『貝殻』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
久々に海に来た
小さい頃友達とよく一緒にここで遊んでいた。
海で泳いだり、かき氷食べたり。
すごく楽しかった
僕が好きだったのは綺麗な貝殻を探すこと。
小さい頃好きだったあの子と探すのがとても幸せだった。
そんなことを思い出しながら、綺麗な貝殻を探す...
「あ!」この貝殻、あの子と一緒に見つけた貝殻に似ている。
でも今はあの子は一緒に居ない。こう1人で貝殻を探していると、あの頃に戻りたい。そうすごく感じた。あの頃がどんだけ楽しかったか、どんだけ大切だったか今すごくわかった気がする。
貝殻
海に行って貝殻を探してきみにあげた。
貝殻を持ってる君が綺麗で。
来年も再来年もこの先もずっときみと来たいな
一生を終えて
亡骸になっても美しいと愛でられる
貝殻
小さく喉が鳴ったのが自分でもわかった。
白くすんなりとした脛からから続く、薄く桃色に色づく華奢なくるぶし。
そのままなぞるように目線が辿る指先には、淡く小さな桜貝の爪。
丁寧に形が整えられたその可憐な爪先は、何も塗らずとも光を反射し濡れたように光っていた。
その存在に気づいてしまったが最後、魅入られたようにその無防備な爪先から目が離せなくなってしまった。
後に、急に喋らなくなった俺を不審に思った彼女が、目線が辿る先に気付き、クッションを手に真っ赤な顔で殴りかかってくるのだが、これに関しては正直大変不服である。
……手を伸ばさず我慢しただけ褒めてくれていいと思う。
『貝殻』
/痛い痛い痛い痛いごめんごめんって!
Episode.18 貝殻
毎年小瓶を持って穴場の海に行く。
砂と小さな貝殻を入れる。
小瓶をコルクで蓋をして完成。
浅いところで水にあたってから、家までのんびり帰る。
「お母さんただいま〜」
「おかえり、今年も作ったの?」
「うん、今年も可愛いの作れたよ。」
「ふふ、お父さんきっと喜んでくれるね」
生前、お父さんは海が大好きな人だった。
その海で毎年シェルボトルを作り、棚に飾っていた。
知っている限りでは、お父さんが作ったのは三十五個。
私は今年で二十歳になる。
私が産まれる前から、趣味で作っていたのだそう。
お父さんはそう言っていたけど、本当は違う。
「お母さん、なんでお父さんってシェルボトル作り始め
たのか知ってる?」
「お父さんね、趣味で始めたって言ってるでしょ?
あれ嘘なのよ、本当は私を喜ばせたいからだったの。
本当に可愛い人ね。」
「お父さん…かっこいいね。」
お父さん仕事でいない時、こっそり教えてもらった。
___そして私が十五歳の時、お父さんが急に亡くなった。
仕事で足場から落ちて亡くなったとのこと。
毎日辛くて、お母さんと抱き合って泣いていた。
辛い時はお父さんの作ったシェルボトルを眺めていた。
そこで私は、亡くなったお父さんと悲しむお母さんを
元気付けるため、シェルボトルをお父さんの代わりに
作ることにした。
毎年お父さんがシェルボトルを飾ってた棚に私も飾る。
「お父さん、今年も綺麗にできたよ。
いつでも待ってるから見に来てね。」
「この前は、本当にありがとう。凄く嬉しかった。
これ、良かったら受け取って欲しいの。」
彼女は花の咲いた様な笑顔で言った。
その掌には、美しい貝殻のイヤリングが有った。
〔大切な人の辛い時だし、隣に居られて良かったよ。
綺麗だね、ありがとう。〕
私はそう言って、イヤリングを受け取った。
掌の上に有る小さな貝殻は、キラキラと光を反射する。
とても可愛らしい。
先程の言葉に少し恥ずかしがった様子の彼女は、
少し顔を赤くして言った。
「本当に、もう。
折角だから、付けてみて。貴女に似合うと思うの。」
私は少し苦笑いをしてしまう。
〔こんなに可愛らしいデザイン、似合うか不安だね。
…嗚呼、そうだ。キミに付けて欲しいな。〕
少しイジワルに言うと、彼女は思っていたよりノリノリで
私の掌の上に有る、イヤリングを手に取った。
そして、
「良いよ。付けてあげる。」
そう言って、私の顔と彼女の顔が近づく。
ふわり、と良い香りがした。ドキリとする。
先程迄私がイジワルしていたのに、仕返しをされている。
ドギマギしていると、耳に僅かな痛みが走った。
「…付いた。やっぱり、とても似合っているわ。」
そう言って彼女の顔が離れていく。少し、ホッとした。
彼女は何処となく誇らしげにしている。
その時に、普段は髪の毛で隠れている耳がちらりと、
見える。イヤリングが付いていた。
気になった私が耳元をじっと見つめると、
彼女は気が付いた様で白く、華奢な指先で、髪を耳に掛けてみせる。
やっぱり。お揃いだ。
「勝手にお揃いにしてごめんなさい。」
と、申し訳無さそうにしている。
私は慌てて、彼女の手を優しく握り、
〔いや、全然大丈夫。寧ろ、すっごく嬉しい。〕
そう言って笑った。
すると彼女は嬉しそうに、笑って
「ありがとう。」
と言った。
一生大切にする。
そう云えば、彼女は私の耳を触り、嬉しそうに頷いた。
死にたい。
でもあと3ヶ月だけ。そしたら楽になれる。
それまで耐えるだけ。
私なんかひとり居なくてもかわらないんだから。
私は今日は学校を休んだ。
だから明日がこわいの。
また先生に部活のこと言われるんだろうな。
部活も学校もサボってるって思ってるんだろうな。
ねぇ、そんなに休むことはダメなんですか?
そうか。
全部私が悪いんだ。
私が生きてるから。私が出来損ないだから。サボってばかりだから。
分かったよ。今日は学校休んだんだ。
だから明日が怖くて仕方ないんだよね。
明日先生に部活のこと言われるんだろうな…。
私、サボってばかりで部活も学校もダメなやつだって思われてるんだろうな…。
でも、そんなに休むことってダメなんですか?
全部私が悪いんだよね…。
私が生きてるから、私が出来損ないだから、サボってばかりだから。
わかったよ、だから私はあと3ヶ月で死ぬんだ…。
本当の話、嘘じゃないよ…。
海で貝殻をみつけた
私のより一回り小さい貝殻
それを胸に当て
カメラに微笑みを向ける
これこそ共感性羞恥
「貝殻」
深い 深い 深海の底。
誰も辿り着けない所に、きっとありそう。
誰も見た事がない 綺麗な 貝殻 。
貝殻。
ねえ
貝殻の寿命って知ってる?
……
貝殻ってね100年生きるんだって
私も100年生きられるかな笑
……
君の分のあと80年生きてみせるからね。
小学校の頃修学旅行で海に行ったので先生に綺麗な貝殻を渡しました。
貝殻って、たまに中に生き物が居たりする。綺麗な貝も、地味な貝も誰かのかけがえのない居場所なんだと思うと、どんな貝でも素敵に思える。
〖貝殻〗
砂浜にあるたくさんの種類の貝殻
その貝殻は元からここにあるのか
貝殻の中には何が入っていたのか
貝の軟体を包む殻のことを貝殻という
包むものが無くなったとしても
綺麗な状態で残り続ける
水に流されてどこかへ行ってしまうこともある
そんな貝殻は集めるのも楽しいくて
飾りたくなったり
何か作りたくなる
貝殻は役目を終えてもずっと《綺麗》な
そんな貝殻をあなたにプレゼントしたい
受け取ってくれますか 。
貝殻
あなたの為に出来ること…
あなたの好きな貝殻を
集めて、あなたに…
プレゼントすることなの…
あなたの笑った顔
しあわせ…
あなたのいたずらっぽい
笑顔にムカっとするの
でも…
あなただから許せるの…
あなたはわたしを
想ってくれるから
ありがと…
9/5「貝殻」
さくら貝の貝殻を白い砂浜に見つけて、君を思い出した。
色白の肌にピンク色の小さな唇。可愛らしくて羨ましかった。
君は今、元気ですか。
新しい人は見つかりましたか。
もし見つからなかったら、私のところに戻って来る気はありませんか。
どんなに見つめても、さくら貝は返事をしない。
貝のように黙って―――いや、黙っているから貝なのだった。
君の少しおしゃべりな唇を思う。
(所要時間:8分)
"貝殻"
前に海へ行った時、綺麗な貝殻を幾つか拾ってきて、持って帰って来てからどうしようかと考えてカバンに付けるチャームとネックレスを、仕事の合間にちょこちょこ進めて作っている。ネックレスは自分用、チャームはあいつの。チャームは、カバンの取っ手に括り付けるタイプにした。ネックレスを完成させてからもう1つくらい作れそうだなと、それならあいつにあげるやつを作ろうと思った。最初はストラップとか考えてたけど、取れてなくなった時すぐに気付けないかもと思い、取っ手に付けるタイプならとデザインして製作を開始した。デザインどうしようかと悩んだが、結局ネックレスと同じ感じになった。けどメインの貝殻が似た形だし、まぁいっか。
「フフ〜♪」
今はチャームの両端に金具を付けている所。
後はここを閉じて…
「っし、出来た」
顔の前に広げて掲げる。一見子どものブレスレットのようなチャームの綺麗な出来を見て、『我ながら上出来じゃね?』と自己肯定感を少し上げてみたり。
「さて、どう渡そうか?」
やっぱ2人っきりの時だろ、普通に恥ずいし。渡し方は…、このまま渡すのはちょっと味気ねぇか…?ちょっとした紙袋に入れて渡すとか…。そういうのは、百均に行けばあるか?ちょっと調べて……。
「……」
スマホに手を伸ばしかけるが、そのまま止まって冷静になる。
別に男同士だから包装とかどうでもいいだろ。つーか、マジでどこ目指してんだ、俺?なんか、だんだん……。
そこまで考えを巡らせ、何か認めてはいけないものを認めそうになり、頭を振って追い出して伸ばしかけていた腕を引っ込めた。
チャームはこのまま渡そう、うん。
貝殻
貝殻は貝の体の一部だし
そんなふうに考えると
ちょっと苦手になっちゃうな
ヤドカリがそれらを利用しているのが
なんだかいいなと思うけど
『oneslde』
子供の頃に、夏の夜空に舞ったパラシュート花火を追いかけた。
小学生の修学旅行で行ったお伊勢さん。
翌日な朝に、みんなで、海辺で探した桜貝……私だけが見つからなかったな。
桜貝のピンクに憧れを持ったまま。できる……。
人魚姫も貝殻なんて、耳にあてて、そっと王子さまのことを想ったのかしら。
私は、ここにいるョ^_^♫と、声にならない声がしたのかな〜??
自分の声だけがこだまして、切なくていっぱいいっぱい泣いたんだろうな(´;ω;`)
ーー王子さま、私に気付いてネ………なんて想いながら泡沫に……。
泡になった今も、ずっと王子さまを想っているんだろうな.。o○
サヨナラぐらいは、言いたくないけれども、声にならない声を云いたかったな〜.。o○と。
今は、何が聴こえますか??
私の弟は、幼稚園の時に、林間学校で、お泊り保育に行って帰ってきたら、私にお土産をくれたの(#^.^#)♫
私は、嬉しくて私の部屋の小物入れに入れていました。
でも、それは、弟の食べた味噌汁の貝殻だった。
弟がタネ明かしをしたんだ。可笑しかった。☺
私だけ見つからなかった桜貝も、弟の味噌汁の貝殻も、
多分、ボタンのかけ違うようなものと想いたいです……。
ーー貝殻を耳にあてた何が聴こえるのかしら??
追憶の私元気ですか……??(#^.^#)♫なかなか、会えないくて、凹んでいませんか〜??
9月の風はまだ、暑いけれども優しい色になっている気がします。9月の終わりになれば金木犀の甘い香りがしますネ(#^.^#)💛
『あんずちゃん〜^_^♫』って、もう優しい笑顔で、手を振ってくれない……。
桜貝が、あの日私だけ見つからなかった私のように。会えないことがリアルなんだ。
ーー最近は、夢までに出て来て冷たいです。せめて、夢の中ては、私の大好きな君でいて下さい💛
私は、また、何時か君に会えるのを信じています。浅はかですか??
何時か、君に会えた時のために話したいことをメモしておきますネ♫(#^.^#)💛
もし、また会えたらいっぱいいっぱいおしゃべりが出来たらいいな〜💛(#^.^#)♫
君に、離れても私もちゃんと頑張って歩めています(#^.^#)♫💛と言いたいから(#^.^#)♫
そんな、間に揺れる私なの。細波が、あの頃の桜貝を隠したみたいにーー。
『貝殻』2023.09.05
「貝殻がなんで渦を巻いてるか知ってる?」
いたずらっぽく親友である先輩役者がそんなことを言う。
話したくて仕方がない、といったような顔だ。
「知らん」
促すようにそう言えば、彼は少しだけ得意げにする。
「星の波音が聴こえた貝殻が、星に見蕩れて渦巻くようになったんだって」
「なんかの歌やろ、それ」
たしか、フォークソングを歌う男性三人組の曲ではなかっただろうか。有名なアニメ映画の主題歌で、そのロマンチックで切ない歌詞が人気の楽曲だ。
「なんだ、知ってたか」
彼は残念そうに肩を落とす。すこし申し訳ない気もしたが、いつものことなので、フォローはしない。
放ったらかしにしていると、彼はじっとこちらを見つめてくる。
「なんやの」
「お前の耳は貝殻だったりしない?」
それも、歌詞に出てくる言葉だ。その理論でいくと、彼は遠い人になってしまう。それは嫌だ。
もっとも、そんなことは恥ずかしくて言えるはずもなく、
「……うっさい」
そんな生意気な返事しかできなかった。
オレはいつだって、彼の声を聞いていたいし、近くにいてほしいのだ。
#2 貝殻(創作)
いつか君が
私の爪を見て言った
少しピンクで、桜貝みたいで可愛いねって言葉
女の子らしくて嬉しくて。