『鏡』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
鏡に映るわたし。
ちょっとふけこんできたけれど、だんだん父方の祖母に似てきた気がする。
遺影でしかみたことがないおばあちゃん。
遺影の写真は誰かの結婚式だったようで、くったくのない笑顔がまぶしい。
夫婦養子で家に入ったおばあちゃん。
苦労も人一倍だっただろうに、明るく健康的な印象だ。
おばあちゃん。
声に出して呼んでみた。
優しい温かい手で頭を撫でてもらった様な気がした。
そういえば、お盆だ。
鏡
鏡で自分を見た時心の奥底まで見える気がする。
いつもはしまっている黒く渦巻いた感情が
出てくる感じがする
鏡
素顔を見るのは嫌いだ。それでもこれを好きになるには、向き合って自分を作り上げるしかなかった。それでも、映し出される顔が丁寧に手を加えていく内に変わっていくのを見るのは気分が良かった。
私は私を好きになりたい。だから、失敗を繰り返しながらもコスメに手を伸ばすんだ。
最後に髪を整えて、ティントリップが綺麗に馴染んだ唇を少し緩める。
――このどうしようもない生活の中で、自分に彩りを加える自由をこれからも楽しもう。
立ち上がり、私はいつものように部屋を出る。今日もまた一日が始まった。
日々家
鏡
鏡の中の私は
仲の悪かった
母にどんどん
近づいてゆく
あんなに憎んだのは
本当は
愛して欲しかったから
今は
すごく
それがわかるよ
「鏡」と聞いてあなたは何を思い浮かべますか?
私は江戸川乱歩さんの鏡地獄という話を思い浮かべました。内容はある人の友の友が鏡やレンズに興味を持ち、最後には沢山の謎を残す話です。彼はある時に鏡やレンズに強い興味を持ち、実験をするようになります。いろいろな形の鏡や実験室、ガラス工房などを駆使し予測不可能な実験で、だんだん大規模のものになっていきます。そして最後のあのシーンは「鏡地獄」という言葉に深みが出ると思います。
今はインターネットでも読めるので読んでみてください!!心に残り、もう一回読みたくなります!!
鏡
僕はいつも見ているよ
寝ぼけ眼の君の顔
洗顔したての顔
丹念にファンデーションを塗る顔
髪にブラシをかける顔
憂鬱そうな顔
お仕事頑張ってね
目元のシミを眺める顔
顎のニキビを触る顔
美容パックをする顔
熱心な顔
もっと自信を持って
凝ったイヤリングをつける顔
慣れないマスカラをする顔
唇でティッシュを噛む顔
緊張している顔
今日はデートかな?
毎日毎日頑張っている君を
僕はいつも見ているよ
君は僕に映る自分の顔を見て
一人でふと笑ったり 怒ったり 泣いたり
それでいいんだ
僕の前では本心をさらしても
君のすっぴんの顔も メイクで飾った顔も
どんな顔も ぜんぶ素敵だよ
これからもずっと 見守っているよ
「鏡」
写真より鏡で自分を見ると盛れてるって思うときありません?
友達とも話してて、洗面所の鏡って盛れるよねって。
なんでだろう。光加減が強いからかな
私の場合は、夜に鏡を見るとすごく盛れているようにみえる。
写真を撮る時も、内カメ外カメ関係なく"鏡を見る自分"が直接自分を撮ったときより盛れている。
うわ、鏡のパワーってすごいんだ
人は自分を映す鏡であるという
瞳には心が映るように
人の所作や言葉遣いを見れば
自分がその人に対してどういう人間であるかがわかる
自分を知りたい時には人と対面で話すこと
私はそれが1番わかりやすいと思う
優しく感じればその人に対しては優しさを
厳しく感じるならその人に対して厳しさを
笑顔ならば笑顔を
強がりならば強がりを
きっと私はその人に対して
持っているのだろう
自分を見失ったら周りを見ればいい
自分の次に1番近い他人を
そうすれば鏡合わせのように自分が見つかり
相手が自分をどう映しているか
どう映したいかもわかるだろう
自分がもう1人見える
鏡にうつる自分と周りの人から見える自分は
違うんだって。
「鏡」
毎朝,「鏡」を見る。
鏡に映る姿を見て,自分だと認識する。
鏡に映る姿は左右反転している為,
実際の自分とは違う。
しかし,多少の違いはあっても,
自分である事は間違いない。
リンカーンは40歳を過ぎたら,
「顔に責任をもて」と言ったらしい。
自分の顔に生き様が出るという事だ。
鏡にはどんな自分が映るだろうか?
鏡
私のとっておき朝のルーティンのひとつ
朝起きて水を一杯飲む
鏡に向かって思いっきりの笑顔で
「今日もとてつもなく幸せな一日を運んできてくれてありがとう」と予祝
そして鏡に向かって「おめでとう」「ありがとう」と返す
たったこれだけで一日を気持ちよくスタートできる…気がする
自分で自分にこんな言葉をかけるなんて
数年前まではぜーったいにできなかったけど
やってみるとなんだか心地よい
自分で自分のご機嫌を取るのは、一番手っ取り早く幸せな気持ちになれるからオススメ!
亡き父から聞いた話…
父がある朝、洗面所の「鏡」の前に立った
意識はちょっと離れた場所にいる感覚で
「この年老いた爺さんは誰なんだ?」
他人を見るように眺めていたら、ふと我に
かえり、「おっ!ワシじゃないか!」と
まさに気がついたらしく、時空がちょっと
違う感じの不思議な体験をしたらしい
その時の自分の感覚は、まさしく若い
時のままで体と心がまるで別物だったと
話していた…
次は、元々霊感がかなり強い娘が
話していた夢の話…
時代は、随分と昔のようだったと…
周りが障子張りの小さな和室に座って
昔よくあった1面鏡の「鏡」の前で
長い黒髪の若く綺麗な女性が自分の
髪をとかしている…
何だか物憂げで寂しそうな雰囲気だ
「この人は私のようだが…」と咄嗟に
感じたと言っていたが、もしかすると
前世を見ていたのかもしれない
父と娘に共通する物は「鏡」だ…
やはり昔から聞くが、鏡には特別な
力が宿っていると思うしかない体験談だ
数年前 初めて一人旅に挑戦した時の事。
地方の特急でもうすぐ次の駅に着く寸前、後ろの席から肩を叩かれた。
「すみません 鏡もってますか?」と尋ねられた。
若い男の子…コンタクトがずれて困っているとの事。
小さいけど持っていた鏡を彼に渡した。
コンタクトは定位置に戻りお礼を言いながら着いた駅で彼は降りて行った。
私には息子がいない。
何か幸せだったな… 笑
鏡は
心の中まで
映してくれないから
腹割って話さないと
いけないね
鏡
鏡は前からあまり好きじゃない
自分を見たくなかった
明るければ
自分のイヤな部分が目につくの
でも…
見たくないから避けたり
…鏡から遠ざかる
時々…
何故か見たくなって
眺めたり…
暗ければ…
よくわからないから
イヤな部分が
隠れてるように
見える
いい部分が強調される
案外、ここはいいね
なんて…思ったり。
鏡
かがみよ
かがみよ
かがみさん
聞きたいことがいっぱいあるの
鏡にうつる私
ガラスにうつる私
君の瞳にうつる私
絵画のようにきれいなら
君の心のうつろいを
閉じ込めておけるかな
鏡
そこにあれば見るが、見たところで何にもない、のっぺらぼうの女がいるだけ。
笑ってもいない、怒ってるでもない。悲しむでもなく、喜んでいるわけでもない。
生きると言うことは、嬉しさや楽しさ、悲しみなど様々な感情を味わうことだと思っている。
だとすれば、目の前の鏡の向こうにいる、これは果たして生きているのか、いないのか。
愛の言葉を伝える口と心地良い香りを覚える鼻がその顔に表れた時。
のっぺらぼうの目からは、数え切れないほどの涙が流れるのだろう。
end
《鏡》
ジーッと鏡を眺める
ニコッ
優しい笑顔の私
そこの私
何を考えてるの?
教えてよ
わかば
━━━
《鏡》
そんなに見つめないで
鏡の私が言う
あなたの隣にいたかった
ずっとずーっと
最後の時が来るまで、ずっと…
あおば
スマホ画面に映る自分
いけると思い写真アプリを開く
やっぱりブスのままで結局閉じる
私の日常
8/18 「鏡」