『部屋の片隅で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
家族が寝静まった中部屋の片隅にあるベッドで泣いている。
何故こんなにも勉強を頑張っているのに色んな人にぐちぐち言われなきゃ行けないのか、あんなにも楽しくない中学校に行かなければならないのか、勉強しに行くため?先生が言ってること理解できなかったら行ったって意味なくない?わけわからないことを聞かされてイライラするだけ。今日だって体育の時にせっかくバドミントン楽しんでたのに手にラケット当てられて怪我させられるわ、目にラケット当てられるわ、それでも謝んないのとかムカつくわ、何故休日は休まず弟の面倒を見ているのか。最近自分のやってたことがバカらしくなって来たんですよね。地下アイドル推して何になるのか、アイドルに金を使って何になるのか、アイドルを見てるだけで会いに行けないのならこんなのに時間をかけるのを辞めてしまったらどうだろうか。俺が生きてて何になるのか、なんでこんなにも辛い人生を歩まなくては行けないのか。俺は兄と違って勉強も料理も人付き合いも上手くない。いつも比べられて、批判されてもうどうすればいいかわかんない。
兄に勝ったって褒めても貰えないならただの時間の無駄。勉強頑張ってテストの点40点近く上げたって、あんたが野球行くから弟たち見てたって大会で勝ったって、褒めても貰えない、ありがとうもない。
もう生きてたって無駄じゃない?
誰が俺を殺して
君は、いつのまにかいる。
私のそばにいるときもあるし、ふわふわと軽やかに風に揺られているときもある。
「どこからきたの?」
「わからないよ。そんなこと考えて生きてない。」
ほんと不思議な子。
ある日、お母さんにその子と仲良くするのはやめなさいと言われた。
そして、その子はいなくなってしまった。
暗い暗い所に閉じ込められてしまったらしい。
もうきっと会えない。
同じ君には会えない。
でも、今日。
部屋の片隅で、君と似た子を見つけたよ。
「ほこりちゃん、おっきくなったねえ。」とつぶやいた。
#部屋の片隅で
仕事で忙しく、掃除ができていなかった部屋を片そうとミラさんは張り切っていた
布団を干し、いらないものを捨てた
「後は…」
ミラさんは一気に気が覚めた、数週間数ヶ月どころでは止まらない
ずっと前から細々したものを詰め込んだ魔境と言わんばかりの
杉のタンス
ぱっと見は、宝石をかたどったような取っ手に白い塗装の
感じのよいタンスなのだが、近づけば
誰しも眉をひそめるような散らかりようで
飲みかけのペットボトルやお菓子のゴミを放置したようで
匂いも恐ろしい
「やるしかないかしら」
覚悟を決めたミラさんはタンスを部屋の真ん中に
持ってこようと持ち上げると
奴と目があった
一匹ではない、三匹いたのだ、
黒い羽にピンと伸びた触覚
そう、Gがいたのだ、
ミラさんは掃除は定期的にやろうと誓った
薄暗い部屋の片隅で眠る前に聞いたあの音楽が、泣きながら友達とLINEしたあの日が、今の私を作っているような気がする
真っ暗な部屋の片隅で
埃をかぶって
忘れ去られたアルバムを
たまには
窓を開けて
空気を入れ替えて
掃除機をかけて
ついでに食器も磨いたりして
それで紅茶でも淹れながら
ゆっくりゆっくり
見返す時間をとれたらいいな
部屋の片隅で
部屋の片隅で膝を抱えたところで、何も改善しないことは分かっている。
分かっているけれどどうしても堪えきれない。
ことことと音を立てる加湿器の蒸気を見つめると、上司の顔が浮かんでくるような気さえしてくる。
ため息ひとつ、蒸気に溶け込ませるようにそっと吐き出す。
『私だって、人間になりたかったよ……』
クラスで最近よく話すようになった子が、小さなサボテンをくれた。
こういうの好きそうかなって思ってさ。
ありがたくいただいたけれど、私は今までサボテンを好きとも嫌いとも思ったことがないのだった。
正直にそう言うと、大丈夫大丈夫、と彼女は笑った。
サボテンでもいいけど、多肉ちゃん、て呼んでみて。めっちゃかわいくなるから。
部屋で一番日当たりのよさそうなチェストの上に置いてみる。白く塗装された木製の、引き出しのたくさんついたお気に入りのチェスト。
ふと思いついて、かぎ針編みの小さなマットを敷いてみる。なかなかいい感じだ。
いびつな葉に、ちょぼちょぼとトゲのついた多肉ちゃん。
なんか、私みたい?
まさかね。
多肉ちゃん。
めっちゃかわいく、なるかな?
なるといいな。
部屋の片隅に置かれた多肉ちゃんは、今日も元気にちょぼちょぼしている。
暗闇に包まれた片隅で、思考が織りなす詩の糸が舞い踊る。孤独な存在が言葉の花を咲かせ、心の奥深くに響くメロディが生まれる。
広くもない部屋を
贅沢にも使って
わざわざ角っこに寄る。
ドアからも窓からも
離れた場所。
そして充電器が近い
おすすめのスポット。
当たり前なのに
そりゃそうなのに
「1人で寂しいよ。辛いよ。」
なんて思いをしながら。
外に飛び出す勇気が欲しいと
思いながら
ドアからも窓からも
離れた場所。
ここで今日も
心の病と戦う。
–部屋の片隅で–
部屋の片隅で
夜。
静まり返る街。家の明かりは消えていく。
みんなが眠りについていく。
わたしは部屋に向かう。
部屋の片隅で思いをはせる。
未来へ思いをはせてみる。未来はどうなってるのかな。平凡に生きてる?それとも夢を叶えられてる?考えたくもないけど……でも、ワクワクするんだ。
大切な人へ思いをはせてみる。
今日は会えなかった。会いたい。会いたい。せめて、姿が見たかった。声を聞きたかった。今、あなたは何をしているの……?
部屋の片隅に残された思い。部屋の片隅に残された君との記憶。
暗い部屋の片隅。でも、未来が、君との記憶が、部屋の片隅を照らしてくれている。そんな気がしたんだ。
部屋の片隅で
隅っこを見つめ、俯く。
何も視界に入らない安心感。
今、ここだけの私の世界。
部屋の片隅で
アイスクリームを食べながらテレビを見ていた。
なんの番組だったかは覚えていない。かなり集中して見ていたはずなのにさっぱり思い出せないのだ。
とにかくテレビを見ていたらカナリアがやってきた。私の歌を聞いてくれませんか?彼は澄んだ瞳で問いかけてきたので、いいですよ、と答えたことは覚えている。
次の瞬間目を覚ますとそこは海だった。大きなクジラが背中に乗っていきませんか?と誘ってくれた。喜んで、と背中によじ登ると、目の前が暗転して気を失った。
次は満月の夜、近所の猫と月見をしていた。
その次はヒヨドリと柿の実を食べ、モグラと穴掘り競争をした。ビーバーと巣を作り、チーターとかけっこをした。
そうして色んな動物と様々なことをした。
最後に見知らぬ部屋で人間とテレビを見た。
番組はさっぱり思い出せないのだが、その人間は楽しそうに笑っていた。
などと部屋の片隅で座り込んで空想していたらアイスクリームが食べたくなった。
コンビニに行くために立ち上がる。アイスを食べたら明日も頑張れそうな気がして、エコバッグにプリントされたカナリアにありがとう、とつぶやいたのだった。
おはよう
朝か夜かも判んないや
パパもママも
出してくれないんだ
〝大事に大切に〟
今日も憂鬱とっても暇さ
今日もおんなじ
〝遊び方〟
お人形
おえかき
それから
おへやの柄なぞり
ミジンコ柄を数えよう
ひとつ ふたつ みっつ
あれ?
おへやの隅にチェス駒くらいの
〝小さい穴〟
なにか聴こえるね
ママとパパの声みたい
ふたりのお話聞いちゃった
知って
失って
死っちゃったね
泥泥棘
あれから5 年も経っちゃった
立って
勃って
絶っちゃったね
ダラダラ斑
あああ あああああ ああああああ ああああああああああああああ ああああああ ああああ あああ あああ ああああ あああああああ ああああああ
御免御免御免
誠に申し訳ございませんね
故
またの機会がございましたら
どうぞよろしく
黄泉比良坂で
部屋の片隅で
部屋の片隅で何かが動いている
そいつは楽しそうに
そのへんに転がっている
空き缶をつんつんして遊んで
僕の脱ぎ捨てた靴下に足を取られ転んで
起き上がったと思ったら
不満そうに僕を睨みつける
そいつはいつの間にか僕の部屋にいて
僕の部屋の片隅に住み着いた
何なのかはわからないけれど
小さい人形なので
小人さんとか妖精さんなのかな
だけど
知らない間に部屋が綺麗になったりはしないから
やっぱり小人さんや妖精さんではないのかも
「わかったよ、片付けるよ」
空き缶と
一緒に転がっていたポテチの袋も
まとめてゴミ箱に突っ込む
靴下もTシャツも洗濯機に放り込む
部屋がスッキリして
そいつは嬉しそうに飛び跳ねている
「でも、スッキリしすぎてても何か物足りないな」
ひとまず手近なタオルを折りたたんで
ベッドみたいな形にして部屋の片隅に置いてみる
ふむ
今は百均に行けばミニチュアの色んな物がそろう
明日見に行ってみようか
こいつとの暮らしも段々と楽しくなってきた
部屋の片隅で
今日も、ただ一人
冷え込んだ部屋で震えながら
あなたの帰りを待つ
いつになったら帰ってきてくれるのかな
期待ばかりが膨らんで
夏の夜に、春の花の蕾と共に
淡く、はじけた。
夏なのに寒いと感じるのは
あなたがいないからなのかな
部屋の片隅で
今日も一人、あなたを待つ。
満月の日に、願いを込めて。
【部屋の片隅で】
今日、一緒に暮らしているあいつと喧嘩をした。
気まずいから外へ行こうもの、外は生憎大雨。
自分の部屋に行こうもの、部屋を共有しているため不可。
そんなあいつはずっと部屋の片隅で縮こまっている。
痺れを切らした僕は言った。
「ごめん、言い過ぎた」
反応はなかった。この沈黙が続くのなら僕は今すぐ外に逃げ出したいくらいだった。でもこいつは口を開いた。
「ごめん、こんな自分のために叱ってくれて。
…ありがと、」
部屋の片隅で縮こまって耳を塞ぐと足が段々と動かなくなっていく。最初に歩けなくなって次に立てなくなって最後は顔もあげられなくなる。誰に手をさしのべられても上に引っ張られてもその手を跳ね除けるようにして離れることしか出来なくなる。部屋の片隅から出られなくなる。
部屋の片隅で
部屋の片隅でふと考える自分のこと。
ミスをしてしまったり
つい強く当たってしまったり
他の人と比べてしまったり。
必死に言い訳を考えている自分が
本当に大嫌いで、、
けれど何処か溺れていくように
どうでも良くなってしまう。
逆に自分ですごいと思うこと
珍しく褒めてくれたこと
ちょっと嬉しかったこと。
不思議だよね、皆にとっては当たり前で
しょうもないことだけれど
自分にとっては本当に頑張れるようなこと。
部屋の片隅でふと涙が零れる。
死にたいって思ったり
イライラしてしまったり…
しかしそれを言葉にする事は難しい。
笑いすぎて涙が零れたり
幸せで涙が零れたり…
それほどの幸福感は人を強くする。
部屋の片隅で想うこと。
部屋の片隅で悩むこと。
部屋の片隅で眠りに落ち
部屋の片隅で朝を迎える。
自分にとって部屋の片隅は
とても大切な存在なんだ。
お題 部屋の片隅で
私の部屋の片隅に、小さな小さな座敷童子がいる。この家に移り住んだ時から、ここに立っているそうだ。
座敷童子は私にしか見えない。昔家族に訴えたこともあったが、誰も見えなかったのだ。
普通こう言ったアヤカシは、大人になると見えなくなるらしい。だが大人になってもまだ見えているのだ。
どうして私にだけ見えているのだろう?
「オマエハ アブナッカシイ ヤツダカラダ」
危なっかしい? えっと、今の声は座敷童子なのかしら?
「ソウダ オマエハ オボエテイナイガナ」
覚えていないとは?なにか危なっかしい事が遭っただろうか?
「オマエハ ムカシ ジコニ アッタノダ ダガ ワシガ タスケタノダ」
そう言えば母からそんな事を聞かされていた。でも助けられた?どういうことか?
「アノトキ トップウヲ フカセテ シンゴウヲ ツッキロウトシタ オマエヲ ツキタオシタノダ」
母からも同じような話を聞かされた。本当なら車に轢かれて死んでしまったかもしれないと。
「ダカラ オマエヲ ココデ マモッテイルノダ」
私にしか見えない座敷童子は、きっと明日も明後日も、部屋の片隅で私を守り続けるのだろう。
過去に抱いた夢に
20分だけ夕日が当たる時間
(部屋の片隅で)