『貝殻』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私の夢はそっと貝殻に封じ込めておこう。
そして、みんなの思っているような
生き方をしよう
悲しみに傷ついた君
固く閉ざした心を
僕の歌で癒してあげたい
心を開いて
君のその笑顔 (真珠)を
輝きを僕だけに見せて
夏休み最後の日
貝殻を拾った貝殻はいつもブレスレットにして
身につけている。
この貝殻と出会ったきっかけは、、
高校1年の夏休み、高校に入ってすぐにひとつ年上の先輩と付き合った。
彼氏と一緒に夏休みの思い出を作りたくて海に来た。
砂浜には貝殻が沢山落ちていた。
「綺麗な貝殻探そーよ!」
私は彼氏に言った彼氏も賛成してくれてお互いに渡す貝殻を20分くらい探していた時
ふたつでひとつ繋がっていたのが綺麗にわれていた貝殻を見つけて
帰りみちお店によってブレスレット用の紐を買ってお揃いのブレスレットにした。
夏休みが終わり今でもずっとお互い貝殻のブレスレットをつけていっている。
一緒に居なくても貝殻を通して繋がっている。。
貝殻 (9.5)
運命の糸なんてか細くて頼りないもの、私にはいらないんだから。
唇を噛んで教室の前の方に座る男子の背中を睨みつける。その男子は何かあれば———風がちょっと吹いたとか、先生が教科書をめくるわずかな間だとか———うざったいほど斜め後ろの少女を視界に入れようとしていた。
私たち付き合ってるんでしょ?
悲痛な叫びは届かない。見ていられなくなって資料集に視線を落とす。平安時代の貴族の生活がまとめられたページ。ぐるりと床に並べられた貝殻を渦を描くようになぞる。
貝合わせ。この世で一つしかないつがいを見つける遊び。
彼は私のつがいなのだ。息を吸って、顔を合わせた瞬間私たちはカチリとはまったのだ。それをどうして離れようとするのか。
絵の中できゃらきゃらと笑う女房達は合わなかったらしい貝から手を離そうとしている。
ああ、あの子が彼の視線に気づいて微笑んでいる。
つがいの消えた片貝は、どこに行くというの?
砂浜で光った
海から贈り物
耳に近づける
波の音静かに
歌うよう囁く
ふわりと吹く
イタズラな風
スカート揺れ
波は揺らめき
キミは煌めき
寄せては返す
思いは何処へ
誰かの砂の城
泡となり儚く
夏の終わりに
忘れ物探して
『貝殻』
久々に海に来た
小さい頃友達とよく一緒にここで遊んでいた。
海で泳いだり、かき氷食べたり。
すごく楽しかった
僕が好きだったのは綺麗な貝殻を探すこと。
小さい頃好きだったあの子と探すのがとても幸せだった。
そんなことを思い出しながら、綺麗な貝殻を探す...
「あ!」この貝殻、あの子と一緒に見つけた貝殻に似ている。
でも今はあの子は一緒に居ない。こう1人で貝殻を探していると、あの頃に戻りたい。そうすごく感じた。あの頃がどんだけ楽しかったか、どんだけ大切だったか今すごくわかった気がする。
貝殻
海に行って貝殻を探してきみにあげた。
貝殻を持ってる君が綺麗で。
来年も再来年もこの先もずっときみと来たいな
一生を終えて
亡骸になっても美しいと愛でられる
貝殻
小さく喉が鳴ったのが自分でもわかった。
白くすんなりとした脛からから続く、薄く桃色に色づく華奢なくるぶし。
そのままなぞるように目線が辿る指先には、淡く小さな桜貝の爪。
丁寧に形が整えられたその可憐な爪先は、何も塗らずとも光を反射し濡れたように光っていた。
その存在に気づいてしまったが最後、魅入られたようにその無防備な爪先から目が離せなくなってしまった。
後に、急に喋らなくなった俺を不審に思った彼女が、目線が辿る先に気付き、クッションを手に真っ赤な顔で殴りかかってくるのだが、これに関しては正直大変不服である。
……手を伸ばさず我慢しただけ褒めてくれていいと思う。
『貝殻』
/痛い痛い痛い痛いごめんごめんって!
Episode.18 貝殻
毎年小瓶を持って穴場の海に行く。
砂と小さな貝殻を入れる。
小瓶をコルクで蓋をして完成。
浅いところで水にあたってから、家までのんびり帰る。
「お母さんただいま〜」
「おかえり、今年も作ったの?」
「うん、今年も可愛いの作れたよ。」
「ふふ、お父さんきっと喜んでくれるね」
生前、お父さんは海が大好きな人だった。
その海で毎年シェルボトルを作り、棚に飾っていた。
知っている限りでは、お父さんが作ったのは三十五個。
私は今年で二十歳になる。
私が産まれる前から、趣味で作っていたのだそう。
お父さんはそう言っていたけど、本当は違う。
「お母さん、なんでお父さんってシェルボトル作り始め
たのか知ってる?」
「お父さんね、趣味で始めたって言ってるでしょ?
あれ嘘なのよ、本当は私を喜ばせたいからだったの。
本当に可愛い人ね。」
「お父さん…かっこいいね。」
お父さん仕事でいない時、こっそり教えてもらった。
___そして私が十五歳の時、お父さんが急に亡くなった。
仕事で足場から落ちて亡くなったとのこと。
毎日辛くて、お母さんと抱き合って泣いていた。
辛い時はお父さんの作ったシェルボトルを眺めていた。
そこで私は、亡くなったお父さんと悲しむお母さんを
元気付けるため、シェルボトルをお父さんの代わりに
作ることにした。
毎年お父さんがシェルボトルを飾ってた棚に私も飾る。
「お父さん、今年も綺麗にできたよ。
いつでも待ってるから見に来てね。」
「この前は、本当にありがとう。凄く嬉しかった。
これ、良かったら受け取って欲しいの。」
彼女は花の咲いた様な笑顔で言った。
その掌には、美しい貝殻のイヤリングが有った。
〔大切な人の辛い時だし、隣に居られて良かったよ。
綺麗だね、ありがとう。〕
私はそう言って、イヤリングを受け取った。
掌の上に有る小さな貝殻は、キラキラと光を反射する。
とても可愛らしい。
先程の言葉に少し恥ずかしがった様子の彼女は、
少し顔を赤くして言った。
「本当に、もう。
折角だから、付けてみて。貴女に似合うと思うの。」
私は少し苦笑いをしてしまう。
〔こんなに可愛らしいデザイン、似合うか不安だね。
…嗚呼、そうだ。キミに付けて欲しいな。〕
少しイジワルに言うと、彼女は思っていたよりノリノリで
私の掌の上に有る、イヤリングを手に取った。
そして、
「良いよ。付けてあげる。」
そう言って、私の顔と彼女の顔が近づく。
ふわり、と良い香りがした。ドキリとする。
先程迄私がイジワルしていたのに、仕返しをされている。
ドギマギしていると、耳に僅かな痛みが走った。
「…付いた。やっぱり、とても似合っているわ。」
そう言って彼女の顔が離れていく。少し、ホッとした。
彼女は何処となく誇らしげにしている。
その時に、普段は髪の毛で隠れている耳がちらりと、
見える。イヤリングが付いていた。
気になった私が耳元をじっと見つめると、
彼女は気が付いた様で白く、華奢な指先で、髪を耳に掛けてみせる。
やっぱり。お揃いだ。
「勝手にお揃いにしてごめんなさい。」
と、申し訳無さそうにしている。
私は慌てて、彼女の手を優しく握り、
〔いや、全然大丈夫。寧ろ、すっごく嬉しい。〕
そう言って笑った。
すると彼女は嬉しそうに、笑って
「ありがとう。」
と言った。
一生大切にする。
そう云えば、彼女は私の耳を触り、嬉しそうに頷いた。
死にたい。
でもあと3ヶ月だけ。そしたら楽になれる。
それまで耐えるだけ。
私なんかひとり居なくてもかわらないんだから。
私は今日は学校を休んだ。
だから明日がこわいの。
また先生に部活のこと言われるんだろうな。
部活も学校もサボってるって思ってるんだろうな。
ねぇ、そんなに休むことはダメなんですか?
そうか。
全部私が悪いんだ。
私が生きてるから。私が出来損ないだから。サボってばかりだから。
分かったよ。今日は学校休んだんだ。
だから明日が怖くて仕方ないんだよね。
明日先生に部活のこと言われるんだろうな…。
私、サボってばかりで部活も学校もダメなやつだって思われてるんだろうな…。
でも、そんなに休むことってダメなんですか?
全部私が悪いんだよね…。
私が生きてるから、私が出来損ないだから、サボってばかりだから。
わかったよ、だから私はあと3ヶ月で死ぬんだ…。
本当の話、嘘じゃないよ…。
海で貝殻をみつけた
私のより一回り小さい貝殻
それを胸に当て
カメラに微笑みを向ける
これこそ共感性羞恥
「貝殻」
深い 深い 深海の底。
誰も辿り着けない所に、きっとありそう。
誰も見た事がない 綺麗な 貝殻 。
貝殻。
ねえ
貝殻の寿命って知ってる?
……
貝殻ってね100年生きるんだって
私も100年生きられるかな笑
……
君の分のあと80年生きてみせるからね。
小学校の頃修学旅行で海に行ったので先生に綺麗な貝殻を渡しました。
貝殻って、たまに中に生き物が居たりする。綺麗な貝も、地味な貝も誰かのかけがえのない居場所なんだと思うと、どんな貝でも素敵に思える。
〖貝殻〗
砂浜にあるたくさんの種類の貝殻
その貝殻は元からここにあるのか
貝殻の中には何が入っていたのか
貝の軟体を包む殻のことを貝殻という
包むものが無くなったとしても
綺麗な状態で残り続ける
水に流されてどこかへ行ってしまうこともある
そんな貝殻は集めるのも楽しいくて
飾りたくなったり
何か作りたくなる
貝殻は役目を終えてもずっと《綺麗》な
そんな貝殻をあなたにプレゼントしたい
受け取ってくれますか 。
貝殻
あなたの為に出来ること…
あなたの好きな貝殻を
集めて、あなたに…
プレゼントすることなの…
あなたの笑った顔
しあわせ…
あなたのいたずらっぽい
笑顔にムカっとするの
でも…
あなただから許せるの…
あなたはわたしを
想ってくれるから
ありがと…
9/5「貝殻」
さくら貝の貝殻を白い砂浜に見つけて、君を思い出した。
色白の肌にピンク色の小さな唇。可愛らしくて羨ましかった。
君は今、元気ですか。
新しい人は見つかりましたか。
もし見つからなかったら、私のところに戻って来る気はありませんか。
どんなに見つめても、さくら貝は返事をしない。
貝のように黙って―――いや、黙っているから貝なのだった。
君の少しおしゃべりな唇を思う。
(所要時間:8分)