『過ぎ去った日々』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「ほらご覧よ、掃除したら出てきた昔の写真」
「うわ、懐かし。俺たち昔はこんなに可愛かったんだなぁ」
「は?訂正してよ、少なくとも私は今も間違いなく可愛いでしょ」
「俺だってむしろ今が可愛さ全盛期だろうが、そっちが訂正しろ」
可愛い記念に今日もツーショットを撮る。きっと数年後も同じ会話を繰り返すのだろうなぁと思いながら。
"過ぎ去った日々"
もう帰って来ない、日常。
遠い遠い、過去の記憶。
けれど、この記憶の欠片は
ずっとずっと、私の心の中で
色褪せること無く、残り続けるの。
---二作目---
辛い日々は、もう、遠い記憶の中だけで。
彼が居る日々は、もう、手放せられない幸せな日常なんだ。
#過ぎ去った日々
235作目
「過ぎ去った日々」
愛犬と過ごした愛しい日々を
思い返すと涙が止まらない。
でも、ずっと落ち込んでたら、
あの子はきっと心配してしまうから。
目を腫らすほど泣くのは、あと数日だけ許してね。
そのあとは、笑顔も見せるから。
あなたがくれた幸せに感謝を。
過ぎ去った日々に思いを馳せる。
しかし、どうにも上手く思い出せない。
かろうじて出てくるのは辛い記憶ばかりだ。
怒られた記憶、失言してしまった記憶、傷つけられた記憶、傷つけてしまった記憶…。
思えば、失敗した度に自分を詰ってきた気がする。
成功したって、特段褒めなかった気がする。
「私」を形づくる経験であったというのに。
きっと今なら、あの時の私の頭を撫でてやれるだろう。今の自分には、まだ出来ないけれど。
そう思うと、過ぎ去った日々に目を向けるのも悪くない。
『頑張った日々』
過ぎ去った日々
もう…戻らない
切なくて…
想い出の品
…大切に
許してほしくて
ずっとここで待っていました
そのかいあって
あなたに出会うことが出来ましたが
その隣には
あなたにとっても幸福
わたしにとっての絶望がいたのでした
他者を理由に
ここにとどまり続けたわたしに
あなたは軽蔑の一瞥を向け
わたしの過ぎ去りし日々さえ
粗悪なニセモノにするのでした
[どんな私も許してほしかった]
もう 戻らない 時間
もう 変わらない 過去
でも そこに今のわたしは
何をみる? 何を思う?
綺麗事だとしても
その過去を今 理解できたら
今 少しでも 愛せたら
辛くても 悲しくても
身を引き裂くような 思いでも
わたしの中に眠る
その傷ごと 抱きしめることができたら
少しでも あの時の わたしの
涙が 傷が 報われるかな
----- 過ぎ去った日々
・過ぎ去った日々
未来のことを考えるのは得意ではない。
過去に囚われて未来のことを遠ざけているから。
人はなぜ時が経つにつれ変わっていってしまうのか。
"変わる"という言葉は
いい意味でも悪い意味でも捉えられるが、
私はただ、不変のものを探し続けている。
過ぎ去った日々の中で、
共に遊んでいた昔の友達も、好いていた人も、
今はどうだろうか。
誰も覚えていないのではないか。
人間関係は関わらなくなれば、
簡単に消えてしまうものだから。
温かいものがすぐに冷めてしまうように。
テーマ:どっちも大切な人
身体を癒してくれる彼
心を癒してくれる彼
2人とも私には大切な存在
辛く疲れきった身体と心に
安らぎを注いでくれる
嫌なことを忘れさせてくれる
たった少しの時間だけど
私にとっては最高のひととき
#ポエム
ランドセル放ってココアに口つけた
母さんあのね、あたたかな部屋
過ぎ去った日々
過去に戻ってやり直したいことは山ほどある。
小学生の頃、運動会で恥ずかしい失敗をしてめちゃくちゃ泣いた。
中学生、いじめられててまともに口も聞けなかった。
就職の面接、馬鹿な失敗ばっかりして軒並み落ちた。
過去に戻ってこれらの失敗を無かった事に出来たら、私の人生は違っていただろう。
家を出て、正社員になって、結婚していたかもしれない。ある程度貯金もあって、〝普通〟の幸せを手にしていたかもしれない。
でもそれは、果たしてワタシと言えるのだろうか?
過ぎ去った日々は戻らない。
過去の失敗も、時々あった成功も、それら全ての積み重ねが今のワタシであるのなら、やり直したらワタシでなくなってしまうのだろう。
過ぎ去った日々は戻らない。
後悔しながら、懐かしみながら生きる事こそが人生なのかな、と思ったりする。
END
「過ぎ去った日々」
過ぎ去った日々
俺を追い越していった日々は、もうこちらに帰ってこない。
今年で25年。調子良く語れる思い出も、それなりにできたつもりだ。
それに対する俺の思いというのも様々で。
後悔、追憶、寵愛。今では、数え切れないほどの何か。
それでも、やはり一番俺の頭に数多く居座っているのは、後悔なんだろう。
俺を残して逝った彼奴との記憶も、忘れられないものだ。
はじめに出てくるのは、煙草を吸っている彼奴の姿。
体に悪いからやめた方がいいと何度言っても聞かないから、そのうち諦めていた。
今生きていても、そのうち煙草のせいで死んでいたんじゃないか。
────とか、いくら考えても彼奴に言える機会はもうない。
確かに、悲しいし、何故死んだのか、何故俺を庇ったのかと憤りたくなることもある。
だが、彼奴が俺に生きてほしいと望んだのなら。
やはり、俺はまだ過ぎ去る日々とこの先を共にしようと思うのである。
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自創作 硝煙は笑う より
過ぎ去った日々
うまれて生きてきて
記憶に残っていないこともたくさんある
思い出せるけど思い出したくないこと
ずっと忘れられないような出来事も
全部過去
今日あった出来事ももう過去になってゆく
過ぎ去って
そうして今
今の自分がここにいるわけだ
過ぎ去った日々
音楽科に通っていた私は、みんなの前で弾く実技試験が大嫌いだった。前期と後期の年2回。
高3の後期、ちょうど1月だ。
大学受験を控えているから、完成度の高い演奏を次々と披露する。
怖かった。でも私もみんなと同じように受験を前にして必死に練習していた。だから大丈夫だと言い聞かせた。
そして本番。
頭が真っ白になった。
覚えたはずの音符がどこかへ消えた。
動かなかった。指が。
間違えた。止まった。弾き直した。
ボロボロの演奏をしたのはクラスでひとりだけ。
泣いた。めちゃくちゃ泣いた。
練習したはずなのにどうしてそうなったのか分からないし、自分だけ置き去りにされたようで悔しかった。
大号泣したその日から、ピアノに座るのが怖くなった。
でも、もう一度「大丈夫君ならできる。」と言い聞かせ、戦うことを決めた。
そして、一校目の受験当日。
またしても上手くいかなかった。
二校目。
もう無理だと諦めて楽しんで弾くことだけ考えた。
よし、いけ。
すべての努力の成果をみせるときだ。
強い気持ちでピアノに向かった。
弾けた。そして受かった。
高校三年間の努力が、ようやく出せた。
努力が報われる瞬間だった。夢が叶う瞬間だった。
そして今、あの過ぎ去った日々が私の心を強くして、ピアノに今日も向かっている。
それは明日も続くだろう。
だって、音楽がやっぱり好きなんだから。
『過ぎ去った日々』
過ぎ去った日々は
たとえ後悔したとしても
もうやり直せないけど
「あの頃は良かった」
そんな風に思うこともある。
きっと今過ぎ去ろうとしている日々も
貴方の大切な思い出になる。
楽しかった時間と
まだあの子と笑ってた時間
消して今が楽しくないわけじゃない。
ただ少し
寂しいって話
【過ぎ去った日々】
✂ーーーーーーーー✂
誰かにさ
「お腹痛い」とか
「しんどい」って
言うくせにさ保健室も病院も
「いい、行かない」
って言う人いるでしょ
前までさ「じゃあ言うなよ」
って思ってたの
でもさ最近は
誰かに支えてもらいたかったのかな
とか考えてる。
【気持ち】
たった数日前に
卒業式を迎えたばかりだと言うのに
もうあの青い日々を過ごすことは無いと思うと
見上げた空がぼやけてしまうな
過ぎ去った日々をいつか忘れてしまうなら
この涙も忘れられるだろうか
過ぎ去った日々を
『当たり前』として受け止めるのか
それとも
『感謝』として受け止めるのか
「卒業おめでとう」
「ありがとう」
病室のベッド上で
微笑む母と
ベッドサイドに飾られた
父の写真を見て
答えを出す、3月9日
#過ぎ去った日々
どんなに大切な出来事も、いつかは忘れてしまう。
私は、過ぎ去った日々の冷たさも温もりも全て忘れて、「あの頃は良かった」なんて事を言う。その時あった様々の事も覚えていないのに。
けれど、思い出す時もある。長い間放っておかれた記憶の埃を払って、おはようのキスをして、懐かしいと抱きしめる。そんな時はきっと来る。
初めて来る場所なのに、懐かしいと思う事がある。それはもしかすると、前世の忘れてしまった記憶なのではないだろうか。
数十年、もしくは数百年の時を超えても、思い出す時は必ず来るのだろう。
お題『過ぎ去った日々』
《過ぎ去った日々》
──あの日々は...もう戻ってこない。
私は葬式を終え、涙で赤くなった目を濡れたタオルで拭いた。
なのに目が乾くことはなく絶えず溢れだしてくる。
私の夫と娘は殺された。
ふざけている。
あいつはずっと笑っていた。
幸せそうに。
殺人鬼の顔をしていなかった。
悪意なんてなさそうに優しく笑っていた。
「......なんでなのよ...。」
私の幸せを奪っておいてなんで幸せなのよ。
思わず声に出た。
私の幸せが。
家族が。
あんな奴に消されるなんて...
あの日々は過ぎ去ってしまった。
もう帰ってこない。
あの時見た炎は今まで見た炎の何よりも紅かった。
あの時の私達の家はとても暗く、広くて寂しかった
奴は殺人が私の心を癒すと言った。
なんで私の家族がお前の快楽の犠牲にならなければいけない。
───なのに。
「......死刑...じゃ...ない...?」
「初犯ですし精神異常者は死刑に出来ません。
すみませんね。」
嘘だ。
ふざけるな。
なんでなの?
あんな奴殺さなきゃいけないでしょ。
もう。
耐えられ..................ない。
私はあいつと違う所に行く。
家族がいる場所に。
首に硬くしなやかな感触がある。
私は台に上り縄に命を委ねる。
『お母さん!』
そう聞こえた気がする。
今私の身体は燃え、灰と化しているだろう。
でも私は今でも家族と楽しんでいる。
過ぎ去った日々は取り返せた。
喜びの舞。
あぁ。
これが......
本当の事なら良かったのに。