『透明な水』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「ずっと羊水に浮いていたかったなー」
「何言ってんだお前」
「そしたら働かなくて良かったのになーって」
「お前どんだけ仕事嫌いなんだよ」
「ははっ(辛い、苦しい、つまらない、報われない、助…なんて誰にも言える訳ねーよな)」
透明な水
水は透明だけどね
わたしの体の中にも水が含まれてるけれど
透明な水を作り出せやしない
あ
テレビで見たことあった
旅するクイズ番組だったかな
バツゲームで
砂漠でビニール状のものをかぶって
自分の体から出てくる水蒸気の水滴をあつめて
それを飲んでたような
それって
透明な水だったな
むちゃしやがって
ねぇ、知ってる?
水って実は、透明なんだって。
ずっと、青色に見えたな。
周りから見たら、色んな色なのに実は、なんの色もないんだね。
(フィクション) 透明な水
水が透明であることが当たり前じゃない、と知ったのは、子どもの頃、祖父母の家に遊びに行った時だった。
車で田舎の道を走っていた。私は母のスマホでゲームをしていたが、父の
「○○○、川が茶色いよ」
の声で、私は窓の外を見た。
普段透き通っていた川は、見たこともないぐらい、汚く濁っていた。
「パパ、川がコーヒー牛乳みたい!」
と私は言った。
母が、鈴を転がしたような声で笑った。
その日、私は祖父母の家に泊まった。
一晩経った川の水は、元のように透明に戻っていた。
大雨の後の川は濁る、ということを知識として知っている今の私は、多分もうあの頃のように透明じゃない。
透明な水
ある時、水が喋った。
いつもの普通な、ただの透明な水道水だ。
ぴちょん
と蛇口から落ちた音はこう言った。
「私、今は水なの」
いやいや待て、ただの音だった。
けれど私にはそう伝わったのだ。
今は水?
どういうことだろう。
水ではない時もいつかはあるということ?
私は混乱し、自分の正気を疑った。
また、水が落ちた。
ぴちょん
あ、これは普通にただの水音だ。意味は理解できない。
そんなことが一度だけあった。
念の為仔細を医師に相談してみた。
私はおかしくなったのか。
しかしどの医師に話しても病の疑いは無いと言われた。
仕舞いには「病気になりたいんですか?」
とまで言われてしまった。
ふむ。
ならば事実を受け入れるまでだ。
今の私には水の気持ちはわからないから、なぜそれを教えてくれたかは理解できない。
そうだな、私が水になる番が来たら誰かに伝えてみよう。
「私、今は水なの」
私は穢れて油膜の張った、薄汚い水だった。
全て洗い流して一生に一度くらい綺麗になりたかった。だから私はありとあらゆる液体をお腹がいっぱいになるまで飲み下し、それを口から何度も何度も吐き出した。繰り返し続けた。胃液も胆汁も何もかも出し尽くした後、私は体の中にまだ赤い水が溜まっていると気づいた。
肌を切り付け傷口を水に浸す。それが濁っていくたびに透明に近づける気がした。肌からは血の気が引いて、青に近い白になって萎びていく。それはどう見ても透明とは程遠かったけれど、私にとっては十分だった。
死ぬ間際、限界まで「透明」に近づいた自分の体を鏡で見た。本当に本当に幸せな気持ちでいっぱいだ──そう思った時、瞳から雫が垂れ落ちた。それは今まで見た何よりも透き通った液体で、私はゆっくりと微笑みながら生涯に幕を閉じた。
『透明な水』
一夜寝の
終わりむかえる
さみしさに
透明な水
ただほほつたう
『透明な水』5/21
透明な水か、
日本に住んでたら当たり前に感じるけど
世界レベルで見ると凄いことだよね。
でも、透明だから飲めるとは限らない
海水は飲めないんだ。
なら、消毒液なら飲めるかなって、
人間は、消毒液を飲めません。
いや、日本人以外も飲まないよ!?
でもアルコール、、、いや飲まないよ!?
透明な水
“何にも染まらない”と言う強い意志と
“何色にもなれる”と言う変幻自在な身体を持つ
─ぴちょん。
雫滴る灰色の日。髪にも手にもガラス玉のような水滴が掛かり、光を反射している。
水溜まりは波紋がゆらゆらたなびき、どれもこれも美しかった。
こんなに透明な日は、何もかもが美しい。
お題
透明な水 より
お題 透明な水
夜の帰り道であなたの後ろ姿を見つけた
声をかけようと走る私の横から
知らない誰かがあなたの胸に飛び込む
透明な私の心を濁らす思い出になった
このまま気付かないふりをしてるから
今日はあの人の家に帰りなよ
お題《透明な水》※よくわからない世界観
ここに、透明な水が入ったコップが三つあります。
これを一つでも飲み干さないとあなたはこの部屋から出られません。
さて、あなたはどれを選ぶ?
右?真ん中?左?
実は全部毒入りの水かもしれません
実は全部一緒の水かもしれません
逆に、水なんてないのかも
さあ、決心がついたら目を閉じて想像をして、どれが最良の結果か考えなさい...一度しかないこのチャンスを無駄にしないように。
...おやなんと、三つの水を全て一つのコップに移す想像をなさったのですか?
そうですか、そうですか。いえ、なんでもありません。
一つでもいいのに、全部混ぜるなんて驚きですね。
さあ、水を飲み干して下さい。考え直しは出来ませんよ?
さあさあ、もうあなたのゴールはすぐそこですよ!
題.透明な水
「水中で泣いている人の涙に気付けたら」
なんて言いながら、
地上で泣いてたとしても
どうせ見て見ぬふりをするだろうに。
「透明な水」
覗いてみよう。
何もない。何もいない。
そんな場所が永遠に続く。
手を入れてみよう。
心なしか手が綺麗になったような。
そんな気がする。
流れて、川になる。
生き物が生きる場所に。
ああ、こんな心になれないだろうか。
私も君も。
汚れがなく。
好きだと思える。
人が寄ってくる。
そんな心に。
それらは当然でいたいからきっと
氷でも水蒸気でもその可視性を捨てて
ワタシなんかココにいないっ!って
だからどうか彼らには
あまり触れてあげないでよ。
⚪︎透明な水
透明な水
透明な水
それはとても美しい色。
何色にだってなれる。
透明な水みたいにさまざまな色に変われたらどんなに楽しいのだろう。
#透明な水
エビワン
南アルプスの天然水
八ヶ岳の水道水も
ミネラルウォーターみたいに美味しい。
逆に大都市ほど、水が不味い(飲めない国もある)ので
水が美味しく感じられるかどうかが、住んでみたい町かどうかのひとつのパラメータ。
水が綺麗=自然が豊かで恵まれているということだから。
《透明な水》
人間の半数は水分で出来ている。
まぁおおよそ血液なのだが…
僕は少し前までメダカを飼っていた。
6ぴき飼っていたのだが、いつ数えても5ひきしか居ない。
どうやら少し濁った水に同化してグレーのメダカを見つけられなかったらしい。
そんなある日暇を持て余していたので久々にメダカの水槽の水を変えてみることにした。
カルキを先に抜いておいていざメダカを水槽へ移す。
夕方ごろに水替えをしたにも関わらず朝、僕が起きると4匹のメダカが、亡くなっていた。
今まで濁った水に慣れていたメダカたちは急に透明な水に入った途端に慣れなかったらしい。
予定が詰まっていたため、手を加えることなく残りの2匹に餌をやりそのまま外出した。
帰宅すると残りの2匹も亡くなっていた。
透明な水は透き通っていて美しいが合わない物には合わないと言うことが分かった。
僕は透明な水は嫌いでは無いが綺麗で美しい物は何だか好みじゃ無い。
美しい物の裏に潜む狂気を僕は知ってしまったから、
濁りのない綺麗な水。透き通っていて、不純物のない……かつての私も、こういう感じだったのだろうか。
気分転換にやってきた山の湧き水をすくって、私はしばらく考えた。
生まれたばかりの私も、混じりけのない水で、でもいろんなものに触れあって、いつの間にか濁っていった。
山からの湧き水は酷く冷たく、でも柔らかかった。
不純物を今から取り除くというのは、難しいものだろうか。
私はただ透明な湧き水に指をつける。
私は汚れきってしまった。疲れたのだ。
だから、もう最期にしようと、この人気のない山の中に入った。
でも、ここには人の手のおよんでいない、綺麗な自然があって、こんなふうに綺麗な水もあって、綺麗な空気が漂っている。
今の私は、自ら命を断ちたいというどす黒い淀んだ心だけれども。
透明な水から指先を離す。なんだか、少しだけ心が透明になった気がしたから。
もう少しだけ、生きてみようかな。
適当に歩いてきた山道を私は戻る。足元には透明な水が帰り道を示してくれていた。
【透明な水】
「透明な水」
無色透明なもの
遠くが透き通って見える
その透き通った世界は
現実の腐りきった世界と違って綺麗な世界
ひとつの透明なガラスに入った透明な水
それは水の塊と共に溶け
雪の溶けた跡のような水滴が
ガラスに張り付いて様々な光景を見せてくれる
無色透明で無味無臭の特徴のない水
生命には必要不可欠なもの
だがそれはひとつの世界が宿っていて
とても素敵なものなのだ