『鏡』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【鏡】
鏡って、なんだろう
姿見とも言う。
自分の姿を見るもの?
身だしなみを整えるもの?
自分自身を見るもの?
それとも、、、、
普段は見えないものの姿を見るもの?
幽霊とか、そういうものではなくても
暗くて見えない隙間や、自分では見えない後ろの髪、
色々なものを見れるように出来ている。
鏡に吸い込まれる。過去や未来に繋がる。
そんな話が出てきてくるのも、
不思議な見え方をするからだと思う。
ほら、今日も鏡を覗いてみれば、
そこには新しい発見があるのかも_____
鏡
鏡に映る自分は楽しそう
でもちょっと寂しそう
割れた鏡
散乱する
それ以外はなにもない
薄汚れた白い一室
それが私のすべてだった
歩くと足が痛むし
横になろうとも体中が痛い
それでも気にせず
毎日出てくる食事を食べていた
ドアの向こうから
いつもと同じ白い
白いご飯
食べているうちに
だんだん口がジャリジャリする
飲み下すと喉が痛い
白いコップを手に取ると
中に割れた鏡がパラパラと
それでも気にせず水を飲む
だんだんお腹も痛くなる
気にしないで横になると体中が痛む
私はまた今日を終える
鏡をじーっと見つめる。
普段と変わらない私。
ビシッと決めて、さあ今日も一日。
鏡の中でも2人で仲良く手を繋いで笑ってたい
嫌いなあの人は、
許せない部分を見せてくる人。
例えば
太っているあの人が嫌いなら、
「太ることは悪い」を信じていたり、
「太っている自分はダメ」
を自分が信じていることになる。
太っていても楽しそうで輝いて
仲間に囲まれている人もいる。
太っている人を見ても、
その人自身の素敵さを
見つけられる人もいる。
自分の中の「信じている価値観」が
目の前の人や世界を映している。
目の前の人がいるから
「自分の信じている価値観」を
知ることもできる。
「鏡」2022/08/19
※上の文の「太っている人」を
・口の悪い人・バカな人など、
自分の嫌いな人の部分に変えてみてね
「鏡」
私の瞳は人本来の姿を映しとる
たとえばどんなに優しそうな人間に見えてもその仮面の下の顔を捉えるのだ
怒りや嘲りに満ちている時はどす黒い影を捉える
鏡は真実を映すともいわれる
だとしたら
私の持つ瞳は鏡なのかもしれない
恐ろしい
私は人が恐ろしい
そしてそれを悟られないために
それ相応の対応をしてして取り繕う
優しくみえた時にはその偽りの優しさを相手に跳ね返す
怒りに満ちてた時には私は偽りの優しさを相手にぶつけるのだ
私は鏡のような人間となる
そうこうしているうちに私は自分の姿を鏡に捉える事ができなくなってしまった
自分がない 自分の意思がないのだ
鏡に映る私は透明だ
ああ多分 人からみたら私は透明な化け物なのだろう
自分以外の人からみたら
私も充分 化け物なのだと悟る
私は自ら鏡を壊す
もう何も映しとるまい
✳✳✳✳✳✳✳✳
そして部屋には大きくひび割れた姿見鏡だけが残った
歪んだ姿しか捉えない鏡は人々から役立たずだと罵られ暗い部屋に押し込められた
それでも鏡は幸せだった
もう人が望む姿を無理して映さなくてもよくなったからだ
自分の正しさ以外受け入れられない
そんな一面があなたにはあるのですね
あなたの信念はすばらしい
だけれども
真実は人の数だけ存在します
一辺の平面だけでなく
あらゆる角度から見てみませんか
それはあたかも
合わせ鏡に映すかのように
人に対するにも 自分に対するにも
多角的に光をあてることで
はじめて見えることもあるのです
#鏡
『コノ世カラ去リ』
花びらが揺れ落ちるのが見えた。
少し、変だ。
言葉では表せないけれど、見れば一目でわかる。
やがて花びらは着地する。
すると地面が波打つようにうごめいた。
まるで生き物のように。
なぜか地面から太陽が見えた。
その不思議な光源はゆらゆらと朧気に揺れている。
地面じゃなかった。
土だと思っていたものは、地面ではなかった。
むしろ対極と言ってもいい。
水面だった。
あれ?じゃあ今私が立っている場所は……?
下を見ると、私が見えた。
まるで水鏡のように、私がゆれていた。
鏡
あなたは私の
私はあなたの心を映し出す
嬉しいとき 悲しいとき
楽しいとき 苦しいとき
いつもそばにいる
ありがとう
『鏡』
泣いているとき、
わたしは
鏡を見る。
「泣くの辞めよう?
すまいる、すまいる、、」
そう自分に言い聞かせながら、
指で自分の口角を上げる。
作り笑い。
偽りの笑顔。
でもね、
それをやっていくうちに
本当の自分が
何なのか
わからなくなってしまう。
泣かないのが
強いんじゃない。
作り笑いが出来るのが
強いんじゃない。
誰かの前で泣けることが
強いんだ。
そうすることで
きっと強くなれる。
だから、、
泣くのを辞めるんじゃなくて、
泣かないのを辞めるんだ。
強くなるために。
いつか本当に笑うために。
誰かの涙を拭うために。
人は鏡。
笑えば笑い返してくれる。
じゃあ、あなたが悲しい時
私が泣けば、
あなたも素直に泣けるの?
愛をひとつ
またね
またね
嗚呼。
まるで鏡を見てるみたい、そんな、相手に出会ってみたい。
鏡よ、鏡よ、鏡さん
この世で1番美しいのは誰?
さて、鏡で何かを知ることが出来たなら、
あなたは何を知りたいだろうか。
今はスマホで何でも調べられるからそんな鏡は必要ない?
確かに今は昔と違って何でも調べればわかる。
とっても便利な時代です。
ならば、逆にスマホでなんでも分かってしまう今だからこそ色んな事を教えてくれる鏡があったなら。
あなたは鏡を使って何を知る事が出来るだろうか。
そう、スマホとか使って知る事の出来ない国家機密や世界の裏側なんかを見れてしまえるって思えたら怖いけど気になってくる。
身近なところであれば、好意を抱いている相手は誰が好きなのだろう。とか
些細なことであれば、夕飯は何か早く知りたい。だとか
「待てよ?鏡を使って女子の覗きなんかいいなぁ…」
教室がざわめく、今は授業中だ。
国語の女教師が呆れた顔でこちらを見ている。
ああ、やらかしてしまった。
思っていることを口にしてしまっていたらしい。
顔から火が出る、とはこのことか。
凄く恥ずかしくて顔が熱い。
なんだ、なんだ、自分のとこだけ昼間のエジプトかよ。暑すぎるにも程がある。
どうやら、水分補給の心配をしている暇もなく教師とクライスメイト達からの刺すような視線で頭の中が真っ白になる。
お前らは膨らんでトゲトゲしたフグか、もしくはえげつない量の針を身にまとったウニかよ。痛いよ。視線が。
「すいません!なんでもありません!強いて言うなら、思春期特有の独り言っていうか…」
呆れたように教師は溜息をつきつつも授業を再開し、まわりのクラスメイト達は黒板へと顔を向けた。
どっと疲れた。
自分で思春期とか言ってしまうのもどうかとも思うのだが、それよりも制服が汗でびっしょりである。
サウナに行かずともこんだけ発汗作用ばりばり働かせられるのなら整うまであと2回くらいはやってみてもいいかもしれない。
いや、そんな訳ない。懲り懲りだ。
廊下側の少し離れた席に座ってる幼なじみだけがこちらを見てニヤリと笑っている。
やめてくれ、お前も皆みたいに黒板もしくは先生のでかい胸元をかじりつくように見とけ!
なんだろう。今日は時間の流れが遅く感じる。
そういう日って月に何回かあるよな。
早く帰りてぇ…
『鏡』
『おはよう 疲れた顔してんね また変な夢でもみた?』
『ほら早く、ぼーと見つめてないで顔洗って、時間なくなるよ』
『そうそう、今日もちゃんと化けて、笑顔笑顔』
『大丈夫ょ、鼻毛出てないから』
『それより、時間、時間』
『お、ちゃんとよそ行きの顔になったね』
「おかぁさん、今日雨やからレインシューズ出しといて」
『いつまでも甘えてんじゃないわよ、それくらい自分ですれば?自由に動けるんだから』
『ちょっと、いつまで髪いじってんのよ、時間時間、遅刻するよ』
「いってきまーす」
「いってらっしゃい、気をつけや」
「ホンマ、幾つになったら自分のことちゃんとするんやろ」
『ほんとだね。でもそこがあの子の可愛いとこじゃん』
『それよりほら、おかぁさんも早く支度しなきゃ、パートに遅れるよ、そういうとこが親子だね』
「よし!」
『うんうん、まだまだ捨てたもんじゃないよ、キレイだよ』
「いってきまーす」
『いってらっしゃい』
『いいな、何処にでも行けて…』
『毎日繰り返しててつらくない?もし辛くなったら合わせ鏡にして一番奥のワタシに願ってごらん、いつでも変わってあげるから』
『鏡』
悩んでいる時
鏡に向かいもうひとりの私と相談する
どうしたいのか、何が不安なのか、それで後悔はしないのか・・・
決断出来ない時もあるけれど
鏡の私は勇気をくれる
強い味方
ねえ、そこにいるあなた。
私、あなたのこと誰よりも理解しているのです。
あなたも、私のこと誰よりも理解しているのでしょう?
そんな私達が手を組んだら最強だと思いませんか?
だから早く!早くそこから出てきてくださいな。
それで……それで…
「…………私を助けてよ…」
『鏡』
鏡____
鏡を見る度に思ってしまう、自分は醜いと。
周りから見た私はどんな風に映っているのか。
どんな風に映し出されているのか。
そんなことが頭をめぐり恐怖になる。
鏡に映る。何もかも映し出してしまう。
それが時々怖くもあり、安心する。
鏡に映る自分に惑わされなくていい。
大丈夫。今日も可愛いよ。
#鏡
鏡ってすごいね。本当の自分をうつしてくれる。
鏡を見て気づくことがたくさんある。
自信を持つことも、失うことも出来てしまう。
“鏡には嘘は付けない。“
本当かもしれないね。
だって、辛い時に自分の心にも嘘はつけないでしょ?
辛い時、疲れた時、悲しい時、鏡を見てみて?
嘘はつける?
“自分は大丈夫だって。“
絶対に無理だよ。もっと苦しくなるだけだから。
自分を見失いそうになったら、鏡を見てみるといいよ。
どうしたら、自信が湧いてくるか教えてくれる。
鏡に助けを出してみて?鏡を見てみるの。
だって、
“鏡は正直だから。“