久我城ぬいろ

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過ぎ去った日々

俺を追い越していった日々は、もうこちらに帰ってこない。
今年で25年。調子良く語れる思い出も、それなりにできたつもりだ。
それに対する俺の思いというのも様々で。
後悔、追憶、寵愛。今では、数え切れないほどの何か。
それでも、やはり一番俺の頭に数多く居座っているのは、後悔なんだろう。

俺を残して逝った彼奴との記憶も、忘れられないものだ。
はじめに出てくるのは、煙草を吸っている彼奴の姿。
体に悪いからやめた方がいいと何度言っても聞かないから、そのうち諦めていた。
今生きていても、そのうち煙草のせいで死んでいたんじゃないか。
────とか、いくら考えても彼奴に言える機会はもうない。

確かに、悲しいし、何故死んだのか、何故俺を庇ったのかと憤りたくなることもある。
だが、彼奴が俺に生きてほしいと望んだのなら。
やはり、俺はまだ過ぎ去る日々とこの先を共にしようと思うのである。

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自創作 硝煙は笑う より

3/9/2024, 11:29:53 AM