『視線の先には』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『視線の先には』
視線の先には、ふたつの道。
どちらを選ぶかは自由。
人生は常に選択の連続。
どっちを選んでも後悔する。
人は、より上を目指したがるから。
今で満足することも、たまには必要。
視線の先には、ふたつの道。
でも選べるのはひとつ。
迷うのが人生。
悩むのが人生。
難しく考えず、ひとつひとつ選んでいこう。
早く大人になりたいと思ってた。
視線の先にはいつも自分たち姉弟や母のために一生懸命働いてくれてる父がいた。仕事の愚痴を言わない寡黙な人だった。
母は専業主婦だったが結婚するまでは働いていたらしく、主婦という仕事を真面目にこなす人だった。
大人ってのは皆そうなんだと思ってた。
周りのために一生懸命に生きる真面目な生きもの。
自分も当然そうなるんだろうと思ってた。
だが実際はそうでもなかった。
働くのしんどいし、だるい、
毎日辞めたいって思ってる。
嫌いな奴が職場にいるから愚痴も止まらない。
主婦業はほぼやらない、旦那がやってくれるから、甘えちゃってる自分がいる。
大人の風上にも置けない大人へと進化を遂げた。
子どもの頃に見ていた大人と今の自分の落差たるや。
視線の先にあった大人はThe見本、鏡だったんだな。
【視線の先には】#29
「視線の先には」
あなたの目には何が写っているのだろう
人か星か森か海かそれ以外か
僕の目には何も写っていない
何も見えない程に周りに興味が無い
誰も僕を助けない
僕は誰でも助けたのに
どんな願いも聞いたのに
僕は願うことする許されない
願ったら怒られる
どうしたらいい
僕は人間じゃないのかな
僕の視線の先には
何も無い真っ暗な荒野が広がっている
憧れていた人がいた。
いつも笑顔で周りの人と楽しそうに話す人で、どんな人相手にも変わらず接するような人。本当にこんな人いるんだ、って思うくらい人を集める人。
何度か話したことがある。その度に自分との違いを思い知らされて、その人と話すことは辛くなった。
けれどその人に憧れていたから、少しでも近づきたいと話したくなる。けれどやっぱり辛くて、相手にも迷惑じゃないかと思って、話さなくなった。
笑い声が聞こえてくると少しだけ周りを窺うようになった。人と話すことが怖くて仕方なくて、周りの人全てが怖くなってしまっていた。
決まってその笑い声の中心にはその人がいた。
みんなも、あの人も、自分を笑わない。そもそもほとんど関わりがないのだから、笑われるほど何かあったわけでもない。
けれど、もしかしてあの時のことがよくなかったのか、気付いてないだけで何かしてしまったんじゃないか、そうやってまた怖くなる。
あの人みたいに、中心にいて周りの人を笑顔にすることなんてできない。
話さなくなって他人になったのに、あの人を目線で追いかけることは、卒業するまで辞めることができなかった。
【視線の先には】
俺の視線の先にはいつもアイツがいる
でもアイツの視線の先には
大勢の人がいて
到底俺だけなんて見てくれないだろうな
俺だけ見てくれるなら
悪にだってなんだってなる
お題『視線の先には』
※体調不良につき少し寝かせます
~視線の先には~
あれが良かった
此処では なかなかお目にかかれない
レア物だった
そのために、わざわざ走って来たのに
この数日、それを楽しみにしていた
それなのに、すでに終わっていた
あと少しで手をすり抜けて掴めなかった
見つめる先には
今日の日替わり定食 肉増し酢豚セット
最後の一つを隣のふくよかなおじさんが
美味しそうに食べている
『G』
ねえ猫ちゃん。何を見ているの?
お空かな、雲かな、それとも鳥さんかな?
あれ、こっちを見てどうしたの?
今はねこじゃらしもお菓子も持ってないよ。あ、それとも撫でてほしいのかな? かわいいね。撫でてあげようね。
おーよしよし。……なんでずっと私の後ろを見ているの? 私の後ろに何かいるの?
猫ちゃんの視線の先を追うとそこには──。
テーマ:視線の先には
いつもの通勤の道。通学の道。
普段通りの景色が続いている。
毎日毎日、同じ様で同じじゃない。
私が見る景色。貴方が見る景色。
沢山の人が行き交う街。
自然がたくさん広がる街。
海が見える街。
それぞれの景色が視線の先にはたくさんある。
さぁ、今日はどんな景色が待っているのかな?
社会の普通と少し異なる私は幼少期、何故普通になれないのだとよく怒られた。
それの何がいけないのか分からなかったけれど、とにかく私は自分らしく生きてはいけないのだと思った
でもこれは私の人生だから、社会の秩序を乱さない限り好きな事をする権利があるし、他人にそれを止める権利は殆どないだろう。
普通では無い自分に誇りを持って、人生を楽しく生きてみよう
"視線の先には"
変わろうとして変われなかった自分と
それを受け入れて前に進もうとしている自分に向けた
新しい道が広がっていた。
視線の先には風に吹かれている小さな花があった。
その花はどんな風にも耐えようと踏ん張っている。
すごいな。大丈夫かな?
私はそう思った。
でも、花どんなに強い風が来ても耐えていた。
それを見て自分も踏ん張って頑張らないといけないなと思った。
「視線の先には」
視線の先にはあいつがいる。
いつものあいつ。
今日もあいつを笑わせればいいんだ。
おなかが痛い。誰でもいいから助けて。劣等感から抜け出したい。自分一人で立ち上がりたい。生きてていいって思いたい。
泥濘んだ視線の先には
晴夏の日差しのカーテンに包まれ笑う貴方が居た
視線の先には
私はあなたの事が好き。
それはもう、世界で一番大切に想うくらい。
朝起きて夜寝るまで、更に言えば夢の中まで、一日中あなたの事で頭の中が埋め尽くされてしまうほどに。
あなたを見つめるだけで胸がときめいた。
あなたと話を出来るだけで心が満たされた。
あなたに抱きしめられるだけで私は幸せだった。
それなのに。
私が落とす視線の先にはもう笑わない、喋らない、動かない、あなたが横たわっている。
あなたの声はもう二度と聞こえない。
もう一度、私の名前を呼んでよ。
<視線の先には>
私の視線の先には
いつも貴方がいて
だけど貴方の視線の先は
いつだって私の左側
どんなに願っても
貴方と私の視線は交わることはないんだね
少しありきたりな怖い話
うちの寝室二人用のベッドなんだけど
寝そべった視線の先に押入れあるのよ
足を押し入れの方向けて寝てるんだけどね
嫁ちゃんから毎日言われるの
「押し入れちゃんと閉めて」って
なんで?って聞いたら
「隙間が嫌だから」
って言われた
ちゃんと毎日閉めてたんだけど、その日閉めるの忘れてたみたいでさ
ほんの少し隙間空いてるの
嫁ちゃん寝た後にそれに気づいてさ
あ、閉めないとって思って寝ぼけ眼でその隙間見たら
誰かと眼が合っちゃった
慌てて開けたけど誰もいないのよ
因みに住んでるところアパートでペット禁止で嫁ちゃんと二人暮らし
その日から明るい内にちゃんと押し入れが閉まってるかどうか確認を怠らないようにしている
2度とそんな目に遭いたくないからね
「視線の先には」#5
たまに聞こえる昔好きだった人が呼ぶ声
その視線の先には好きな色した空が広がっている
その時ツゥーと垂れる一筋の涙
果たして自分はこの美しい空に感動して泣いているのか?
もう出会うことない過去の人を思って泣いているのか?
ハーフ&ハーフなのか?
何も成長してないあの頃と比較して無力さに泣いているのか?
わかることは今泣いているということだけだ
何故泣いているのか?
自分自身にそう尋ねた
その瞬間気付かされたそれは一つに絞らないといけないのかなと、、
「視線の先には」
私とあなたの好きな物。
ピアノ曲にチョコミントアイス。
チーズケーキにブラックコーヒー。
夜のドライブ。
隣のシートに座って
同じ夜景を見て お喋りして
同じ風に当たって 笑い合って
遠くの街の花火を見て 歓声を上げて
同じ曲を聞いて 語り合う
花火の終わった夢から覚めた暗い夜空に
曲の終わった静寂の中
私の視線の先には
星のない空。
これから雨になると
あなたの浅い眠りを妨げやしないかと
あなたのことを心配してる。
あなたの視線の先には
空を見上げるわたし。
私があなたから視線を外して
黙って空を見上げているから
自分から離れていくのではないかと
わたしのことを心配してる。
ふたりの視線の先は交わらないけれど
心はこんなに
指と指を絡め合うように
しっかりと結ばれている しあわせ。
「視線の先には」
頑張ったり
楽しんだ後に
大変だったね
いや、暫くは大変だと思う
今日、私の視線は
息子にあるよ
(2023.07.19/視線の先には)