『誰よりも』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
誰よりも
弱虫で
情けなくて
そんな自分に
飽き飽きして
優しいフリをして
人の気を引き
なんてサイテーなんだろう
本当は
誰よりも愛されたくて
足掻いてる
「あれ、今日先生休み?」
昼休みの終わりかけ。見たことのない女の先生がやってきて授業の準備を始めたので、前の席の奴に聞いてみる。
奴は一瞬女の先生を見たあと、何かを思い出すように宙を見た。
「先生って志賀セン? あー、風邪引いたらしいよ」
「風邪?」
「俺も詳しくは知らんけど、熱出たっては聞いた」
「ふうん……」
机の下でスマホに指を滑らせ、先生に連絡する。
すぐに既読がついて、『ぼつしやう』とだけ返ってきた。何のことだ、と逡巡。『没収』か、と思い至る。熱が出てても学校の規律を気にするのは、さすが先生。だけど、誤字も気にせず送ってくる辺り、相当熱が酷いらしい。
「ダメだなぁ、先生」
呟いて、スマホをスリープにした。
「なんか言った?」
「んーん。教えてくれてありがと」
「おー」
先生は、いつまで経っても俺を頼ってくれない。
誰よりも先生のこと心配してるし、大好きなのに。いつだって頼ってくれていいのに。
「帰りに何か買っていってあげよー」
どうせまた迷惑そうな顔をするんだろうけど、先生のためなら何だってするからね。
〘誰よりも〙
「あなたにはどんな良い所がありますか」そう聞かれたら君はなんて答える?
『誰よりも早く走ることができます。』
『誰よりも料理が得意です。』
『誰よりも努力を怠らないことに自信があります。』
『誰よりも負けず嫌いです。』
『誰よりも………』
『誰よりも…………』
『誰よりも…………………』
----果たして誰もがそんな"個性"を持っているのだろうか。放課後、居残らされた教室で机に顎をついて考えた。手元には丸められたしわくちゃの紙が無理に広げられている。無論、自分が提出したくなくて格闘した痕が残っているのだが、粗方母親が掃除中に見つけ出して先生に問い合わせたのだろう。本当に余計なことをする。せっかく誤魔化せたのに。それで、話題を戻すけれど問題はこの紙だ。
『あなたにはどんな良い所がありますか』
これは道徳の授業中に出された課題だった。みんなが口々に「えぇ、自分じゃ分かんないよ〜」と言っていたので、自分だけではないのだと安心しきっていたのが、それが運の尽き。みんな、提出日には出していて、自分だけが赤っ恥をかいた。出してないことが恥ずかしくてたまらなかった。けれど、それ以上に答えなんか見つかりそうにもなくて、自分だけがのうのうとしたモラトリアムに取り残された感じが苦しかった。「他人と何が違うんだろう?」見当もつかなくて。所詮人間は要素の括りで区別されているから、知らない人からしたらある程度同じで、あえて違うとしたら経験。しかし、その経験すらも似たようなことは存在する。結果、たった一つの自分だけなんて難しい。あっても思い込みかもしれない。そうなると全てが詰みだ。目の前は真っ暗.........
結論的に、こんなことを聞く世の中は何を求めているのか?それが自分の最大の命題だった。自分としては社会が人間に夢を諦めきれないから。そしてその社会を構成するのは人間、つまり人間が人間自身を苦しめている、だ。
だから、相変わらずプリントの余白は埋まらないまま、日は沈んでいく。他の奴らは馬鹿だよな、それっぽいこと書いて理解した気で満足しちゃってるんだからさ。自分でも異常なのかもしれないとは思った。けれど、「果たして今日、無事に家に帰ることはできるのか」今はそう思えるぐらいには一周、回って非常に愉快だ。あ〜あ、こうやって自分みたいなやつが増えていけばいいのになぁ。そんな馬鹿すら考えた。
さあさあ、ここまで見てくれた諸君!君はどう思う?
誰よりも幸せでいたい
今にも倒壊しそうなボロ小屋で、薄汚い歯をチラつかせながら彼はそう言った。
部屋には乾き掛けの絵の具と汚されたキャンバスが散らばっていた。
彼はまだ汚れていないそれを1つ手に取り、
いつかこいつを完成させたらと思うと不格好な笑顔が張り付いちまってよ
変な面で呟いていた。
閑古鳥が鳴いた。
志半ばという言葉がぴったりの、そんな人生だった。
高架下の廃墟は好事家の画廊になっている。
作者は誰も知らない。
もとより誰も興味がない。
ただ、乾いた絵の具と作品と称されるそれが弱者共の心を慰めていた。
なあ、お前は幸せになれたのか?
誰よりも心にこびり付いている男の顔を思い出す。
#誰よりも
誰よりも自分が不幸だなんて思っちゃいけない。自分には自分の不幸があって他人には他人の不幸があるのだから。それに、不幸があったあとは幸せが来るって言うだろ?笑って幸せを待っていようぜ。
その存在が自分にとって誰よりも大切で、手離しがたくて、愛おしいものだと気づくには、少し遅
すぎたようだ。
【誰よりも】
誰よりも強くなりたかった。
誰よりも頼れる人になろうと思った。
誰よりも、誰よりも。
それだけが心にあった。
みんなが私に求めるのは完璧だったから。
完璧ではない私にみんな価値を感じていない。
私は生きている意味があるのだろうか。
私の生きる意味は?
誰か教えてください。
いつでも不器用、不格好
どろにまみれて汗まみれ
使える時間をすべてをかけても
うまくいかずに泣けてきて
くやしくってやりなおし
呆れるくらい真剣で
笑えるくらい大真面目
わたしは心底歌が好きだよ
うまくないけど誰よりも
誰よりも
あなたが、早く元気に
なりますようにと…1番に願っている。
遠くにいる、他人でありたい。
【お題:誰よりも】
2024.02.16 お題:「誰よりも」
#.hpmiプラス 🎲(🎲でてきません)
「もういいかい」「まあだだよ」「もういいかい」「もういいよ」
公園に響き渡る子どもたちの声を聞きながら、自身の幼少期の記憶に想いを馳せる。
そうやってかくれんぼをして遊んだのはもう何年前の話だろうか。
私はかくれんぼが大の得意で、最後まで見つけてもらえないことが沢山あった。みんなで探し回られたことだって何度もある。
そんな時、誰よりも早く見つけてくれた男の子がいた。青い髪の毛にサイコロのアクセサリーを身につけたその子は、どこでかくれんぼをしていても真っ先に私のことを見つけてくれて、その子が鬼の時は、必ず私が一番最初に見つかってしまうのだ。私はそんな彼が好きだった。彼の名前は――。
そこにふと1枚のフライヤーが私の足元に落ちてきた。
“FlingPosse ○th Live”
そう大きく書かれたフライヤーに使われていた写真に写っていたのは、ピンクの髪の男の人と着物を着た男の人、それから青髪の男の人。
写真のすぐ近くに“帝統”と書いてあって、私はそこで確信した。この青髪の男の人はかくれんぼでいつも私を見つけてくれた子だったのだ、と。
思い出してからは、また彼に見つけて欲しい、そんな気持ちがどんどん膨らんで、どうしようもないほどまでに育ってしまった。見つけた、なんて言わなくていいから、その素敵な笑顔を私に向けて欲しい。それがたとえ私一人だけに向けられたものでなくてもいい。それでも、もう一度彼の笑顔を見たかった。
誰よりも早く私を見つけてくれた彼ならきっと、また私を見つけてくれる――そんな淡い期待を抱きながら、私はライブのチケットを購入するのだった。
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乱数くんお誕生日おめでとうございました(大遅刻)
誰よりも
誰よりも秀でたところなんてなくても
誰よりも努力することなんて出来なくても
誰よりも誠実でも無いけれど
そんな私でも毎日を生きるだけの価値はある
誰よりもなんて人と比べなければ
私は私を好きになって、なんだか楽に生きられる
そんな気がする
誰よりも
一際輝いて見えてしまったのは
ゲレンデマジックですか
誰よりも君を愛していたいし
誰よりも君を大事にしていたい。
君には僕だけでいいのに。
寂しがりの君は友達を作ってしまう。
僕だけ見てればいいのに。
君に依存されたいし君に依存していたい。
君の大好きも愛してるも
全部僕が独り占めしたい。
ハグもキスも僕がいい。
全部全部僕だけでいい。
君には僕だけで十分なのに。
僕は他の誰よりも君を愛しているのに。
僕は他の誰よりも君を大事にしているのに。
『誰よりも』
誰よりも君の方が僕なんかよりよっぽど賢くて、優しくて、強かった。
今日までは。
誰よりも
ずっと隣に居たあなたに、勝手に恋して、勝手に振られた…本当は、これからもずっと、あなたの隣で、一緒に過ごして、同じ時間を過ごしていたい…私は、あなたにそぐわないからと思うから…でも、たった一晩しか経たないのに、心が痛くて、今直ぐ逢いたくて…他の誰かじゃなくて、あなたの側に居たい…あなたには、迷惑掛けたくないけど、あなたの居ない時間がたまらなく辛く…て…
28日目
理科室にある1つの模型。
その模型には本当に命が宿っていると言わている。
みんなが教室に入ってくるのを後ろから眺めている。
私を見ることもなくみんなが通り過ぎていく。
私は、元々人と話すのが苦手だ。
怖がられてしまうから。
私は人と話すことがトラウマになってしまった。
みんなが私を見るのは決まって水曜日の授業だけ。
その時だけ、みんなが私を見て、私に触れてくれる。
私はそれが何よりも嬉しい。
みんなの前に立ち授業をする。
体の中身が見えている私を、今日もみんなは気味悪がる。
♯誰よりも
高みを目指して
誰よりも
誰よりも
上を目指して
そこで掴むものが
宝物であるように
**
「今日もすごかったな!」
チームメイトが肩を叩く。
「やだなー、まだまだだよ」
汗を拭きつつ答える。
「うちのエースアタッカーは貪欲だなぁ。
なんであんなに高く飛べるの?」
「気合い!」
「即答かよ!」
ねぇ 毎日たくさんの質問に応えてるけど
誰にでも優しいコメントするのは複雑な気分…
私にだけに優しくして欲しい…って思う事は
ずいぶん欲張りかしら?
私にだけ たくさんの文字を綴り 教えて欲しい
そしたら 誰よりも もっと頑張れそう
#誰よりも
誰よりも
「かまわない どう見られても 君となら」
こんなセリフがとある漫画にある。
私は誰よりも近くで彼のことをみていたい。
彼の隣を歩きたい。
誰よりも
私は
指の第一関節が
直角に曲がる
【誰よりも】kogi