『誇らしさ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
誇らしさ
自分の思う誇れるもの。
人と比べたらちっぽけなものかもしれない。
だけれどそれでいい。
自分で感じた揺るぎない価値。
ずっと誇らしく持っていて。
あなたは
私を救う詩を連ねたの
誇りという言葉が
合わないなんて言わないでよ
私はなんて出来損ないなニンゲンなのだ。
絡まったパソコンのコードを鞄にしまう。
〝お疲れ様でした〟
私。
生温い空気が私を解放させる。
三秒の無。
身体に取り込まれる深い酸素に全身が震える。
私は夕陽と暮れながら俯き歩いた。
あれ、あんなところに店なんてあったっけ。
店の手前に置かれた緑の生きものたちと目が合った私は足を吸い寄せられた。
一際輝くミニバンブー。
今は一人が寂しかったから、一緒に帰った。
私の左手にはイキモノがいる。
なんだか心がジワっとした。
そうして私はベッドサイドにミニバンブーを飾る。
まあいっか。
お前も生きてるし、私も生きてる。
堂々と背筋を伸ばしたバンブーが誇らしげに私を見ている。
明日も明後日も枯らさずにね。
自分がちょっと誇らしく思えた。
「私の仕事」
病棟に低いようで、高い、どちらともいえない大きな声が響く。それは、荒れ狂う雨の昼でも、満月が輝く夜でも聞こえてくる命の音。
真っ白な服を汚し、汗をこめかみから垂らして、息を途切れ途切れに吐いてでも、私は握りしめると強い力で握り返してくるこの小さな手の、懸命に生きようともがくこの小さな命の、生まれる手伝いをしてることに誇りを感じている。
さあ、前を向け。
テーマ「誇らしい」
何かに
打ち込む。
一生懸命になる。
たとえ
後悔があっても
たとえ
客観的には
良い結果でなくても
何かを
頑張れた
っていうことは
わたしの
軸だ。
不器用で
損してることも
上手く出来ないことも
いっぱいあるけれど
わたしは
頑張れる人間なんだ。
#誇らしさ
我が息子ははっきり言って
グレーゾーンです
幼い頃は育てやすかったのですが
学生になり集団での生活が苦手なのか
困った行動が多く
かなり手を焼きました
卒業間際に不登校になり転校したり
引き篭ってオンラインゲームで騒ぎ
殴り合いの喧嘩もしました
やがて彼は学び習得したい分野がはっきりしたのか
ジジババとわたしに饒舌にプレゼンして
都会の空へ飛び立ちました
今、高く評価され
企業からも声が掛るまでに成長しました
時々成果を送ってきますが
なんとも誇らしげで微笑ましく
今までの事がチャラになるが如く
親バカぶりに苦笑いです
成長している様子に
こっそりガッツポーズ
お腹は満たされず
安心して眠られず
暖すらとられず
生活の足しにならないもの
どんなに取り巻く環境が変わろうと
どんなに他者から批判を受けようと
どんなに窮地に追い込まれようと
これさえあれば笑って過ごせる
自分が自分であるために必要なもの
時には変容を受け入れて
執着しちゃいけないよ
自分勝手なぐらいがちょうどいい
肩の力を抜いて
誰も見られない 心の中で胸を張れ
運動が苦手な息子。
中学生になって自らの意志で運動部に入った。
今日はこういう練習をしたんだ
今日は疲れた
少し上手くなったんだよ
毎回、そう報告してくる息子。
決して自慢げに言ってくるわけではなく
苦手なものでも自ら進んで打ち込んでるところ
親としては、そんなあなたがとても誇らしいよ。
誇るたびに他人を蹴落としているということを、
私はまだ知らない。
卑下するたびに自惚れているということを、
私はまだ知らない。
無知がまるで罪のように。
自分の人生に自信を持って。
誇らしさを持って。
迎え立つ勇気を持って。
どうか、負けないで。
「母さん、俺もうどっかの主人公にはなれねぇんだよ。」
痛む膝を擦りながら、泣くことしか出来なかった。
17の春。俺は前十字靭帯を損傷した。 少し前から傷んでいた膝を蔑ろにして、練習試合で決めた最後のゴール。
それは俺の試合を終わらせた瞬間でもあった。
周りはみんなすごい速度で成長していく。
俺は、キャプテンだったはずなのに、やってる事はマネージャーと一緒だった。
「もう、無理なんかな。」
ふと病院のリハビリ室で零した1つの弱音。
でもそれは親友である副キャプテンのアイツの心に錆びた釘のように深く刺さったんだろう。
初めての喧嘩、相手は重度の怪我をおった俺で。
お前は暫く自宅謹慎になったらしいな。笑
病院での面会も俺の許可が降りたところで病院側が許可を通さなかったから、お前はいつも窓から俺に手を振った。 春がすぎて、夏が来ても。それは変わらなかった。
もう自分で松葉杖で行けるってのにアイツは
「俺が荷物持つ。」って言って聞かない。
お前の家は真反対だろうが。馬鹿がよ。
あっという間に10ヶ月が経って。 普通に動けるようになっても。俺はボールを手に取るのが怖かった。
また、同じように怪我をすれば。それはいよいよ俺のバスケ人生の終わりを意味する。
もう、壊せない。
爆弾を抱えたまま、俺は体育館の前でただ佇むしかなかったんだ。
「入れよ。」
俺と喧嘩をしたアイツだった。
「謹慎野郎が何言ってんだよ、笑」
上手く誤魔化せただろうか。 もしもの世界をただ恐れて踏み出せていない俺を。
「いーから。入れ。」
背中を押されて、思わず。足が階段に付いてしまった。
そうだ。もう後戻りは出来ないんだ。 魅了されてしまった以上。もう。進むしかない。
「俺さ、もう膝壊せねぇんだわ。」
「分かってる。」
「いや分かってねぇよ。」
「分かってるよ。 ずっとお前の隣に居たのは俺だったろ。」
「いや、それでもだ。 手加減するなよ。俺は成長する。今からだって、何年後までだって、俺のバスケが止まろうと。 俺は死ぬ訳じゃねぇ。」
「、、、おう。」
「ようやく分かったんだ、俺にはバスケしか無いと思ってた。けどバスケが無くなった俺は、死なずに生きてたから。あくまで生きていくための縋る手段だったんだろーなって。」
「おう。」
「だから、1on1。やろうぜ。抜いてやるよ。」
「は。やってみろ。キャプテン。」
「やべぇな。さみぃわ。」
「んなこた誰でも分かんだよ。」
「いや、うん。でもあったけぇわ。」
「ついにイカれたか。」
「違ぇって! 俺さ、まさか冬までやると思ってなかった。ウィンターカップまでやるくらいガチとは。」
「、、、まあそれは俺もそう。」
「だよな!?!? はーーー高2の俺に見せてやりてぇわ。」
「おーおーあの頃の弱虫坊っちゃんな。」
「弱虫言うな。」
「坊ちゃんはいいんかよ。笑」
「、、、、こんな広い世界があって。化け物みたいなやつもたくさんいて。 身長もバカでけぇしジャンプ力もパワー力もえぐいけど。 でも俺は、あの時止まんなくて良かったって思う。 あの時終わんなくて、終わらせなくて良かったって心底思う。」
「おう、」
「ありがとな。 おかげで俺まだ思いっきりバスケ出来る。」
「ん。 まあふくらはぎに噛み付いてやるくらいには頑張ろうな。」
「グロ笑」
「さあ行くぞ。キャプテン。」
「おう。」
任せとけ。大黒柱。
誇らしさ 少々ギスギス
「わたしは誰よりも優れている!自他共に認める天才とはこのことかしらね!」
「嫉妬の視線ってたまらないわよ。ああ、あなたは感じたことがないから分からないかしらね。可哀想に」
「優秀な人材って参っちゃうわね!どこに行っても必要とされてしまうのだもの!」
「誰にでも、何にでもなれるのよ、この能力。どんなに突飛した才能を持っていたとしてもわたしの力の前では霞むわね、ふふ」
「あら、あなたもわたしが羨ましい?勇利さん」
「虚栄心?」
「っ、なんですって?聞こえなかったわ」
「その能力から考えて、ちっぽけな自分を誇張させていたいのかと思ったのだけれど、」
「それ以上口を開きなさい。喉を潰すから」
「あなた、結構卑屈だし、臆病よね。特に虚栄心は弱い自分を隠すためでしょう。図星?綺麗な顔が引き攣っているわよ」
「……博士の言いつけがなければ存在を消すつもりだったわ。博士に感謝したほうがいいわよ」
「あなたに誇りはないようね。どの言動においても」
アクエリアス
水瓶座の新時代を希求するとき。
あなたは、解き放たれる。
あらゆる苦悩から解放される。
足枷は外れ、新しい世界を自由に歩ける。
もう、誰もあなたを縛らない。
もう、何もあなたを苦しめない。
あなたは水瓶座の時代に生まれ変わる。
聖なる水流によって浄化された世界に。
水瓶座が、あなたを安らぎへといざなう。
やがてあなたは、魚になる。
すべての生物は海から生まれたように。
ヒトの魂も海へと還っていく。
水瓶座のマークを刻み、一歩を踏み出す。
そして自分が自由な魚であることを認識する。
青色の海の世界をイメージする。
ほら、見えてくるはず。
美しいマンタの姿が。
輝くサンゴの平原が。
おだやかで、静かで、時が止まった世界が。
そうすれば、あなたも、生まれ変われる。
ずっと仲のいい友達に彼氏が出来て、ほんの少しだけ寂しくなった。
でもその子との何気ない会話の中で「私達は親友だ」という言葉を聞けて、なんだか凄く誇らしくなった。
誇らしさ
テストで追試をギリギリ回避したときの友達は見たことがないくらい誇らしそうだった。
でもね、私は今回も追試なんだ。しかも2教科で。だから1回落ち着いてもらってもいいかい? ドヤ顔で答案見せるのやめて?
アホな仲間の追試回避は私まで誇らしい気持ちにしてくれた。けどもなんかね、すごく悔しい。でも誇らしい。感情がぐちゃぐちゃだ。
この暗い海の底である世の中から、
宝石を見つけようと生きていること。
【誇らしさ】#18
今日も一日何事もなく終わった。
何も考えずただただ時間だけが過ぎていく一日でした。
今日な何回生きててよかったと思えたのだろうか。
自分で1度もそんなこと考えてもなかった気がする。
誇らしい、とは思えなかった。
性格悪いとは思ってるし分かってるけど、
他の人が幸せになるのをみて、つい
なんで私ばっかりこんな目に、
なんであの子ばっかり幸せなの
そう思ってしまう。自業自得だってのは知ってる。
そうやって人にあたろうとするけど、
私なんかが余計なことしたら周りに誰もいなくなる。
私なんかが良くないこと言ったら殴られる。
それで友達にも親にも何も言えなくて、
自分にあたる。
誇らしさ
自分に自信がないとき
誇らしさをなにか持ってるといいなと感じる。
なんでもいいんだよね。小さいことでも。
「誇らしさ」
誇らしさ
それは朝日の出る前に
土から這い出て木に登り
誰からも教わらずとも
脱皮をする得も言われぬ美しい翅の蝉
それは母猫に見守られて
ヨロヨロしながらも
朝日に向かって立つ仔猫
それは小さな小さな種からエネルギーを貰い
ゆっくりゆっくり茎を伸ばし
太陽に向かい大輪の花を咲かせる向日葵
そしてそれは なにがあろうと
私を愛してくれる
最強のあなたの存在
そして ねえ 私も又
そんなあなたを愛する
誇らしさときたら。
わかる?
「誇らしさ」
誇らしいさ
誰かに示すものじゃないね
当たり前なんだよね
自分自身にとってだけなら
なんてことはない
その程度のものだよ誇らしいさなんて
ただ佇んでいて
ありきたりな空
見上げればいつでもそこにある