『透明な水』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ミネラルウォーターも水道水も透明な水。
見た目は同じなのに成分の割合が違うから値段も価値も違う。
違うモノ。
本当に?
【透明な】
君の目から落ちるあたたかい涙
君の額から流れるしっとりした汗
君の口からこぼれたねばねばした唾液
君の股から溢れる充満するアンモニア
君の鼻から垂れる揺れる鼻水
【不透明な】
君の腕から飛び散る赤い糸
君の口から溢れた血反吐
君の鼻から垂れる僕の証
君の透明な肌に付いた青紫と赤色のバッジ
と
それを覆うウェディングヴェールとリボン
不透明な僕に染まった透明な君が大好き
『透明な水』
実のところは私達
みんながみんな水の中
だけどだーれも気が付かない
何故なら水が透明だから
……科学の力で気が付ける?
いやいやそんなの意味ないですよ
何故なら宇宙も水中だから
この世の全ての法則なんて
この水ありきのものなんです
仮に気が付けたとしても
その瞬間に苦しくなって
声も出せずに溺れちゃうんです
悲しみや苦しみを
たっぷりの透明な水で
透明になるまで薄めよう
透明になった悲しみは
深い湖に流れ込んで
冷たく青く
静かに美しく
空のいろを映して光に揺れる
「透明な水」
#111
不自然
過去をフィルターにして水をつくり、
未来をフィルターにして珈琲を淹れよう
美味しくできるかどうかは、現在しだい。
※透明な水
テーマ:透明な水 #189
透明な水があることが当たり前過ぎて、
大切にできない。
無駄遣いしてしまう。
そんなことがある。
世界には水がなくて苦しんでいる人がいるのに。
水をくむために何キロも歩いている子供が、
同じ世界に住んでいることを忘れてしまう。
僕よりも小さい子が、
学校にも行かず働いている。
仕事をしている。
そんな現状を身近に感じることができないから、
忘れてしまう。
世界にいるみんなが、
幸せになるには、
あと何年月日は必要なのだろう。
※
♡2500ありがとうございますm(_ _)m
─透明な水─
私の頬に、透明な水らしきものが流れた。
それは少ししょっぱくて。
でも同時に嬉しくて。
こんなに泣いたのは久しぶりだよ。
まさか、あなたの『大好き』って言葉で泣いちゃうなんてね。
水が流れる音が好きだ。
川の、水が流れていく音。コポコポとでも言おうか。
朝は、その音を目覚ましにしている。
マインドフルネスの音楽だ。メロディーがあって、
そのバックに、水が流れている。
穏やかなメロディーと、清流を思わせる音。
心地よい音楽で目を覚ます。そして、私の1日が
始まる。
「透明な水」
透明な水
その噴水は街のシンボルでした。
かつて、その街が繁栄していたとき、その噴水はとても透き通った水で満たされ、七色の虹が控えめに現れる素敵な場所でした。
皆が噴水の周りで歌い、踊り、笑顔であふれるそんな場所が、今では見る影もないくらいにひどい有り様でした。
美しい大理石で作られたその噴水は汚れに汚れ、水はどす黒く、緑色に濁り、辺り一帯は廃れてしまい、人一人いませんでした。
そんな中、一人の少女がバケツに透明な水をたっぷり入れて、噴水のもとへとやって来ました。
少女は持ってきた水を噴水の中へと入れて、空になったバケツを持って、またどこかへと行ってしまいました。
しばらくすると、少女はバケツに透明な水を入れてまた噴水へとやって来ました。少女はただひたすらにその行為を続けました。
だって、少女は信じていたのです。いつかその濁った水が、また元通りの透き通った水に戻ると、本気で信じていたのです。
その水の綺麗さが、この街の繁栄と関係していると少女は信じていたのです。
戦争に負け、冬場の大飢饉に、流行り病と、その街の人々は多くのものを失いました。それと同時に噴水の水も汚く濁っていきました。
その噴水の水に美しさを取り戻すための聖女も、どんな願いだって叶えられるような崇め恐れられる魔女も、その街にはもういませんでした。
だから、少女は一人、今日も水を汲みに行くのです。決してたくさんあるわけでもない、何なら貴重なその透明な水を汲み、噴水の水へと注ぐのです。
混ざることで多少薄くなるその濁りを見て、少女はその希望にかけたのです。濁った水に映る少女の瞳はまだ、死んではいませんでした。
いつか、きっとよくなる、と。また前のように、素敵な日々に戻れる、と。
頬を伝うもの。いやに冷たいそれに、目を眇める。
不愉快には違いないが、振り払うほどの量でも無い。指を伸ばす代わりに、瞬きを幾度か繰り返す。
やがて温度を奪いつつ乾いていく雫。
私の頬を伝うこの雫を見た者は涙と思ったか、汗と思ったか、それとも雨か。
どれだとしても。濁り無く、透明であったとしても。
埃まみれの不純物だらけであることは、疑いようも無いというのに。
※透明な水
命の水 水は必ず生きてくうえで必要
花も木も 動物(もちろん人)も
すんだ透明な水大事。
『透明な水』
透明な水、そんな物もかつてはあったなぁ、と僕は思う。
一体、どのくらい昔の事だろう、突然、海の水が濁り出した、とテレビのニュースで言っていたのは。
そのうち、あっという間に海、湖、池、沼、そしてとうとう水道の水が濁って真っ黒になってしまった。
テレビを入れれば、有識者といわれる連中が、ああだ、こうだ、というけれど、何故そうなって、元に戻るのかは、結局のところ、誰にもわからないのだ。
危険物質を扱う人達が、ものすごい重装備で水を汲み、いろいろな所で、ありとあらゆる検査をしたのだが、その、墨汁の様な物が何なのか、わからなかった。
皆、がっかりした。
世界中で、ミネラルウォーターが品不足になり、スーパーに入荷する日は、前日の夜から並ぶ人もいた。
それでも、2リットルの水がひとり2本まで、と言われると、並んでる人達から怒号が飛び交った。
「オイ!うちは赤ん坊がいるんだぞ!」
「何言ってるんだ!誰でも水は必要なんだよ!!」
と、騒ぎになった。
しかし、お店の人がスピーカーで、「列を乱したり、騒ぐ方にはお売りできません!」と言うと、たちまちみんなシン、となり、大人しくまた待ち続けた。
そのうち、海外の特別な機関が、飲用には向かないけれど、手を洗ったり食器を洗うくらいでは人体に害はない、と発表した。
そして、研究を世界中で続けて、とうとう、特別な浄水器を水道の蛇口につけると、なんと飲む事が出来るようになったのだ!
でも、手を洗うのもためらっていたり、使い捨ての器を使っていた人達も、すでにミネラルウォーターが世界中で少なくなり、値段は信じられないくらい高騰した事もあり、国が配った浄水器をつけて、おそるおそる手を洗ってみた。
出るのは黒い液体だけど、別に洗った手は黒くならないのだ。
そして、どの家もお父さんが、家族みんなが見守る中、ためらいがちに浄水器を通った黒い液体をコップに汲み、真っ黒なその液体をゴクリ、と一口飲んだ。
家族から「体、変な感じはない?」「不味い?」「どうなの?!」と一斉に聞かれ、首を傾げ「……特に、変な味ではない」と言い、家族がワッと喜ぼうとすると「だけど」とお父さんが言い「やっぱり水とは何かが違うな」と言った。
特にその後、お父さんに異変がないのを確認した家族が、みんな、恐る恐る黒い液体を飲んでみる。
そして、少ししてから「うん」「お水とは確かに違うけれど」「飲めるね!」と言い合い、そのうち我慢していたので、みんなゴクリと喉を鳴らしてコップの黒い液体を飲み干した。
「あ〜!久しぶりに喉の乾きが止まったよ」などと言いながら。
そして、みんなそのうち浄水器をつけた黒い液体に慣れていき、普通に飲むようになった。
ただ、見た目が良くないので、ガラスのコップが売れなくなった。
陶器のマグカップや湯呑みで飲むようになった。
そして器も黒が売れ始め、他の色の物が売れなくなり、器という器、箸もスプーンもフォークも、割り箸まで、真っ黒い物しか無くなった。
お茶を入れても黒いが味は、まあお茶の味だ。
コーヒーは分かりづらいから、違和感なく飲める、というのでコーヒーの売れ行きが格段に上がった。
子供はココアをみんな飲んだ。
洗濯する時ためらったが、黒い液体で洗っても、色は全然付かなかったので、みんな安心して洗い出した。
いつの間にか『黒い液体』と呼ばなくなり『水』と言うようになっていった。
人というのは、生きる為にどんな状況でも慣れていくものなんだな、と僕は思った。
生まれた時から『黒い水』しか知らない子達もどんどん増えてきた。
学校の教科書にも、いつからか『昔、水は黒ではなかったそうだ』と載るようになった。
ある時、公園のベンチに座って心地いい風に吹かれていると、小さい子が走ってきて、「ねぇ、おじいさん」と言った。「なんだい?」と僕が言うとその子は「おじいさんが僕くらいの時って、お水は黒くなかったの?」と聞いてきた。
「そうだよ、分かるかな。透明の水だったんだよ」と言うと、ぽかんとして「とうめいのお水って何?」と言った。
「ああ、そうか、透明のお水は分からないね。ガラスみたいな色のお水だったんだよ」と言うと「……ガラスみたいにむこうがわがみえるお水?」「そうだよ」と言うと「へーんなの」とキャッキャと笑いながら行ってしまった。
お風呂も今は真っ黒だし、昔は透明で、わざわざ粉を入れて色をつけていた、と教科書にはやはり載っていた。
僕は知っている。ガラスのコップに注いだ透明の水のきれいだった事。
海の水が青くて透き通っていた事。
だけど、『透明な水』を、生まれた時から見たことが無い人が、もう大半になってしまった。
なので、『透明の水って何?』という質問が1番苦手だ。
この世に今現在、ない物をどうやって教えるのか。
今では水は黒いのが当たり前なので、またガラスのコップが売られているようになった。
ビールも最初のうちこそ、金色ではなく黒っぽくて、でも黒ビールがあったから、意外とアッサリ受け入れられた。
出来るなら、もう一度暑い時期、冷やした『透明な水』をグラスに注いで眺めてみたい。
そしてだんだん、グラスが汗をかいたようになり透明な雫が下に伝わっていく。
それを喉を鳴らして一気に飲み干す。
今はもう、叶わない贅沢。
僕らの世代がいなくなったら、水が透明だった事を事実として、知っている者は完全にいなくなる。
それはちょっと悲しいな、と僕は風に吹かれながら考えていた。
私たちは一人一人が透明な水のようです。
内面の窓を外に映し出し、
3次元の世界に幻想を生み出していきます。
その現象を「Reflection(反映)」と呼びます。
そして、その世界で私たちの意識は
思い切り遊びます。
しかし、本当の姿は水を通じて
オーバーソウルからの光が
満ち溢れているのです。
そこは常に新たなエネルギーに満たされます。
何色でもないその物質で
何色にでもなれる僕らが成っている
何色にでもなれる僕らは
何色でもないその輝きを目指す
「テーマ:透明な水」
水道から透明な水が当たり前のように出てくる環境に感謝。
透明な水はなんでも写してくれる
なんでも
なんでも
なんでも
私が必死に隠してる
醜い悪意も
自分の気持ちが他に侵食されていく
まるで水に絵の具を垂らされたように
何も汚されてない
そんな私はどこに行ったのか
社会人は汚くなっていく
濁った水になっていく
何も考えてないくせに考えれないくせに
水だけは濁っていく
透明だった無色透明だった時代はどこへ
遠い彼方に消えてしまった…
テーマ:透明な水
透明な水でまず頭に浮かんだのは、せせらぎだよね
綺麗な透き通ってる綺麗な水
その次に
あ、涙も透明かって
2つ浮かんだ
そして、今浮かんで消えたのは
感情も透明か?って
今ね、好きな人に送る感情は透明で綺麗でって書こうと思ったんだ
でも、考え直した …本当に綺麗かな?って
その人の事を好きな気持ちに嘘はないから透明だとしても、その他はどうだろうと
嫉妬、独占欲だって入ってる はたまた性欲でさえ
それは、それらの感情は本当に透明か?
絶対濁ってるよなって
だとすると、それさえも好きという感情で一括りになるから「好き」は透明でも濁ってしまうなって
…中にはね、もちろん透明な水以上に透明な「好き」を送ってる人もいるだろうから断言はできないけど
そういう人がこれ読んだら、全力の土下座をプレゼントしたいと思います
だから、テーマの透明な水にはそぐわないやって思って頭から浮かんで消えた
あ…シャボン玉みたいと言えば
それはそれで、テーマには合ってるかな?
まぁ、人間の感情に透明なんて存在しないのかもしれないけど
でも、ほら!
いくら感情が濁ってたとして、涙は透明だよね!
ね!?
まず「悲しい」という感情
きっと雨が降ってる時の水溜まりのような
次に「憎悪」に似た感情
表現しようのない、それはそれは黒いもののような
「楽しい」という感情
明るい夏の向日葵のような
気持ちのいい春の木漏れ日のような
最後に「好き」という感情
さくらんぼみたいな甘酸っぱいような
優しいピンクのパステルカラーっぽいような
暖かい安心するものに包まれてる時のような
不思議だよね
感情を感じるところは1つしかないのに
その感じた感情は1つどころかいくつもあるんだよ
いやー…人間って不思議
さて、長くなったや
テーマに戻ろ
感情はいろんな色があって
その色はね、感じた個人のそれぞれの色になって
表現すればきっと100にも上がりそうな勢いだと思う
だけど、その中で唯一共通してる色があってね
その感じた感情が溢れて出てくる時は皆、透明なんだ
抑えきれなくて、溢れ出して
それは1つの感情の色で、1つの感情表現で
その【透明な水】は色なんて持ってないのに
感情を表す事ができる不思議な水だよねって
僕は思うんだ
綺麗に見える
濁りのないと信じる
ただこの先にある真実は
私には拾えていない
教えてくれるまで
待ってるよ
透明な水
私を透かして世界を見ないで
透明な水って、あれ私です。
器がなければ形すら取れなくて、ちょっとした衝撃で飛び散って、なにもなくたって少しづつ減っていって。
それから流動的。流されやすくて、ほんのちょっと傾けられただけで下へ下へと向かうの。みんなそうだよって、そんな言葉に傾いた私はえっちらおっちら、決断っていう嘘で隠した自己防衛。みんなと一緒なら、大丈夫だもの。
私ってやっぱり透明な水だわ。たまには誰かの視線を少し歪めてみて反抗するけど、大抵気づかれないもの。透明だからできたことなのだけれど、透明だから気づかれないの。
あのね。透明な水って、あれ私です。墨汁なんて、垂らさないでね。