誇らしさ 少々ギスギス
「わたしは誰よりも優れている!自他共に認める天才とはこのことかしらね!」
「嫉妬の視線ってたまらないわよ。ああ、あなたは感じたことがないから分からないかしらね。可哀想に」
「優秀な人材って参っちゃうわね!どこに行っても必要とされてしまうのだもの!」
「誰にでも、何にでもなれるのよ、この能力。どんなに突飛した才能を持っていたとしてもわたしの力の前では霞むわね、ふふ」
「あら、あなたもわたしが羨ましい?勇利さん」
「虚栄心?」
「っ、なんですって?聞こえなかったわ」
「その能力から考えて、ちっぽけな自分を誇張させていたいのかと思ったのだけれど、」
「それ以上口を開きなさい。喉を潰すから」
「あなた、結構卑屈だし、臆病よね。特に虚栄心は弱い自分を隠すためでしょう。図星?綺麗な顔が引き攣っているわよ」
「……博士の言いつけがなければ存在を消すつもりだったわ。博士に感謝したほうがいいわよ」
「あなたに誇りはないようね。どの言動においても」
8/16/2023, 3:04:52 PM