『逆さま』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
いつからわたしの心はこんなに大人びたんだろう。
担任の先生に暴力を振るわれた時?
祖母が脳梗塞になった時?
初めて親族の死を経験した時?
父が家から出て行った時?
飼っていた小鳥が餌をあげなかったせいで死んだ時?
大好きだった犬が虹の橋を渡った時?
自分の体を傷つけた時?
女性が好きになった時?
隣で母が脳出血になった時?
ストーカーされた時?
最愛の人を傷つけた時?
親友と離れた時?
彼氏ができた時?
アンハッピーリフレインじゃないけどさ、「画面の向こう落ちて行った逆さまのガール大人の世界。」これ、今見てるあなたは体験できた?不幸が重なることで、人が大人になるのなら、反対に、幸せが重なれば子供のままでいられるの?ピーターパンシンドロームはあいにく持ち合わせていないから。わたしはこのまま安心して空気抵抗と一緒に身を委ねてみるよ。
逆さま(2023/12/6)
確かに先輩方も好きだし、仲いいあの子も好き。
でも、2つの好きの性質が少し違う。
恋なんてものではなく、友愛のほうが近い。
ただ、あの子へ向ける感情は友愛なんてきれいなものではなく、もっとドロドロした、汚いものが混ざってる。
おそらく向こうも気配を感じてる。
書いてけばどうにかなるかと思ったけど、逆さ要素あるかな、どうもならなかったな、、
一般的に作られているような人間関係は、苦手。
苦手というより、分からない。
恋と友情は同じパラメーターを違う言い方しただけに感じる。ボリュームと音量みたいな。
相手が求める形となって現れる。
私が逆さまなのかもね、世間一般と呼ばれるものと比べると。
久々に開いたし、久々に書いたな。
あ、あと、目的と手段もひっくり返りやすいよね!
この世界に制裁を
『正』を守り、『悪』を挫く。
それこそが『正』
そう、教えられた。
人は正しく生きなくてはいけない。
だが、悪く生きないと生き残れない。
この矛盾よ。
自分の心は自分が思っているよりも「純粋」、悪くいえば、「幼い」。
大人の心は自分が思っているよりも「複雑」で真っ黒い。
そう気がついたのだ。
汚いことでも、自分に利があるなら平気でしてしまうと、
そんなことをしている暇があるのなら、自分の道を信じて進めばいいのに。
信じれないんだね。
大人は。
どうか、この逆さまな世界に制裁を。
逆さま
「逆さま」
目的と手段が逆さまになってやるべきことができなくなっていたんだなと気付いた今日このごろ
目についたそれを見た時、何故か思い浮かんだ。
これは逆さま?
これが普通?
まさか、自分が逆さまになってる?
多分、どれも正解なんかじゃない。
自分たちに合わせて、常識を作ったのだから。
本当は、自分たちが逆さまで、自分たち以外も好き勝手、生きたいように、都合良くできているのだ。
逆さま。
それは、自分たち以外にも、生きているものがいる証。
『逆さま』2023.12.06
逆さまに見た世界のなんと奇妙なことか。見慣れたはずの光景が見慣れないその違和感に、つい笑みがこぼれてしまった。
鉄棒の組まれた板の上。パルクールを使った作品なのだと言われたので、試しにぶら下がってみた。
鉄棒なんて小学校のとき以来だ。ジャングルジムのように組まれたその鉄棒で、前に体を倒した。
途端、世界が反転してさっきまで見ていた景色が違ってみえる。
「わはは」
と笑い声が出てしまい、体を起こす。
鉄棒じゃないよ、とパルクールの講師が苦笑いをして、適当に平謝り。
だって、こんな前回りなり逆上がりなりしてくださいと言っているようなものじゃないか。と素直に口にすれば、他の出演者も頷く。
そういう技があることはある、と講師は言う。
ただ回転するだけでなく、いくつか技を組み込むとかっこよくなるのだと。
そう言われたら、やりたくなってしまうのが男というものである。
心は少年の良い歳をした男たちは、早く教えてくれと急かす。いい子にするから、とまで言い出したものだから、講師はプッと噴き出した。
地上でのアクロバット、鉄棒上でのアクション。
宙を飛んで一回転。その刹那に見る逆さまの世界。
それは普段はなかなかお目にかかることのない、新鮮な世界である。
みんな逆さまで
僕だけ出来なくて
敷かれたレールから外れていって
みんなみんな逆さまで歩いていって
僕を置いていって非難された
何故みんな逆さまなんだろう
可笑しいな可笑しいな
みんな僕をわらった
見方を変えれば見えるなんて
逆さ まさか
その目 開いているとでも?
まずは見て 見えるまで見て
見えたら思
考の渦に
まっ逆
さま
。
(逆さま)
逆さま
よく晴れた日は海や湖に、街が逆さまに映る。
鏡の向こうには似て非なる世界が広がっていると考えるとどうしようもなくときめくのだ。
見知らぬ誰かに想いを馳せて。
「逆さま」
私はよく逆さまになって考える。
別に倒立しながら考えるわけじゃない。
世界を色んな角度や視点から見ているのだ。
上から見たら、その出来事が正しくても、
下から見たら、実は正しくないかもしれない。
じゃあ、右や左、それ以外の様々な角度から見たら…
逆さまになって色んな角度のことを考える。
いまの視点だけで果たして正確に物事を理解してるか?
そして、正確で間違いのない正論だとしても、
決して振りかざしたりしないこと。
そんなふうに私は生きていきたいと願う。
逆さまってなんだろう。
本当に私たちがあっているの?
本当は空に足をつけるのかもしれない。
本当は地面を見上げるのかもしれない。
今が正しいといつ誰が決めた?
雲を歩けたら楽しいだろうなぁ。
上を見上げたら木が生えていたら面白い。
自分の性格が今と逆さまだったらどうだろう。
逆さまって面白い。ほら、この文だって逆さまだよ。
逆さままさか。地面が頭上に見える。
かと思えば振り回される様に天地が入れ替わる。
地面。天井。地面。天井。
絶え間なく景色が変わり見ていたものが後ろに流れていく。
悲鳴の中重力に身を委ねる。
髪の毛だけでなく上着の裾もはためいていたが徐々に減速していきやがて止まった。どうやらここまでの様だ。
もうね
謎なんだけれど
毎日毎日
あなたが出す水筒
ほぼほぼ逆さまなんよね
え?なんでかな?
わざと?
期待を裏切らないな
大丈夫。
そうお前が言う度に、無性にイライラした。
全然大丈夫じゃないだろ。なんだよ、その貼り付けたような笑顔。
声だって僅かに震えてるし、俺が何も気が付かないと思ってるのかよ。
傑は詮索されるのをとても嫌う。問い詰めたって頑なに何も打ち明けないだろう事は分かりきっていたし、そうする事で余計に追い詰めてしまう事も俺は分かっていた。だから傑から話してくれるまで待とう、って。
いつもならそうやって喉まで出かかった言葉を飲み込んだのに。
今日は、部屋に戻るよ、と言って離れようとする傑の手を無意識に掴んでいた。
「なぁ、お前さぁ…俺にも話せない事って何?俺はそんなに頼りない?全然大丈夫って顔してねーんだよ。俺が気付かないと思った?」
「だから大丈夫だって。そういう訳じゃないから。本当に何もないよ。」
と距離を置こうとする。でもどうしてもそのまま帰らせる事は出来なかった。なぜか嫌な胸騒ぎがして、絶対に放っておいたらいけないと感じていた。
「傑、ちょっとこっち来て。」
傑の手を引っ張り半ば無理やりにベッドに座らせる。
俺は傑の前にしゃがみ、下から覗き込むようにしてそっと手を握った。
傑は無表情で斜め下に目線を落とし、頑なに俺と目を合わせない。
本当に頑固な奴。どうせ1人で全部抱え込もうとしてるんだろ。
「傑は何も言わなくていい。ただ俺の話を聞いて。俺はお前が不安に思ってること、苦しんでること、半分背負いたいんだよ。お前が少しでも楽になって欲しいし、ちゃんと笑って欲しい。助けたいんだよ。お前に助けて欲しいって言って欲しいんだよ。」そう言って肩に手を回し優しく抱きしめた。
(続く)
嫌いは好きで
大丈夫は助けてほしくて
1人にしてはそばにいてほしい
気持ちの逆さまに気づくことは
難しいことだけど
何を言わずとも
気づいてほしんだよね
たまには逆さまになって
物事を考えてもいいのかもしれない
違った景色が待っている
見えなかったものが見えてくる
ほら、時には立ち止まって。ね。
嫌いは好きで
大丈夫は助けてほしくて
1人にしてはそばにいてほしい
気持ちの逆さまに気づくことは
難しいことだけど
何を言わずとも
気づいてほしんだよね
たまには逆さまになって
物事を考えてもいいのかもしれない
違った景色が待っている
見えなかったものが見えてくる
ほら、時には立ち止まって。ね。
あーあ、やっちゃった。
もーいいや。疲れちゃった。
気づいたらなんか落ちてんだけど
でも、真っ逆さまに2回落ちたら
綺麗さっぱり元通り!なんてことないかな。
ないか、笑
逆さま
子供の頃から苦手…遊園地のミラーハウス、何処迄も、写る自分に囲まれて、こっちの方を見てる…段々と、今考えているのが、本当の自分なのか、ヒョとしたら、他の大勢の中に、本物の自分が紛れているのか…指先でなぞり乍ら出口を探し続ける…何処迄がこちらの世界なのか…目眩を感じ乍ら、答えを探し…
まだ冬もはじめのほうだというのに毎日だんだんと冷え込みが酷くなっている気がする。
最近はベットから抜け出すのも一苦労だ。
朝玄関をあけてはっと息をつくとふわりと広がる白い息。
冬の始まりのこの時期も私は嫌いでは無い。
この時間、この場所。朝から先生に会える冬は好きだ。
いつもは車なのに運転が怖いという理由で徒歩通勤の先生に偶然を装って挨拶するまでが一連の流れ。
ストーカーなどでは無い…たぶん、…断じて。違うよね?
ずっと前を歩く先生の姿を見つける。見間違うはずがない
軽くセットされたふわふわの黒髪と暗い色のコートは先生の可愛さとかっこよさを存分に引きたてている。
立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花、と誰かが言ったがその言葉は先生のためにあるのでは?
「せんせぇ~!!!」
めいっぱいの大声をだして呼び止める。
脚をとめてふわりと振り返る動作をした先生は私を見つけるとにこりとわらって手を振ってくれる。
まるでカップルみたいだ。完全に私の片思いだが。
「おはよう、貴方は朝から元気だね」
「おはようございますっ、先生に会えたからですよ」
「はいはい、まぁたそんなこといって」
呆れたような表情を浮かべているが口元だけは緩んでいるのがわかる。
口角があがっている先生はさながらわんこで愛くるしい。
「ねぇ、貴方は車って怖いと思わない?」
突然な話の振り幅に驚くがこれが先生の平常運転だ。
運転したことは無いから先生の感覚は分からないが、色々操作をしたり難しいんだろうなぁと予想ぐらいはつく。
「免許が無いので分かりませんけど、難しいそうだな~ってイメージぐらいは、そんなに怖いんですか?運転、」
「だって、車が逆さまになっちゃったら怖いじゃない」
「さ、逆さま…?車が?」
「うん、逆さま。こうさ、くる~っと一回転?」
先生、一回転しちゃったら逆さまじゃないですよ。
そんな野暮なことは言わない。
身振り手振りを付けながら私に何とか逆さまを説明しようとする先生は飛び切りに可愛いから。
「そうですね、逆さまになったら怖いですし、この調子でずっと徒歩通勤お願いします」
「なんか貴方俺の事馬鹿にしてない!?」
2023.12.6『逆さま』
逆さま
普通が逆さの世の中で私は生きていく
こんな普通が逆さまの世の中
そもそも普通なんて言葉いらない
普通が生きづらい人だっているのだから
それぞれの人々が自分らしく
生きていければ私はそれでいいのだ