『踊りませんか?』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
とてもいびつで滑稽な
足がもつれて転びそうになる
可哀想で不憫なそんなダンス
アイツの手のひらの上で
一緒に踊られてみませんか
『踊りませんか?』
今僕は、バクバクと騒ぎまくる心臓を、両手で強く押さえている。
「はい。って言ってくれるかな」
時間が近づくにつれ、緊張がピークへと達していく。
今日は僕の通う学校の学園祭。そして、もう少しで後夜祭と称したダンスの時間になる。
僕たち男子が気になる女子をダンスに誘う…。
「あー、緊張する」
僕は、ダンスに誘うべく、気になっている子を探していた。
「あ、いた」
気になっている子は、友だちと一緒に何やら楽しそうに話している。
「声、かけづらいな」
友だちと一緒だと…。と声をかけるのを躊躇していると、その子たちの方へ歩いていくやつがいるのが見えた。
「迷っている場合じゃない」
先に声をかけられないようにと、僕は早歩きでその子に近づくと、右手を差し出し
「僕と踊りませんか?」
と、こわばった笑顔で伝えたのだった。
「踊りませんか?」
私は、その時とても機嫌が悪かった。でも、パーティによばれていたので機嫌が悪いまま行った。ごちそうを食べていたが機嫌はなおらなかった。そこに、見知らぬ男性がやって来て、「踊りませんか?」そう聞かれた。そして、私は二つ返事で承知してしまった。そして、踊ってみると、またたく間に機嫌がなおり、楽しい気分になった。あの時の男性がどういうことを思って聞いて来たのかは、まだよくわからない。
『身近な踊り子』
肌寒いので公園で 徐にステップ踏みましょう
私が跳ねれば 言葉も跳ねる ドッグランの犬たちが
見ているよ 木々に愛された気になって お婆ちゃんのこと気遣って ダンスがだんだん欲張りに
踊りませんか?
踊りませんか?
急に言われてびっくりした
特に断る理由はなかったから
一応、はい、そう答えた
そのまま手を取られて行った場所は
誰もいない路地裏だった
覚えてないだろうけど、ずっと君のことが好きでした
よくわからなかったが
まさかの5年間同じクラスで
高校で別々になって話さなくなった
元好きだった
ぜひともに踊りましょう。
─踊りませんか?
なんて聞かれてないし
答えてないのに
何故かいけ好かないあいつと今踊っている。
ダンスのステップも知らないから
あいつに振り回されるし
どう見ても私は踊ってるとは言えなかった。
いろいろムカつくし
踊れないからみっともない感じがして
悔しくてあいつの足を踏みまくる。
それでもあいつは嫌な顔をしない。
それもまたムカついて
あいつの傍から離れたくて
手を離そうとするけど
あいつは手を離そうとしてくれなかった。
あいつはいつも私の嫌がることをする。
私のイラつきとは反対にあいつは
今日1番の笑顔を見せて居た。
─────『踊りませんか?』
踊りませんか?
そう誘われて
踊りだせるほど
軽やかな人間ではないけれど
踊るのは好きだし
踊りを見るのも好きなので
ちょっとワクワクする言葉
〜ご報告〜
昨日ここで書かせて頂いた『巡りあえたら』のお話ですが、書きながら続きのお話がどんどん自分の頭の中に広がり始めて、自分でも抑え切れないほどの高揚感を久しぶりに感じました
せっかくだから、少し長編に挑んで見ようかと思います
お話の展開としては、偶然出会った同じ顔の別人の二人が、「似ている人が三人はいる」という三人目を協力しながら探しに出るという、涙あり笑いありの冒険ファンタジーです
ここでご紹介させて頂くにはとても長すぎるので、相応しいところで…と思っています
書きながらもワクワクが止まらない感覚は久しぶりです!
やはり、「書く」ということは最高の娯楽ですね
踊りませんか?
私と。
踊りませんか?
永遠に。
今朝外に出ると
秋だなあと思いました
なんとなく物悲しく
冬がもうすぐと思いました
なぜか私の周りには
夏が嫌いな人が多くて
でも私は
夏が好きで冬は嫌い
踊りませんか?
ちょっと躊躇する言葉
踊る習慣などないですし
ただ人恋しくなる季節なのかなと
抱き寄せてぬくもりを感じる
リズムを合わせて踊る
うまく踊れる自信はないけれど
あなたとなら頑張ってみます
『踊りませんか?』
高校時代、近くに男子校があった。
その男子校の学園祭の後夜祭では、
フォークダンスの時間がある。
私が通っていたのは女子校で、
友達は、毎年フォークダンスに行っていたが、
私は恥ずかしさもあり、
1、2年生の時はフォークダンスには行けなかった。
3年生の時、今年で最後だなと思い、
満を持して、友達と一緒にフォークダンスに行った。
緊張しながら、グランドに立っていると、
すぐに「一緒に、踊りませんか?』と誘われた。
「いいですよ」といい、一緒に踊った。
それからは、最後まで切れ間なく誘われ続けて、
1時間くらい踊り続けた。
夢心地だった。
ダンスに誘われるって、こんなに嬉しいことだと
その時、初めて実感した。
一緒に踊った中の数人とは連絡を交換した。
最終的に、お付き合いには至らなかったが。
「一緒に踊りませんか?」これは私の青春の1ページ。
私の手を取り くるくると廻る世界とあなた
とぅらったった とぅらったった
誰もとめられない とまらない
とぅらったった とぅらったった
この先が地獄と知りつつ
とぅらったった とぅらったった
あなたとならばどこまでも
好きになっちゃいそう
甘く火照った貴方が
一緒に踊りませんか?
一夜限りでも今は君に夢中だ
チョコレートみたいにとろけ出しちゃいそう
口移し味わってみる?
︰踊りませんか?
ビカビカ眩しい板に目を焼いて。
暴言と敬語表裏一体あることないこと指で滑らせる。
煙たい言葉に巻かれしまったようだ。
包んだお言葉に蛆虫が湧く。
パンはカビてハムは腐りレタスは溶けて。
可愛らしくラッピング&バスケットへ。
12時間早めた時計に朱肉を押して。
「本日の誤用は?」
コットンに吸わせて終わらせてしまった。
行間を読んで笑顔でナプキン広げて。
ナイフ左手にフォーク右手に丁寧に。
おや、持つ手が逆のようだ。
ぱちぱち弾ける心を拍手で潰して。
骨と贅肉が邪魔くさいな。
チェックチェックチェック印を書いて。
にっこり笑顔がしらじらしい。
「お手をどうぞ」
爪を割ってナイトキャップを被らせる。
クズをクズと認めないいっそ冒涜。
「生まれた場所が」「人生が過酷だったから」
どんな人にでも優しさを見出そうとする。
今宵もお手を拝借。
優しいなんて言葉で纏められちゃって。
さっさとストローで全部吸わせて着火して。
お母さんがフラダンスを始めたのは
健康維持と
美しく居たいという事だった
始めてから1ヶ月が経とうとしている
お母さん
楽しそうだね
ーそうよ 楽しいわ
あなたも始めれば良いのに
今度一緒に教室行きましょう?
…んー、うん
という事で
お母さんと教室に行くことになった
教室に出向くと
様々な年代層の方が居て
とても和やかだった
ーいらっしゃいな〜
あなたも一緒に踊りませんか?
先生もニコニコしている
私は見よう見まねで
1日体験させていただいた
ーご苦労さまでした〜
どうだった?
普段使ってない筋肉を動かして
明日多分筋肉痛です 笑
ーゆっくり休んでね
また良かったらいらしてね?
はい ありがとうございます
数日後 本格的に土曜日だけ
毎週通うことになった
お母さんは私よりも当然
フラダンスが上手い
すごいなぁと感心する
ーゆっくり心を込めて踊るのよ
お母さんは言う
見習おう!
→まずは一礼
軽妙な描写のBGM
肉薄する表現でポーズを決めて
文字と文字のあいだ、くるりと回って
行間と段落の隙間、ステップを踏んで
華やかに第一章
優雅に第二章
さぁ、生意気なダンスを踊りませんか?
(於 図書館)
テーマ; 踊りませんか?
軽やかに「踊りませんか?」と言えたなら。
今はただただ、沈黙続く。
酒、煙草、大音量の音楽。
この三つがあれば最高の酩酊が手に入る。
アルコール由来かニコチン由来か区別のつかない吐き気を薄らと感じながら、小舟に乗ったかの様に身体を揺らし、ロックシンガー気取りで唄うのだ。
例え無様に踊っているだけに過ぎなくとも。
人と喋る時、愛想笑いが増えた
心の99.9%の闇をかき分け
0.01%の光を引き上げる
私の口は感情増幅器
人の心でもて遊ぶように
私の心に積み重なる嘘に
どうしたって神様の手のひらの上で
『踊りませんか?』
駅前のベンチでボーッとしていた。今日のバイトの出勤時間は11時。今は12時半。まぁそろそろ辞めたいと思ってたしな。LINEも電話も来ないし、俺が居なくても大丈夫なんだろう。あーあ、なんにもやりたくないや。全部ぐちゃぐちゃになれよ。寝っ転がりたかったけど、今どきのベンチは手すりや出っ張りで寝れないようになっている。排除アートとか言うらしい。とことんヤな世界だな。ふと目線を上げると、遠くから歩いてくるサラリーマンがやけにとぼとぼ歩いているように見えた。秋になったらしいけど、昼はまだスーツじゃ暑そうだな。昼からとはいえ土曜も出勤か。あー就活のこと思い出しそう。仕事なんかすんなよ。無職でもさ、ギリ生きてければ良くないか?なあ、おい、金なんか何に使うんだよ。働き続けて金抱いて死ぬより、一文無しで裸踊りしてた方が楽しかったりしないのかよ!なあ!聞いてるのかよ!
「踊りませんか?」
サラリーマンが振り返る。
「踊りませんか?」
サラリーマンが目を見開く。
「踊りませんか?一緒に」
サラリーマンが見なかったフリをして歩き出す。
完全に不審者ムーブだったなこれ。まぁどうせもう二度と会わないだろう。いや、最寄り駅だしワンチャン会うな。考えても仕方の無いことを考えていたら聞き慣れた発車メロディと線路の音がかき消していった。帰るか。立ち上がると、横から息切れしたような声が聞こえた。
「僕ダンスとか習ってないんでなんも踊れないですよ」
サラリーマンが袖をまくって手を差し伸べる。
「僕もですよ」
その手を取ってみた。
頭の痛みで目が覚めた。さっきのベンチで寝ていたようだ。排除アートに勝った。さて、どこまで夢だったか怪しいな。一旦帰ろう。帰って踊ろう。練習しよう。そんでまた声かけよう。今度は教えられるようにしておきたい。歩き出す前にLINEで一言、「辞めます」とだけ送った。