『通り雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
おじぎ、おじぎ、パン!パン!
「南無釈迦牟尼…まちがえた!ん゛んん。
神様、宿なしの権兵衛です。
最近どこもかしこも集中豪雨ばかりで困っちゃいますね!集中豪雨にならないよう雨を振り分けて降らしてもらいたいんです。本来降る雨が分散できれば、災害にならないかもしれない。サクヤヒメ様、どなたかお知り合いの神様はいらっしゃいませんか?神様じゃなくても構いません、雨に関係する何かと…お知り合いじゃないかと思い…。
もしたまたまお知り合いがいたら、しとしと雨でも通り雨でもいいから、定期的に降らせたがっている奴がいたと、お伝えいただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。
最後にいつものやつです。ここを守っている人たちを災厄から守ってやってください。可能な範囲で、できる限りで、気が向いた時で構いません。どうぞよろしくお願いいたします。
さらに気が向けば、その範囲を町、県、国へと広げていただき、通りがかりに目についた人間がいたら手助けしてもらえると助かります。たとえば俺とか。もちろん気が向いた時で。よろしくお願いいたします。」
最後の一礼っと。
「サクヤヒメ、月が見えるかな?
今日は綺麗な満月だぞ!」
通り雨
見上げると、青空が広がっているのに…ポツポツと落ちて来る雨粒…天気予報は、一日晴れ、って云っていたのに…周章てて、軒下に逃げ込んだ…
暫くして、雨は、本降りになって、アスファルトは湯気をたてながら、色を変えた…でも、空には、少しだけ雨雲があるだけで、晴れ間が見えている…
もう少し待っていようと、思い始めた時、雨が、小降りになり、軈て、陽射しが戻ってきた…同時に、ムッとした空気も、立ち込めてきた…
時計を見ると、待ち合わせの時間が近づいていた…其れから私は…
(通り雨。)🦜
・朝から
いい天気、
柔らかな
日差しに誘われ
お昼寝してたら。🦜
・急に
黒い雲が
湧き出して
雨が降り出した。🦜
(これは、大変。)
「幼い雀は、
体温が
下がると
動け無くなる。」🦜
✣急いで
優しい叔父さんちに
駆け込んで
理由を話して
暖めて、もらつて
食べ物を食べた。🦜
《お陰で元気が出た。》
✣此の恩は、忘れないし。🦜
【神様に、お願いして、
叔父さんを、幸せに
してもら用に
お願いするんだよ。】
通り雨とは降ったり止んだりする雨。降り始めや降り止みが突然の雨らしい。今感じてる不快感も通り雨みたいなものかもしれない。
ヒトリになるのが怖い。嫌だ。離れないで。ずっと一緒がいい。ずっと一緒にいて。優しい人になる? それはヒトリになりたくないだけ。私の行動はキレイなモノだけじゃない。けど嫌わないで、離れないで。
こんな私と一緒にいてくれるの?話しかけてくれて、話してくれて嬉しい。また話したい。もっと話したい。皆の笑顔が好き。私の話で笑って欲しい。皆と仲良くなれたら。こんな私といないほうがいいよ。あの子と話してるほうが。でも私とも話して。ヒトリが嫌だ。私は優しくもない。ただヒトリにならないためにしてること。怖いし。嫌だ。あなたの笑顔が辛い。嬉しい。これからも話してほしい。皆と笑ってたい。こんな私だけど。よろしくね。いつか通り雨が晴れるから。その時は皆と笑ってられるかな。
通り雨
ぽつぽつ
ぱらぱら
あっ!洗濯物が!
ばらばらばら〜
うわぁ〜😭
せっかく乾いてたのに〜
友人との帰り道、いつの間にか降っている雨
雨宿りするももうすでに止んでいる
雨で少し濡れた友人と笑い合う
小雨が降り出して、コンクリートの色が濃くなる。
屋根の縁から雨水がぽたぽたと零れる。
植物の匂いが辺りに香る。
雲の隙間から太陽が覗く。
色とりどりの傘が咲く。
だから私は雨が好きだ。
通り雨 𓈒𓏸𓐍 𓇢
性急な雨雲レーダー手がかりに
困ることなく 虹 見ることなく
「通り雨」
会う雨に名を付け
君を懐かしむ
余は通り雨かいな俄雨
「通り雨」その2
通り魔と
空目をして
ひりとして
空に目やりて
通り雨 来る
「 通り雨」3
お題:通り雨
その日はなんとなく気分が優れなかった。
朝のテレビの占いは最下位だっだし、メイク乗りも悪かった。
授業中も眠くてめんどくさくて、何度時計を見たかわからない。
ようやく放課後になり帰ろうとしたら、ぽつぽつと雨が降ってきた。
天気予報大はずれ。今日はとことんついてないな。
どうやって帰ろうかと考えながら下駄箱の前で突っ立っていたら、
同じクラスの男の子に声をかけられた。
どした?傘持ってないの?
サッカー部の彼は、私の子供の頃からの幼なじみ。
いつも男子とつるんでいてぶっきらぼうだが、笑顔が明るくてスポーツが似合うかっこいい彼に、私は密かに思いを寄せていた。
少し緊張しながら返事をする。
これ使いなよ、俺いいから。
彼は少し照れたように笑いながら、ずいと私に傘を差し出した。
いいのと聞くと、いいからとだけ言って、部活で使うマフラータオルを頭にかぶせながら足早に去ってしまった。
雨続きの近日、きっと傘を置きっぱなしにしていたのだろう。
そんなことできる人だったんだ。案外優しいんだな。
やっぱりかっこいいな、ずっと好きだな。
そんな思いを、心の中で彼の背中にぶつけた。
天気も私の心も単純だった。
傘をさして数分で、雨は止んでしまった。通り雨だったようだ。
鬱屈とした私の気分も、彼と話してからいつの間にか晴れていた。
私の顔にはいつの間にか笑みが浮かんでいた。
明日返す時にまた彼と話そう。
明日を楽しみにしながら、彼に借りた傘をたたんで家に帰った。
【通り雨】
水に流す
それを試みるなら
このモヤモヤは
その水量じゃ
足りねぇなぁ
珍しく
抑えても湧き上がる
この憤りは
初めての体験かも知れない
まだ
我が身に起きた方が
どれだけマシだったか
違うから抑えられないのか
鎮火の見通し立たず
ただただ天を仰ぐ
あまりの理不尽に
力不足の胸が痛い
笑顔の燃費がすこぶる悪いや
#通り雨
私は雨女だ。
貴方からの告白を受けようとした時も雨が降った。
好きな人から恋人になったとたん虹がかかった。
彼は晴れ男だそうだ。
「通り雨」(一行詩)
昼顔の表情した君が通り雨となり跡を残す
◆
通り雨を待ち伏せする蛇の目傘
◆
秋雨に打たれ妖艶増す彼岸花
◆
黒のフリルが透け通り雨に感謝よ
告白した日そして付き合った日
記念日だね
それなのにあなたはおめでとうって言う言葉も言えないの
家でピザやケーキとか沢山頼んで待ってたのに
いつまで経っても来ない
あれからどれくらい経ったのかな
LINEしても電話かけてもなんもなくて
はぁ、まぁそりゃそうか
だってもうあなたは雨になったんだから
私のとこには会いには来れないけど
私に会いに来ようとしてくれているんでしょ
でももういいのよ
もう全部終わったんだからね
通り雨
(本稿を下書きとして保管)
2024.9.27 藍
孤独と安堵だけを約束された
世界を映す雫の檻
乱反射する太陽光に彩られた
さびしい、さびしい檻
一歩踏み出せば光の中
けれど世界は恐ろしくて
どんなに追いかけても
追いつくことはない
逃げ場などない
取り残された檻の外
【通り雨】
「お別れ、しよっか」
そんな予感はしていた。
「そ、だね」
僕は視線を落として、そう答えるしかないんだ。
あっさりと離れていく彼の背中がぼやけた。
ああ、通り雨でもいいから降って、僕を隠して。
この涙を涙だとは認めたくないよ。
だって、認めてしまうと彼との思い出が否定されていくようで。
─通り雨─ #77
去年と同じお題だ。
いくら空を見上げても虹を見ることは出来なかったよ。
雨の後には大きな虹、あの時の夢見がちな私はもう居ない。どこを見ても、居ない
くよくよすんな、大丈夫
通り雨みたいなもんでさ
雨雲はついぞ流れてお日様が照らす
雨降って地固まるって言うだろ?
その固まった大地から
芽が息吹き花を咲かせるんだよ
だから大丈夫、
この雨は花を咲かせる為の通り雨なんだから
今回も我ながら良いことを言った、
コイツが女にフラれる度に居酒屋に呼び出される
これでコイツも元気になるやろ、と思ったら
二回目、
向かいで死体の様にうっ伏せてたヤツが急に呟いたので
えっ?何?
何のことか理解出来ずに聞き返すと
テーブルに俯いていた顔をようやく上げ、
真っ赤に腫らした目を真っ直ぐこちらに向け怨めしそうに、もう一度呟く
それ、二回目、
前も言ってた
言われて思い出す
確かに前にも同じく通り雨の話をしたかもしれない、
ゆかりちゃんの時だった気がする
花、咲かないじゃん
そういうとまたテーブルに顔を伏せた
まいったな、今回は深刻だ
忘れてたのは悪かったけどさ
毎回お前が恋して雨にフラれる度に
慰めの名言を考える俺の身にもなって欲しい
いい加減、とっとと花を咲かせてくれよ
『通り雨』
【通り雨】
ねえ、行かないでよ
もう少しだけここにいて
この雨が止むまで
作品No.180【2024/09/27 テーマ:通り雨】
※半角丸括弧内はルビです。
「最っ悪!」
言いながら、杏妃(あずき)は雨に濡れたアスファルトを踏みつける。その度に、水が跳ね、杏妃の足を濡らした。
「さっきまで晴れてたじゃん、ふざけんなよ」
独り言を呟きながら、杏妃は駆ける。
自宅を出る前、よく晴れた青空を確認していた杏妃は、傘を持たずに家を出ていた。顔も髪も服も、どれもバッチリ決めてきたというのに、突然の雨でそれらは完璧ではなくなっていた。自信満々に、鏡の前で決めポーズまでして家を出てきた杏妃にとって、この雨は最低最悪のモノでしかなかった。
「……って」
杏妃は立ち止まり、空を見上げた。まだ雨は降り落ちているものの、灰色の曇り空から一転、空はまた青さを取り戻していた。
「言ってるそばから晴れてるし!」
喜べばいいのか、怒ればいいのか、わからなくなりながら、杏妃は学校への道を急いだのだった。