『鐘の音』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
鐘の音というと除夜の鐘だからなんで今の時期にこんなお題をと思ったけど風鈴があったな。あれは夏の風物詩だ。使ったことないけど。
てか風鈴って今の時代だと近所迷惑でトラブルになりそう。人より怖いものはないという定番のおちだ。
しかし風鈴か。音を聞いて涼むというのは風流だな。雅な趣味で素敵だね。大した値段じゃないだろうし買ってもいいけどやっぱ近所のこと考えると使いづらいな。
今の時代だとネットで風鈴の音とかありそうだけど生で聞く音と比べたら劣るだろうしやっぱり本物がいいよね。まぁお金とか近所のこと考えて結局買わないんだけどね。
夏と言えば風鈴だけどもう一つ鈴虫ってのもあったな。昔は買ったり捕まえて音を楽しんでたんだろうけど鈴虫って今でも売ってるのかな。
鈴虫は風鈴以上にめんどくさいからこれ以上特にないんだけどね。あんなちっこいのでも生き物を飼うってのは大変だからな。
夏の本番も終わったのかちょっとだけ、ほんとちょっとだけ暑さがましになったな。それでも暑くてしかたないけど。この暑さはいつ終わるのだろうか。早く終わって欲しい。
イタリアにはその地方によって聴こえる鐘の音が違うらしい
つまりイタリアの鐘の音はなくベネツィアにはベネツィアのミラノにはミラノの鐘の音があり出身地によって地元の鐘の音があるのだ
【鐘の音】
「鐘の音、するだろ」
「鐘の音?」
「なに? カニの音?」
「カニの音ってなんだよ」
「鐘の音? してんの?」
「してる」
「えー? 鐘の音?」
「聞こえる?」
「じゃあ、手あげて? 鐘の音、聞こえたヒト〜」
三対七。
「鐘の音って、どんな」
「チャイムみたいな?」
「チャイムっていっても、種類あんだろ」
「お知らせとか、学校のとか?」
「きんこーんかんこーん、きんこーんかんこーんって繰り返すヤツ」
「ウエストミンスター寺院のヤツか」
「え、学校のチャイム、それじゃなかった」
「他にあんの?」
「キンコーン、キンコーンってそれだけ」
「え、違う」
「は? 違うの?」
「学校のチャイムのこと? 聞こえた鐘の音の方?」
「うん。聞こえたのは、黙祷する時の」
全員、「あっ」と顔を見合わせる。
鐘の音は
祈りと
願いに
満たされて
空に
地に
響き渡る
この痛みを
この悲しみを
癒せ
鎮魂の
鐘の音よ
# 鐘の音 (234)
「鐘の音」
はるか遠くから かすかに響く鐘の音
人類への祝福か 滅びの音か
鐘の音
響いているのは、鐘の音
そこは結婚式
今日も、誰かが結ばれている場所
また、鐘の音が響いている。
うるさい。
頭から鐘の音が離れない。
布団の中でじっと収まるのを待っていたけれど、とうとう我慢が出来なくなって鍵を掴んで外に出た。
何でも良いから気を紛らわせたい、振り払いたい。川沿い、土手を走った。
今は深夜で誰も居ない静寂の中、私の音ばかりが占めている。
足音。荒い息。
鳴り響く鐘の音。
視線は真っ直ぐで、きちんと景色を映しているはずなのに、昨日の光景が目に焼き付いている。
幼馴染の結婚式だった。あの子の横顔。私と目があって笑った顔。「来てくれてありがとう」って、本当に幸せそうで。
私はあの子のことが好きだったのか。分からない。
ただ、この鐘の音を、うるさいなんて思ってしまってごめん。息が苦しくなり、涙が出た。ずっとペースを落とすことなく走っていたから。
涙を雑に腕で拭う、鐘はまだ鳴っている。
だから足は止めない。
/鐘の音
「鐘の音」
必要な時に撞かれ
手入れもされず
錆びついてほこりを被った私は
それを自分のせいと決めつけられた
ただの舌足らず
『鐘の音』
静寂を裂いて何処までも
高く遠く響いて祈れ
小さな手を繋ぎ歩く片道
炎天の光彩を遮る円はひとつ
儚い命の合唱が重なる
きみの顔を知らない
きみの声も知らない
心臓の音さえ聞けなかった
きみのやわらかな表情を想像してみる
きみのかわいい声を想像してみる
胸に耳を当ててその音に安心することを想像する
きみについて何も知らない
でもきみはきっと女の子
きっとママのことを想って来てくれたし
これからのことを想ってさよならしたんだと思う
限られた時間の中きみがいたことを
だれよりも感じていたよ
来てくれてありがとう
いつまでも忘れない
鐘の音を聞けばきっと
成長したきみの後ろ姿を想像する
【鐘の音】
厳かなる鐘の音が、雨に包まれた街に今日も鳴り響く。ああ、また誰かが死んだのか。閉ざした小屋の窓からぼんやりと、僕は遠くに霞む鐘撞台を見上げた。
人が死ねば追悼のために鐘を鳴らす。それがこの街のルールだ。降り止まない雨の影響で生活が立ち行かなくなり、ここのところは毎日のように鐘が撞かれていた。
薄いシーツを頭からかぶり、カタカタと小さく震える君の身体をそっと抱きしめる。宥めるように何度も、その背を優しく撫でながら。
「大丈夫、大丈夫だよ。君のせいじゃない」
君の身体から立ち上がる無限の魔力。制御の効かなくなったそれが天へと昇り、雨雲を生み出し続ける。
君を殺してしまえば、この鐘の音はやむのだろう。だけどそんなこと、僕にできるはずがない。僕を救ってくれた君の命を、この手で奪うことなんて。
響き続ける鐘の音は、僕の罪の証。君を匿い、君を生かし続けている僕の罪悪。鼓膜を震わせる清浄なる追悼の音色を聴きながら、僕はただ君の耳を優しく塞いだ。
今日もまた、鐘の音が鳴り響いた。
まるで、誰かにこの音を届けるかのように、優しくし。
真夜中の星空に響くように。
そしてきれいな音色が街を包み込むかのように、鐘の音は広がっていった。
鐘の音
悠々と夜がやってきて、
私は踵の高い靴に履き替え
街灯の下で、踵を鳴らす
今朝、地面に落ちていたセミは、どこへいったのか
干からびた羽も、脚も、目玉も、残らず消えていた
街灯越しに見上げた空は薄雲が
昨日はあんなに煌々と満ちていた月も
今日は夜空に蝕まれて、歪
私の肺が押し潰されていく
鐘を鳴らされる
鐘の音で想像するのは、お寺の鐘の音
子供の頃は、夕方聞こえてくる鐘の音を家の中で聞いていた
大人になって、朝早く仕事に行き始めた時から、朝の鐘の音を聞くようになった
そのかわり、夕方の鐘の音をを聞く機会が無くなってしまった。
いつか、両方の鐘の音を聞ける日が来るだろうか?
『鐘の音』
鐘の音が聞こえる。
これは、なんだっけ…
昔、子供の頃に、聞いたことがある気がする…
なんだっけ…
誓ったとき?
祈るとき?
年の瀬?
いつ、聞いた。
どこで、聞いた。
なぜ、聞いた。
……これは 何の鐘の音だ
鐘の音
…って、以前もお題であったような?
違ったらすみません。
もし以前もお題としてあったなら
同じような事、書くと思います。
私の町内は
朝お寺の鐘の音がする。
朝の静かな時間
ゴォ~ン…ゴォ~ン
響いてくる音は
清々しく
ああ、朝が来た
と、眠いなんて言っていられなくなる。
起きよう!となる。
今日も今日という日、朝を無事にむかえられた
そんなふうに気づく。
これがスマホからのアラームだとそうはいかない。
朝だ!起きなきゃ!あーやだやだo(><;)(;><)o
慌ただしくなる。
出来れば一時間位鐘の音聞きながら朝活したい。
そんな事したら、鐘を鳴らして下さっている方が辛いね。
それにしてもこの鐘は何処で鳴らしているのか?
今を持っても解らない。
人に訊いても解らない。
しかも最近聞こえて来ない。
…だから、私の目覚めが悪いのかな?
今日も聞こえて来なかった。
それでも朝は来た。
お題
鐘の音
恋人の聖地と謳い
今日もどこかで仲つむまじい2人が
笑顔で鳴らす鐘の音
私は彼と
僕は彼女と
ずっと幸せで付き合い続けられることを願って
2人は手を重ねて鐘を鳴らす。
2人の願いが叶うように
鐘の音は遠くまで響くような
綺麗な音でエールを送った。
─────『鐘の音』
寺町の朝は早い。
朝5時に寺の鐘が鳴るからだ。
この鐘の音をうるさいと思う方も、もしかしたら居るのかもしれないが、私は逆で感謝している。
自分、ねぼすけなんで。
スマホのアラームつけ忘れても鐘の音が起こしてくれるんで。
犬の散歩、仕事の前に余裕もって行けるんで。
しかも叩き起すような耳に痛い音じゃなくて、
優しい、それでいて厳かな、
ゴーン、ゴーン。
またこの音を鐘撞きと呼ばれる人の手で鳴らしてるのが素晴らしいじゃないか。
その人も早起きしてるってことじゃん。
鐘を朝5時ぴったりに撞くために。
雨だろうと雪だろうと天候関係なく。
感謝しかないよね、
毎朝ありがとう。
【鐘の音】#35
鈴の音を聴くと、僕は未来を浮かべる。
君との生活を
君との子供の鳴き声を
君の手料理を
でもこの鐘は正月の除夜の鐘。
今年もまた、君に会えなかった。
お題:鐘の音
私の村は年に一度、教会の鐘が鳴る。
それは、村の守り神が舞い降りてくる日だ。
守り神って言っても、私と同い年の20歳の男性で、
普段は他の守り神の人と住んでるらしい。
その守り神は自分勝手でマイペースだから、
毎年、来る日付は違うし、突然鐘が鳴ることだってある。
それに、みんなから好かれる守り神は、私の恋人でもある。
年に一度しか会えない、彦星と織姫みたいな関係だ。
私は今日も、鐘の音が鳴る教会で守り神を待っている。