『過ぎた日を想う』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【過ぎた日を想う】
ある一匹の働きアリは、餌を探し求めてとある家屋に入り込んだ。餌の匂いを頼りにあちこちをさまよい歩く。家主に見つからないよう、端の方をとたとたと辿った。
匂いは戸棚の方から降りてきていた。アリは匂いの源泉を求め上まで這い登る。
木製の戸棚には所々に錆びた螺子が打たれていた。そのうちの一本、周りのものとは違い支柱から飛び出し体が露わになった螺子が、アリに話しかけた。
「ちょっとちょっと、そこのアリさん。少し話し相手になってくれやしないかい」
「はぁ、私、急いでいるんですが」
「なに、家主は今外に出ているんだ。見つかりやしないよ」
「それであれば、少しなら」
錆びた螺子はその返答を聞き満面の笑みを浮かべた。
螺子は久々に他者と話したのか、よく口が動く。話を聞くところによると、どうにも歳のせいか錆がひどく、余命僅からしい。
「それは、お気の毒ですね」
「ははは、そう心配しなくていいんだよ……ところでアリさんは、今、生きていて楽しいかい?」
螺子は柔和な声色でそう尋ねた。
アリはすぐには答えられなかった。日々働き詰めの、巣に餌を運ぶだけの毎日だ。それが当たり前であって、楽しいかどうかなんぞ考えたこともなかった。
「……わからないです。上手くいかないこともあって、楽しいだなんて考えたことはないかもしれない」
「難しいよなぁ。でもね、時間ってのは有限なんだ。特に君たちのような、命あるものは」
アリは黙ってその話を聞いていた。
螺子は構わず話し続ける。
「体だって永遠じゃない。僕みたいな単なる螺子も、身は錆びるしいつかガタがくる。一人じゃ何もできやしない。でも、また巻かれることでもう一度踏ん張ることができるのさ。役に立つことができるんだ」
「それは、螺子さんが望んだことなんですか? それで楽しいんですか?」
「ああ、僕は命を持たないものだからね。一本の螺子としてこの戸棚を支えることが僕の使命なんだ。でも君は少し違うだろう? 働きアリとして社会の歯車の一部分を担っているんだろうけど、脳みそを持って、日々懸命に生きてる。何度でも言うけど、時間は有限なんだ。過ぎた日を想っているにはあまりにも時間が足りないんだよ。それなら毎日を楽しんだ方が余程利口さ」
「……螺子さんも、悩むことってあるんですか」
「そりゃあ、そろそろこの戸棚も新調かなぁ、なんて思うことはあるけどね。そんなこと考えたって仕方ないさ。僕に何かできるわけはないし。……と、話し過ぎたね。歳を取ると若い子に説教じみたことを言ってしまって自分が嫌になってしまうよ。そういえば--」
「もう結構です」
「あ、そう?」
アリは話が長引きそうだったので、ぴしゃりと螺子の言葉を遮る。少し寂しそうな螺子の顔が良心をチクチクと痛めた。
「でも、なんだか楽になりました。お元気で」
「そうかいそうかい、嬉しいこと言ってくれるねぇ。アリさんも達者でな」
アリは螺子へ別れの挨拶をすると、餌の源泉へ再び足を向ける。戸棚を登っている最中、ふと周囲の景色が視界に入った。
だだっ広いリビングだ。人間が使う特大サイズの家具が所々に座している。
アリはその景色がやけに気になった。先の螺子の影響だろう。匂いの源泉から引き返し、この景色のあちこちを散策してみたくなった。彼の話で、少しだけ、世界が開けた気がした。
過ぎた日を思う。時間の無駄と思いつつも過去を振りかえってああしておけばよかったと後悔することは多い。
そしてこれからはこうして生きれば後悔しないだろうと思いながらも思ったようには生きられずにだらだらと毎日を過ごして将来後悔するのだろう。
わかっちゃいるけどそう生きられれば苦労はない。理想の自分になるのはとても大変で、つい堕落した毎日を過ごしてしまうのだ。
ダイエットも小説も思い通りにならない。どうするべきかはわかっているのに楽な方へと流されてしまう。己の弱さが悔しい。
それじゃあと一念発起して今日から生まれ変わったように努力するなんて無理無理。毎日少しずつ生活習慣を変えて努力しないでも理想の生活ができるようにがんばるしかないと思うのですよ。
過ぎ去ってしまった過去は変えられない。けどどうしても思い出して考えてしまう。あれは正しい事だったのか。逆に思い出に浸る。あの時楽しかったなぁ。
自分の今置かれている状況から何かを変えれば自分の世界がころっと変わる瞬間が訪れる。必ずしもいいとは限らないが自分が望んで変えたならば少しは良い方向に向くのではないか。
私の想う人に会うための行動をした。そうしたら会えた。その積み重ねで少しずつ話す回数も増えて、その人に加えてもう1人と、つまり3人で話す機会が訪れた。楽しかった。幸せだった。ただそれだけでよかったのに、人間はやっぱり欲の強い生き物だ。その時間が少しでも長く続く事を私は願ってしまった。そして我を忘れて無我夢中で、、その頃にはもう想い人はその場にはいなかった。物事は何事もタイミングと押し引き加減。ただ猪突猛進すれば良いわけではない。その事を過ぎ去った日を思いながら学んだのである。
快晴だったあの頃とは違う。
君が居なくなって11年。
僕はもう大人になっちゃったよ。笑
元気にしてるかなぁ。
君が居なくなったのが昨日のよう。
そうやって20歳になって振り返る。
あぁ、どうして僕はあのとき一緒に__
考えても仕方ない。
でも__
過ぎた日を思う
過ぎた日を想う。
過ぎた日は「悪くなかった」と想う。
身の丈より、少し高いくらいの日々だったから。
これから先もそうありたい。
過ぎた日を想うって
素敵な感覚だと思う
僕も思い出せることはできる
でも
しみじみと感じたりすることは
もうできなくなってる
過去の1ページなんだ
素敵な感覚を体験できていた
3次元の地球
僕たちが来たかったわけだよね
それでも
もう体験し尽くしたから
僕は目醒めていくよ
〜過ぎた日を想う〜
私は○○高校に通ってる高校2年生
ごく普通の高校生だ
そんな私には彼氏がいる。彼は高校の中で1番と言っていいほどイケメンでよく女子たちの間で話題になっていた、
その人と付き合ってる時点で普通では無いのかもしれない。その人とは上手くいってるし、特に問題はなかった。...ただ心の中で少し心残りがある。
それは元彼の存在。元彼は中学校の時に付き合っていた。その人は特にイケメンではないけど、よく喋っていて、気づいたら付き合ってた。
私は喋ることが好きなので彼が私の話を一生懸命聞いてくれるのがすごい嬉しかった。
話すことが好きなせいか、仲の良い友達でもたまにウザがられて素っ気ない態度をとられることがあった。その時に彼が僕は絶対に○○に寂しい思いはさせないからって言ってくれた時は嬉しかったなぁ。
そんな彼は頭が良くていつも成績は4以下をとったことがなかった。それでか高校は一緒のところには行けず、LINEでの会話になっていった。、
そして会えない寂しさと、それを紛らわしてくれる高校の友達が出来たので、次第にLINEする回数も減っていった。
...そしてついに別れてしまった。
...会わないと、会えないと、こうも想いは薄くなってしまうんだ。
...今でも考える
もしあなたが、私が、一緒の高校に入れていたのなら、どうなっていたのか。
きっともっと全然違ったんじゃないのだろうか。
そんなことを今日も考えながら、
ねぇ○○君今日一緒に映画でも見に行かない?
、ごめん。俺今日友達と遊ぶから。
......そっか分かった。ごめんね。
寂しい思いをするのが1番辛いよ...
過ぎた日を思う
過ぎた日を想う。
懐かしい、若かりし日を想う。
ぼくの傍らには、いつもきみがいたね。
いろんなことを一緒にした。
花見、旅行、登山、海、スキー、
クリスマス…。
こうして我らの滅亡を目前にして、
過去のなんと美しいことか。
今、我々は滅びる。
「…おはよう、母さん」
トントンと階段を降りてくる少年。
母さんと呼ばれた女性は、
「まあなんて顔。夢見でも悪かった?」と
声をかける。
少年は、食卓のパンをかじりながら
「うん、なんだか、
滅亡だとか滅びるだとか、暗そうな夢」
母は、チーズオムレツを
少年の前に並べながら、
「それじゃまるで、テラの今みたいね。
滅びゆくテラの、最後のメッセージでも
受け取ったの?本当に夢見使いに
なれるかもね」
少年は嫌そうな顔をしながら、
「やだよ、夢見使いなんて。
火星の中心の神殿で、
朝から晩まで経典読むんだろ?
俺はエンジニアになるの」
と、少年は時計を見て、
「あ、もうこんな時間!じゃ、
もう学校行くね」
慌てて家を飛び出した。
外は赤茶けた火星の大地。
テラーー地球からの移民政策が始まって
もう130年。自分の意思で地球に残った人も
いるとかいないとか。地球は、
たくさんの記憶と共に、
滅びようとしていた。
『過ぎた日を…』
ふとおもいだされた
遠い日の記憶
貴方に出逢ったあの日から
全てが変わってしまったのね
過ぎた日を想えば幸せだったと
真夜中にため息をつく
初めて手を繋いだ日
初めてキスをした日
初めて愛を確かめた日
どれも幸せだったのに
永遠なんて有りはしないのね
黒い縁取りの小さな写真
そこで貴方は笑っていて
だけどそこにはいなくて
小さな箱のなかに
独り押し込められた
貴方だったモノは
今日 私から離れてゆく
過ぎた日を想えば
貴方との日々を乗せた雫が
床を静かに濡らして
時が止まったままの私を
小さく写していた
あの日々が、とても素晴らしいものだったのだと気付いた。
失ってから初めて気付く、大切なもの。
どうか、どうかまた。あの日のように、笑って走り回りたい。
早く風邪治れ。健康に戻りたい……。
『過ぎた日を想う』
彼女は窓辺で遠くを見つめていた。過ぎ去った日々を思い出していた。彼女は、あの日のことを忘れることができず、時が止まってしまっているように感じていた。
彼女は、あの日一緒にいた彼を思い出す。彼女は、彼との思い出を大切にしていた。しかし、彼は今、彼女の元にはいない。彼女は、彼に会いたくてたまらない気持ちを抑えきれず、思い切って彼にメッセージを送った。
すると、彼は返信を返してくれた。彼は、彼女との思い出を忘れていなかった。彼女は、彼が自分を思い出してくれたことに感動し、彼に会いたいと言った。
彼は、彼女と再会するために、遠くを旅してきた。彼女は、彼の姿を見て、涙がこぼれ落ちた。彼女は、彼と再び一緒にいることができて、幸せな気持ちになった。
彼女は、過ぎ去った日々を思い出すことができるようになった。彼女は、彼との思い出が大切なことを再確認し、今後も彼を忘れずに生きていくことを決めた。
過ぎた日を想う彼女の物語は、再会を果たした彼との愛の物語となった。
善き日の残像
後ろ向きに過去を見ると
気が滅入ってしまうので
せめて斜め上を向いて
※過ぎた日を思う
過ぎた日を想う
いま、この瞬間。
何気なく過ごしている日々は
いつかの私にとって
戻りたい、やり直したいと願うような
過ぎた日になる。
そんなことはとうに分かっている。
きっとどれだけ全力で今という瞬間を生きても
どんな形であれ過ぎた日のことを想うのだろう。
過ぎた日のことを想うことは悪いことでは無い。
周りにいてくれる大切な人たちを想って
大切な時間をしっかり心に刻みながら
未来の私が、少しでも温かい気持ちで
過ぎた日を想えるように。
今を生きる。
中間テストが終わった。
そう、終わったのだ。
クラスのみんなは、
「あの英語の大門4、難しね?解けた?」
とか、
「社会はイケた。自分の中で一番高得点かも」
とか言っている。
そんな中、私は、
「終わった…なにもかも……死んだ…」
テストの"時間が"全て終わったのではなく
テストの"得点が"全て終わったのだ。
あーあ、あの時こうしてたら…
_2023.10.7「過ぎた日を想う」
【過ぎた日を想う】
金木犀の香が鼻腔をくすぐる。柔らかい甘さに満ちた秋の香り。そうするといつも、君のことを思い出す。
別れたのはもう、十年以上も昔のことだ。君の声も、顔も、随分と記憶から薄れてしまった。だけど君と初めて会った秋の日、どこからか漂ってきた金木犀の香りだけは、何故だか忘れられずにいる。
お互いのことはお互いに好きだった。それは自信を持って断言できる。なのに君はある日突然、私の前から姿を消した。まるで死に際の猫みたいに、何の痕跡も残すことなく。
君が今どこにいて何をしているのか、生きているのか死んでいるのか、私にはわからない。それでも君と過ごした日々は私の人生で最も幸福な時間で、君と出会えたことは私の人生で最も僥倖な奇跡だった。
胸を締めつける溢れんばかりの多幸感と、ほんの小さな執着めいた痛み。金木犀の香りに過ぎた日を想うたびに、私はいまだに変わらぬ君への愛を再認識するのだ。
月の光が
わたしの影を
独りの影を
浮かび上がらせて
心の奥底まで
射し込んでくるから
過ぎた日の
あのひとへの想いを
ひとつひとつ
辿り始めてみたりして
甘く柔らかな想い出だけを
ぎゅっと抱きしめ
独りきりの淋しさを
慰める
# 過ぎた日を想う (297)
《過ぎた日を思う》
また去年に戻りたい
先生が居ないと授業中寝そうなの
でもね、去年は先生が色々な雑談してくれてたから全然眠くなかったの
先生が今も担任だったら良かったのに…
#No.1
「過ぎた日を想う」
私の隣の席では、今年度入社してきた新卒の女の子が働いている。
どのような若者がくるのか不安だったが、とても素直で要領もよく、一生懸命仕事に励んでいる。
近頃年を取ったせいか、自分が彼女と同じ年の頃何をしていたのかを思い出してしまう。
私は大学生時代、バイトとバンド活動に力を入れすぎたため、辛うじて卒業できたものの就職活動は全くしなかった。
そして、地元に残ってもしょうがないと思い、バンド仲間に誘われ上京。
テレアポのバイトを始めたが、あまりの過酷さに退職し、ちょうど10月頃は無職状態だったと記憶している。
やることもお金もないため、Youtubeにアップされている『クレヨンしんちゃん』を見て、自分にも将来こんな家族が持てるのだろうか、と色々と見つめ直すきっかけになった。
いつの時代も「最近の若い奴は…」と愚痴る大人はいるが、新卒できちんと就職している子たちを見ると、私にはただただ尊敬の念しか湧かない。
過ぎた日を想う事は、今に始まった事じゃない。けれど、今私は、とても幸せで、恵まれて自分で選んだ事なのに、物悲しく思うのは、何故なのだろう?
「明(めい)様。如何なされました?」
「えっ?」
「何処か遠くを見つめていらしたので、如何されたのかなと思い……」
「ごめんなさい。大丈夫よ。
………凛、お願いがあるの」
「はい。何でしょう。明様」
「この花瓶の花が、何時もより早く弱かっているの。水を変えてきてくれる?」
「はい。かしこまりました。」
「………一人だわ……」
私は明。この国の王様の側室だ。
元々は宮中の女官だった私は、王様に見初められ、側室になった。
王様の奥様、王妃様はとてもお優しく、側室である私にも優しく接してくれて、気を使って下さる方。
まさに、国の母、として相応しい人。
「…それに比べ……私は……」
私は王様の事を慕っている。心を完全に許してはいけない。そう、思っていたのに、私は王様を思ってしまった。
いらっしゃらないと、心悲しくなる。
側室は、ただ待っているだけ……。
なんだか、悲しく思うことがある。
「私……、今の立場で、何かを成す事が出来るのかしら……」
私の顔に、一粒の涙がながれた………その時
「明。息災か?」
声のした方に顔を向けると、そこには王様がいた。まだいらっしゃる時間ではないのに。
「お、王様……、はい。息災です」
私は自分の座っていた場所を王様にお譲りしようとしたが、
「あ!席は移動しなくて良い。そのままで」
そう言うと、王様は静かに私の所へやってきて、私の前に腰を降ろした。
「明の使いの者に、たまたま会ってな、何をしているのか聞いたのだ…。そしたら、明が少し一人になる時間を設けているのだと聞いてな、少し顔を伺いに参ったのだ…」
凛は、気付いていた。気付いて、花の花瓶の水を変えに行ってくれたのだ。
「私は大丈夫です。王様……」
「…強がっているのは、私にも分かる。……私を、恨んでいるか?」
「えっ……?」
「私は明から、女官という仕事を奪い、自由も………奪った。こうして待つ事しか出来ないと思うような立場にさせた。
……………すまない。
……それでも、私は、明の事を好いているのだ。これは私の我儘。恨むなら、恨んでくれて良い」
「う、恨むだなんて、そんな事はありません。」
少しの沈黙が流れる。
まだ明るい部屋の中が、静寂に包まれる。
王様と過ごす、貴重な時間なのに………
私は、言葉を浮かべる事が、出来なかった。
昔、君に怪我をさせた
小学生の頃、いつも優しくしてくれた兄
中学生になりいじめを受けるようになってしまった
だが、クラスの陽キャが助けてくれた。
ありがとうを最後迄伝えられなかった
過ぎたことを思ってても意味ないか!
# 144