『逆さま』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
逆さまだよ
泣きたいのは私の方
そうやって何度私の気を引こうとしたの
もう騙されないから
終わりにする
逆さま
まさか?さ 逆さまなんて
ミステリには よくあることさ
股ぐらのぞいて 景色を見れば
そんな名所も あったよね
視点を変える それだけで
魔法使いに なれるんだ
青空の太陽も 夜空の月も
ぼくもあなたも ひっくり返ろう
落っこちちゃったら どうしよう?
拾ってかじって 味見をしよう
逆さま 逆さま 楽しいな
服も男女も 先生と僕らも 逆さま
相手の立場で考える
それって 素敵な 魔法だね
子どもを見てくれていた夫が「ママ、ちょっと来て」と私を呼んだ。
今日は日曜日。午前中の家事を済ませた束の間の休息時間。この後は、昼食を作らなければならないと言うのに。
「よっこらしょ」
わざと行ってあげている感を出しながら夫と子どもの元へ行く。
そこには、らくがき帳のページいっぱいに書かれたひらがな。字を書き始めた幼稚園児特有の可愛い鏡文字がたくさん。
「にちかちゃん、いっぱいかいたねぇ。じょうず、しょうず。よくかけてるね!」
次女のにちかちゃんが私に褒められて嬉しそうにしている。
夫は不満気に私に言った。
「…全部左右反転、逆さまの字だよ?直さなくても良いの?」
「良いの、いいの。自然に直るんだって。いちかちゃんもなおったもんねー」
塗り絵に夢中になっていた長女が「うん!」と笑った。
「いちかの文字は、ママがなおしてくれたんだと思ってた」
パパがポツリと呟く。
「なおしてないよ。いちかちゃんは、ママのマネっ子したり、お風呂のひらがな表で覚えちゃったんだもんね。いちかちゃん、天才!にちかちゃんもてんさい!」
二人まとめてぎゅううっと抱きしめると、ふたりともぎゅううんっと抱きしめ返してくれて、あーーすっごく幸せ。
「にちかちゃんの逆さまの字、かわいいねぇ」
「かわいいねぇ。あたしはかけなくなっちゃった」
「難しいよねー」
にちかちゃんのらくがき帳のまっさらなページ。
最初に書いたのは、鏡文字の『にちか』
パパが大きな笑顔で拍手した。
「自分の名前が書けるの?すげぇじゃん!」
「ほかにもかけるよ!『いちか』」
「おーすげぇ!おねえちゃんの名前まで!いちか、見てみて!にちかが書いた!」
父娘3人が鉛筆を手に取りはしゃいでいる。
字を書き始めたばかりの幼児の時期しか見られない、左右が逆さまの鏡文字。
可愛くて、私は大好き。
逆さま
【逆さま】
逆位置。フフフフッ。落ち込まないでくれ。占いとはそういうものだ。逆位置が良い意味のタロットもあるが…これは塔。どうあがいてもろくでもない意味だね。当たらぬもなんたら。気にしたら負けさ。それに素人の適当占いごときに一喜一憂してたらやってやられないよ。はいお仕舞い。お片付け。次は水晶占…あら、逃げられた。あら悔しい。フフッ。
会いたいけど会えないから疑う。
疑うから会っても楽しくない。
不安になりたくないけど不安探しがやめられない。
ただ好き
ただ信じてる
それだけでいーじゃない
逆さまだ
お皿に移し替えて温めたらそれなりに見えて、もうご飯すら炊く気力はなくとも冷凍ご飯を温めれば食べれる
私の愛しき電化製品は電子レンジです
発明ありがとう
あー、疲れたって向かう先はベッド
ごろんっていつもはやらない足元の方に頭をやって仰向けで寝る
逆さまになったリビングはなんて汚いんでしょう
食べた食器はそのまま、脱ぎ散らかした服はぐしゃぐしゃ、また、あそこに落ちていますのは今朝化粧の時に落ちたアイライナーですね、早くしまわないと明日絶対に探すでしょう、あそこにあるストッキングなんだ…?、今日履いたものじゃないぞ…いつからそこにいた…?
逆さまの世界に見えるのは私のズボラさ
仕事と家事の両立なんぞ何年経ってもきっと出来ない
出来る人は世の中にたくさんいるのにな…
私は出来が悪く生まれたんだな…ごめんよ、お母さん
「ただいま」
物思いに耽っていたら電子レンジとは違うベクトルで愛しい旦那様が帰ってきた
ヤバい、何もしてない…
絶対ビックリしてるよね…
その証拠にリビングに入ってきてから何も言葉を発していない
食べたままの食器、散らかった服やら何やら
寝室を覗けば逆さまの奥様
世の旦那様方、こんな奥様でも愛せますか…?
もうなんで片付けておかなかったんだ!
帰ってくるのわかってたのに!
あー申し訳ない…
顔を覆って後悔していたらギシッとベッドが軋む音がして隣に同じように寝転んだ旦那様
「これ、楽しいの?」
真面目な顔して聞いてくる
「うーん…楽しくはない、あと頭に血が昇りそう」
じゃあ、やめなよって楽しそうに笑ってくれる
お?お?いい男じゃないか
出来損ないの私に怒りもせず、同じ目線で楽しんでくれる
拝啓、お母様、あなたの娘、男を見る目はありました
ありがとう
なんかこういうのいいなって、こういう夫婦っていいなって
温かい気持ちになってたら私の愛しい旦那様は一言仰ったのです
「あのストッキングいつからあるの?」
…それは私にもわかりません
「逆さま」
小さい頃
鉄棒に膝の裏をかけて
ぶら下がって見てみた
逆さまの世界
全部がデタラメで
全部がシンセンで
私の悩みなんか
どうでも良くなった
もう1回見てみたら
また、何か変わるかな...
〚逆さま〛
僕と君は逆さま同士。
話がかみ合わないときだってもちろんある。
性格も正反対で、互いに合わないと想ってる。
だけど。
唯一かみ合う瞬間があるんだ。
それは、お花の種類について語ったとき。
お花について2人で語るとなぜか心が癒される。
逆さま
水面に住む月を
空から見下ろす月
足元を見ても
そこには水たまりがあって
空が映っていた
太陽が見下ろして
太陽を見上げている
太陽は何も見てはいない
感じてるんじゃなくて
そう思い込んでるだけで
決まってるのではなく決めてる
少しだけでも続けていければ先がある
先がないと続けられはしない
飽きがあるけど
他もしてればやれたりする
メインを定めずにやれることをやりましょう
1つでモノは決まらず
沢山が1つを定める
沢山ある内の1つに過ぎない
(題目しらず)
素直に生きる。
人は私の言動、感情に反応して
それに適した言葉をかける。
素直に生きればまっすぐ届き
偽りの仮面で生きれば
自分の心には届かないことになる。
素直に生きれば人との心のやり取りがあり
偽りの仮面で生きれば
誰とも心のやり取りができず
周りに人がいるはずなのに
孤独に生きることになる。
孤独を解消するには
仮面の下の素顔を見抜ける人物に
偶然出会うほかなくなる。
そんなギャンブルしたくない。
私は知っている。
人が変わるのに長い月日がかかることを。
なぜなら私自身が長い年月をかけて
少しずつ自分を変えてきたから。
だからなかなか変われないからといって
変わろうとしている人を
責め立てるようなことはしない。
逆さまに落っこちる。
何とか態勢を整えるために
あがきもがく
世界が逆さまになった
空は底なしの地面になり
地面は世界を覆い尽くす天井と化す
見慣れたはずの景色が
今はまるで異世界のよう
それもそのはずだ
壮大そうなことを言っているが
実際のところ
世界が逆さまになっているのではなく
私が逆さまになっているのだ
早い話が逆立ちをしている
頭に血が昇るのでもう体勢を戻すが
たまに逆立ちして世界を見ると
なかなか新鮮で面白いものだ
またやってみよう
しかし逆立ちする時は
安全には気をつけなければ
逆さま
「逆さまだと不安にならない?」
君は鉄棒にぶら下りながら突然そんなことを言う。
「えーっと…どういうこと?」
「なんかさーホラーゲームとかにない?
ほら、脅かすシーンに」
「そう言われると…ある、のかな?」
「んー世界が逆さまだとさ、不気味というか、
秩序がないというか…正しくない?みたいな」
「うーん…よくわかんないや」
「逆さまだったら非日常って感じで
面白そうだけどなぁ」
「ははっ君には悪いけど逆さまなのは
僕と君の性格だけで十分だよ」
少し呆れたように笑う君と僕は、確かに逆さまだ。
無責任に
「黒い気持ちも逆さまにすれば白くなる」
無責任に
「逆さまにすれば大丈夫」
誰も逆さまにする方法を教えられない
皆無責任に
理想を提示するだけだった
顔は笑っていたよ
頭を下げて、足を上げてみてごらん。
いつも見えている当たり前が、いつもとは違う新しいものになる。
見ているものは同じなのに
どうしてこんなにも変わるんだろう。
毎日頑張って頭に詰め込んだ情報が
コップの水みたいに全て流れてしまうような感覚。
情報過多のこの時代には、時にはリセットも必要なんじゃないかな。
さあ一息ついたら頭を戻して
また一歩一歩地道にいきていきますか
僕もなんとかやっていきます
知らなかった
開封後の保管方法
マヨネーズもケチャップも
キャップを下に
逆さまにして
冷蔵庫のドアポケ近く
立て掛けていた
ケチャップは空気を抜いて
キャップを上にして
立てるのが良いらしい
早速やろうっと🤗
✴️233✴️逆さま
逆さま
出産予定日の二週間前までお腹の中で逆子だった娘。
六千円払って習った逆子体操が効いたのかどうか定かではないが、産まれる寸前にぐるりと逆さまに戻ってくれた。
この三番目の私の子どもは、上の二人とは比べ物にならないほど気性が激しい。
嫌なものは嫌、相手が誰であれ、意に沿わなければテコでも動かない。
今思えばお腹の中にいるときからそうだった。
何が気に入らないのか、突然お腹を蹴り上げ、肘鉄を食らわし、たびたび私を悶絶させた。
そういう子だと半ば覚悟していたこともあり、かなり個性的ではあるがギリギリ想定の範囲内で育ててくることが出来た。
そんな娘が、最近制服が可愛いという理由で、某ドーナツ屋でアルバイトを始めた。
「みんな優しく教えてくれるの。良い人ばっかりなのよ。」
そう言って喜んでいた娘が「ねぇ、お母さん、」と浮かない顔をしている。
よくよく話を聞いてみると、「人によって教え方が違う。マニュアルで決まっているのに守らない人がいる。」のだそうだ。
なるほどなるほど。
まぁ大人の世界ではときどきあることだが、娘にはまだ理解が難しいらしい。
「マニュアルは守らないとダメですよって、いつもみたいにはっきり言ってやればいいじゃない。」
私はからかい半分にそう言ってみた。
「あのねー、私もう子どもじゃないのよ。そういうのはとっくに卒業してるの。」と呆れ顔の娘。
「卒業した上で、どう立ち回ったらいいかをお母さんに聞いてるんじゃない。」と続けた。
ほー、言ってくれるじゃない娘。
中学一年で学校に行く意味が分からなくなったと、自主的に正規のルートを外れて以来、紆余曲折あって高校生といういわゆる正規のルートに戻ってきた娘。
いつの間にそんなことを言えるようになったのだ。
「あーそういうことね。まぁ、あるあるよね。私だってその状況なら悩んじゃうわよ。」
「ふーん、お母さんもか、そっかそっか。」
娘は満足気にニヤニヤしている。
どうやら私は娘にとっての解を導き出したらしい。
「まぁ私なりにやってみるわ。」
娘はすました顔で自分の部屋へと戻っていった。
頑張れ、娘!
私は彼女の後ろ姿を見送りながらそう心の中で呟いた。
お題
逆さま
ふと、昔の写真を見返してみる
修学旅行の時のだ
金閣寺を撮影していた
秋晴れで鏡湖池にも逆さまの金閣寺が映る
数少ない奇跡の1枚だ
清水寺から撮った仲良し4人組の写真
夕日が映える
それぞれの道へ進み
会うことも連絡することも無くなった
あの頃の自分に再会したいから
また京都へ行こう
見てごらん、
お月さまが
逆さまだよ、
湖に写った月。
見方によって
感じ方もかわるんだね、
「逆さま」
物理的に逆さまになれない。運動神経がないからだ。
逆上がりは小さい頃からずっとできない。いつも、手が滑ることを言い訳にしてなんとか免れてきた。倒立は補助なしではできない。補助ありにしても、何度か練習しないと怖くてできない。
今まで逆さまになったとき、世界が違うように見える。
みんなが天井を歩いているようで不思議だ。私もこんな風に天井を歩きたいなと思うが元に戻ると、床か…という残念感がある。
そういや、ブリッジをすれば逆さまになるか笑
でも頭に血が昇る感覚がな…耐えられないんだよな。