『逆さま』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
逆さまに落ちていく。そう簡単には昇っていけない。目の前の当たり前が音を立てて崩れていってもう立ち上がれないかもしれないって思ったあの頃のこと今もずっと覚えてる。
テーマ【逆さま】
お題「逆さま」
レジ袋が有料になってから、数年ずっと、ごみ袋を捻出するのに、色々袋を集めている。私の家には、生活で溜まった袋を、一ヶ所にまとめて収納するかごがあるのだけども。今日新しくそこに入れる在庫が来た。
毎週届く通販の食材、そこにあった包み袋。それを中身の食品と切り離す。その袋、発泡スチロールでドライアイスとかと一緒に食品と冷やされてた保存状態で、表面に水分とか、ドライアイスの欠片が着いてるんだよな。それ乾かすのも面倒だから、無視して手に取った。けど、それで手拭くのも嫌で、いつもの習慣の通りに簡単に畳もうとする。けど、手が濡れる。だから、袋の口が上下逆だっただろうけど、とりあえず収納かごに突っ込んだ。逆さまなんだろうな。
袋種類について考える。
雨の日の新聞を包んでる袋、とか、生協で頼んだ材料揃ってる料理のキット、を包んでる袋、とか。なんか、今書いて気づいたけど、包む中身の内容によってその袋の破れにくさが違ったなーって思った。そのへん用途別に質感とか強度を変えてるんだね。制作者の考えを感じられていいね。人間の知恵を感じる。
あーあ、私とあの子の立場が逆さまになったらいいのに。
逆さまだったら、貴方は私に特別な目で見てくれる?それどころか私の事を楽しそうに話してくれる?
。
。
。
そんな事が起きたらいいな…なーんてね
身長も、声も、髪の長さも。
高くて、低くて、長くて、短くて。
好きなものも、嫌いなものも。
嫌いで、好きで、好きで、嫌いで。
全部、全部違う君と。
生まれ変わってもきっと逆さま。
ねっころがって、目を閉じて足を少しだけあげてみる
私は宇宙を歩いてる
「逆さま」
頭から、逆さまになって、落ちて行く。
よく走馬灯のように、って言うけど、ホントにそんな感じで今までの人生が思い出される。
幼かった頃、両親と遊んでいた私。
小学校の運動会、友達との遊び。
中学校の卒業式、初めての彼氏。
受験、大学生活、初めての夜遊び、お酒。
そして、初めて貴方と出逢った日。
結婚式、新婚旅行。
もう、よく自分の頭の中にこれだけの情報が詰まってるな、と思う位、沢山の色んな事が次々に流れてく。
そして、貴方に屋上で押された記憶。
彼女のお腹には、貴方との子供。
貴方は、私より彼女を選んだんだね。
私を押す瞬間も、貴方の瞳の中には全く躊躇も後悔もなかったよね。
最後の、嫌な記憶。
でも、いい記憶も一つ。
落ちる瞬間、貴方の腕を掴んだから。
貴方も今、一緒に落ちてる。
題【逆さま】
キーンコーンカーンコーン…。
授業の終わり。
「莉緒と、隣になりたいな~。」
「えぇ?まだ想いを伝えてないのか?」
「う、うん。莉緒は僕よりもかいのことが好きだよ。それに、自信がない。」
「ファンクラブがある隼人がなーにを言ってるんだか~!」
「太陽だって、サッカー部のエースじゃん。」
「隼人は、高等部の王子様!」
「そうなんだ?」
「今知った系!?」
「うん。別に興味ないし。」
「ったく、なんでこいつがモテるんだか、、、」
「…へ~!あははっ。かいくんたら相変わらず面白いね!」
「そうですか?」
「っ。…。」
「なになに?嫉妬?(笑)」
「違う…。」
「へー(笑)」
キーンコーンカーンコーン…
「では、席替えを始めたいと思います。順番にくじをひいていってください~!」
「どこかな?」 「隼人くんの隣が良い~!」
「え~!私はかいくんはかな!」
「分かる!しずかなのに面白いのも素敵だよね!」
「ね~。」
「楽しそうだな~。」
「?莉緒さん。くじ引き、ひきましょう。」
「あ、うん。ごめんね!」
「なんで謝るのですか?」
「え、あ、ごめん。」
「ふふっ。謝りすぎですって。」
「あ、あはは。」
「む、無理しないでくださいね?」
「だ、大丈夫!元気!最高!」
思いついた言葉を適当に並べて言った。
「よし、全員ひいたか?各自、その席に座れ~。」
「私は…。ここか、良い感じの席だ~!」
私の席は、グラウンドの窓際から二列目の、一番後ろ!
最高じゃない?
でも、肝心なのは、隣の人。
だれかな。
って、えっ!?
「あっ、隣の席は莉緒さんですか?」
「か、かか、かいくん!?」
「嬉しいです!さらにお話をしましょうね!」
「うん。あと、もう1つの隣は?」
「ん?」
「は、隼人くん!?」
「え?隣は莉緒ってこと?」
「俺は前だよ~!(莉緒の)」
「わぁ~!やったね!全員仲良くなれるね!」
「…。はい。そうですね!」
全員で、か。
「よろしくね。莉緒。」
「俺からも!よろっ。」
「うん。よろっ!えへへ。」
「か、可愛いです。」
「へ?かいくん、今なんて言った?」
「あっ。///な、なんでもないです!」
「?そっか。」
「あっ莉緒さん、今日、俺のお母さんが莉緒さんのお母さんにご挨拶がしたくて、お話もしたいらしいのです。だから、俺も莉緒さんの家に行ってもよろしいですか?」
「うん!良いよ~。かいくんは何回も来たから慣れた(笑)」
「本当ですか?ありがとうございます。」
「じゃあ、今日も一緒に帰ろう!」
「はい。」
「り、莉緒。僕と太陽も、莉緒の家に今日、行きたいな。」
「へ?別に良いけど。」
「まじで!?やった!」
「じゃあ、帰ったらすぐに行くから。」
「うん。」
今の莉緒との関係を逆さまにしないように、良い方にもっていくには、やっぱりプライベートからだよね!
・・・
俺の初恋、それは莉緒さんなんです。
今もですが!
「ありがとう❤️」
この一言だけでも、最高!です!
あの人には、絶対譲りませんから。
君だけが世界でひとり逆さまででもそれこそが君の強さで
帽子の素敵な重力遣いの推しに捧げさせてください。
顕微鏡を覗いてみたら
どっちに動けばいいかわからなくなる
近すぎると上手く見えないのね
どこへいけばいいか知りたいのなら
遠くへ走って行きなさい
遠くへ
見えないところまで
遠くへ
私のいないところへ
逆さまの世界なら隣でも見失わないかしら
逆さま
なんで本気で好きな人には
逆さまな事を言ってしまうんだろ
それで傷つけて失敗して
何やってんだ?
なんで本気なのに素直になれねーんだ俺は!
お前の体を逆さまにして
足を天井にくくりつけて
ムチで打っていたぶってやりたい
それくらい憎たらしい
お前中心に世界が回ってると思うなよ
逆さま
さかしまと逆さまの違いはなにか。
もちろんさかしまのほうが不道徳にして厨二病。
ユイスマンスのせいともいえるし、
そうでないとも言える、
だって横向きという意味を持つだけだった
よこしま。いい意味かしら?
もともと横様と書いてよこさまらしいよ。
どうして横向きが邪になったのかしら?
どっかの誰かさんに都合が悪いのさ、
横向くだけで邪扱い、
逆さなだけで不道徳扱い、
いや、さかしまに不道徳なんて意味はない?
ないかもね。いやたぶんあるけどね。
まあ厨二病バイブル『さかしま』は読もうぜ、友よ。
※※※
おまけ。
逆さまで本当にすごいなと思うのは実は村野四郎『体操詩集』の鉄棒(二)。世界が一回転したあとの両肩にある柔軟な雲の美しさよ。私はほんとはああいうサカサマを書いてみたい。
逆さま
世界が逆さまに見える。
全てが逆さまだ。
足で鉄棒にぶら下がり考える。
物事を色々な方向から見るのは大切だと。
考えて考えて、答えは出なかった。
だから逆さまになってみた。
頭に血が上る。
まだ分からない。
次は横向きになってみようか。
お題『逆さま』
本を逆さまから読んだら、面白いこと、あるかしら。
人が生き返るかな?元に戻るかな?若返ったりするかな?
瓶を逆さまにしたら出てくるのはなんだろう。
水かな?花かな?部品かな?なにかもっと怖いものかしら。
逆さまにしたら見える世界があるかもしれないね!
逆さま
水溜まりの中の
キラキラした
逆さまの世界は
雨の憂鬱な気分を
溶かしてくれる
逆さまは、左右反転でも上下反転でも同じ「逆さま」。
だけど、日本においては右が「正(順)」に対して、左が「逆」に当たる。左利きは「ぎっちょ」と呼んだりする。
でも、赤ちゃんの動きを見ていたら、みんな生まれて間も無くは手の左右差どころか、手と足の区別も特に無いのではないかと思う。とにかく自由に動かしている。
四足獣の犬に「お手」を教える時、頭部側の片足を挙げるか、人間の手のひらに載せたら成功と我々人間は思っているが、犬にしたら「足の裏を人間の手のひらに載せたら喜んでやがる(笑)」と思っているのかも。
逆さまって、憧れる。
だって周りと違うってことでしょ?何もせずただ突っ立ってたんじゃ、誰もあたしのこと見てくれない。逆立ちしてでも良いから、目立ちたいの。皆と真逆の意見をおし通して、あの子は違うって、一目置かれたい。
逆さまのあたし、素敵でしょ、って。
題:逆さま
逆さま
あべこべ
嘘つき
鏡
水辺
逆手
逆立ち
君はどこ
《逆さま》
ティンパニに頭を突っ込む 触ると龍が激怒する鱗 カードの中の吊るされた男 鵯越 無花果の実の内側は花 夫が脱ぎ散らかしたソックス 注意したら逆ギレされた
ほんとは好きなのに
逆さまの態度とって
わたしばかみたい
【逆さま】