『誰にも言えない秘密』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「誰にも言えない秘密」
私は誰にも言えない秘密を何個も持っている。
それは昔の事件だ。
初めて全部慎吾っちに話して少し気が楽になった気がする。
私はずっと孤立していた。
学校に行けば事件のことが広まって面白半分でいじめられて、病院に行けば妊娠していると言われて、
ずっと居場所がなかった。
警察に相談しても全部の動画は消せないからって言われ、周りの人たちにバレて脅され、先生に言っても転校しろって言われて、親も勝手にしろって言われて、
どこにも居場所がなかった。
ずっと辛くて苦しかった。死にたかった。
だけど今、こうしていられる自分。
慎吾っちには秘密が言えた自分。
それだけが何よりの幸せだよね。
「誰にも言えない秘密」
表紙が綺麗だな可愛いなと思って、ろくにあらすじも読まずに手に取った本が、濡れ場満載かグロテスクな描写が多くて内心びっくりしたこと。
本当はBLとか百合とか書きたいこと。
多彩なジャンルが書ける知識と技術が欲しいこと。
誰にも言えない秘密と
わざわざ他人に言わない秘密。
誰にも言えない秘密(罪滅ぼし)
「………あんた、いつもここにいるのね」
不意に声をかけられて、ん?と顔を上げると、柵に背を預けた女が自分に好奇の目を向けていた。
―――ここはビルの屋上。
柵を越えて頼りない足場に腰かける風を装うのが俺の日常だ。
「そう言う君は、ここには何の目的で?」
「別に何の用もないわ。ふらっと寄ってみたらまたあんたが見えたから、暇つぶしに来ただけ」
「ここは俺の縄張りみたいなものでね」
ポケットからタバコを取り出し、俺はそれに火を付ける。
「地縛霊になっちゃったの? 可哀想に」
可哀想、と言う口調に同情の色は見えない。
ほんとに好奇心で来たんだな、と煙をくゆらせながら俺は笑った。
「そう言う君は? 死神かはたまた天使様か」
「ぶー、ハズレ」
舌を出し、大きく胸にバッテンを作るあたり歳のわりに古い人間なのかもしれない。いや、“だった”と言うべきか。
「ずっと守護霊だったんだけどさ、主が天に召されちゃって。今はただの浮遊霊中」
「新たな主、募集中♪みたいに言うね」
「いやもう疲れたからさ、………暫く守護霊はいいかな」
―――遠くを見る目が、多くは語るまいと憂いを漂わせる。
「その主は寿命で?」
「そ。立派にお努め果たして、今は多分転生準備中だと思う。………わたしと違ってね」
そっか、と俺は深く追求せず素っ気なさを装った。
今となってはそれを深追いしたところで、どうとなるものでもない。
「で、そっちはどういう理由でここにいるわけ?」
「うーん。秘密」
「ええ、ここにきてそれ!?」
ははは、と彼は面白そうに笑うとタバコを咥え直した。
「………正直どうにも忘れてしまってね。もう思い出せないんだけど、この場所に何かあるんだろうね」
一年ごとに遡って辿れる過去も、
一年ごとに見据えられる未来も、
きっと俺にもあったのだろうと―――想像するだけ。
「羨ましいよ、君が」
「あら。慰めてほしい?」
「………遠慮しときます」
―――澄んだ青空に煙を吐いて。
もうここに誰も来ることがないように、と願いながら
彼は今日もそこで足を組み街を見下ろしている。
END.
※5/25「あの頃の私へ」より派生
誰にも言えない秘密は
誰にも言えないので
秘密にしておきます。
実はワタクシの扇風機。
去年の夏に買って、さんざん使って
そのまま押し入れにしまって
まだ一度も掃除してません。
暑くなってきたので
出してきてスイッチを入れると
弱なら問題ないが、強にすると
たまにデッカイわたぼこりを噴射してきます。
観念して掃除をするか
三角コーナーのゴミネットを扇風機の頭に被せるか
悩んでいます。
(誰にも言えない秘密)
(誰にも言えない秘密)
本当はまた楽しい生活に戻って当たり前の生活がしたい事。薬を飲まない生活に戻りたい事。消えたいなんて思わない世界に行きたいこと。
誰にも言えない秘密
他人に知られたら恥ずかしい秘密
非日常的な秘密
隠し持った本性の秘密
誰もが秘密を抱えて生きている
秘密を打ち明ける事が出来る相手がいれば良いが、それはいない、自問自答の日々
忘れたい、みんながそうであってほしい、この人だけはわかってくれそう、言えない墓まで持って行こう
誰にも言えない秘密、それは自分の身体の一部、けして切り離すことは出来ないシークレットハート
「誰にも言えない秘密」
言わないと言う意思が強いせいで
意識から消える事もなく
忘れ去る事も出来ない
誰にも言えない秘密
「 。」
黒マスクのドリッキイは
不揃いな歯並びを隠す。
気弱な目は長く垂らした前髪の奥。
周りが良く見えなくて
彼は歩道で転びそうになる。
「わざとつまずいてみせたんだ、オレじゃなきゃ道の凸凹見逃していたな」
と胸を張り、
「この道の下には誰にも言えない秘密が埋まっているんだぜ」
などとうそぶいてみせる。
秘密をかかえたミステリアスな雰囲気を醸し出したい。
だけど、本当は彼に秘密は何もない。
のっぺりと普通な人生を
送っている。
ただちょっとこじらせた気取り屋で
平凡な自分だということを誰にも言えない。
「誰にも言えない秘密」
黒くて冷たい光を湛えたそれは星を見るまでの夢と巡りゆく過去は過去と言うあなたの目のこと
『誰にも言えない秘密』
「誰にも言えない秘密」
秘密を共有することは、その関係を特別なものにする。
共有することで、その秘密がとても大切なものになったように感じられる。
一方で、たくさんの人と秘密を共有すればするほどその秘密の価値は失われていく。
では、誰にも共有されない秘密はどうなのだろう。
自分しか知らない秘密を持つことは自分自身の価値を高めるのだろうか。
よく考えてみると
誰にも言えない秘密なんて無い気がする
今日この頃
時計の針が下を向く。
空はすっかり黒に染まり、その黒が音を吸収して街は静けさで満ちていた。
誰もいない道、私の足音だけが響いていたのに、
ひとつ、ふたつと、増えていく。
「今日はどんなやつ〜?」
「結構デカめっぽいから、県立の広場か街の裏山の麓位まで誘導してから……って思ってるんだけど、」
「え〜、そんなんせせこましいじゃん。」
「そんなこと言って、前吹っ飛ばされて戸建て潰した奴だーれだ。」
「でもあん時誰も居なかったんだしいーじゃん。」
さっきまであんなに静かだったのに……
気付いたらいつもの調子でおどける聞き慣れた声で溢れる。
「……元気そうね、こりゃ今日の働きに期待しなきゃ。」
「お、任せてよ。お嬢に期待なんかされたら頑張っちゃうし。」
「馬鹿、皮肉だよ。調子がいいんだからほんと……」
「あ。」
誰かの何かに気付いた声。
その声の向く方向へ顔を向けると、
今日の夜の散歩の目的。
空の黒さに負けない、全ての光を吸い込むような大きな闇。
獣の体を無理やり人型に落とし込んだような不穏で、醜悪な、嫌悪感を覚える形。
その大きな体を縮めて誰かの家の窓を覗いている。
「ほら、早く終わらせて帰ろう。明日も学校なんだし。」
「さー!ひと暴れとしますかぁ!!」
「いい?ちゃんと広いとこまで誘導すんだよ?」
空が音を食む夜は私の、私たちの、
誰にも言えない秘密の時間。
誰にも言えない秘密
それは小さな私を大きくした
それは大きな私を小さくした
それはひとりの私を弱くも強くもする
誰にも言えない秘密…
ぬぐっても ぬぐっても頬 伝うもの
なんや夢みたいやねえ 涙
実はくじに当たった
誰にも内緒にしてるけど
内緒にしてるから、日常は何も変わっていない
家族も、同僚もみんな、ぼくが大金持ちだってこと知らない
突然の知らせだったからすごく驚いた
今後のことはゆっくり考えよう
ちょっと不安だけど、これからのことを考えるだけで幸せ
でもぼく、いつくじ買ったんだろう
全くおぼえてないけどな
でもメールで「おめでとうございます!」って来たんだから、きっと知らないうちに買ってたんだ
今年はついてる
こんな秘密今まで持ったことないからドキドキしちゃうな
換金するための手数料
早く振り込みに行かなくちゃ!
『誰にも言えない秘密』
言えない悪いこと
言えない恥ずかしいこと
言えない真面目なこと
誰にも言えない普通のこと
言えない?言わない?言いたくない?
言いたい
誰にも言えない秘密を、
君にだけ、
君になら、
教えてもいいと思った。
君に責任を負わせてしまうことになるけれど、
君ならきっと、
それを重荷には思わないだろうから。
ずるい真似をしていることはわかっている。
けれども、そうまでしてでも、
君を僕のもとに繋ぎ止めておきたいと思ったから。
それを知ったら、君は怒るかな。
それとも、変わらず僕を愛してくれるかな。
日々の中 幸わせ探し 脳トレと
庭のぞき 巨大サボテン 生かしら