足掻くことすらできなくて、いつか本当に何もなくなってしまうような気もしていた
でもそんな世界でも誰かが雪を降らせてくれることを望んでいた気もする
雪、静かで何も無い私にそっくりの雪
でも雪が降るならそれはきっと春がいつか訪れる現れのようだと少しだけ思いたかったのだろうか
よくわからないけど今はこの世界で待っていよう
ーーーーいつかーーー
いつか、雪が降ってくるまでは
「雪を待つ」
いくら待っても
君はきっと、来てくれない。
僕は、冬というものを経験したことがない。
冬の時期は土の中にもぐっていたから。
今は夏、そして、ようやく今日初めて、土の中以外の世界を見た。
眩しくて暑くて、目がチカチカしそうになっちゃう。
興奮のあまり、僕はジージーと鳴き声をあげた。
すると、近くにいた鳥達の声が聞こえてきたんだ。
「暑いね~」
「こんな暑い中、セミの声なんて聞いてたら、余計に頭痛くなっちゃうよ」
「わかる~早く冬にならないかな~」
鳥達が僕の悪口を言ってるようだが、お構い無しで僕は鳴く。
「冬は冬で寒いけどね」
「でも、シーンってしてて夏と真逆じゃない?」
「確かに、雪が降ると尚更だよね、人も出歩かなくなるしさ」
鳥達の言っている、冬、は、なんとなく経験自体はしてるからわかるけど、雪、って、なんだろう?
鳴きながら鳥達の会話を聞き取ろうとしたが、
「もー、うるさくてたまらない!」
「場所移そう」
と、飛び立ってしまった。
雪、って冬にしか降らないものなのかな?
僕は、外に出ると短命らしいんだけど、雪、みれるかな?
大声を出しながら、僕は雪というものを待つことにした。
【雪を待つ】
振りほどいた腕と、足もとから融けていく雪はただ、冷たく靴下になだれ込む
下手な結露の落書きも途切れ途切れにあらわれた白い息も、もう見つめることはない
それでもわたしは、それらをまるごと綺麗だと笑った君の顔に、見とれていた記憶を
いまだに思い出せる喜びを残して、ただ胸に浮かべている