『鏡』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ある夜のことだった。
鏡を見てドライヤーをしていると
鏡の中の自分が微笑んだように見えた。
鏡に映る私が笑ってる
ホントの私は泣いているのに
反転している鏡の世界は
私を美しく見せてくれているみたいだった。
泣いている顔よりも貴方は笑顔が素敵よなんて
声が聞こえたような気がした。
鏡に映る私が笑っているなら
ホントの私も笑わなきゃ
笑顔の私は最強だから
─────『鏡』
鏡を見ると自分の顔が見える
悩んだ時は自分の心と話したいから鏡を見てどうしたいか考える。
彼氏と別れ話をする時も自分を見ていた。
彼氏の顔ではなく
結局私は答えを出せないまま彼氏から一言決断しましたと「別れる」と言われた。
あの時自分じゃなくて彼氏を見ていたらまだ続いてたのかな?
鏡の中の私が微笑んでいる。
この鏡を見るたびに思い出せる。私はとても幸福な人間なのだと。
怪しい商人が売ってくれた鏡はたしかに本物だった。それがあるだけで私はずっと笑顔でいられた。
だからもう他の鏡は不要になった。全ての鏡を叩き割ると実に清々しい開放感が私の淀んだ内側に駆け抜けていくのを感じることができた。
飛び込むようにベットに転がり込むと私は速やかに寝息を立てる。風呂にも入っていないし、夕食をとってもいないがもう深夜だ。社会人として規則の悪い食事は避けたい。
しかしふと、先程置いた帰宅したばかりで片付けもされていないバックのことを思い出して身を起こす。明日の準備だけはしておかないと早朝の会議に間に合わない。
私は体を引きずって鏡の横を素通りした。
鏡の中で笑顔の私が、私をじっと見つめていることを、まだ私は知らない。
テーマ:鏡
タイトル:笑顔の絶えない生活
今どんな顔をしているのだろう
笑ってる 泣いている
呆れてる 怒ってる
きみの顔はわかるのに
ぼくの顔はわからない
今どんな気持ちなんだろう
楽しい 悲しい
嬉しい 辛い
ぼくの気持ちはわかるのに
きみの気持ちはわからない
きみの目に映るぼくの顔
ぼくの耳に聞こえるきみの声
独りじゃわからないことも
きみといればわかる
ずっとそんな関係でいたい
『鏡』
この世は鏡花水月
私も その一部
人を愛し そして傷つけるのは
形あるものだけでなく
言葉は
まるで宝石のように
心を輝かせ
言葉は 時に
凶器にかわり
心も体も傷つける
あなたを傷つけた後
鏡の中の私は
この世のものとは思えない
醜い形相で
あなたに愛を語った後
鏡の中の私は
この世のものとは思えない
絶世の美女にかわる
鏡
鏡に映る自分って
本当の自分の顔かな
光の当たり具合いで
老けて見えたり
若く?見えたりしない?
私は朝は
鏡にうつる自分を
見ながら
笑顔の練習してる
少し変顔したり
もちろんかみさんに
見られないようにして
顔ヨガとか
顔体操ってあるじゃない
私、やってるんでよ
鏡見ながら
いいですよ
最近は若く
見られることがある
まあもともと
童顔ってのもあるけど
顔体操
鏡見ながら
習慣にすると
ほうれい線とか
あまり出ない
私歯磨きのとき
してますね
顔ヨガや顔体操
やる価値あるよ
鏡
朝、コップに水を注ぎ朝日を飲む
昼、コップに茶を注ぎ空を飲む
夜、コップに酒を注ぎ月を飲む
コップに自分が写る
カーテンを開ければ自分の心を写す鏡に出会う
知るのが怖い?
心が止まってしまった…
もう私の中には何も移らないの?
まだ足りない
もっと集めてこないと
また行かないと
違う姿が映るまで
鏡
前にいる自分は
いつも可愛い
メイクも髪型も
完璧なの
なのに
好きな人の前で
可愛い自分で
居られないの
ずっと鏡の中の
自分で居られたら
好きになって貰えるかな
鏡。
普段からみている鏡
いろんな顔が
映し出している
調子いい時
悪い時
肌を気にする
でも鏡に映る自分の顔は
今までの人生を映し出しているような感じがする。
今日も詩みたいになりました。
鏡とは自分が反対(?)になり自分がうつる物
鏡というのは便利な物
今後も使うもの
【鏡】
橙色の瓦斯灯の光が、帝都の夜を鮮やかに照らしている。何度訪れても、夜の眩しさに目が慣れない。小さく溜息を吐きながら、私は迷うことなく西洋式の大劇場の中へと足を運んだ。
目当ての公演の切符を買い、ホールへと入っていく。明かりの落ちた座席へと着いてしまえば、周囲は皆これから始まる公演に胸を躍らせていて、小娘一人になんてこれっぽっちも注目していない。そっと手鏡を取り出した。
鏡に映るのは、私と全く同じ顔作りの存在。けれどその髪の色は白銀で、瞳の色は真紅だ。『化け物』として座敷牢へと閉じ込められた、私の双子の弟。私たちは鏡を通してつながっている。
決めていた合図の通りに、とんとんと指先で鏡面を叩く。私と君の指先が鏡越しに触れ合った刹那、私は真っ暗な座敷牢の中に端座していた。鏡の向こうでは、君が劇場の座席に座っている。あの暗さで帝都の街中なら、君の髪色も西洋の異人の血でも混ざっているのだろうとたいして気にもされないはずだ。
君が化け物なんかじゃないことは、片割れの私が一番よく知っている。少しくらい外の世界を見せてあげたいと願うのは当たり前だ。
君が鏡をしまわないものだから、演劇を見ている君の姿がよく見える。キラキラと輝く瞳で舞台を見つめる鏡越しの君の笑顔が、私の何よりの宝物だった。
~鏡~
本と同じように見事な細工入った銀の手鏡
どこにでもお供させていたが
鏡は戦場であっても割れることはなかった
56文字の黒の史書
―鏡―
「鏡よ鏡
あなたはものや人の
真似をすることでしか
個性を発揮出来ないような
在り来りで典型的なろくでなしなのね
っふふ、真に受けないでよ
冗談よ、冗談
では、鏡よ鏡
あなたや私のような
個性のない量産されたような奴は
世でどのような扱いを受けると思う?
そう、私たちは“役立たず”
というレッテルを貼られ
何も出来ず、除け者にされるの
だから、魔女狩りの対象にもされて、
狩りから逃げるために
こんな地下でひそひそと生活しなくちゃ
ならないのよ
地下にあなたを連れてきたのは
私の孤独を和らげるためよ
あなたが私の真似をしてくれるだけで
独りじゃないような気がするの
あなたも何も出来ない筈なのに
私はあなたに助けられているわ
不思議ね」
その鏡は心を映す
私の心はドス黒く醜かった
#鏡
【鏡】
鏡ば自分を映してくれる。
表面の自分を
だけどね・・・
聞いたことがある
鏡に映るのは本当の自分とは少し違って
その場所の光の加減によって本当の自分は見えないしそれに鏡は自分を反対に映してるだけだからね。
決して現実と同じではない
だから
偽りの自分を見てあれこれ言ったり思ったりするのではなく本当の自分を大切にしてほしいと私は思う。
あなたは私の鏡。
同じ顔で笑い、泣いた。
でも少しだけ、鏡の方が頭が良い気がした。完璧に私にそっくりな鏡。私を真似る、真似られることができる鏡。
それなのに、私より頭が良くちゃダメじゃない?
鏡を壊す。すると、とてもすっきりした。
紫鏡なら聞いたことがあるけれど、赤い鏡は初めて見たわ。とても綺麗ね。
『鏡』
鏡に手をかざす。
右手を上げているはずなのに、鏡の世界では左手を上げているように見える。
不思議。
鏡の世界では何が行われているんだろう。
鏡に手をもっと近づける。
───その瞬間、私の意識は途絶えた。
目が覚めると、鏡の世界に居た。
鏡の前で、私が髪を整えている。
鏡の世界は、何もない真っ暗な世界。
無の中に存在する、「私」という人間。
この世の世界はもしかしたら、「鏡の向こう側」
ではなく、「こっち側」の世界なのかもしれない。
毎回鏡を見ると思う。
なんで女に産んでくれなかったんだ。
女に生まれたら楽だったかな。
「女みたい」って、言われなくてもいいだもんね。
女性っていいよね、
グループでも楽しそうに話して、
休日、皆で遊んだりするんだよ。
可愛いねって言われても
別に嬉しくないし。
だって僕は男の子なんだよ。
女の子じゃないのに、
小さい頃から、かわいいかわいいって
みんなには女の子に見えてるの?
今日もかが見に問う。
「僕、女の子に見えますか」
1人で「男の子だろ?」と返事をして納得する。
1つため息をつく。