『誰もがみんな』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
誰もがみんな気を配り、優しくあれたらどれだけよいだろう。
だけどそうはいかないのはわかっている。だけどそうあってほしいとふとした時に考えてしまう。
人々が個々の考えを持ってすれ違ってしまう限り、平穏な世界はやってこないのだろう。
誰もがみんな自分が他より不幸だとどこかで思ってるし
それを自慢したりする人もいる。
人間という生き物にとっての不幸だと思う。
#誰もがみんな
生きたいのに死んで
死にたいのに生きて
努力したのに報われなくて
努力しないのに報われて
天才と呼ばれたくて
天才と呼ばれたくなくて
やりたいのにできなくて
やりたくないのにできちゃって
持ってるものは要らなくて
欲しいものは手に入らない
「不平等だけが平等に与えられている」
ってよく言うけど
不平等だって平等じゃない気がする
じゃなきゃ誰もがみんな
生きられない世界じゃないよ
誰もがみんな悩みを抱えている。
どうも、この世界は人間には向いてないように出来ているらしい。
今日も今日とて意味の無い日常が続く、
もしかしたらその日常が幸せなのかもしれないが
自分は何の為に生きているのか分からなくなる。
狂ってしまいそうな程毎日を過ごしている。
今日は17回目の誕生日、
盛大に祝われる誕生日会、要らないプレゼント
そして極め付きには写真撮影、
17回目の誕生日の夜僕は川ヘ身を投げ天に返した。
この世界には人間は向いてない、それは
自分の心を自分で見ていなかったからこう思ったのかもしれない。
誰もがみな誕生日を待ち望んでいることだろう。
でも僕にとっては地獄でしかないのだった。
誰もがみんな
誰もがみんなうなじフェチだ。
満員電車で目の前に女がいる時、男は必ずうなじを見ている。そして女はうなじを見られて興奮している。
ショートカットのうなじもいいが、やはりポニーテールが最高だろう。後れ毛という武器を携えているからだ。
正直、満員電車で目の前にポニーテールがいると、顔に毛が当たり不快だ。だが、うなじを覗く喜びのためなら、そんなストレスは吹っ飛ぶだろう。
想像してみて欲しい。ロングの髪の女性の場合、髪を結っていなければうなじを見ることはできない。本来見れないものを見せているということは、スカートを捲し上げてパンティを見せている様なものだ。いや、パンティは所詮布切れだ。生の肌を露出させる行為はそれ以上のエロチシズムだ。
うなじの何が良いって?産毛だよ。産毛。永久脱毛してツルツルのうなじもいい。要するに男の目線を気にしてケアした訳だ。その子の恥じらいが伝わってくる。が、産毛がガッツリ残っているうなじが最高だ。この子はうなじの発毛状況を把握していない。俺だけがお前の恥毛を把握しているのだ。人の秘部を握ると言う行為は誰もがみんなそそる事だ。
私くらいのプロになると、産毛の生え方で性格も分かる。濃いめの産毛が密集して生えている女は男性ホルモン多めだ。気が強くプライドが高い。それに対して短めの産毛が薄ら生えている女はおっとりしていて争い事を好まない。
K駅で乗り込んで来る女子高生は100人に1人いるかどうかと言われる濃い毛と薄い毛が均等に生えるハイブリッド産毛の持ち主だ。私は目当ての子を見つけて背後に回り込む。何だか痴漢みたいだな。あの様の卑劣な連中と一緒にされては敵わないが。
「あれ?この子の毛並みが変化しているぞ。」
私はブラシ職人だ。豚の毛、馬の毛、山羊の毛を用途によって使い分ける。この子のうなじにハイブリッド産毛以外に動物の毛が混じっている様な気がする。
「そんなことある訳ないよな。」
さすがの私も今日は性的興奮を覚えなかった。
次の日も女の子の背後に立ったが、何と動物の毛が増えていた。
私はこの事を知り合いの動物医に相談する事にした。途方もない話で気が引けたが、話を聞いた動物医の目が怪しく光った。
「お前まだ、乗っ取られていないのか?」
そう言うと動物医はメスを片手に襲ってきた。
私は体をよじって攻撃をかわすと出足払いで地面に叩きつけた。うなじに目をやると動物の毛が生えている。
「何が起こってるんだ。」
私はうなじの調査をはじめた。驚いた事にK市の住人全てから動物の毛を発見することができた。
K市の住人は誰もがみんな人間以外の何かになっていた。
私は突然誰かにうなじを舐められ、肩をすくめた。次の瞬間腕を固められ地面に組み伏せられる。見上げると例の女子高生だった。
「誰もがみんな、秘密を抱えている。それを暴こうとする者は碌な死に方しないよ。」
誰もがみんな
泣いてもいいし 怒ってもいい
もちろん笑ったっていいし
夢を見たっていい
頑張ればいいし 疲れたら休んだっていい
そうやって 歳を重ね
振り返ったら 良い人生だったと
そんなふうに 思えたらいいな
人とは何かと考えましたなら、
その瞬間に獣となるのでしょう。
誰もがみんな
周りのみんなが憬れる…そんなあなたに、秘かに想いを寄せている…私には、届かないと解っているけれど…でも、この想いは、誰にも負けないと思う…
初めて、出逢ったのは、桜の咲き始めの頃で、あっと言う間に、満開の花びらと青空になる頃には、あなたの姿を、目で追ってしまうようになっていた…其れから暫くして、言葉を交わすようになって、グループでの交流が始り…一つ段階が進む毎に、あなたの居ない時間がたまらなく辛く感じ…
音のない悲鳴が棘になって切りつけあって朝の通勤列車は透明な血があちこちで流れている。
そこにいたら身がもたないから、スマホの小さな画面に自我を逃避させる。巣穴に逃れて危機が去るのを待つネズミのように。
極彩色の車内広告ばかりが馬鹿騒ぎでぐるぐる画面が切り替わり、乗客の疲れた顔面に塗りたくられて知らぬ間に極彩色に洗脳されていく。
「もう無理です」と私が言ったら、医者はがくれたのは錠剤サイズの洗濯機。
「飲み込むと楽になるよ」
小指の爪サイズの白い家電の中でめちゃくちゃに水が渦巻いている。心の混乱を動力源に回るドラム式洗濯機。
駅のホームで耐えかねて飲み込んだら、なるほど透明な切り傷からは血が流れなくなって、ついでに自分の名前まで忘れちゃった!
【タイトル:透明な殺人事件】
【お題:誰もがみんな】
【197,お題:誰もがみんな】
誰もがみんな、心に獣を飼っている
それに引き摺られないよう、歯を食いしばって耐えている
その苦しさを誰にも見せないよう
誰もがみんな、誤魔化しながら生きている
「誰もがみんな」
誰もがみんな心の中に
闇の天幕を持っている
きらびやかな貴婦人も
影からそれが見えている
そうでなければ
世の中は平等ではない
誰もがみんな心の中に
温かい暖炉を持っている
冷徹で凶暴な犯罪人も
影からそれが見えている
そうでなければ
世の中は救いようがない
誰もがみんな
いつかは恋をする。
って本当なんだろうか?
いつかは誰もがみんな恋をする。
そんな風にみんなで言い合って小説や漫画を回し読みしているはたしかに楽しい。
でもきっと、そんな風になにかに憧れている時間は誰もがみんな経験する。
そんな時間を思い出して、みんな恋をするって表現するのかもしれない。
ふと、すれ違うときに濃厚な花の香りが鼻腔をくすぐって思わず振り向いてしまう。
サラサラとした長い黒髪を揺らして歩く後ろ姿をみて、やっぱり違うと落胆する。あの香りはずっと昔から知っているけれど違う。違うのだ。
学生の頃、すごく美人な子とその子を褒めそやす目立ちたがりの集団がいた。美人な子は口数の少ない大人しい感じだったから、初めて話したとき思っていたよりも低く掠れた声に驚いたものだ。鈴を転がしたような愛らしく透きとおったものを想像していた自分が恥ずかしくて申し訳なくて、結局上手く話せなかった。
それでも優しく微笑みながら私の話を聞いて、たまにポツポツと言葉少なにお喋りして、また私の話を聞く。その何気ない繰り返しにすっかり魅了されてしまって、初めに持っていた印象よりもずっと素敵な女の子だと知った。
思い返してみればいつも聞こえてくる声は目立ちたがりの子たちのよく透るものばかりで、あの子が口を開くところすら見たことがなかった。だから想像ばかりがひとり歩きして素敵なあの子を知らなかったのだ。
癖のない黒髪がよく似合う美人な子。
一人でいればユリの花のように凛としているのに、あの集団に囲まれると途端に空気のように霧散してしまう。
そして集団にさらわれたあとに残るのはたくさんの花をギュッと凝縮したような濃厚な香りだけ。色んな香水やシャンプーの香りが混ざりあって、華やかなブーケに包まれたような気持ちになるあの香りが残る。
でもそれは素敵なあの子のものではない。真水のように無色透明で誰にでも寄り添えてしまう優しすぎるものではない。
同じ黒髪なのに、サラサラとして流れる水のような美しさであったとしても、あの子には敵わない。
誰もがみんな憧れたとしても、決して手の届くことはない高嶺の花だ。あの時のまま、時間が止まってしまった。
あの子も、それに憧れる私も、ずっとそのままなんだ。
【題:誰もがみんな】
誰もがみんな、自分の生活の一部始終を記録・再生できる時代がやってきた。
自分の体験、記憶を脳みそから直接アウトプットし、正確にヴァーチャル追体験させるサービスが開始されたのだ。
意識が認識しなかったあれこれも、出力をあげて見ることが出来るので、その時感じられなかった、音、匂い、温度、湿度、風、空気の振動も、再構成されて追体験できる。
そのサービスは人気を博し、利用者は世界中に広がった。しかし恐ろしいことに、使った人々が次々に自殺する事態に発展した。
記憶を再確認し、自分の思っていた出来事と事実との違いに、激しいショックを受ける人が続出したのだ。
「あの時、断崖で足を踏み外した息子は息も絶え絶えに小さく助けを求めたのに、それを聞き漏らした私は彼を殺してしまった」
「暗闇で私を襲った見知らぬ男のかすかな声を拡大してみたら、それは実の父親のものだった」
「赤ちゃんを渡した笑顔の素敵なベビーシッターは、連続殺人の指名手配犯と同じ顔をしていた」
「あんなに私に愛をくれた夫、私が別室にいる間の彼の声を拡大してみると、私を保険金殺害する相談の電話を他の女としていた」
人はみな、正確な情報だけでは生きていないし、自分の見たこと、聞いたこと、感じたことの正確性を疑えない。
思いもよらず辛いことが発覚したり、もしくは辛いことの原因が自分にあったと知ってしまった時、暗い穴がぽっかりと口を開けて待っていたことに人は突然気づく。
誰もがみんな、踏み外す深淵をすぐ足元にいつも従えている。
さあ、見てみて。
あなたの深淵は、どんなふうにあなたを待っている?
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【56】誰もがみんな
誰もがみんな!
小指は!
無くてもいいと!
思ったことだろう!
え?!
自分だけと?!
そんなことないと?!
なぜだ!
うおおおおおお!
彼と街を歩くとすれ違った誰もがみんな振り返る。
目立つ銀髪に鍛えられた体に慢性な顔立ち。
そんなのと街ですれ違っちゃったら振り返ってしまうのもしょうがない。
初めはびっくりしたけど、今はもう慣れた。
こんな彼の隣にいていいのか不安になることもある。だけど、そんなこと思うたびに彼は心のうちを察してくれて優しい言葉で慰めてくれる。
──誰もがみんな
誰もがみんな「生きる権利」をもっている
「生きる権利」は文字にすると五文字で、あまり大きな存在を表していない様にも思える。
「生きる権利」はこの五文字で思えることよりも深く強いものだ。
そんな「生きる権利」は誰もがもっていて、誰もが平等な権利であると思う
「誰もがみんな」
私はいつだって
誰かより劣っていて、誰かと比べていて
題 : 誰もがみんな
大学への進学を、金銭的負担や学力的問題で諦めた。
周囲の友達は口を揃えて大学へ行くと言う。
「羨ましい。」ずっとそればかり考えていた。
大した夢も目標も無いのに大学へ行くという者や、親に言われたからという者。
仲の良いご近所さんや、バイト先の常連さん等から散々聞かれた「どこの大学に行くの?」。専門学校に行くのだと言うと複雑な表情を向けられる。
"誰もがみんな、大学にいけると思うなよ"
そう思いっきり怒鳴りつけたかった。
「誰もがみんな」
読書が好き。
主に小説を色々と読んでる。
読書で私の中のあるあるなんだけど、
賞を取った小説ほど物足りなさを感じる。
全部ではないんだけど、
「いまいち」とか
「みんなが言うほどではないな」
という感想の方が多い。
私がおかしいのか?
私は捻くれ者なのか?
と考えてしまう。
でも、人それぞれ好みというのがあるので、
誰もがみんな同じではないって事にしておこう。