『踊るように』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
踊るように人生をトントンって行きたいなーなんてむりだけどね笑、
トントントンだったら幸せじゃんか
気の合う私たちだった。
本音を話せる仲というより、隠すべき本音が似ていたのだ。どこまで隠すべきか、どう本音っぽく同調するか……。有り体にいえば、価値観の一致というのだろう。
この子といると、ちょうどいい助け舟を出してそれにポンと乗れるくらいには気が楽なのにお互い全てを預けるわけなくて、話さない本音もそりゃあると、わかっているのも楽だった。
見た目や雰囲気も似ていたのもあって、ニコイチと呼ばれるくらいには一緒にいるように見えていて、都合が悪くなると、お互いの名前を言い訳に悪びれもなく使い、後の第三者を混じえた会話でそれが判明しようが、やったなあいつ、というより共有しといてくれよ、という気持ちが先に来る。察したけど合わせなかったからバレたわ。ついでに被害者面しといたよ。面白いこと起きたら教えろ。
許せないことが起きた。ふざけている。担任が適当な仕事をして、いい顔して学年主任の頼みなんか聞くから、我々は面倒事どころじゃないことに巻き込まれた。我慢して終わる話では無い。このまま野放しにしておけぬ。
私は久々に怒りに燃えて、抗議しに行った。主任を呼び出し、怒りを抑えて淡々と話す。感情的だと我儘だとながされる。順序を追って、相互の認識の確認を取りながら、落ち着いて。論理的におわったはず。
「うーん。そうなんだけどね、どうにかならない?」
ならない。ならないといったらならないのに何故同じことしか返さない。会話する気がないのか。押し切るつもりだな。たまるか。
放課後を費やした末、なんとか決着はつけた。最後に「また何かあったらよろしくね」と明らかに理解も反省もない調子の良いことを、「失礼します」と言って職員室を出ようとしたところで投げられたので、思わず「いい加減にしろよ」と爆発して出戻りそうになったところを、「またなんかあったら! あったらまた聞いてから決めるので!はい! 失礼しまーす……」と私をあいつが遮ってくれたおかげで頭が冷える。
私たちには珍しく、遅い時間に学校の廊下を歩く。もう日が落ちかけてるじゃないか。空、赤……。
「……こわくなった?」
「ぶっちゃけめちゃくちゃこわかったです」
背後にね、見えたもんね、字幕が。逃がさないって縦書きで。……炎背負ってた気がしてきた。紫の……。
いつもと違って気が抜けたように吐き出している。
「ありがとう、最後で台無しにするところだった」
「いや、それ以外の私、居ただけだからね」
「あんたビビって何も言わなかったもんね」
「普通あそこまで強気でいかないんだよ!」
「それでよかったんだけどな、口挟んだら逆に歯止め役になって先生にとってやりやすくなるじゃん」
「……コワ〜。もう絶対怒らせない……」
「今更あんたには簡単に怒らないよ、まだ一緒にいたいしね。」
「この火力の人間が他人じゃなくて友達なのありがて〜」
「調子いいくせに意外と事勿れ主義よね」
「そっちが黙ってるだけで常に過激なんだよな〜」
まあ何もかも合致するわけがなく、同じ事に怒ってもこんなこともあるのだ。私たちが同じ1で、1×1が同じ1になるから一緒にいるのでは無い。どちらかがもつ1が増えたら1引いてやり、0にして平和になんとかやっていくのだ。
誰もいない校舎を、「大人しい生徒」同士の私たちは、笑い声を上げながら踊るように歩き出した。
【踊るように】
踊るように
金色の房飾りが施された
少し色褪せた赤茶色の幕が上がる
現れたスクリーンに映る見覚えのあるふたり
それは漆黒のタキシードに身を包んだ貴方にエスコートされる私
軽やかに舞う色鮮やかなドレス
指を絡ませ合わせる呼吸
リズムを刻み 弾む息
重なるシルエット
12時の魔法が解けてもかまわない
今宵このまま
時を忘れて踊りましょう
疲れて
抱き合い眠りにつくまで
なんてね、現実にあり得ない夢のようなシチュエーションを妄想してみる。
それが穏やかな眠りにつくための私の儀式。
ん?現実?
明日のこととか?
考えない考えない。
逃避癖不治end
「踊るように」
私の手は小さい。
そんな手でピアノを弾くと、
鍵盤の上を指が走り回っているような、
落ち着きのない感じになっている。
弾きながら自分の指の動きを見るとびっくりする。
踊るように滑らかな動きで弾いていると
思ってたんだけどな…。
手がもう少し大きければ、
余裕な感じで弾けるんだろうなと思う。
「踊るように」
私は踊るのが好きだ。特に最近はよく踊る。そのせいか家で歩く時は踊りながら歩いたり廊下をランウェイと見立てて踊る風に歩いたりしている。
街でBGMが好きな曲だったとき若干、手だけ踊らせている。もちろん隣で歩いている友達にもバレていない(と信じています)。
ただ踊るのが好きになりすぎると「踊るように歩く」ことがありそうで怖い。まあ、バレたところで心を許している友達だから大丈夫だろう笑
踊るように…
貴方と逢う前は
心が踊るように嬉しい気持ちになる
それはとても、幸せな気持ち
逢った時は、時間が許す限り、ギュッと抱きつく
一時さえも離れたくない
ギュッと抱きついて、唇を重ねて、体さえも重ねる
そして…お互いの体温を感じて、存在を感じて…
そしてまた、ギュッと抱きつく
それに応えてくれるように、貴方も力強く、だけど優しく、ギュッと抱きしめる
心も踊るように。とても幸せな時間…
音を鳴らし
歌を歌い
手足を動かし
みんなで踊るのは楽しい
踊るように
生きるのもまた
音楽は自前の鼻歌
好き勝手に手足を伸ばし
曲がり角がなくても曲る
踊るように
*ブロマンスです
「はー、あっつ、あっついねー、ナギ」
シャツの首元をパタパタと引っ張りながら、俺を振り返る。暑いって不満をいうくせに、その響きにはネガティブさはなくて。夏は嫌いじゃないんだろうって思う。
「あー、汗やば、俺臭くない? 大丈夫?」
そう言って冗談めかして近づいてくる。
「あー、暑い、近づくな」
「ひどっ、なあー、俺臭い? なあなあ」
ケラケラと笑いながら、俺の体に腕を回してわざと近づいてくる。
もちろん臭くなんてない。部活終わりに汗を気にしてボディーシートで拭いているのも知っているし、そのせいかいつもミントみたいな爽やかな香りを纏っている。それに、リツのことを臭いなんて思うわけがない。そもそも俺に聞くなんて意味のないことだ。
「なーなー、くさいー?」
「くっつくなって、臭くないって」
俺がそう言うと、満足したように笑ってようやく離れる。
「はあよかった、ナギなんでそんなに涼しそうなの? ネクタイ暑くない?」
「ああ、大丈夫」
本当は体温がぐんぐん上昇中で、背中は汗でびっしょりだ。だけどそれはギラギラとした太陽のせいだけじゃない。
もう何年も一緒にいるのに、リツがそばに来てふざけて俺にくっつくと、心臓は早鐘を打ち、体温は上昇して、息も浅くなるし、体調が悪くなる。ここ最近は特に酷くなりつつある。
それが、嫌悪感や苦手意識なんかじゃないってことは、とっくに理解している。
「なんか食べて帰る? ファミレスとか、いっちゃう?」
ステップを踏むように追い抜いて、俺を振り返る。暑いなら無駄な動きしなきゃいいのに。
「久しぶりだよな? 一緒に帰るの」
そう言って笑う。登校するのもクラスも一緒なのに、一緒に帰ることがまるで特別みたいに言う。
無邪気というか馬鹿というか。中学の頃から全然変わらない。そんなところがかわいすぎるだろ。
「うん、寄ってこうか」
「やったね。いこいこっ」
満面の笑みで頷く。
図書室から、グラウンドを走る陸上部のリツが見えた。リツを待たずに真っ直ぐ帰ってもよかったのに、昼に、最近一緒に帰ってないなー、なんて可愛く呟いているのを聞いてしまったから。
図書室で勉強して帰るって言った。勉強をしたのも本当だけど、窓のそばの歴史関係の資料の並ぶ棚に長時間滞在したのは俺だけの秘密だ。
日差しを浴びてキラキラ輝くリツの笑顔が眩しかった。それに、俺にするように気安く他のやつにも絡む様子が憎らしくて、胸がひりついた。
リツを見ているだけで、嬉しい、悔しい、もどかしい、色んな気持ちがないまぜになって、胸が苦しくなった。
その度に、何度も気持ちを再確認する。何度でもリツを好きになる。
自分の気持ちを疑ったり見ないふりをする時期は、とうの昔に過ぎ去った。
それでも、この気持ちをなるべく長く、出来ればずっと秘めていたい。
「なーぎなぎっ、早くっ、お腹すいたっ喉乾いたっ」
少し前を歩いていたリツがパッと振り返る。
「子どもかよ。わかった、急ごう」
ドキッとしたのを悟られたくなくて、俺は早足でリツを追い抜いた。
「えっ、急になにっ」
きゃはきゃは、楽しそうに笑いながら踊るようにスキップで追いついてくる。
そんなところがかわいくて、かわいくって。
ああ、いつまで、耐えられるだろうか。
ダンスって凄く必要だと思うんだ 。
リズム感とか体力とか運動神経とか 。
それ以前に心を動かされる 。
僕は小学生低学年の頃からダンスを始めた 。
バレエを保育園時代からやっていて 、踊りにはずっと親しんできた 。
何をするにも踊りは僕には必要なものとなり 、今でも辞めないと行けないという事実 。
年齢 、運命を悔やむ 。
少しでも忘れないようにと 、何事も踊るようにこなすんだ 。
『不思議はダンス』
パレットのアクリル アルプス山脈 深呼吸 コニーを呼んで 島へ行く 珊瑚が泣けば 僕も泣く ありえない感じで踊りたい 幻想まで後5ミリ 不思議まで行け 辿り着け 君だけのダンスで
人生のゲームオーバーおめでとう!
俺が人生で一番、気分や状況がどん底だった時。
親父は俺にこう吐き捨てた。
「お前は将来、仕事も見つからなくて人生どん底になって、変な奴と結婚するんだろうな〜w」
酒が入ってたから、という理由でも言ってはいけない物というのはあるだろう。
俺は生憎、根に持つタイプなんだ。
__だから俺は何十年も経った今でも覚えていた。
「何で…何でこんな事をするんだよ!!!!」
俺が家族が寝ている間に全員殺そうとしてたら、唯一、親父だけが起きていた。
親父以外の家族は全員死んだ。
俺が殺したからだ。
殺す前に親父は俺にそう吐き捨てた。
俺の大事な時間を割いている事も、こんなのに耳を貸すのも意味は無いことは知ってたけど、
何となく耳を貸した。
「息子が根に持つタイプだったのが、唯一お前の悪いところだったな。…実際、全人類お先真っ暗だからな。人なんて関係ねぇんだよ。」
まぁ此奴が覚えているとは微塵も思ってないけど、
俺は最後にそう言った。
君は高く飛び上がる。ダンクシュート。歓声の圧が体の芯を揺らす。
君は翻る。相手選手はドリブルとともに走り去る。
君はもう追いついて、軽いステップでボールを奪い去っていく。
君は舞う。川の水が流れるようによどみが無い。
僕は客席にいた。頭の中でコートから自分を見た。
客席で、君と同じユニフォームを着て、派手なスティックバルーンを持っている。
座ったまま空笑いで声を出している。
コートにいる自分を想像することはできなかった。
君は最後に跳ね上がる。歓声の圧。
周りに合わせて立ち上がった僕は、力なくバルーンを叩いた。
コートで君とハイタッチする僕の姿は想像できなかった。
あの日までしていたことが想像できなかった。
題:踊るように
46日目
花畑の中を踊り狂う蝶が目に入った
色彩の海を優雅に舞う彼らは絵になっていた
夜闇の中で光に恋する蛾が目に入った
セピア色の彼らからは目を逸らしてしまった
彼等はほとんど変わらないはずなのに
何故僕らは目を背けてしまうのだろう
「見た目ではなく中身が大事だ」
なんて言う癖に僕らは目を覆ってしまう
所詮僕らは見たいものにしかピントを合わせない
恋愛漫画を読んでいると心が躍る
もっといろんなことにも心を躍らせたい
カレンダーを見る
(やった! 明日は誰も夜帰って来ない日だ!)
夕食の支度しないですむぞ🥰
1人でゆ〜っくりYouTube見よ〜
ささやかに小踊りする私です。
「踊るように」
踊るように足は進み、回るように時は動く。
そして静寂。
それでも人は歩みを止めず時を追いかけ、私を残す。
背中を押すのはどこの誰。
その手は友よ、君がいい。
君はいないから進めない。
でもせめて方向だけはさしておくれ。
そうしたら私は前に進める。
「昔の話をしてやろうか」
旅人はそう言って語りだした。
若い蜘蛛は悩んでいた。
彼は巣を作るのが苦手だった。どんなに頑張っても、まわりの蜘蛛たちが作り上げる作品のような美しい多角形にはならない。いつもどこか歪んだ、糸が絡まりあった醜いなにかが出来上がるだけなのだ。
友人たちは、若い蜘蛛に言った。
「君の価値は、なにも君の作る巣だけで決まるわけじゃない。」
そう言われるたび、若い蜘蛛の自尊心は傷つけられていった。そして同時に、友人たちの優しい言葉を素直に受け取れない自分の心の醜さにも嫌気がさすのだった。
若い蜘蛛はとうとう我慢ならなくなって、ある夜、他の誰にも告げずに旅に出た。行先なんて自分でもわからなかったが、ここにはもう二度と戻らないだろう、という予感だけがたしかにあった。
旅を続けるのは愉快だった。若い蜘蛛は、巣を作ることもせずにただあてもなく前進を続けた。
そうして明るい森の中、水辺の美しい場所で若い蜘蛛が水を飲んでいると、目の前に影が落ちた。
目を上げると、アゲハチョウがひとり無邪気に舞い踊っていた。羽は太陽の光を受けて黒くすきとおり、傷つきやすさを隠した青と明るい黄色がそれを彩っていた。
そのあまりの美しさに、若い蜘蛛は何も言えずにただ立ち尽くした。そんな彼を、アゲハチョウは気に留めることもなく、しばらく辺りを飛び回った後、やがてふわふわと彼の前から姿を消した。
あれ以来、若い蜘蛛は美しいアゲハチョウに心を奪われてしまった。彼女のことを考える以外、何も手につかない。旅を続けることなど、今はもう思いつきもしなかった。
いつしか若い蜘蛛は、あれほど苦手だった巣作りを始めた。あのアゲハチョウに、愛を伝えるためだった。一心不乱に銀色の糸を吐き、少しずつ絡めあっていく。それは今までのどんな時よりも苦しく、そして、最も幸せな時間だった。
そうして彼が作り上げた蜘蛛の巣は大きく、美しかった。
若い蜘蛛は、作り上げた巣の中で弱々しい微笑みを浮かべた。彼は巣を作るうちに自分の吐いた銀色の糸にからめとられ、それが完成するころにはほとんど身動きが取れなくなっていた。
若い蜘蛛は、食べることも飲むこともできないまま、次第に弱っていった。いつしか眠りについた彼の近くを、いつかのアゲハチョウが無邪気に飛び回り、そして去って行った。
「もう、昔の話だがな。ま、生きてりゃ色んなことが起こるんだよな。お前さんは、俺やあいつのようにならずに、もっと利口に生きていくこった。」
旅人は、旅を続けるうちにすっかりすり減って、ボロボロになった羽を広げて飛び立った。
(踊るように)
踊るように
指先を意識して
軽やかに
踊るように
小気味よく
ラジオ体操ができる
ほどの
センスも体力も何もない私
(テレビ体操のお兄さんお姉さんたち、さすがだよね)
お仕事前の体操はほどほどにやりますとも
“泣いたあと”
ただひたすら感情に任せて泣いたあと
そのまま眠りに落ちて朝が来て目が覚めたときの心地
最後に鼻をかんで落ち着いたときの心地
お腹がへって何か食べたときの心地
あの、言葉になんて到底表せないような
その経験がある人としか共有できないような
暖かいような切ないような
苦しいような優しいような
寂しいような強くなれたような
そんな心地を
その瞬間にしか味わえない心地を
大切にしたいと思う
舞い上がる心
大きく笑顔になる口
自然に緩める目
響くくらいの弾む声
自分の中のどこかで
何かが踊るように
楽しいんだ
「踊るように」
楽しいときの行動とか言動とかを一言で表すとしたら
「踊るように」な気がしました。
気分が踊ってる?みたいな(笑)
ちなみに気持ちと気分の違いは
気持ちは身体とか心の感じを表し、
気分は心だけの感じを表すらしいです。
これで言うと
「気持ちが踊る」になるけど
そうしたら伝えたいことと「気持ちが踊る」の意味が
違くなるんだよなあ...