『閉ざされた教会』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
閉ざされた教会
真っ暗な、月の光が無ければ何も見えない……
暗闇に包まれた教会。
今にも洪水が来そうで震える。
私は凍え死ぬために此処に居るのだ。
足が壊死しそうな冷たい空気。
倒れそうな体を、何とか起こして
崩れそうな足を、何とか動かして
私は命を繋いで歩き出す。
十字架を拾う余裕もなく。
(手が凍りつきそうだ……)
(意識が、)
ううっと唸り声をあげて、私は倒れた。
そうだ、人生とは……死の始まりだ。
恥と後悔にまみれたのが人生だ。
順風満帆の人生なんて、ありやしないのだから……
閉ざされた教会
私が結婚したら皆んなびっくりする
昔の彼氏と結婚式あげれたらなと思う
昔あんな別れ方しなければ良かった
優しくって気をつかってくれて本当大好きだった
今ではその彼氏の子供がいたらどうしてたか
それぐらいお互い好きで好きでしかなかった
今でも大好きだよ
yui
『夏の日』
蝉の声が響いていた
バスを降りると
もう その特徴的な屋根が見える
赤い屋根と白い十字架
坂の下から見える その景色が
幼い頃から 好きだった
夏休み 必ず宿題に
「教会に行き礼拝に出席して
週報を貰ってレポートを書く」
という課題があった
せっかくならと
自分が住んでいる街の教会ではなく
毎年 祖父母が住んでいる町にある教会で
週報を貰っていた
祖父母の家は 東北の田舎町にあった
祖父母の家からバスで
20分くらいのところに
小さな教会があった
『教会前』というバス停で降りて坂を登る
丁度 息が上がる頃に
教会の入口に到着する
昔は 沢山人が居たと聞いた
幼稚園が併設されていて
子供たちもいたんだとか
でも 週報を貰うために行き始めた頃には
もう 幼稚園はなくなり
日曜学校だけになっていた
昔から その教会の雰囲気が好きだった
木の扉も 木の椅子も 壁にかかる十字架も
きらびやかさは無いけれど
温かく おだやかで とても好きだった
一年ぶりに 坂を登る
まだ午前中だというのに 充分に暑い
汗が流れおちる
ようやく教会の入口に着いた が
………なんだろう 違和感
なんとなく 雰囲気が違う
庭の周りに 夏草が繁っている
教会の扉は閉まっていた
そして 誰も居ない
誰も居ない 教会
私しか居ない 教会
時折吹く風に
夏草が揺れて さわさわと音を出す
そして 蝉の声
誰も居ない 教会
私しか居ない 教会
神様 見てくれてる?
私はここにいるんだけど
でも 週報を貰えないと
宿題が出来ないのよ
鍵のかかっている窓から
中を覗いてみる
ちょっと広いホールに
子供用の黄色いボールがポツンとひとつ
さみしそうね 取り残された?
あなたは ずっとそこに居たの?
いつから そこに居たの?
外に出たい?
私は 中に入りたいの
外に出たいあなたと
中に入りたいわたし
交わりそうで
交われない
扉一枚の隔たり
神様のいたずらですか?
閉ざされた教会の中
あの ひとりぼっちのボールは
いったいどんな気持ちで
私を 見ていたのでしょうか
暑い
バスの時間まで
木陰で待とうかな
蝉の声が容赦なく降り注ぐ
帰りのバスまで あと30分だ
閉ざされた協会
私が全部悪い。そんなの分かってる。
私は彼に嘘をついた。
だからここは開く予定だったのに
閉ざされたまま。
ああ、嫌われないためについた嘘のせいで
嫌われてしまったのか…。
これからは、本当のことを話していこう。
なんで、また同じことのなっているのだろう。
私は彼に本当のことを言った。
だからここは開く予定だったのに
閉ざされたまま。
嫌われないために本当のことを言ったせいで
嫌われてしまったのか…。
けれど、嘘をついても嫌われる。
じゃあ嘘か本当か。
どちらの選択肢を選ぶのが正解なのだろう。
閉ざされた教会の扉が開く
そこに居たのは
もう一人の自分だった
舞華
突撃!!
真夜中のドキドキ❣️ドン・キ◯ーテ🐧🐧🐧🐧
周りはみんな結婚してるけど
私はまだ
いつか玉井好きな人と誓いたい
日本の八百万の神様も
ギリシャやローマの神様も
北欧やケルトの神様も
エジプトやメソポタミアの神様も
みんな私にとって大切な神様だから
きっと私の前では 唯一神しか許されない
あの教会の扉が開かれることはないのでしょう
それでも 同じ地球に住む人間として
わかりあえる場所はあると思うのです。
「ああー!遅れちゃった!菜々の結婚式…」
閉ざされた教会の前で私は後悔した。
もっと早く起きていたら、電車の遅れには合わなかったのに。
「菜々綺麗だろうな…」
教会の扉の前でどうしようかと思っていたら、
突然、教会の扉が開いた。
「わぁー、香菜ちゃん!」
「菜々綺麗…おめでとう!結婚式遅れてごめんね」
「いいのよ、かなり心配したけど」
「まだ、間に合う?」
「うん、もちろん香菜は特別だし。親友でしょ?」
「菜々、綺麗だよ…」
「ありがとう」
菜々は私の為に少し結婚式を遅らせてくれていた。
私は遅れて席についた。
式が進んでいく。
本当に菜々は幸せそうで、私がキューピットになった二人はこれ以上ないほど輝いていた。
誓いのキス。
誓約。
指輪の交換。
式は厳かだった。
式に遅れてしまった事は私のミスだったけど、あの二人を出逢わせた事は本当に良かったと思った。
皆からの祝福の声に囲まれて、二人は本当に幸せだったんじゃないかな。
後から、結婚式の写真が送られて来た。
そこには美しい菜々のウエディングドレス姿と、旦那様の素敵なタキシード姿があった。
女性は何故、ウエディングドレスを着ると綺麗になるんだろう…そんな事を考えた午後だった。
のようにまだ固く閉じこもろうとあの頃の自分が恐がってる
でも今の環境はとてもいいところ
少しずつチラ見からでもいいから閉じた心を開けたらいいな
誰か、誰かいないのか。なぜこうも真っ暗なんだ、助けてくれ。ここはどこだ。私はだれだ。だれなんだ。あの頃は暖かく笑い声が聞こえていたはずだ。はて、あの頃はとは。いったい何を忘れているのだろう。
あぁ、そうだった。もう私を慕ってくれる者はいないのだ。ここはそう『閉ざされた教会』。
2022/06/09
閉ざされた教会で僕は永遠の愛を誓おう。
たとえあなたが来なくても。
━━━━━━━━━━━━━━━
theme 閉ざされた教会 2022.6.9
閉ざしているのは自分
心のなかだけは正直に
ああ貴方に会いたい
薄靄の降り積もる教会で
すうと後退り、言葉を上滑りさせる僕を
その揺らぎをもつ瞳を、
なんだかこの世のものとは思えないほど端整で、秀麗で
ぐうっと喉を掴まれたかのように、そのまま捻られたかのように
言葉が引っ掛かってつっかかって仕方がない
狂おしいほど愛しい
閉ざされた教会、
幼い頃の私たちが、言葉だけの愛の誓いを立てた場所。
健やかなる時も、病める時も、
意味なんて知らずに聞いたそのままの言葉を繰り返してた。
いつか会えなくなる
そんな未来なんてこれっぽっちも想像しないで
ずっとずっと一緒にいれる
そう思ってたのに。
ねえ、私が好きだった、愛したあなた。
今はどこで何をしていますか、
足元に眠るあなたのそばに寄り添って、
私も今日、眠りにつこうと思います
2人だけの古ぼけた教会のしたで。
閉ざされた教会
全く光のない教会の中
次はいつ光が灯るのだろうと
信者は次の神の祈りを待っている
閉ざされた教会
2人で一緒に
隠れたい
閉ざされた教会。
どきどきしながら
いたら
本当にいい
想い出になりそう。
たまには教会に行って
いい雰囲気に
なりたいなぁ。
自分だけの世界じゃないけど
捧ぐ祈りは自分のもの
自分一人だけのその空間で
みんなのいる自分たちの世界を想う
閉ざされた教会 で
私は葡萄の木
あなたがたはその枝である
娘と私の座右の銘
閉ざされた教会
もうなんか、疲れたなって思う時誰にでもありますよね
今がなんか、そのときで
歳の差なんていくら願っても縮まらなくて
どんなに会いたいと思っても有名人には会えなくて
そんな時は睡眠を摂ることが大事って知ってるけど
寝たらまた、こんな明日が来るわけで
まあなんか
適当に生きようって思ってる自分でもこんな疲れるし
理不尽だなって思うことなんかいっぱいあります
みんな思うんです。
みんな疲れるんです。
伝えたいのは
それでも自分を甘やかしてください。
たくさん甘やかして
たくさん自分に甘い人間になってください。
私はそういう人が大好きです。