距離』の作文集

Open App

距離』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

12/2/2023, 9:50:17 AM

「テレビを見るときは、部屋を明るくして離れてみてね」
「え、うん」
 彼女が突然俺の隣に座り、声をかけてくる。

「基本的に、寝る時以外は明るくする方がいいの」
「そうだね」
「それにね、何事にも適切な距離っていうのがあるの」
「うん」
 急に饒舌になった彼女に相槌を打つ。

「もちろん、距離を離してはいけ無いときもある」
「今みたいに?」
「そう」
 俺の問いに、彼女は間髪を入れず答える。

 そんな彼女の様子を見て、オレの心に悪魔がささやく。
 ちょっと彼女に少し意地悪をしてみる
「でもさ、こういうときって暗いほうが雰囲気でないか?」
「!」
 彼女が、お前マジか、という顔をする。

「それにさ。距離だって近すぎたら集中できないだろ」
「…集中できなくてもいい」
 彼女が、唇を尖らせて拗ねる。

「駄目だよ。集中出来ないなら距離を取るよ」
「くっ。痛い所を…」
「でどうする?」
「集中するから、このまま」
 そう言って彼女は俺の腕にしがみつく。

「じゃあそろそろ…」
 それを聞いて彼女はビクッとする。
「どうしても見なきゃ駄目?」
「駄目です。罰ゲームなんだから。さて、電気を消すか」
「それは絶対にさせない」
 彼女はしがみついている腕に、さらに力を込める
 どうやら電気を消すのは諦めた方がいいらしい。
「分かった。じゃあ明るいままで」
 彼女は、当然だ、と言わんばかりの顔で頷く

「じゃあ再生するぞ」
 そう言って、俺はデッキに入ったDVDを再生する。
 そして本編が始まり、彼女は恐怖に顔を歪ませる。

 そう、俺たちが見ているのはホラーである。
 そして彼女はホラーが大の苦手。
 話が進むにつれ、俺の腕がどんどん締まっていく。

 終わる頃には俺の胸に顔を埋めていた
 もはや見ていないのだが、指摘するのは酷と言うものであろう。

「終わった?」
「終わったよ」
 そう言って彼女を抱きしめる

 俺たち二人にとって、いつもの風景。
 世間の恋人たちもそうしているであろう、ありふれた光景。
 俺たちは毎日、様々な試練を乗り越えて、心の距離を近づけていくのだ

12/2/2023, 9:37:12 AM

距離

 ──『距離』が重要だ。
 私はそう考えた。
 いま目に見えている敵は、本体ではない。おそらく、一定の射程範囲内に侵入したものを自動的に迎撃するシステムのようなものだ。射程に入らない距離を保ちながら、通路を突破しなければならない。
 奴は当然、通路の出口を塞ぐ形で鎮座している。出口から引き剥がすには……囮が必要だ。
 私は奴に始末されたのであろう、打ち捨てられていた死体に術を掛けた。奴に向かって真っ直ぐ歩かせる。反応は……ない。
 死体には反応しないのか。確かに奴の足元にはいくつもの死体が転がっているが……単に動くものに反応するのではなく、生きているか死んでいるか判断できるのか。……いや。
 私は死体を一度戻らせ、火をつけた。肉の焦げる酷い臭いが通路に立ちこめる。私が再び術をかけると、死体は頭から煙を上げながらのたのたと敵に向かっていった。
 生き物か否かを判断するのに手っ取り早い方法の一つは体温の有無を確かめることだろう。果たして、当たりだった。敵は燃える死体に光線を放ち、死体は吹っ飛んだ。まだ火のついている死体の破片を追って動き始める。
 私は更にもう一体、死体を燃やし、出口と反対側に向かわせた。死体の破片を追っていた敵の射程圏内にもう一体の死体が入ると、敵は更にその死体を追って攻撃を続ける。
 死体が充分に敵の距離を稼いだことを確認し、私は素早く通路を抜けた。扉を閉めると、ひやりとした空気に包まれる。
 私は呼吸を整え、さらに続く道を睨んだ。本体との対決が迫っている。

12/2/2023, 9:28:14 AM

君との距離は毎日毎日遠くなってゆく。
近場じゃないから会えないし、
君は夜勤だから寝落ち電話も出来ない。
君との距離は毎秒離れてゆくばかり。
遠くなっていく君を追いかけることも出来ない。
近くに居たい。でも出来ない。
君とは離れたくない。でも行けない。

だって、君の居場所は―


        誰にも分からないから。


119テーマ【距離】

ずっと気になってたけど、
書くタイミングがなかったので、
今書きました。結構いいのになったつもり。

12/2/2023, 9:25:56 AM

居間に、夏に出す机は長方形で大きい。広く使えて便利だけど、対面との距離があってちょっと不便。
 その点、冬に使うコタツは正方形で、コンパクトにまとまっている。
 どことも距離が同じだ。

12/2/2023, 9:24:06 AM

どんな関係性であっても
距離感は大事にしたい

近すぎず、遠すぎず

ただ
感情が入ってしまうと
そうもいかない

好意を持ってしまえば
もっと、もっと、と
近づいてしまう

後悔した時はもう遅く

人生
そんなことの
繰り返し

12/2/2023, 9:10:58 AM

果てしなく離れている、

でもそばにいる。

毎日、距離をなくしていけたらいい、

切れない糸がきっと見えるようになるから。

12/2/2023, 9:10:38 AM

#距離

近づいてみないと分からないこともある。
怖いから、知らないから、不安だから、傷つきたくないから。いろんな理由を盾にして、大切な自分のこころを守ってきた。
私を脅かすものからは、離れて、全力で逃げて、「どうせまた」と決めつけて、そうやって守ってきたの。

繊細で、敏感な、脆いこころには、
愛が眩しすぎて、離れたくなる。

愛されたいのに、愛されることを恐れて、
愛されない、愛されないって泣いてるの。

優しい手も、暖かな温もりも、慈しむ愛も、たしかにあるのに。
自分を守っていた盾は、いつしか自分を傷つけるための矛になっていたね。

遠ざかるほどに孤独は感じるけれど、近づいたから感じる暖かさもある。

近づくほどに目を瞑りたい光もあるし、遠く離れるほどに見える星もある。

どの距離が一番いい心地よいのか分からなくて、
分からないまま、振り子みたいに行ったり来たり。

私が見えて、貴方を感じられる距離が、きっと私たちを大切にできる距離感だよね。

12/2/2023, 9:05:25 AM

距離

我是個不祥的存在。
圍繞在我身邊的只有一切黑暗與詛咒。
我猜這是天生的,有點類似體質吧。
所有靠過來的人都會遭受不幸。

我最無法忘卻的,
是當年穿越馬路向我奔來的你。
行人綠燈亮著,那輛車卻飛快的駛了過來,
然後,你走了。

那是意外,或許吧,
錯在駕駛者而不是我,或許吧。
可是如果當時站在那裡的不是我,
如果你奔向的人不是我,
那輛車是不是就不會衝過來了?

離我太近會遭遇不幸的,
要是我早點對你這麼說就好了。

12/2/2023, 9:01:18 AM

考えてみたら。僕は君の名前も知らないしどこに住んでるのかも分からない。着ている制服から隣の区の女子校だってことは分かった。僕の通ってる高校からはそんなに遠くないけど、そこへ行く用事は到底無いからやっぱりここでしか君とは会えないんだ。
この、朝の通学の電車の中でしか。
いつもと同じ時間の7両目、扉側のところ。いつも君はそこに立って文庫本を読んでいる。僕はそのそばに立って吊り革を持っていた。時折人に押されながらも君は熱心に本を読んでいる。その横顔が綺麗だと思った。多分僕と年齢は大して変わらないだろうに、すごく大人びて見える。横顔からまつ毛とかおくれ毛がそう思わせるのかもしれない。
何でこんなに気になるんだろう。ただ可愛いだけなら、うちのクラスの女子もなかなかの子がいる(そんなこと彼女らの前で口が裂けても言えないけど)。
考えれば考えるほど君のことが気になって仕方がない。毎朝十数分だけでは足りない。本当は話しかけてみたいのに、それもできない。所詮僕にはそんな勇気が無いのだ。だからこうして今日もただ君の横顔を盗み見ることしかできない。これじゃあ変態みたいじゃないか。
そして僕の降りる駅まできてしまった。僕は彼女より後に乗って、彼女より先に降りる。どうにも出来ないのだけど、なんだかやるせなくなる。電車が停まる頃合いに、後ろ髪を引かれる気持ちでドアのほうへ近づく。
「大丈夫?」
「え」
最初は誰が誰に話し掛けたのか分からなかった。控え目な声が僕の耳に届いて、視線を上げたらまさかの彼女の瞳とぶつかった。そしてもう一度、大丈夫?、と言った。どうやらこれは僕に向かって言ったらしい。まさか、と思った。けれど色々驚いている場合じゃない。
「えっ……と、何が」
「顔色が悪いよ」
そうなのか。自分じゃすぐに確かめられないけど彼女の目に映る僕はそう見えるらしい。そう言えば夜中までオンラインゲームに没頭してたせいで昨日の睡眠時間は3時間くらいだった。寝坊して朝ご飯を食べる暇なんてなかった。もしかしたらそのせいなのだろうか。何たる恥ずかしさだ。
「はい、これ」
ドアが開く。その瞬間に右手に何かを握らされた。人が押し寄せ僕は流れに逆らえず電車から吐き出されるように降りた。あっという間に乗降客の群れに呑まれ、ホームでもみくちゃにされる。僕が降りる駅は人の乗り降りが激しいのだ。そうこうしてるうちに、彼女を乗せた電車はベルを鳴らし、ドアが閉まるとさっさと発車してしまった。
「……会話、したんだよな」
僕はまだホームに突っ立っていた。そして、握りしめていた右手をそっと開く。ミルキーの飴が3粒。こんな可愛いことしてくるなんて。どうしてくれるんだ。これじゃあより一層忘れられなくなったじゃないか。僕は君のことを何も知らないというのに。
でもこれで、飴のお礼を言うという立派な口実ができた。明日もあの時間のあの場所に居てくれよ。じゃなきゃ、いつまでたっても君への距離が縮まらない。今日が始まったばかりだと言うのに、明日がもう待ち遠しい。

12/2/2023, 8:40:06 AM

アルバムからひらひらと落ちた1枚の写真。

 写真の中には仲良く肩を組んでいる少年が二人。

 あの頃はこんなにも距離が近かったんだね。

(距離)

12/2/2023, 8:34:18 AM

「距離」

こころの距離

それは目には見えなくて
うまく感覚でつかめる人もいれば
わからなくてトラブルになる人もいる

こころの距離も目に見えたらいいのにな

おでこに数字が表示されて
距離が100の人には慎重に
距離が3の人には気楽に

でも見えないからこそ大切なんだよね

12/2/2023, 8:33:47 AM

あなたとの距離
どんなに君が好きだか当ててごらん
という絵本が好きだった。
小さい頃。今も見かけたら、ついつい手に取って読んでみる。
小さいうさぎと、大きいうさぎのお話。

すき、
だいすき、
だいだいだいすき、
それよりもっとすき、
言っている時より、
ちょっと喧嘩して、その後でしんみりしたときにこそ、
じわじわ効いてくるもの。

わたしとわたしじゃないものとの境目はどこにあるのだろう。
好きな人とくっついていると、
どこまでが私の手のひらで、どこからがあなたの手のひらか、
わからなくなってくる。
いつか、握手をしているときは分子の交換がされている、
というような話を聞いたことがある。
くっつけばくっつくほどあなたとわたしは交換されて、
境目はどんどん曖昧になっていく。
なじむ。ということなのか。

12/2/2023, 8:32:10 AM

壊れたラジオが垂れ流している、時代遅れなアドバイス。

その騒音が聞こえなくなるまで走ったけど。

どこまで行っても、どこへ行っても雑音は聞こえてきて。

勘弁してくれ、と両耳を塞いでも残響した。

言い返したところで相手はラジオだ、バカをみるのはいつもこちら。

そろそろ粗大ゴミの回収日なのだけれど、このラジオを引き取ってくれるだろうか。

血溜まりに浮かぶ、バラバラに壊れたラジオを。

テーマ「距離」

12/2/2023, 8:23:16 AM

#45『距離』

 平行線、点と点
 心の距離とか物理的な距離とか
 そういうのじゃなくって
 なんていうか
 ねじれの位置みたいな
 時代も違う遠いところに
 貴方も生きてたんだな
 って思うわけです
 ラヴェルがマルガリータの絵を見て
 曲を作ったみたいに
 今、私の目の前には戦時の遺書があって
 身体ごと敵地へ飛び込み華と散る
 その覚悟、誇り、家族への感謝、
 やりきれない気持ちまでもが
 人様が人様に書いたものだけれど
 私は1人考えてしまうのです
 でもね、そんな出来事も
 辿っていけば今に繋がるわけで
 途方もなく遠いはずのその距離が
 人の心でだけは縮められるような気がします

12/2/2023, 8:17:41 AM

Day1
初めて文章をまともに書く日が来るとは。
このアプリで初めて書くからアイデアとか全然ないけど、書いてみよう!

12/2/2023, 7:53:03 AM

絵のようにきれいで、はいってゆけないわ。
それは、景色だけではないの。
あなたにだって、そういう距離を感じる時があるのよ。


銀色夏生
「これもすべて同じ一日」

12/2/2023, 7:42:00 AM

僕は社会との距離感がわからない。
朝は全然起きられないし、そのせいでよく遅刻をする。会社でもよくミスをして、最初は何度も上司に怒られた。
メモを取るように促され、実践してみたが、人の言う事を聞きながらメモを取ることができず、結局メモは真っ白に。メモに意識を割かれて、内容もあまり覚えてない状態だった。
上司はあきれていったのか、次第に怒鳴られることも少なくなった。
皆が何気にこなしていることが僕には少し難しいようだ。
しかし、だからといって諦めることは出来ない。
人よりも何倍も時間が掛かるが少しずつ少しずつ出来ることを増やしていく。
そうやって少しずつ進んでいるといつの間にか、かつての上司は自分の部下に。
最後は諦めない者が勝つ、そういったのは今は部下のかつての上司だった。

12/2/2023, 6:50:18 AM

くっつきすぎたかな
ドキドキしてるの聞こえちゃうかな

何を話そうか、色々考えてきたでしょ?
大丈夫だって

隣に座れた自分を褒めてあげよ?

12/2/2023, 6:50:00 AM

見たことのない速度で風景が過ぎ去っていく。どんどん血の気が失せていくのを感じながらも、ステラは馬を駆けるラインハルトの腰をしっかりと掴んでいた。丘を、街を、平野を瞬く間に駆け抜けて、一体ここはどこなのだろう。もう三時間ぐらいは馬に跨っているような気がする。
 非常に疲れた。腰に回す腕の力が段々と抜けていく。そろそろ一旦休憩を入れてくれてもよいのではないか。そう思いつつ声をかけても風音に掻き消されて、自分の耳にすら届かない。一体全体、何に焦ってこんな早駆けをしているのだろう。
 彼の背中に頭を預けて、ステラは溶けていく景色をぼんやりと見ていた。馬上は不規則に揺れるが、慣れれば規則的に感じてくる。規則的になると今度はそれが眠気を呼び起こす。何とかあくびを噛み殺していたが、次第にあくびは止まらなくなり、瞼が重たくなってきた。こんな状態で居眠りをするのは危険だと、重々承知しているが、眠たいものは眠たい。
 ステラの腕の力が徐々に抜けていくのを感じて、ラインハルトは腰に回る彼女の腕を掴むと、馬の速度をゆっくりと落としていく。常足まで速度を落とすと、そのまま街道を走らせることにした。彼女の腕を掴みながら後ろ手に彼女の背を叩く。とんとんと軽く叩いても寝息が返ってくるだけなので、少し強めに叩いてみると身じろぎした。ううんと唸り声が聞こえて、背中に感じていた重みが消える。
「――ステラ、起きてください」
「……起きた」
 しばらくして憮然とした返事あった。見なくても、ぶすっとしている表情が目に浮かぶようだ。想像して少し微笑むと、ラインハルトは掴んでいた彼女の腕を離す。再び、彼女は彼の腰にしっかりと抱きついた。
「少し休んでくださらない?」
 背後から彼女の声が続く。
「さっきからずっと走りっ放しで、さすがに……これ以上ないくらい疲れたわ。わたしはあなたと同じ体力じゃないのよ」
 街道を進む二人は森の中に入っていた。日は高く昇っているが、そう広い森ではない。日が暮れるまでには森を抜けるだろう。この森を抜けたら、次の街に着く。
「もう少しだけ、我慢してくださいますか」
 はあ、と大きな溜息が聞こえた。ぎゅうと腰に回る腕に力がこもる。
「……あと少しだけよ」
 謝意と労いを込めてラインハルトは軽く彼女の腕を叩くと、再び馬を駆け始める。

12/2/2023, 6:47:35 AM

距離


 いくら便利になって、ビデオ通話やいろんな連絡方法が増えても、会うことには敵わない。
 距離が遠く離れるほど、心も離れていく。それは寂しいけれどよくある話。

 だからあの時、私たちは必死だった。
 お互いの気配をそばで感じたかった。二人でいれば大丈夫と信じてた。

 なのに今、一緒に暮らしているのにすれ違う。目線が合わない。見るのはお互いの背中ばかり。
 私たちはどこで間違えたんだろう。

 二人でいるけど悲しいと思ったらいけませんか。
 こんなに苦しいなら一人になりたい。
 そう思ってしまうのは。




#105

Next