『通り雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「通り雨」
今日は外を歩いていたら、雨が降ってきた。
傘をさして歩く。
用事を済まして、夕ご飯の用意を買って帰る。
不意にすごく悲しくなった。
訳は分かってる。
雨の降ってない、建物の階段に隠れて泣く。
雨と共にとめどなく涙がでてきた。
ぽつりぽつりと、とめどなく目から溢れ出る。
顔がみたいと思った。
それだけで、大丈夫になれる。
不意にそう思った。
しばらくして、私は涙をふいて立ち上がった。
9.27
急に降り出した雨に皆の足が止まる
地下鉄の出口は人が溜まっていた
僕は走って行こうと思ったんだけど
君の姿が目に入った
君も傘が無いらしく
軒先の先まで出て、空を覗き見ていた
僕はその仕草にやられたんだよ
この雨足だもの、そんなに早く止むわけないのにさ
なのに、覗き見たら濡れるに決まってるじゃないか笑
わぁーって、慌てて中に入ってくる君
もう可愛いくて、可愛いくて仕方ないよ
通り雨がくれた僕への贈り物
通り雨
今年の夏も通り雨で、
洗濯物、
たくさん濡れました。
色気のないお話、
濡れたっていうのに。
2人でお出かけしていた時、突然雨が降った
慌てて近くの木の下に入って雨宿りをした
いつもより2人の距離が近くて
雨音で周囲の音が掻き消されて
まるで世界には私たち2人しか居ないみたいで
心臓が高鳴った
そっと手を伸ばしてみるけど
恥ずかしくて結局手は繋げないうちに雨は止んだ
空よ、お願いです
もう一度、あの雨を降らせてください
『通り雨』
いろいろあるね
生きていたらね
あなたは言って
なんでもないように
微笑んだ
わたしには見せない
笑顔の裏を
遠い風景を見るように
わたしは眺めている
こんなのは
通り雨みたいなものよ
取り繕った笑顔を
はぐらかす意味を
わたしは知っているから
知らないふりで目をふせて
雨に濡れるあなたの心に
黙って傘をさしてあげたい
#通り雨
今日君に似てる人を見かけた
でも君であるはずがない
君はもう写真の枠の中にしか居ないのだから
犯人は飲酒運転のトラックだった
まるで通り雨のように君はこの世を旅立った
犯人を恨んでも恨みきれない
通り雨が僕の頬を濡らした
ただそんな毎日が続いていた
いつ人は死ぬか分からない
だから毎日を後悔のないように生きていかないといけない
人は皆見失ってる
手足が自由に動くだけで
目が見えるだけで
しゃべれるだけで
聞こえるだけで
誰かを愛し愛されるだけで
この文字を読めるだけで
朝起きて呼吸できるだけで
人は皆幸せだという事を
#通り雨
突然の通り雨
あー今日はついてない
小洒落たcafeの軒下で雨宿り
同じ事を考えたのか君も雨宿り
同じ大学で時々見かける君
話した事はないけれど
気になる存在
勇気を出して
雨が上がるまでお茶でも飲みませんか?
と声をかけると
私もそう思ってたと返す君
通り雨も悪くない
「」
どんよりした空気。
頭が、体が、重い。スマホを持つ手を額に当て、目を瞑る。冷たい。けど、すぐに熱を持った。
ザザァと屋根を打つ雨。とうとう降り出した。
気分すらも、重い。
ザザァ ザァァ
「」
だから雨は、嫌いだ。
いつの間にか止んだ雨音。眠っていたようだ。知らずに濡れた目元を拭い、枕元に転がっていたスマホを手に取る。
「空、綺麗だよ」
待ち侘びたメッセージ。おぼつかない足で立ち上がり、カーテンを開けた。
―――なんだ、雨も悪くないじゃないか。
「昨日のこと、ごめんね」
「こちらこそ。ごめんなさい」
今は、心まで晴れている。
雨は僕を癒してくれる。
体の疲れではなく、心の疲れを流してくれる。
みんな雨を嫌う。
でも僕は雨が好きだ。
降る前の独特な匂い。
アスファルトの濡れた匂い。
雨上がりの空ほど美しいものはない。
これらは全て雨が必要なんだ。
この世に必要じゃないものなんて無いんだ。
『通り雨』
通り雨はめんどくさい。急に降って、急に止む。
私は通り雨が来ると毎回思う。降るなら、降ってくれと。前、雨が降って来て傘を取りに帰ったことがある。傘を持ち、いざ外に出ると雨が止んでいる。
通り雨は嫌いだ。
通り雨
通り雨だと思ってた。
知ってたけど待つ時間がもったいなくて
屋根のあるところから飛び出した。
すると案の定ビッシャビシャ。
しかも滑って転けそうになる。
ま、いんだけどさ。
通り雨、なんてこともないただの通り雨だ
傘を忘れた私にとってはとても嫌だったが、
友達にとってはそうではないようだ。
友「主人公… 振れたよぉ…」
私は何も言えなかった。
私には関係ない事だし、
言っても何も変わらない
私はただそっと隣にいてあげた。
この雨ずっと続いて欲しいな、そしたら友達も周りを気にせず、思いっきり泣けるのに。
なんで、通り雨なんだろう
通り雨
ザッと屋根を打つ雨音が響く
慌てて窓を閉めるとガラス越しに雨粒が流れ落ちた
薄暗く雨が激しく降っているが川を挟んだ向こう側は青い空が広がっている
しばらくその景色を眺めていると不意に音が途切れた
青空が勢力を広げてこちらに近づいてくる
見ている間に太陽が雲の隙間から姿を表すと七色の光が雲と空を繋げた
暑い夏がやってきた
通り雨
辛いことも
嬉しいことも
きっとぜんぶ通り雨
新しい色の雨が降っているうちに
雫を集めておかないとね。
次にいつ、この色の雨が降るか分からないから。
あの人への気持ちも
通り雨のようなものだったら
これ以上「悲しい」が続くことは無いのにな。
「通り雨」
急に降り出した雨に
慌てて近くのお店の軒下をお借りする
同じように走って来た君
と
どうにかなるなんて事はなかった
つまんなーーーꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)あはは
《 通り雨 》
”通り雨”
今日雨が降った。
私は傘を持ってくるのを忘れていた。
振ったのは夕方で私が帰宅しようと
思っていた時だった。私は雨が嫌いだ。
ジメジメしているし頭も痛くなってしまうからだ。
雨で濡れたけど別にどうでもよかった。
なんなら今日は冷たい雨が気持ちいいとさえ感じた。
いつもなら嫌で仕方が無いのに。。。
私は雨に濡れながら泣いていた。
気づいたら頬を涙が伝っていた。
雨が降ってくれたおかげで涙は周りにバレない。
明けない朝はないというようにやまない雨はない。
そう思っていた時雨が止んだ。
そして空には虹がかかっていた。
生きていれば辛いこともあるけど
前を向いて頑張ろうと思った。
山の天気は変わりやすいとはよく言うが、まさかここまで悪天候に見舞われるとは予想外であった。
ぽつりぽつりと雨が降ってきたと思えば、バケツをひっくり返したような豪雨へと変貌した。
容赦なく全身に叩きつけられる雨粒の威力は思いの外凄まじく、痛みすら感じるほどだ。
また間断なく降る雨粒が目隠しとなって視界が非常に悪くなったのは、何より大きな痛手であった。
山頂を目指すよりも脇道に逸れた方が賢明だろうと判断し、目についた藪道を突き進んでいく。
藪道は思ったよりも浅く簡単に通り抜けてしまった。それと同時に豪雨はその勢いを急速に失い、やがて何事もなかったように止んだ。
通り雨で助かった、と安堵するのも束の間、目の前に現れたのは豪奢だが不気味な雰囲気を放つ洋館の姿。
トンネルを抜けると雪国であった──という書き出しが有名な小説のタイトルはなんだったろうか。
もしも、通り雨が抜けると怪しい洋館が聳えていた──という一節で始まる小説があったならば、どんなタイトルが相応しいだろうか──?
あまりにも異様な光景を前にしたせいなのか、そんな取り留めのない思考が浮かんだ。
テーマ【通り雨】
「なっちゃ〜ん!遊びに行こう!」
私が宿題とにらめっこしていたら、友達のりむが遊びに来た。最近ここら辺に引っ越してきたばっかり、あんまり人と話すのは得意じゃない方だけど、なぜかりむとはすぐに仲良くなれた。
「えー、今から?」
「うん!」
「でもどこ行くの?こんな田舎じゃ遊びに行くとこなんて
ないでしょ」
「む!?田舎とは聞き捨てならないな!」
「でも田舎じゃん」
「うーん、まあそうなんだけどさぁ、じゃなくて!隣町
に新しくカフェができたんだって。行ってみようよ」
「へー カフェか…でもバスある?」
「うーん、わかんない まあなくても歩きっていう手
もあるけどね。」
「えーやだよ。歩きとか、疲れるじゃん」
「もう!なっちゃんは運動しなさすぎ!」
「いいの、別に死ぬわけじゃあるまいし笑」
「お主、運動をなめておるな」
「なめてない。なめてない。 とりあえずバス停まで
行ってみようよカフェは私も興味あるし」
「お!行こ行こ」
いつもと同じようにくだらない会話をして私達は家を出た。隣町までは歩いて30分ぐらい。決していけないような時間じゃないけどめんどくさがり屋の私には歩き何て正直考えられない。りむは歩いて行くのも楽しそうだけど。
少し歩いてバス停に着く。
「えぇと今は4時45分だから…あ!」
「どうだった?」
「ついさっき行ったとこみたい 4時半だって」
「あらら…じゃあ今日は諦めるしかないね」
「えー、久しぶりの両方部活休みの日なのに。あっ!」
…なんだか嫌な予感がする。まさか歩いていこうとk…
「歩いて行こうよ!」
「やっぱり…」
「まあまあ久しぶりの運動だと思って」
「はぁ〜…」
断ったところでどうせ無理やり連れて行かれるのだから
どうせなら自分から行くことにした。全く何で休日からこんな歩かなきゃいけないのかなぁ…
「ほら、なっちゃん、早く!」
「はいはい…」
しぶしぶりむの後ろに着いて歩く。何気ない雑談をしながら、疲れたなーとか、そんなことを思っていたとき、遠くの方からサァァァと音が聞こえた。
「ん…?何の音」
「音……?うわっ冷たっ え雨?!」
「通り雨かな? とにかく雨宿りできる場所」
「え、雨宿り 公園!」
運良く公園の近くを通りかかっていた私たちは慌てて公園に駆け込んで、ドーム状の滑り台?のような遊具の中に入り込んだ。
「はぁ…びっくりしたー なんで雨?
さっきまで晴れてたのに!」
「多分通り雨じゃないかな」
「あー、通り雨、聞いたことある」
「そっ か、
はい、これタオル濡れちゃったでしょ?拭いて」
「ありがと!」
それから少し沈黙が流れた。遊具にたたきつけられた雨の音が響いてくる。なぜかだけど、とても懐かしい気持ちになった。昔もこんなことあったような気がする。
「……ちゃん、なっちゃん!」
「わっ あ、もう拭いた?」
「うん、ありがとう どうしたの?ぼーっとして」
「ん………いや、なんでもないよ」
「えー!絶対嘘じゃん 教えてよ〜」
「……! やだよ、バーカ」
「え、なっちゃんがバカって言った!どうしたのバカなん
か普段言わないじゃん」
「いや、ちょっと懐かしかったなーって 似てるね」
「えーどういうこと!?」
「秘密、教えなーい ほら、雨止んだよ早く行こう」
「…?うん!!」
♯通り雨
通り雨
鼻頭に水滴の気配を感じ、それを拭っていると一気に雨が降ってきた。それほど強くは無いが、弱くもない。向こうの方は明るいから、きっと通り雨だろう。急いで折りたたみの傘を広げる。
昔、通り雨は魔法だと信じて疑わなかった時期がある。どこかの魔法使いがほうきに乗るのを嫌がって、代わりに雨雲に乗って移動している。だから誰も知らない雨は魔法で、その魔法にあやかれる偶然を傘で遮るのはもったいないと、たとえ傘を持っていても差さなかった。結局、風邪を引いたら困るからと何度も諭され、私は傘を差すようなった。そのうち、魔法のことなど忘れてしまった。
思い出したのは、信号待ちをしている少年が傘を差していなかったからだ。雨粒を払う素振りもなければ、視界が滲む雨に顔をしかめる様子もない。彼こそきっと、雨の魔法とそれを操る魔法使いに祝福されているのだろう。幼い私と同じだ。
雨足はだんだん弱まってきた。そろそろ上がる頃だ。