『鋭い眼差し』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
鋭い眼差し
嫌いじゃないよ。その君の眼。
……そう、その鋭い眼差し。
今にも僕を殺さんとするその眼。
殺気立つ刃のような眼光。
ゾクゾクするよ。
さぁ、おいで。僕を満足させてごらん。
彼女が歩くと微かな気配がそれを追う。
正確には歩くどころかいつ起き、何を食べ、誰にどんな声を掛け、誰に何をされたか。読んだ本、書いた文字、果ては
湯浴みの様子まできっちりと見られている。
取り仕切っているのは自分だ。
城下で大評判の美しい旅芸人。彼女は城中の者たちの冷めた視線をものともせず、歌い踊り蜻蛉返りをし、南蛮の楽器を奏でてみせた。殿は大層お喜びになり、早速この新しい玩具を囲い込むべく逗留を命じる。大筋は予想していた。
しかし、警備をする立場としては些か面倒ではある。
『とりあえず、何処から来たかと何ができるか。後は妙な動きがないか観察して逐一報告して。』
上司の指示は妥当であるし、自分の本分でもある。
身元の定かではない流れ者を俄かに信用はできないのだ。
だから不満はないのだが、最近の当の上司はと言えば、何かにつけて忍ぶ様子もなく彼女に話しかけ、茶菓子を共にし、軽業にやんやと手を叩く始末。
……自分の立場、忘れてやいまいな?
『お前たちが見ているし、油断を誘うのも有りだろう。』
だったら、私の顔を見ながら話せよ。
今の所、殿を狙った刺客である可能性は低いが、叩いても叩いても埃どころか素性の一つも出ないのが気になる。
しかし、懸念を示した所で目の前の上司が行動を改めることはあるまい。彼に最も親しい同僚の、目の下の隈が思い出された。
『…色に惑うことのありませぬよう。』
わかっているよ、と、上司は笑う。
まあ、そうだろうが。実際、彼が色欲に惑わされて見誤るとは思っていない。ただ皮肉の一つくらいは言いたかった。
去り行く背中に届くよう、大きく嘆息する。部下も天井裏で、同じような顔をしているに違いなかった。
【鋭い眼差し】
村の集会所にメルルは呼ばれた。
一部の人は酒盛りを始めていた。
「あの…」
入ったとたんに人達が恐ろしい目付きをしながら、占い師の少女を糾弾し始めた。
「そもそもこの娘の言うことが嘘だったんじゃないか!?」
「そうだ!災いと言うのもこの娘がし仕組んだのではないのか!」
とんでもない濡れ衣だった。だけど…
「この娘の連れている魔物のような男を見たか!どう見ても人間じゃなかった」
それの仲間なんじゃないか。
酒を飲んだあとは本性が出ると言う。だけどこれではあまりにも…
山奥の村は野生に戻りつつある魔物に苦しめられていると聞いた。城で依頼を聞き、メルルはヒムと長い旅の末やってきたのだ。滞在も二週間目。襲撃をピタリと当てると、はじめは感激していた村人も、次第に不審げになっていった。
「黙って聞いてればお前らはよ!」
ヒムが我慢できずに出てきてしまった。当然、村の女達は悲鳴を上げ、子供達は親の後ろに隠れる。泣き出す子もいた。
「ほらみろ!とんでもねぇ目付きだ!おっかねぇ」
「んだとコラ…!!」
「ヒムさん…!」
彼を止めようと、メルルがおどりでる。
そんな彼女を乱暴に抱き寄せると、鋭い目付きで人間達をねめつけた。
「オレ達はなぁ、お前らを助けようと旅をしてきたんだ!わざわざ来るかよこんな所!オレに言えばいいのに、なんで同族のメルルに言うんだよ!!」
オレの好きになった人間はこんな生き物だったのか。
怒りが失望になり、涙に変わった。それがメルルには痛いはど伝わった。
「ヒムさん、言わせてしまってごめんなさい…。私が、私がいけないんです」
「んな訳あるか」
「人は臆病な所もあるんです…」
あなたに、こんな目をさせてしまった。
抱き寄せられたまま、メルルの細い手がヒムの顔を触れ、唇を撫でた。そして頬に流れる涙をぬぐう。
「人の恐怖の増幅を私は知っているのに。私はあなたに頼りきっていたんです」
人を助けたいというわがままをどうか許して。とても優しい人に涙まで流させてしまった。
「お前が望むなら。オレはお前の剣となり、盾となる。言ったろ」
人間を好きになったのは…オレの勝手なのだから。
そっと額同士を合わせる二人に、村人達は立ち入れない空気を感じ押し黙っていた。
日光ってすごい
自然を成長させる
人を空から照らす
あの日光のように明るく
鋼メンタルで生きよう
私はいろんな人をみている
羨ましいがるひと
可愛がるひと
喜ぶひと
寂しがるひと
蔑むひと
泣くひと
怒るひと
どんなひとでも
気にしない
自分はありのままで
いつも見ている
この鋭い眼差しで
「鋭い眼差し」
今日も私は鋭い眼差しを向ける。目線の先には、担任の先生が授業をしている。授業中なので、先生を見ることはおかしくない。だから、私は先生のことを可愛いな〜とか、頭撫でられたいな〜と思いながら見つめている。変だよね。同性の年上の先生に。
既婚者だし、年上だし、同性だし、先生だし。
尊敬なのか、尊敬を通り越して恋なのか。
こんなにも、学校を楽しみにしていたことがない。
毎日会えるから幸せ。眺めているだけで幸せだ。
先生は、私の眼差しに気づいているのだろうか。
たまに目があい、微笑んでくれる。
一番前のこの席は、特等席だ。
射貫かれたともいえる、その一秒に時間は止まる。
0の角度でもって、同時に、四次元すらも超えてしまうような。
そんなことがあったんだよ。なんてね。大袈裟かもだけど、言葉にするのは難しいね。
君に理解出来るとも思えないし。
話したところで、ニャーと鳴いて、それでおしまい。
(鋭い眼差し)
鋭い眼差し
君はそう向いてくれるのかな。どうしてか分からないから気づいて欲しいんだ。頭の良い人なのか、もしくは直感なのか、誰も知るよしもないのか。
鋭い眼差し
他の子のお母さんはいつも子供を優しい目で見ていた
でも、私のお母さんが私に向ける目は
いつも鋭く怒っているようだった
ただ、生きてるだけなのに
なんだよその目。
何処のどいつも俺の事を見下しやがる。
俺をモノとして見るんじゃねーよ。
ー鋭い眼差しー
(投稿少なくて申し訳ない)
鋭い眼差しにこちらが動けなくなりそうだ。普段の優しい君らしからぬ眼差し。
的の中心を見定めると弦を引く。
キリキリ。引き絞った弦が音を立てる。
数秒。
音という音がやむ。
だが次の瞬間には弓が中心を射止めていった。
弓が的を叩いた音が反響しこだましている。
「ほら、練習すればこれくらいできるよ」
音がやめば満足げな顔で君が顔を上げる。
いつもの、優しい眼差しだった。
【鋭い眼差し】
鋭い眼差しと言えば、人の視線。
人の視線と言えば、他人、鏡が思いつく。
学校や街中、人の視線をひしひしと感じることがある。
鏡で自分を凝視する時、時々自分の身体が嫌になる。
そんな「視線」をそういう「身近」からの視点から一旦外してみよう。
そうだな、例えば。
宇宙は無限に広がっているが為に、何億光年も先の場所に此処に存在するのと全く同じ地球があり、私が居るらしい。そして、その私は自分を自分こそが本物の私、と思っているらしい。これはここにいる私自身にも言えることであり、私は私自身と思っているが、何億光年も先の私からすれば、偽物(仮)になるらしい。
姿形は一緒なのに。
でも姿形は違えど、生き方には差が出るだろう。
差が出て欲しいものだ。
此処で、姿形は違えどら生き方は異なる。と仮定してみよう。
さて、そっちの私よ、貴方は、私は、幸せですか?楽しいですか?両親はいますか?いじめはありませんか?
私はただ、それだけが気になります。
2023 .10 / 13 日
シングルタスク
何か一つ大切なものに
ベクトルを向けている
狙っているのはタイミング
時間が再び動き出すとき
※鋭い眼差し
街へ遊びに行く日
久しぶりのメイク 新しい服、良い天気
すぐには部屋から出られない
怖い
仲の悪いアイツの家の前を通るから。
不細工なクセに、
下手にカッコつけて。
駅のエスカレーターに乗る
チラっとこっちを振り向いて
ヒソヒソと話す二人組
怖い
メイクが変だった?
白すぎる?
崩れてた?
似合ってない?
考えすぎ。
きっとそう
本当に。
でも、不安は止められない
不安は止まらない
妄想のアイツが延々と馬鹿にする
妄想の二人組が延々とヒソヒソしてる
怖い
きっと次また遊ぶ日も
怖くて部屋から出られない。
#鋭い視線
鋭い眼差し
知ってるよ、真っ直ぐな所も、不器用なところも。誰かに言われたありきたりな言葉かも知れないけどね。でも、それが貴方で、ありきたりが私は好きなんだ。
「鋭い眼差し」
「あんた、何で堪えないんだよ。」
ですって。
鋭い眼差しなどで
私に攻撃した気になる輩は
正面からではなく
後ろから睨みつけて
振り返ると下を向く。
そもそも私にものを言いたい人間ならば
眼差しなどではなく
正面から 口を開いて議論する。
だからあなたなどは無視できるってこと。
わかる?
そういうこと。
鋭い眼差し
すぐにら思い浮かぶのは
おやつをもらえるくれるんか?おめえ?って眼差しでがんみしてくるいっぬ
いるまside
鋭い眼差しとはある意味歪んだ愛の形なのかもしれない。
幸せと不幸せは紙一重で、少しでも崩れたら同じなものになってしまうものでもある。
朝日がほんの少しの扉から来た。その朝日は白くて、真っ暗いこの部屋の中では少しの明るさになっていた。
別に起きようともしていない。どうせ動けないのだから。
『おはよーいるま♡』
そんな甲高い声と同時にドアが開ける重たい音が鳴った。これからのいつもの日常が始まってしまう。
『いい夢みれた?』
そんな質問されても答えるわけがない。らんは少し前から可笑しかった癖があった。それが何個も何個も積み重なったのがこの結末。
『......』
ほら、こう黙ってたら怒ってくるでしょ。わかってるよ。らんの癖は全て把握してる。
『返事しろよ!!』
今日は何するの?でもこんな顔してくれる、またはさせられるのは俺だけなんでしょ。
『ヒューヒューひゅー』
苦しいっなにこれっもしかして今俺
首締められてる?
『らんっひゅーわかったがらっ!こたえるがらっ』
クパッと音が鳴って俺の首元が開放された。
『どう?いい夢みた?』
鋭い眼差しをして、俺の事をみた。初めからこれを狙っていたんだ。この顔がどうしてもたまらない。
『夢は見なかったけど、今はいい夢だよ』
鋭い眼差しは俺にとっては歪んだ愛情でしかない。この関係は可笑しいとは分かっている。だけど、辞められない。この歪んだ関係でもらんとずっと一緒に居られて、永遠になれるならこの関係は嫌いじゃなくて寧ろ大好き
らんside
俺の癖はすぐに感情がふつふつと心の中から湧いてきて、すぐに言葉や手に出てしまうところだ。別にこれが悪い癖だとは思ってない。だっているまがもとめてるんだもん。好きな人が求めてるものを分け与えて何がわるいの?
『夢は見なかったけど今はいい夢だよ』
この言葉はいるまの本心なのかそれとも、××のせいなのかは分からないが、少なくともいるまは求めてくれる。
いるまは多分俺が与える鋭い眼差しは歪んだ愛情で自分にしかくれない顔だと思っているが、俺はそうだとはおもわない。
歪んだ愛情じゃなくて、それはいるまが与えたものなんだから。悪いのは俺じゃなくているま
この関係は正しいもので世界一幸せな関係。ずっと辞める気もないし、この関係でずっといるまと一緒にいる。これが今では最優先なのだ。永遠になれて、このまま幸せが続くなら、嫌いなんて言葉が、要らないくらい大好きな世界で埋め尽くされているんだ。
『これからも逃がさないからね』
この言葉と同時にいるまの手首に××を打ち込んだ。
心が
苦しい
痛い
感覚が麻痺して自分の体でない気がしてくる
喉が乾いて焼け付くよう
唇は乾き切って割れて血の味がする
なぜ
心の傷は見えないのだろう
心が血だらけでも
相手が子供なら
思春期だから
で片付ける
じゃあ
思春期終わった二十歳の僕は
どうすればいいのですか?
思春期すぎても全然楽じゃない
毎日死にたいって思います
みんな死にたいと思うには
理由があるのに
思春期という理由で片付けないでくれ
「思春期終われば楽になるよ」
って言われたけど
全然楽になれないです
大人ってなんですか
過去を
克服するなんてできないよ
思い出したくないのに
何度も反芻してしまう
勝手に涙が溢れてくる
忘れることも克服もできないよ
うちのポチはかまってもらえないと鋭い眼差しをむけてくる。そういうところも含めてかわいい。