『逆さま』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『エレベーター』
恥ずかしさよりも
温かさの方が強くて
「ぬくもり」って
こういうことなんだなって
今さらだけど わかった
くすぐったいような
なんとも言えない感覚が
指先から伝わる
『ずるいよ……』
言葉にしようとしても
口が 言うことをきかない
意味なんて 無いよね?
あなたが 繋いだ この手
意味なんて 無いんだよね?
わたしは どんな顔していたらいいの?
見上げたら
意地悪そうに にやっと笑うあなたが居た
エレベーターの窮屈な箱の中
誰にも見えない 箱の中
繋いだ手に 意味なんてない
わたしは 意味を見つけないように
ただ ただ その
手を
温もりを
記憶する
エレベーターの扉が
開いたら終わる世界を
わたしは ただ ただ
記憶する
No.7『終焉』
散文 / 掌編小説
何もかもどうでもよくなって、わたしは高層ビルの屋上から飛び降りた。まるでプールに飛び込むかのように、頭上で両手を揃え頭からダイブ。
順風満帆な人生だった。いや、今も順風満帆で何不自由ない暮らしを漫喫している。誰もが羨む結婚をして、優しいパートナーと可愛い子供たちにも恵まれた。
だからこそ、怖くなった。順風満帆な人生が壊れることが。こんな幸せがいつまでも続くわけがない。経験したことがないから身をもっては分からないけれど、世の賢人たちはこぞって口にする。
飛び降りたはいいが、そこらのビルの屋上からとは違い、なかなか地面に到達しない。
落ちていく。どこまでも落ちていく。
真っ逆さまに落ちていく。
落ちていく最中(さなか)、真っ逆さまで見たものは……。
お題:逆さま
「逆さま」
天地がひっくり返る
あべこべ
真っ逆さまに堕ちてDESIRE🎶
君の名はは入れ替わりか……
白が黒に、黒が白になる?
鏡の世界も逆さま
だけど
私の語彙力、発想力では「逆さま」についてあまり思いつかないですね
オモシロキ
コトモナキヨヲ
オモシロク
――高杉晋作
ハッと何かに気づいた時も
気づく前の世界と
逆さまな世界にいる
ということなのかも知れないですね
世界中、
どこもかしも大不況で、明日の朝のパン一枚も買えず
庭の泥を啜って腹を満たす人で溢れているのだから、
未だに高層マンションに住めるだけでも御の字だ。
昼夜問わず、窓越しにたくさんの逆さまの顔が通り過
ぎていくのを見ることくらい、なんてことない。
#逆さま
逆さまと言われてもなにも思い付かないな。うんうんと悩んで出てきたのはみかん
みかんって上と下どっちからむくかいつもちょっと迷う。でもこれって逆さまの話じゃないか
トランプの絵柄、タロット、これくらいしか思い付かない自分の知識というか発想力みたいなやつのなさに笑うしかないな
真っ逆さまに堕ちていく
ふわりと背中に風を受けながら落ちていく
逆さまに映る世界
2022,12,07『逆さま』
逆さま
いつからだろう
逆さまになったのは
こんな風になるなんて思ってもなかった
この人なら追われる恋ができると思ってた
それなのに
気づいたら逆さまになってた
あなたから話しかけてくれる方が多かったのに
私から話しかける方が多くなった
あなたの方が私に興味を持ってくれていたのに
私の方があなたのことを知ってばかりになった
あなたが私を目で追っていたのに
私がいつも視界に入れて目で追ってばかりになった
私がまた逆さまになってあなたから引けば
あなたも逆さまになってくれる?
いやきっと今度は平行になっちゃう
自分の
見えている世界が
本当にこれなのか、
正しいのか、
解らなくなったら、
逆立ちをしてみる。
アララ
今まで見ていた風景が
ひっくり返った。
もしかしたら、
みんなの目には
こう見えていたのかも知れない。
お題 逆さま
『逆さま』
娘が死んだ。
学校の遠足で交通事故に遭ったとの事。
電話がかかって来た時は突然のことすぎて言葉が出なかった。
《ゆあちゃんのお母様のお電話で宜しいでしょうか?》
《はい》
《先程、ゆあちゃんが事故に遭いまして》
今思えば、この教師の対応はどこか冷たかった。
《この病院に来ていただけますか》
分かりました、と伝え電話を切る。
病院に着き娘の所へ。
「ゆあ!!」
私が駆け込むと、ゆあは起きていた。
「まま!」
声だけ聞くと、元気そうに聞こえるだろう。
見た目は…。いいえ、言わない方がいいかもね。
無言で娘を抱きしめると、娘は口を開く。
「ママ聞いて?ゆあ、ペアの子助けたんだよ」
どういうことか分からずにいると、続けて口を開いた。
「ペア活動の一環で遠足に行ったの」
「2列で歩くんだけど、歩いてたら、そのペアの子の方に車がきて」
「ほら、よくアニメであるじゃん、!」
「あのさ、あのー、人助けると死ぬみたいな!」
「ほんとにまさにそれだったの!」
「…まま、?」
元気に話すから、涙が止まらなかった。
「ゆあは偉いよ。」
そう言って娘の頭を撫でる。
娘は、「えー?そおー?」とか言って照れてる。
このまま生きて欲しいと願うのはワガママなのだろうか
医者によると、今日がヤマらしい。
持って明日。
父親は他県に転勤で来れなかった。
連絡すると、急いで向かう、と言っていたのだが、
とても大事な案件で断れないらしい。
泣いていると、娘は言う。
「ママ、大丈夫だよ」
「ゆあはママのこと大好きだよ!」
「死んじゃうのは怖いけど、でも、」
「ママのこと死んでも忘れないし!」
「そもそも死なない!ゆあ強いから!」
耐えられなかった。涙がもっと溢れる。
「ゆあぁ、ッ 死んじゃ嫌だよ、ッ」
我ながら情けないと思う。
娘に泣きつく親なんてどこにいるだろうか。
娘が一緒に寝たいと言うので、今日は病院に泊まった。
いつもと変わらない寝顔をみて、
このまま日常に戻れないかとずっと考えていた。
眠れなかった。
翌朝、目が覚めると、ベッドの台に手紙があった。
「ママへ」
「ママ、事故にあってごめんなさい。」
「優亜ね、実は、優亜がしぬことわかつてたんだ」
「でも、ママに心配かけたくなくて、言わなかったの」
「でもお医者さんは言っちゃった」
「優亜ね、ママの子どもに生まれて幸せだったよ、」
「だって、ご飯はおいしいし、お洋服もかわいいし、」
「何よりママがいちばんかわいい!さすが優亜のママ!」
「ママがおきるころには、もういないと思う」
「おそう式!は友だちのみゆちゃんも呼んでね」
「じつはね、優亜、クラスのたっくんのことがすきなの」
「たっくん、悲しんでくれるのかなあ〜」
「最初はいたかったけど、だんだん感覚が無くなってきて」
「もういたくないの!」
「ママに手紙が書きたいって思ったらいたくなくなつた!」
「でもね、もうね、手が疲れちゃったあw」
「最後にペアののぞちゃんに」
「キミのせいで死んだわけじゃないよ」
「わたしが助けたかったから助けたの!」
「だから、せめてわたしのことわすれないでいてくれるとうれしいな」
「のぞちゃんかわいくてほんとにすき!」
「ペアになってくれてありがとね!」
「って伝えてくれるとうれしいなママ」
「ほんとにママの子どもに生まれてよかった」
「ありがとう、ばいばい、」
「優亜」
優亜という名前は、優しい子になって欲しいという想いからつけた。
本当に。娘は優しい子に育ってくれたと思う。
覚えたての漢字を使って。
手紙を書いて。
文字に起こすとイマイチ分からないが、
誤字があって。
不揃いの字で。
もう涙が止まることは無かった。
ふと、娘の方を見ると、
少し微笑んでいるように感じた。
普通に眠っているようにも感じ、
これはドッキリなのでは、?
とも思った
娘の葬式は、娘の言う通りにした。
龍くん、美優ちゃんその他友達を呼んで。
来れなかった子はいたけど、みんな娘の葬式に来てくれた。
たった1人の娘を亡くして。
親より先に子が死ぬなんて。
ありえないと思ってた。
娘は向こうで元気にやっているだろうか。
私の母や父と仲良くできているだろうか。
早すぎる、と私が怒られてしまうかも。
遺影の娘は死んでることを忘れるくらいよく笑っていた。
【逆さまの意味】
ものの道理に反すること。 また、順序が逆になること。 特に、親が先立った子を弔うこと。 さかさごと。
私の気持ちはこんなにも大きいのに
貴女はあの人が好きなのね
酷いわ、思わせぶりな態度をとっておいて
「彼の事が好きなんだけど…」なんて。
闇の中へ真っ逆さまに落ちていくよう
テーマ:〔逆さま〕
時計を逆さまにしても時は過去に戻ることはない
ただ進んでいくだけ
「逆さま」
どちらにせよ
大したことじゃぁない
気になるなら
好きな方を選ぶのみ
雨が降ったあとの水溜まり
私はその水たまりが好きだ。
なぜなら反射して普段見てる景色が
地面に映されて綺麗に見えるんだから。
人が水たまりに反射すると逆さまに映るでしょ。
それも好き。
普段見ることってないでしょ。
新鮮で好き。
雨が降ってる時も好き。
傘さすことってここぐらいしかいないでしょ。
傘の柄が水たまりに映って
道路に色付けるでしょ。
だから好き。
雨が好き
反射して綺麗に見えるんだもん。
逆さまの世界も新鮮でいいね。
─────『逆さま』
私の人生はこれからなの
今まで『逆さまに堕ちていけばいい』だの
『お前には無理だ』だの言われてきたけど
挫けようが泣こうが、私は諦めない
私にしかできないことをこれから証明するだけ
弱音を吐いてはいられない
逆さま
あの時こうすれば
良かったのに
もっとできたはず
逆さまの思いが
溢れかえってくる
全て逆の結果
事実は返らない
心の奥にしまっていた
隠し続けた感情に
嘘がつけなくなっている
絡み続ける思いの行方
ドロドロする胸の奥
不快な重さに苛まれる
それでも何も
知らないように
笑顔を作る
感情と表情の真逆
いつまで続けようか
部屋に干してあるズボン、逆さまにした方が早く乾くかもしれない。
逆さま
森田童子
『孤立無援の唄』
の歌詞が浮かんだ
「机の上の高橋和巳は
怒った顔して逆さに見える」
逆さま
改めて逆さまを考える
色んな事が
逆さまになったら
とても大変で
とても面白そう
そんな世界線が
どこかにあるかもね
小さな世界の正しさを
正しいと言われている事を
間違い無く正しいのだと
信じている人には
きっと阿鼻叫喚の
逆さまの世界
「逆さま」
#逆さま
キミと私は
逆さま
あべこべ
鏡写し…
似てるけど全然違う
好きな歌も
好きな服も
あべこべ
全然違うけど
これイイね
これ好きって
たまにシンクロするポイントが心地いい…
逆さまな二人
微妙な距離感
それぞれ違って
それが楽しい…
🌈黒猫のつぶやき🌈
少しの距離感…
これが長く続くコツだったりする( ꈍᴗꈍ)
『逆さま』
人生何が起こるか分からないものですね。
今まで順調に山を登ってきたのに、足を滑らかして崖から真っ逆さまです。
しかしまぁ、命綱をしていたので地面に落下する事は免れました。
不幸中の幸いですね。
ただ足にロープが絡まってしまって、頭逆さに宙吊り状態です。
不幸中の幸い中の不幸ですね。
そのままどうすることも出来ず、ブラーンブラーンとしていたら上に人影が見えました。
血が上ってクラクラとしてきた頭で、上にいる人に聞こえるよう大声で助けを求めます。
「頭に血が上って限界ですぅー!誰か助けて下さいぃー!」
ってね。
そしたら上にいた人も気付いたみたいでして。
「よしっ、任せろぉ!」
なんて力強い返事をしてくれたんです。
私、安心しましたよ。
(あぁ、これでやっと引き上げてもらえる!)
って、そう思いましたもん。
そう、思ったんですけどね……。
──バシャバシャバシャッ
ビックリですよね。
上にいた人……いや、上にいた阿呆は私の顔めがけて冷水をかけ始めたんですよ。
止めるように言おうとしても『やめゴボォ!なにガパァ!』なんて言葉しか出せませんでした。
当たり前ですよね、冷水がめっちゃ鼻と口に入ってくるんですもん。
正直もうね、てめぇこの野郎ぶっ"ピー"してやる
とか思いましたよ、えぇ。
そして最後に阿呆が一言。
「どうだぁ!これで頭が冷えただろう?なに、人として当然の事をしたまでだ、感謝はいらん!」
そう言って『ガハハ』と笑いながら去っていきました。
…………いや、いやいや、違うから、そうじゃないから。
引き上げろよ、いやほんとマジで。
「逆さま」
どんなに精巧な機械も
正常に機能しないこともある
異常をきたすことも、故障することだってありうる。
完璧なんて、絶対なんて、この世に存在しないのではないか。そんな気さえしてくる。
当たり前と思っていることも、日常だと思っていることも大きな勘違いで、機械でいうところの歯車が1つ狂えば、全てに異常をきたす。
一つ一つの歯車が正常に作動しているからこそ
当たり前を実現できている
歯車にも寿命がある。
寿命が近づくにつれ、少しづつ錆び、壊れていく。
人の寿命もまた等しく。としを重ねるにつれ身体機能の低下、物忘れなどの症状が出てくる。
そしてやがては命が散ってしまう。
しかし、それは平等に訪れるものでは無い。
個人差があり、早く来る人もいれば遅く来る人もいる。
中には親より先にその命を散らしてしまう人もいる。
機械も同じように、古い歯車より先に新しい歯車が壊れてしまうこともある。
そう、この世の中は当たり前で、正常に動いているように見えて、狂っている。
所々、逆さまなのだ。
正確に見えて所々、狂っている。狂っているからこそ全体のバランスが取れているようにも思えた。
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補足
(逆さま→正常に動いていないという意味
また逆さまには親より先に子がなくなってしまうという意味も含まれているそうです)