『逃れられない呪縛』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「逃げられない呪縛」
ごめんなさい「呪縛」の意味がわかりません🙏
一応調べてみたら【まじないをかけて動けない
ようにすること】と書いてありました。
どうゆうことですか?😵😖
¿?
学校にも、家にも、外にも。
逃れられない、呪縛が、ある。
親が、友達、クラスメイトが、通りゆく人が。
どうしようもないくらいに怖くて、行き場がない。
こんなの、どうすれば正解だったの
赤い花が欲しいだけなんだ
物心ついた頃から白い檻に入れられているそれは、よく見えないけどきっと素敵で、愛嬌があって、そりゃあちょっとは嫌な部分もあるだろうけど、ありふれた魅力的な姿をしているはずなんだ
それを手に取れたなら、きっとすべてを許せるから
赤い花が欲しいんだ
私にだけずっと見えないそれを、白い檻を壊して手に入れたいんだ
~逃れられない呪縛~
本は所有者に寄り添い、恩恵をもたらすもの
ですが、あの方にとっては呪縛のようなものです
56文字の黒の史書
止めたらもっと不幸になるんじゃないか
これは、生まれ持った運命なんだ
そんな風に追い詰めてしまうのは
いつも自分で
そんな思考を止めることのできるのも
きっと自分で
逃れられない呪縛
音楽は聞くだけじゃなくて
才能持ってる人だけやるもんじゃなくて
バカでもやっていいって教えてくれたお前は
今この世にいない
今自分がお前がいないバンドで音楽やってるのは
辞めれなくなってるのは
俺のため?お前のため?
逃れることのできない、
縛り付けられたような呪いに囚われているという感覚。
それは、人を深い淵に引きずり込むような、
強烈なものだった。
この呪いは、
まるで鉄の鎖のように絡みつき、
自由を奪い去ってしまう。
その影響は、どんな人物であろうとも同じように、
強烈に現れてしまう。
そして、その呪いから逃れることはできない。
どんなに努力しても、
自由を取り戻すことはできないのだ。
それほどまでに、その呪いは人を支配している。
この呪いによって、
彼は自らが本来持っていた素晴らしい
才能を失ってしまう。
そして、自らを見失い、深い孤独に陥ってしまう。
そのような状況下で、
彼は必死に呪いから逃れようと試みる。
しかし、その努力も虚しく、
結局はその呪いに取り込まれてしまう。
このように、呪いは、非常に深いものである。
その恐ろしさは、言葉に表すことができない。
─────『逃れられない呪縛』
人は選べたかもしれないことを悔やむ。それは、向上心がある限り、幸せを追い求める限り、過去を変えることができない限り、逃れられない呪縛だ。
あの人の香りも
あの人に関わる数字
手の大きさとか
そういうの
忘れられなくて
それが私の
逃げられない呪縛
お題:逃れられない呪縛
この呪縛を解く方法はない
しかし無いわけではない。
簡単な方法ではない
複雑で、失敗しても、後には戻れない
やってみたいならばやればいい。
みんな、生まれてきた時から
呪われてるのさ。
ああ、可哀想に、可哀想に、、、、、、
鏡に向かって叫んでみろ!
お前は誰だと!
きっと呪いが解かれても
また新しい呪いに苦しめられる。
耳鳴りがしてきたならば
その音に耳を澄ませればいい。
頭痛がした時のチカチカに
焦点を当ててみればいい。
頭をおかしくせたいならば
さっさとおかしくさせていればいい
最後は深い池に沈んで
湖月を飲み干した後、
星の透ける水面の
うようよとした波紋を
ただ、ただ見つめていればいい、、、、、、
逃れられない呪縛、かわいいの呪い、女の子の呪い
みすぼらしくて美しいものがすき
でもすばらしくて美しいものも、だいすき
まがい物の美しさって、実は本当の美しさだったりしない?
私はあの子に憧れて、どうしようもなくて
これこそが呪縛なのかもしれない
すきですきでたまらなくてあの子になりたいと願うほどに
私とあの子は断絶されていく
愛しているの、本当だよ、今この瞬間の真実
あの子の呪い、かわいいは正義って呪いの言葉で
私は一生かわいい、から逃れられない
それに、あの子からも逃れられない
これが呪い、あの子になりたいかわいくなりたい
私は一生こういって生きるんだ、きっと
(逃れられない呪縛)
おじいさん、聞いてくださいな。
わたしはね、欲張り婆さんなんて呼ばれているけれど、おじいさんも知っての通り、そんなふうに生きたくはないんですよ。日々感謝をして、人様のご厚意も申し訳無く思いながら受け取っているくらいなんです。
それなのにね、あんまりじゃあありませんか。
お腹をすかせて米でできた糊を食べただけの雀さんの舌を、あろうことかハサミで切るなんて。それがわたしの役目だなんて、酷すぎるでしょう。あんなに可愛らしい雀さんの小さな舌を切るくらいなら、わたしは舌を噛んで自害してしまいたい思いですよ。
でもね、ちゃんと分かっていますよ。
わたしがその役目をまっとうしないことには、世に言う『舌切り雀』のお話にならないことも、ええ、分かっておりますとも。
だからね、わたしは明日も意地悪な欲張り婆さんとしてハサミを振るうし、重いつづらだって背負いましょう。
こうして毎日糊をこしらえるのだってね、本当はもう飽き飽き。だけど、これがわたしに与えられたお役目なんですから、まあ、やっていくしかありませんよねえ。
おじいさんも、舌を切られると知っていて、毎日雀さんを捕まえてくるのは、さぞやお辛いでしょう。分かりますよ、わたしには。
仕方ないことですものねえ。明日も頑張りましょうかね。
(逃れられない呪縛)
職場は黒くてザラザラしていて
毎日のっぺりと同じことを繰り返す
ある朝電車に乗って一時間
なぜか降りる駅で降りなかった
そのままぼんやり座ったあと
携帯をひらいて
検索
こういうときは海に決まっている
ふいに心に浮かんだ単語
復讐 なにに?
ペンギンをみにいこう
私はペンギンがすきだったんだ
真っ青な空 真っ青な海
大きく息を吸う
わああーー
水族館にGOー!
逃れられない呪縛から逃れ
ドキドキしながらチケットを買う
アイスをたべ
タッチングプールでネコザメをなで
ひとりゆっくりベンチに座ってイルカショーをみながら
ボロボロと5年ぶりぐらいに泣いた
体の中に見つけたまるいふわふわしたものを優しくなでながら
ずっと夕日をみていた
明日は自分のためにある
忘れないように
明日からは
(逃れられない呪縛)
[※grbl二次創作/成代/twst× grbl:2]
禍々しい緑の輝き。
手足に巻き付く無数の茨。
首に這わされた生白い指。
『何故拒む? 別離など、永遠に来ない方がいいだろう?』
艶やかな低い声。
傲慢で、他人の地雷を平気で踏み抜く『妖精の王子様』。
"オレ"にとってその存在は嫌悪を抱いてしまうものであった。
他の妖精族や半妖精には普通でいられるのに、その男だけはどうしても関わり合いになりたいと思えないのだ。
寧ろ『近くに来てくれるな』と疎ましく思うことの方が多かった。
────『まだ未熟だから多めに見てくれ』?
人間よりも遥かに長く生きているくせに、未だに人間が何を厭うのか理解していらっしゃらないんですか?
癇癪を起こして天候に影響を及ぼす男を見かけるたびに、いつも腹ではそう思っている。
『終わるよりも、永遠にこの時が続けばいいじゃないか。……なぁ、どうして首を縦に振ってくれないんだ────"ロベリア"』
箍の外れた駄々っ子の指が力一杯食い込む。
ミシミシと骨が軋み、視界は明滅し、口はひゅうひゅうと耳障りな音を吐き出すばかり。
この男はきっと、自分が何をしているかすら分かっていないのだ。
一見すると穏やかな表情で歓談しているように見えることだろう。────人間の首を絞めているというのに。
『■■■■……■■■■、何故返事をしない? 眠るには些か早いぞ?』
その男──『マレウス・ドラコニア』は首が折れて脱力した同級生の亡き骸を腕に抱き、まるでプロムで踊っているかのように揺らした。
※ ※ ※
酷い夢を見た。
目覚めは酷いもので、汗で張り付く寝衣が気持ち悪い。
ゼェゼェと息を荒げながら、早鐘を撞くような胸を押さえつつ洗面所へ向かうと、鏡を見て思い切り顔を顰めた。
映っていたのは首を一周する青紫色に変色した手形と、両手首に絡み付くように残った茨の痣。
「オーララ……君も執拗いね。来世にまで付き纏って来ないでくれよ、碌に眠れやしない」
────これだから妖精の『祝福』とか言う"呪い"は嫌いなんだよ。
【逃れられない呪縛】2023.05.24
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いやあの、別に彼のことが嫌いって訳ではないです、本当に。
ただ『ん?』って思った部分がチラッとあったり無かったり……()
あと詳しく言いませんが7章……(震え声)
ちゃんとしないと。人にやさしくしないと。可愛くいないと。
これらは愛されたい、人から好かれたい、認められたいという心が生みだした呪縛。
「〜しないと」で固められた自分が息苦しくなる。
一度すべて手放してみたらどんなに楽だろうか。
だが私が人である以上その呪縛から逃れることはできない。
逃れられない呪縛は、
この3次元の肉体かもしれませんが、
実際には肉体そのものも幻影に過ぎません。
あなたたちは穏やかな今と平和へ向かって
日々拡大し成長しています。
あなたたちは今この瞬間、
完全に自由で平和な意識を持っています。
思い出してください、逃れられないものは
あなた自身が創り出した思考の産物であるということを。」
[お題:逃れられない呪縛]
[タイトル:呪いの地平にファンはいない]
元アイドルという肩書は空気よりも軽いらしい。
七つ目のお祈りメールを削除しながら、宇都美葵はため息をついた。
二十八歳、高校中退。芸能界であればさほど目立たない学歴は、しかし社会においては悪目立ちにしかならない。
やはり、正社員になれないのだろうか。無論、自分が高望みをしている自覚はない。宇都美が何より優先するのは、完全週休二日制かつ祝日休みである。その他の収入や勤務地、福利厚生はとりあえず何でもいい。職種は営業なら経験が活かせそうだと思っている。事務は無理だ。この歳から始めるデスクワークなんて地獄にしか思えない。
この就職活動の中で、宇都美が手に入れたものといえば、メンタルの切り替え方だけだ。
すくと立ち上がると、一つだけ深呼吸をする。腕を上方に、そして軽く力を込めて伸びをすると、右肘のあたりがパキリと鳴った。音が鳴ったにもかかわらず、それが逆に部屋の静けさを意識させた。
部屋の中では時計の針の音だけが響いている。言うまでもなく、右回り。
宇都美は思う。いったい何度あの時計の針を左に回せば自分はやり直せるのだろうかと。
軽くスマホを弾いて出した数字は二一九〇回。およそ三年前にまで遡る。
「宇都美、この後飯でもいかない?」
レッスン終わりの帰り道、同じAMUSEのメンバーである浅倉泰介からそんな言葉をかけられた。
「あー、悪い。この後用事あるわ」
「用事?」
「そう、用事」
あえて内容をはぐらかしたことに、一瞬浅倉は嫌な表情を見せたが、その後すぐにいつも通りの柔らかさを取り戻した。
「ま、プライベートだしな。んじゃ、お疲れ」
浅倉はそう言って夜の街に消えていった。きっとどこか知らない飯屋を探しにいったのだろう。路地裏にあるような隠れ家的お店を探すのが浅倉の趣味だ。
浅倉が何を嫌がったのか、宇都美には分かっている。
そうはならない。そうはならないと、宇都美は心の中で誓った。
「誕生日おめでとう、八重」
「ありがと、じゃ、いつも通りここは奢りね」
スーツ姿の椎名八重はそう言うと、店員を呼んで唐揚げをもう一皿追加した。
「これ私のだから」
「分かってるよ」
椎名は宣言通り、唐揚げを胃袋の中に次々と収めた。細身の身体によく収まるものだな、と感心する。食事制限を課されている宇都美にとっては、その食べっぷりは羨ましい限りだ。
「・・・・・・八重はさ、最近仕事どうなの?」
「ん、うーん、普通? かな?」
「昔は外回りきついって言ってたじゃん」
「もう二年目だよ? 流石に慣れた、みたいな」
「みたいな?」
「いや、慣れた。うん、慣れたね、もう」
そして椎名はハイボールで喉を鳴らす。出会ったばかりの高校生の頃は、これほど大食女になるとは思わなかった。
椎名八重は高校の頃の同級生だ。国立大学を卒業して以降、現在は不動産営業の仕事をしている。少し時代遅れの職場らしく、毎月のノルマに対していつも愚痴を漏らしていた。
「そっちこそどうなのよ」
「もちろん慣れたよ」
「いや、そりゃ慣れてるでしょ、葵は。私が大学で無駄に経済学んでる間、ずぅーとやってたんだから」
その言葉に、皮肉の意味はない。椎名がそういうことを言わない性格なのは重々承知している。だからそこに嫌味な意味を見出すのは、宇都美の偏屈な性格によるものだ。
ずっとやってたのに、まだその程度。そんな風に繋げてしまうのは。
けれど現実もまたそんな風な色を見せる。アイドルという職業でありながら、異性と二人きりで食事をしていても問題はない。バレる心配をしなければならないほどファンはいないし、スキャンダルが取り沙汰されるほどの価値はない。男性アイドルという業界でのAMUSEの宇都美葵の立ち位置は、その程度のものだった。
「一応グループの中じゃ人気は上から三番目だよ。それなりに調子はいい、かな」
五人組の上から三番目。下から数えた方が早いその順位に、しかし宇都美は縋るほかない。ライブパフォーマンスにおける中央の三人に入っていることが、宇都美の中のプライドを守る唯一の盾だった。
「ふーん、まぁ、調子がいいなら、いいね」
椎名が興味無さげなのは、上から三番目の意味をよく分かっていないからだ。椎名は昔からアイドルに興味の無いタイプだった。口を開いて語るのは、いつだって小説の話だ。
椎名は分かっていない。アイドルのルールを漠然としか知らない。
「ねぇ、宇都美はさ、恋人とか欲しくないの?」
だからそんな言葉を言えてしまう。アイドルはみんな恋人がいないのだと純粋に信じている。
「ま、仕事が仕事だからね」
「そう? 私は欲しいけどなー、彼氏」
そんな月並みなアピールに気づかない訳がない。なんの好意も無ければ、接点の消えて久しい二人の男女が何度も会う訳がない。
男女の友情はあり得るのか? 宇都美の出した答えは「ある」だ。だけど椎名の答えは? この時の宇都美はまだ知らない。
「それじゃあ、またね。ご馳走様!」
椎名はそう言うと、住宅街の方へ消えていった。家は近くにあるらしい。
夜の風に煽られながら、椎名の「またね」の声を頭の中で反芻する。記憶の中にある高校生最後の日、その時の椎名の声と重なる。全く同じ「またね」。椎名は変わらず、アイドルの幻想を信じている。
『アイドル!? すごいね、応援してる。上京しても、何年経っても、ずっと応援してるよ。またね』
その呪いの言葉が忘れられない。あり得ないほど拗らせている。
もちろんそれを表にする事はない。少なからずいるファンに対してあまりにも失礼で、あまりにも不誠実だ。もちろん、宇都美はファンを愛している。ファンはきっと、あの時の椎名以上に宇都美葵を応援しているのだ。グッズは高い。握手券も高い。ライブ代も高い。対して椎名が支払うのは、一年に一度の誕生日で夜ご飯を奢るばかりだ。
事実だけを言うなら、宇都美葵は誠実なアイドルだ。アイドルになってから恋人を作った事はないし、イベントも病気以外で欠席した事はない。
しかし、その理由はファンに対する誠実さではない。宇都美の想いはやはり椎名八重にある。宇都美が守りたいのは、椎名が思うアイドル像だ。皆んなに笑顔を振り撒き、たった一人のものには決してならない。そんな徹底的なアイドル像を。
内心は自由である。憲法によって保障された自由の地平がそこにはあった。
「なぁ、宇都美」
さて、そろそろ帰ろうかと歩き始めた時、後ろから声をかけられた。
「っ、あ、浅倉・・・・・・」
振り返ると、そこには浅倉泰介がいた。彼の持つ重厚な筋肉が、服の上からでもよく分かる
「今の、彼女か?」
「いや・・・・・・」
言葉が詰まって、うまく言い訳が立たない。いや、それはおかしい、だって椎名とは付き合ってる訳じゃない。何も問題はない。
「あー、いや、責めてる訳じゃないんだ。江刈にも彼女いるらしいしな」
「江刈が?」
江刈とはAMUSEのメンバーの江刈亮のことだ。細身でタレ目のイケメンで、AMUSEの中では浅倉と揃って人気二台巨頭である。
「あぁ、だから、まぁ、なんだ。気をつけてくれってだけだよ。江刈も彼女と会う時は軽く変装したり、家で会ったりしてるから、宇都美も頼むな」
浅倉はそれだけ言って、また闇夜へ消えた。
まだ付き合ってないのに。なんて、言い訳はきっと聞かないだろう。浅倉からすれば、いや、ファンからすれば、異性と二人きりはそれだけでアウトだ。
宇都美はしばらく呆然と佇んでいた。心の中の遥なる地平が、呪いに犯されて喘鳴を上げている。
「・・・・・・」
宇都美はスマホを取り出した。ラインを開いて、無料通話をかける。
「『どうしたの、葵? 私なんか忘れ物してた?』」
その声に決心がつく。『またね』と同じ声。逃れられない呪縛の声。
「八重って、この辺に住んでるんだよな?」
「『・・・・・・そうだけど、なに?』」
「今から家行ってもいい?」
「『へっ? 家、いや、いいけど・・・・・・いいの?』」
「いい、行きたい」
「『ん、分かった。ちょっと、三十分後でもいいなら』」
何となく、椎名の声が上擦っている気がした。
「了解。それまで暇つぶししておくよ」
そして、宇都美は歩き出した。三十分はそれなりに長い。どこで時間を潰そうか、まだ決まらない。決められない。
静かな部屋の中で、ガチャリと鍵が開く音が聞こえた。数十分ぶりの時計の針以外の音だ。
「ただいまー」
部屋の中に八重の声が響く。
「おかえり」
そうシンプルに返すと、八重は改めて「ただいま」と言った。
「どうだった? メールきた?」
「ごめん、またダメだった」
「そう・・・・・・ま、大丈夫、大丈夫。私の収入だけでも結構あるしね。焦らず、ね」
八重はそう言って、左側に背負ったバッグを置いた。その左手の薬指にはキラリと輝く指輪がある。
「そうは言っても、焦るよ。せっかく安定のために辞めたのに」
「うーん、そうね、でも、そうね」
言葉を探す彼女に、反応を間違えたと察した。そんな風に惑わすつもりは無かった。
「ごめん、頑張るよ」
「頑張るのは、面接の時だけね? 今はしっかり休んで。じゃあご飯作ってくるから、またね」
『またね』
その言葉のために、宇都美葵はここにいる。当時で言えば数百人か、結局、数千人か数万人にまで伸びたファンを踏み台にして、宇都美葵は呪われながら生きている。
呪いから逃れる術はない。
いくら環境を変えたって、
いくら姿を変えたって、
自分という呪縛からは逃れられないの
だから愛していきましょうほどほどに
頭の中に響く
母の子守唄
お前は悪い子
お前は悪い子
お前は悪い子
遥か昔の子守唄
なお鮮やかに
(逃れられない呪縛)
逃れられない呪縛
同じ過ちを繰り返すことがある。注意をしているのだがうまくいかない。何故なのであろうか、潜在意識が関係しているのであろうか?人の行為はある意識の結果だという。何らかの意識が同じ過ちを繰り返えしているのかもしれない。もし潜在意識が関係しているとしたら、ちょと厄介なことになる。心の中のわだかまりかもしれない。心の中にある障害かもしれない。この障害を取り除くためには、自分自身をよく見つめて、性格にバイアスがかかっていないかを考えてみる。性格は生まれつきのものもあれば、その後の環境の影響のものもある。失敗したら、同じことは避けるようにする。もしくは性格の偏りを直すのが良いのかもしれない。でもこれはあくまでも私見で、科学的な根拠のあるものではない。